嘘を一つ食べました

爪を噛みちぎった玉手箱
塗り固めた欲望の片道切符
宵の旅路に捧げた灯火を一つ

優しすぎた言葉と殺した感情
この夢が醒めたら死んじゃうね

嘘を一つ食べました
必然ならば縋れたのに
なぜ君は走り出したのか

たくさんの実をあげる
終わりの始まり、またねと笑う

前夜祭の後始末
諦めきれない足枷

未来予知をしてあげる
老人が語ったあの世の果て
過ぎ去った記憶は忘れましょう

灰色の植物の名前
煤けた奇縁の三定理
お気に入りだった言葉

二人でどこまでも平行線
旅の終わりはここにしよう

突き刺すためのナイフをちょうだいと手を出した
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