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04.5
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◇THEIR STORY:by Syougo
とある青年の話をしよう。彼は僕の罠にかかり、多くのものを失った。そうして再び歩み出した青年の隣に、彼を一途に慕う女性が現れた。彼女はシビュラの神託ではなく、彼女自身の意思の元に自身を人形としていた『私を、チカのお人形さんにして!』そうして彼らは手を取り合い、閉ざされた世界で求めあう。監視下ではあろうけれど、彼らの魂は輝いているように思えた――そう、これが彼らの選択であり物語なのだ、
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◇DISTORTED SHAPE:by Shion
彼女と宜野座君の間に何があるかと訊かれれば、私と弥生の間にあるものと同じだと答えるだろう――本質的には間違いないけれど、彼女達のそれは少しだけ歪な形をしている(弥生のことは魅力的だと思ってるけどね…流石に全てを支配されようとは思わないわ)彼女達と比べて自分達を正当化するつもりはない、けれど「…志恩?」隣を見れば、弥生がネイルを塗っている。赤色のそれが、彼女達の関係を表すように妖しく煌めいた、
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◇ONLY ONE:by Yayoi
彼女は一途だった。今まで複数の恋人を作ってきた私の目に、眩しく映るくらいには「他の人に好意を持ったことはありますか?」「ないよ。私にはチカだけでいい」すっぱりと言い切った彼女を見て、私はああはなれないな、と思ってしまう。彼女にとっての宜野座さんはどんな存在なのだろう、とも「なら…宜野座さんってどんな存在ですか、」「そうだね…私の唯一って言えばいいかな、」そう答えた彼女の頬は上気していた、
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◇BLACK BOX:by Akane
宜野座さんのことが知りたいの?それなら本人と接すればわかる…違う?「彼女さんとかいるのかなって」…ああ、そういうこと?いるよ、それもかなり親密なね。でもあの2人の関係は、ただの『親密』じゃ言い表せないような…蕩けるように甘くはあるけれど、どこか歪んでいるような気がする「それでそれで?」それ以上はわからない。黒い箱みたいに、中身が見えないの…知らない方がいいよ。君まで呑まれちゃうから、
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◇UNKNOWN FACE:by Shinya
俺の親友を、俺とは違うように呼ぶ女性の声がする「チカ、」許可を取って執行官舎に入り、あいつを追いかけたその先で少しだけ扉を開けた「…どうした?」あいつが――ギノが彼女にだけ見せる顔は、どこか影を帯びていた。彼女だってそうだ。その瞳にはあいつしか映していない「私をチカで満たして…?」「わかった、」ふたりとも、互いが絡みさえしなければ普通にいい奴なのに――狂わせあってしまったのだろう、
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