「花を偲ぶ」

花びらに囲まれた天使が眠る

二度と戻らない歳月
鎮魂の歌が耳をかすめて溶けていった
冷たく濡れる頬に気づく瞬間
ごちゃまぜの感情に押しつぶされた花を編んで
幸せだろうかと今、問いかける
白菫の純粋な祈り
記憶は紫苑に還る
雪花の望みを託す
永遠に既読のつかないメッセージに唇を噛む
ほら優しい声も幻聴でしかない

君の…
すべてを壊して終わらせたかったあの夜
深く交差していた運命を引き裂いて
愉悦に浸った言葉を吐き捨てる些細な理由

そっと絡められた小指
繰り返された体温の熱
きらきらと輝いていた瞳
透き通る薔薇色に彩られた頬
それはこぼれ落ちて元には戻らない水のよう
でも終わらない夢を信じていたかった

砕けてしまった世界の幕を閉じたい
美しい亡霊がささやいた気持ち
あの流れていく花と最後の旅に出るのもいいね
心は面影を隠せない
だから一緒に沈もうよ、今度こそ約束を守るから