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◆→注意!
◇PUDDING
「霜月に勧められてな、」皿に載った茶色のプリン。芳ばしい生キャラメルの香りが漂う「いいの?」「ああ。…開けて、」言われるがまま口を開けば、それを掬ったスプーンが差し出される「ん…っ、」生クリームとキャラメルソースが、舌の上でとろりと蕩けていく「チカもほしい?」「お前からな、」そう答える彼の口元に、今度は私がスプーンで掬い差し出した「はい、あーん」「…ん、」人形は青年と至福を味わう、(11/15:第10集)
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◇SCAR
傷つけられてしまった彼女「…すまない、」意識が回らなかったばかりに、右手で綺麗な肌を引っ掻いてしまった。『お人形さん』の彼女は誰にも傷つけられてはいけない、はずなのに「チカ、そんなに謝らないで、」幸い傷口は腫れている程度で、血が溢れることはなかった。けれど「赦されないことをしてしまった、」俯いてしまった顔を、彼女の手が上げさせる「チカに付けられた傷だから、いいの」青年は人形に赦される、
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◇COLOR
唐之杜の元で受けさせている療法「イリスカラーセラピー、よ」天然石を散りばめた美しいボトル。10本のうち3本を選び、それによってアドバイスをしていくものらしい「選べたよ、」彼女が選んだのは、緑と赤と白。それぞれ安心、情熱、無垢を示すのだとか「アドバイスね…そうね、お幸せに」1つだけボトルを持ち帰ることになったが、彼女と相談して緑にした「チカの色に染めて?」「ああ、」青年は人形を染め上げる、
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◇CANDLE
一係で開かれた誕生日会「おめでとうございます!」用意されたのは本物のケーキ。上に刺さった蝋燭の上で、炎がゆらゆらと揺れている「消していいのか、」同僚達が見ている中で、炎を全て吹き消す。約一時間後は、平常通り捜査だ「チカ…」「どうした、」隣にいる彼女が袖を引っ張ってきた。どうやら、同僚達に少し妬いていたらしい「お仕事終わったら、独り占めさせてね?」「ああ、」青年は人形と灯りを消す、
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◆GARTER BELT
「改めて――チカ、誕生日おめでとうっ!」財団の人と示し合わせて準備した計画。緑色のドレスを着て、帰ってきたばかりの彼に抱きついた「お前は、」何もしなくていいとでも言うのだろうか。だって今日は大事な日なのに「何もできないのは嫌だよ…!」「それなら――お前をくれないか?」彼の手が私をベッドに降ろし、ガーターベルトを外す「…もう私はチカのものだよ、忘れたの?」人形は青年の手に捕らわれる、
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