それは私と傑の任務中に起きた出来事。とあるビルの一室で、人が閉じ込められる事件が頻発していた。そして決まって男女二人で閉じ込められるらしい。その調査に駆り出されたのが私と傑だった。ビルには企業のオフィスが何件も入っているし、その部屋があるフロアにもとある制作企業のオフィスがあった。そしてそのオフィスの仮眠室で事件が起こるそうだ。
「うーん、呪霊の気配が僅かにあるかな。」
「大方仕事での鬱憤が溜まって発生した呪霊ってとこだろうね。」
「ブラック企業かぁ…。呪術師にも労基とかないの?」
「さあ、聞いたことないよ。使えそうな奴だったら取り込みたいけど、いいかな?」
「どうぞどうぞ。」
部屋に閉じ込められるのは決まって仮眠室で仮眠を取った時だという。私と傑はそれぞれカーテンで仕切られたベッドに横になった。
「ここは言わば敵地、油断は禁物だよ。」
「もちのろん!じゃ、おやすみー。」
「おやすみ。」
カーテンを閉めて目を閉じると、不思議とすぐに眠気に襲われた。そしてすぐに目が覚める。…え、何だここ。目を覚ますと真っ白い部屋の中にいた。部屋の中には一つのベッドとひとつのドア。そしてそのドアの上には看板のようなものが。
「○○しないと出られない部屋?」
「…理玖?」
「あ、傑、見てこれ。」
いつの間にか傑がいた。私はドアの上に書かれた文字を指さした。
「…何をしないと出られないのか、分かったかも。」
「私も。ここは理玖の生得領域に似てるね。」
「やめてそれ!」
そんな話をしていると、看板の文字が何やらゾゾゾ…と変化していく。…え、待って、なにそれどういう事…?!
「…30分間キスしないと出られない部屋?」
「…しようか、理玖。」
「え、ま、んんッ…!」
傑が私の腰を引き寄せてキスをしてきた。ちゅっ、と触れるだけのキスから、互いに唇を啄み合う。ドアにはいつの間にかタイマーがついていて、カウントを開始していた。傑と視線を交わしながら呪霊の気配に神経を研ぎ澄ます。どうやら看板の文字が変化する時と、タイマーの作動中のみ呪力を感じるらしい。互いに舌を絡めながら、時折傑の舌が私の歯列をなぞった。ゾクゾクと背筋が震えて思わず足の力がカクン、と抜ける。
「理玖、」
「っ…はぁ、やばい、立てない…、」
「ふふ、可愛いね。」
チラリとタイマーを見ると、どうやら唇が離れている間はタイマーが止まるらしい。傑が私の身体を抱き抱えてベッドに下ろした。傑が私の体に跨って、両手の指を絡め取られる。手を繋いだまま傑に見下ろされて、また引き寄せられるように舌を絡めあった。タイマーが動き出して、私達は互いに貪り合う。気付くとカチャリ、と鍵の開く音がした。
「はぁ…はぁ…、開いた…?」
「みたいだね。出れるかも。」
「うん、」
ドアの先に進むと、またしても同じ部屋があった。バタンとドアが閉まる。ドアの上には先ほど同様看板があった。
「どうやら、何度も条件を満たさないと出れないらしいね。」
「しかも2つの部屋を往復する形だね…。本体はそれだけ大きいのかも。」
「とにかく、条件を満たすことだけを考えよう。取り込めるチャンスもあるかも。」
次の条件を見て、私と傑は目を見合わせた。
「30分間胸を舐めないと出られない部屋…?」
「…なんとなく流れが分かった気がするよ。」
傑は私の手を引いてベッドに座った。仕方ない、これはあくまで任務だ。私は制服のボタンを外してブラウスのボタンに手を掛ける。…ちょっと待てよ?誰も男が女の胸を、とは言ってないし書いてないよね…?これ逆でもいいのでは…?
「…理玖?どうして脱ぐのをやめるんだい?早く理玖のおっぱいを舐めてもいいかな。」
「…やっぱり傑の雄っぱいを舐めたいなと思って。」
「それは嫌だ。私は理玖の全身を舐め回したい。」
「真顔でなに言ってんの。…もう、分かったよ…。」
ブラウスも脱いでブラとスカートの状態になると、傑が私の背中に手を回してホックを外した。胸の解放感と共に傑が私の胸にキスをする。タイマーが動き始めた。
「ん…っ、」
「…乳首立ってるよ。興奮してるんだね。」
「ぁっ、だって…、」
「30分も胸だけ舐め続けるなんてって思ってる?」
「ん、ちがっ、あっ、」
不思議といつもより体が熱く感じた。ちゅうちゅうと赤ん坊みたいに傑が胸に吸い付いているのを見ながら、そっとその頭を抱きしめる。
「ぁ…はぁ、気持ちい…、」
「コリコリして固くなってるよ、」
「ん…言わないでよ…あっ、」
「…まだ半分も経ってないのに、どうしたんだい?」
傑が私の太ももをするりと撫でた。それだけでピクリと体が反応するほどジンジンと火照っている。無意識に足を擦り合わせていたらしい。それから時間までひたすら胸を舐め続けた傑は、私の手を自分の股間に当てた。
「私も、いつもより興奮してるよ。」
「…スる?」
「いや、それはまだ。とにかく次の部屋に行こう。」
「うん。」
服装を整えてまたしても入ってきたドアから隣の部屋に移る。看板の文字が代わった。
「…30分間性器を舐め合わないと出れない部屋…、」
「私の予想が当たった。」
「…最終的にはヤらないと出られない?」
「恐らくね。…じゃ、舐め合おうか。」
「傑が言うとひたすら厭らしい。」
「それは褒めてるのかな?」
「めっちゃ褒めてる。」
私達は服を脱いでベッドに上がった。傑が仰向けになった上に私が跨る。ズズズ、と看板の文字に何かが追加された。…え、イッてはいけない…だと?傑も文字を見たらしい。
「…加減してね、傑。」
「理玖次第かな。」
「私!?」
傑が私のお尻を揉みながら笑った。既にガチガチになっているスグルくんを掴んでぱくりと口に含む。傑も私の割れ目に舌を這わせた。イッちゃダメってむずくない…?相手の加減次第じゃん!?そう思いながら私はスグルくんを舐め続けた。傑も私の蕾に吸い付いたり舐め上げたりしている。
「んっ…ふ、…ぁ、だめ、傑、」
「イッちゃダメだよ、我慢して。」
「ぁっ、ン、はぁ…、」
イくの我慢って辛すぎる…。私は必死にスグルくんを舐めしゃぶった。傑が小さく唸ると、慌てて動きを止める。寸止めどうだ、辛いだろ…!
