ヤンデレ(病んでるだけ?)×依存され(首絞めエンド)
彼は、嗤う。
「なぁ、ここまでしたのに、俺を裏切るのかよ?」
「やめ……っ、」
かろうじで動く首を横に振った。
どうしてどうしてどうして、なんて俺を責め立てるソイツは、血に濡れた顔で酷く泣きそうな顔をする。
…しかし
彼のその顔についた濡れた液体は、彼のものではなく
俺の返り血だった。
「今更……っ、俺のこと忘れたなんて嘘だろ?なぁ、嘘だよなぁ?俺をからかって楽しいか?」
「ほん…っ、と……っに、しら………な…っ…」
はは…っ、と乾いた笑いを溢す男にさらに強く気管支をぐぐぐと指で絞められて、否定の言葉さえ声にならない。
覚えてない、と訴えれば彼はぴくりと眉を寄せて顔を歪める。
…本当はおぼえていた。
自分の名前も、この男の名前も、今までのことすべてを。
でももうこんなことが繰り返されるのが嫌で、この男から離れたくて、「誰……?」とその男に向かっていった瞬間、顔色を変えて嘘だ嘘だと叫びながら首を絞めてきた。
俺を車道に突き飛ばしたのは、まぎれもなく目の前の男だったはずなのに。
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