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嫌なのに、こんな状況じゃ、絶対に嫌なはずなのに
…視線が、オレに触れている彼の熱に、…その逞しいペニスに、向いてしまう。
違う。
違うのに。
けど、涼としたときは…あれが初めてだったからかもしれないけど、涼のナカに入ってる時のちんちんはすっごく気持ちがよくて、
だったら、
…涼より確実に、くらべものにならないほど上手くて、それに、あの、さっくんの肉棒を…ちんちん以上に感じるお尻のナカだったらって、
期待…して、
「や、だ…っ、やだぁ…っ、」
気持ちは置いてけぼりのまま、行為だけが進む。
太腿に触れた手で、更に大きくM字に広げられた股の間。
そこに、吐息が触れればひくんって濡れたナカが悦ぶ。
お尻の穴の周辺を舐め、ゆっくりとナカに尖らせた舌を差し込んでくるさっくんに、「ぁ、あ゛ぁぅう、」と気持よすぎて泣いてる子どもみたいな声がおさえられない。
舌が蕩けた襞をぐにぐにする感触に、気持ちいい、ぎもぢいい、それ以上は耐えられない、怖いと股間にあるさっくんの頭を離そうとする。
でも、これは全部桃井のためで、
さっくんは、オレのことを代わりとしてしか見てなくて、
「っ、ぅ、え、」
相反する感情と体を痺れさせる熱に、ぼろぼろと涙がこぼれる。
こんなに苦しい。
こんなに痛い。
ここまで泣くほどの痛みを、オレは知らない。
誰かの代わりにされるのは、嫌だ。いやだ。ぜったいに嫌だ。
胸から下腹部にかけて、ぎゅーーっと絞られているような痛みに、また涙が落ちた。
「…舌、出してください」
「…っ、ぅ、ひ…や、ぁう、…」
やだ。いやだ。
…なのに、従ってしまう。
魔法みたいに、催眠みたいに、甘く優しい声で囁かれたら、その通りにしてしまう。
出した舌を擦り合わせ、迎え入れた。
「んン…っ、ふ、」
「は…っ、」
ぎゅうってされながら、肌を重ねながら、滲んだ視界に、余裕がなくなってきたさっくんの表情が見える。
唇を離せば軽く涎の糸が名残惜し気に舌を繋いだ。
…これじゃあ、まるで自分が望んでこの行為をしているみたいだ。
「…(なんで、なんだよ)」
こんな風に
オレを好きな人の代わりにするくらいなら、どうしてオレのところに戻ってきたんだ。
こんなひどいことをされるんだったら、帰ってきてくれない方が良かった。
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