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2022/12/13
junk box 五色 中編 泡沫に消える+1
この話書いたの5月くらいだったのでやっと終わらせられたって感じです。読んで頂きありがとうございました。
前回更新した話なのですが、夢主が別れを切り出した理由を五色くんは分かっているのか、分かっていないのか論争があります。前回の話では、夢主は別れを切り出した理由を五色くんに伝えてないし、五色くんは「そんなに俺が長崎に行くのが嫌なのかよ」って言ってます。
そしてこの論争を解決するには、そもそも五色くんは自分に忘れられない女性がいることを自覚しているのか、していないのか論争を片付けないといけないんですよね(言い方がいちいち大袈裟ですみません。この辺本当にオタクって感じだよね)。
本編やサイドストーリーを書いている時は、なんとなく五色くんはちゃんと忘れられない女性がいることを自覚しているのかなって思って書いてたんですけど、最近はそうじゃないかもしれないと思いつつあります。
彼女と付き合う時は自分には他に好きな人がいるって自覚していたんですけど、彼女と付き合ってからは、付き合っている人がいるのに他に好きな人がいるなんてダメだろってなって、自分は彼女を一途に好きでいるって半ば自分に言い聞かせ、言い聞かせている内に本当に彼女を一途に好きでいると思い込んでるんです。それに、本編夢主の卒業式の日に、本編夢主に告白されて、揺らいでしまったけど、彼女を大切にしてあげてって言われて、五色くんの中では本編夢主との恋は終わったことになってそう。でも本当は、本編夢主との思い出を心の奥底にしまっただけで、本編夢主への思いが消えたわけじゃない。でも五色くんはそのことに気づいていない。それで、大人になって本編夢主と町で偶然会い、本編夢主に一度でいいから抱いてって言われて、それを実現してあげようとしている自分に、あぁ、自分はこの人のことをずっと忘れられずにいたのかって自覚するの。
話は逸れますが、五色くんがこうあるべきって思ってるの結構好きです。それはこういう道徳的な面で、もともと備わっている正義感からこうあるべきって思って(五色くん正義感強そう。好き)、それをなそうとしていたり、自分勝手に他人に押し付けようとしていたりしててもいいし、絶対王者と呼ばれる白鳥沢のエースはこうあるべき(主に若利くんを思い描いている)と考え、そうあれずに、追い詰められたりとか。可愛いよね。
話は前回更新した話に戻りまして。
夢主が別れを切り出した理由を五色くんは分かっているのか、分かっていないのか論争なんですけど。
五色くんが自分には忘れられない女性がいるのだとちゃんと自覚していたら、夢主が別れを切り出した理由になんとなくだけど気づいていてもよさそう。だけど、そう素直に聞くわけにもいかず、直近に引き合いに出すにはちょうどいい材料があり、長崎が原因かと聞いている。
そして、本編夢主と再会する前で、五色くんが自分には忘れられない女性がいるのだと自覚していなかったら、夢主が別れを切り出した理由に気づいていなさそう。
夢主が声を我慢するのも、最初は恥ずかしがり屋なのかなって思って、へー可愛いじゃんくらいにしか思ってないんです。でも声を我慢するのは、どうやら恥ずかしいからだけじゃないっていうのを、高校三年、大学四年と付き合いさすがに気づくんですよ。そうしたら彼女が、恥ずかしがり屋の可愛い彼女から、いつまでも心を開いてくれない彼女になるんです。どうして彼女が心を開いてくれないのか分からずに、五色くんは、なんでいつまでも心を開いてくれないんだよ。俺はこんなに好きなのにってちょっと不満にも思っている。あげく、別れを切り出され、俺のこと好きじゃなかったのかよってちょっとぶち切れ。彼女が心を開いてくれない理由はきっと他にあると思いながらも、長崎を話題に出してから、彼女が別れようとしているから、その長崎に八つ当たりしたって感じです。
それで今回の話、本編夢主を抱いて帰ってきた夜なのですが、この時点ではどっちにしろ五色くんは自分に忘れられない女性がいたと気づいている聡明な五色くんなので、奥さんは今まで五色くんに忘れられない女性がいると分かっていながらも傍にいてくれたんだとなんとなく気づくんです。そして、他の女性を抱いて帰ってきたことも奥さんは気づいてるんだろうなって薄々感づいている。でも、それを確かめても奥さんは絶対そうだよって言わないだろうし、わざわざ確かめてお互い傷つくこともないと思って、奥さんの本意を確かめることはしないんです。その代わり、変わらず何も知らないふりをして笑って隣にいてくれる奥さんをずっと大切に生きていくんです。五色くんと奥さんの二人だけで完結する独特な世界ですよね。良き。
この辺の論争は話を書き終えた後に考えてることなので、実際の本編やサイドストーリーはそうなってないかもです。この辺ちゃんと詰めてから書けたらもっと内容膨らむんでしょうけど。書いてる時は、ここまで思考が及ばない…そして、この辺を考えだしたら、前回更新した話に入れたかったなぁと後悔。
それにしても五色くんが葛藤を抱えて生きてくのっていいですね。普通に幸せになってくれるのが一番いいと分かっているんですけど。
五色くんが大人になり、本編夢主と再会して、自分には忘れられない人がいたんだと気づいた瞬間とか想像するととても良いです。一度でいいから抱いてという夢主の腕をとった時、それは気まぐれを起こしたとかそんなんじゃなくて、まぎれもなく自分の奥底に潜んでいた感情が自分にそうさせているんだと気づき、驚き戸惑うんです。でも高校時代を思い出そうとしたら、いつの間にか白鳥沢の体育館に立っていて、そこには牛島さんや天童さんがいて、彼らと一緒に話している本編夢主もいる。本編夢主は振り返り五色くんに気づくと、優しく微笑み、五色くんと呼びかける。すっかり高校生に戻った五色くんは思わず彼らの元へ走り出したくなる。
彼らが卒業したその後二年間も、今の五色くんを構成するものに間違いないんだけど(むしろバレーに関して言えば苦しくも人として選手として一番成長した二年間だと思うし、今バレーを続けているモチベーションにその時の悔しさもあるような気がする)、しかし高校時代と言えば、彼女と過ごした二年間ではなく、本編夢主と過ごした一年にも満たない時間だったら、誰の立場に立っても切ないね。
そして、五色くんがそんなんだと分かっていながらも奥さんはずっと傍にいて今まで支えてくれてたんだと気づく五色くんもいいね。五色くんはそんな女の子をほっぽりだして、青春の淡い一片をつかむなんてできないよね。奥さんか昔好きになった人か、どちらか片方を必ず切り捨てないといけない五色くん。苦しいね。好き。
今回の話ではこの辺ができなくて残念だったけど、ここで吐きだしたから成仏できたかな。
これからは暫く短編を更新していきます。角名くんとか五色くんとか。この辺も五月ごろに書いていた短編なので、早く更新して成仏したい。成仏ってなんだって感じですけど、まぁ、妄想を吐きだしてすっきりするというような感じ。