「あと何分だい?」
「あと…5分…、」
「ゆっくり舐めようか。」
「んっ、待って、ゆっくりでも気持ちいのには変わんないでしょ、」
「大丈夫、加減するよ。」
「あっ、んんっ、」
残りの5分が終わると、私達は服を手に次の部屋に入った。壁の文字は…、
「30分挿入した状態でいないと出られない部屋!?」
「…やっぱりこれはポリネシアンセックスだね。」
「…何?」
「ポリネシアンセックス。簡単に言えば長時間焦らし合って感度を上げた状態でするセックスの事だよ。」
「…なんでそんな詳しいの?」
「いつか理玖とヤりたいなと思っていたからね。」
「傑のえっち!」
「ふふふ、今更だろう?」
傑が制服を置いてベッドに座る。
「理玖、おいで。」
「対面でいいの?」
「その方が理玖の顔が見えて興奮するからね。」
「んもう、好き。」
「私もだよ、理玖…愛してる。」
傑の上に跨ってスグルくんを迎え入れると、タイマーが動き出した。向かい合って互いに抱き合った状態で何度もキスをしていると、私の中にあるスグルくんをいつもより熱く感じた。傑もいつもと違う感覚らしい。はぁ、と色っぽく息を吐いた傑に、思わずきゅんと締め付けてしまう。
「…理玖、もう少し我慢して。私も動きたいけどね。」
「ん…、凄くもどかしい…けど、なんかいつもより気持ちい…、」
「ああ。私も気持ちいよ。理玖の中が熱くてすぐにでもイッてしまいそうだ。」
「傑…、」
「理玖、愛してるよ。」
「私も…、愛してる。」
私達は互いに見つめ合って、何度もキスをしながらその時を待った。タイマーが終わると看板の文字が代わった。セックスしないと出られない部屋…。予想通りの展開に、私と傑はそのままベッドに転がった。
「理玖…、」
「あっ、待って、すぐイッちゃう…、優しくして…、」
「…フッ、可愛いね。私も今日はすぐにイキそうだよ。こんなに気持ちいのは初めてだ。」
「あっん、傑、好き、ぁ…ン!」
「理玖、」
私も傑もすぐに果てた。互いに貪り合うようにキスをして、また元気を取り戻したスグルくん。
「ドア、空いたけど…、」
「まだまだ楽しんでから出よう。」
「そう言うと思った。私ももっと傑とシたい。」
「理玖、愛してる。」
「あっ!またイッちゃう…、んっ、ああっ!だめっ、傑っ!」
「理玖…はっ…可愛いよ、」
それから何回イッたかは覚えてない。気付くと傑が私の名前を呼んでいて、目を覚ますと仮眠室のベッドに、眠った時と同じように寝ていた。そして傑の手には黒い球体。
「理玖が眠ってる間に呪霊を見つけてね。」
「どこにいたの?あの部屋全体が呪霊じゃなくて?」
「あの部屋の看板だよ。」
「え!?あれが!?」
「これでもう原因不明の閉じ込めは起こらないはずだよ。」
そう言うと、傑はニヤリと笑った。…ん、それ取り込むの?
「その呪霊取り込んでどうするの、」
「どうするって、また理玖とゆっくりセックスしたいときに使うに決まってるだろう?中々タイミングも合わないし、悟や禪院のあの人がいると理玖を独り占めする時間が減ってしまうからね。」
「…もう、傑のえっち。」
「ふふふ、」
傑は呪霊を取り込んだ。仮眠室を出る前にちゅっとキスをして、手を繋いで部屋を出た。呪霊発生の原因までは究明できなかったけど、呪霊は取り除けたからいいだろう。それから私は車の中で、報告書に何と書くべきか頭を悩ませたのだった。
―――100000hit―――
skbtr様リクエスト
【選択と宣託】
・悟、傑、甚爾の誰かとポリネシアンセックス
こちらは破瓜編でいただいたリクエストでしたが、破瓜編では書ききれなかったので10万hitリクエスとして書かせていただきました!
可能であればどこかで、との事でしたので!
本来なら5日間掛けてやるそうですが、誰か一人が相手となるとやはり例の部屋が一番やりやすいかなと思いこんな感じになりました…(;^ω^)
お名前は公表してよいか迷いましたので、お名前を略(?)して書かせていただきました。
リクエスト頂いたskbtr様、大変お待たせいたしましたが、いかがでしょうか…?
またリクエスト等いつでもお待ちしております。
またお越しくださいませ!
いつもありがとうございます!
赫