2

身長はまだ成長期がきてないだけで
…これからもっともっと高くなるはずなんだ。

ぽんぽんと頭を上から偉そうに撫でられることもない。

執事に膝の上に乗せられて何故か絵本を読み聞かせされたり、

積み木を並ばされたり

お姫抱っこされながらぐるぐるされてわーぎゃー叫ばされたり

色んな服を恍惚とした表情で無理矢理着せ替えさせられたり

しない。

…ようになる…はずだ。


流石にずっとこのままということはないだろう。
…考えただけで恐ろしい。


眉をぎゅっと真ん中に寄せて、むぅと唸る。

そうならないために、
毎日ちゃんと背が伸びるようにお祈りしながら、腹がたぷたぷになるまで『さっくん特製すぺしゃるミルク』をたくさん飲んでいるのだ。

…このままじゃ執事であるさっくんより低いし、主人として示しがつかない。

早く可愛いじゃなくて、格好いいって言われるようになりたいな。


「……ふん」


しかも、正孝に言われたのは身長のことだけじゃなかった。

”お前は執事に弄ばれてるんだよ”

いつも、悉く言われる言葉。


「…何回も違うって言ってるのに。ごうじょーなやつめ」


オレはさっくんに良いようになんかされてない。そもそも主人はオレだ。

執事に良いようにされてるんじゃなくて、これをさせるのがただ日課になってただけだ。


(……でも、)


少しだけ心が揺らぐ。

ご飯を食べさせてもらうのはまだ良いとしても、ちんちんをいつも執事に触らせているのはおかしいと、正孝は言っていた。


(…そうなのかな。あれだけ強く言われると、正孝の言うことも一理あるかもしれないと思えてきてしまう…)


実際正孝はひとりでもうできるらしいし。

確かに今まではさっくんに毎日してもらってた。

だから、ひとりでやれるかと聞かれたら、…いまいち自信がないのも事実だった。


「や、でも、」


俯いて、唇を噛む。
いかんいかん、とぶんぶん首を横に振って、怖気を振り払った。


「…っ、よし、やるぞ」


ごくり。

今一度、唾を飲みこむ。
思いのほか、大きな音が鳴る。

…一応先程エロ雑誌を読みふけっていたことにより、勃起の準備は十分だった。
prev next


[back][TOP]栞を挟む