
一房の花果に懺悔する
ぽとりと陥った花椿のような死
命を握られた恋す蝶は舞い踊る
鎖の先に繋がれた命がこぼれて
新月の夜に指切りした約束の証
癒えない傷を底にしまい込んで

追いかけた夢幻の夜をみて
雪白に染まった血潮と静謐の鏡
薔薇に棘がある理由を知りたい
無意味な花びら占いで確かめた
すべてが散り刻まれたとしても
花の亡骸へ頬を埋めすすり泣く

感情の波にさらわれた残り香
短夜に咲く幻想の蛍のように
見慣れない紺碧の光と始まり
惑わしたぐるぐるとする何か
紫水晶の泡沫はまどろみ続け
透明な水音は揺らめいて失墜

疑惑の種火は枯れない花の如く
傷跡が残る居場所をみたいんだ
息をするとこぼれ落ちていく人
身体の半分がちぎりとられても
干上がらない崇拝に懺悔する日
たった一つの影のような花びら

手のひらから消滅した物体
猫なで声で許しを請いなさい
祈り続けた苦しまぎれの願望
無惨に花を刈り取る理由とは
月明かりは少女の頬を濡らす
狂い花に涙を添わせた血判状 BACK│TOP