Baby cruising Love

土曜日の夕方。俺が5年前に卒業した名門校・白鳥沢学園高校の同じ世代を集めた同窓会が、東京湾のクルーズ船を貸し切って開かれることになった。
船をチャーターして開かれるその同窓会は1学年分だけを集めたとは思えないくらい大規模なもので、フランスでショコラティエとしての修行を積んでいた天童も久々に皆に会いたいからと日本に帰ってきたほどだ。幸い俺もオフだったし、俺の幼馴染であり一応は恋人である彼女・神山**も、俺がいるならと参加を決めたらしい。
待ち合わせ場所であるクルーズ船乗り場に着けば、件の**の姿が見えた。

「……久しぶりだな、」
「わっちゃんだ。直接会うのは、久しぶりだね」

恋人とはいえど現在互いに離れて暮らしている**の姿を見るのは久しぶりで、しかも今日はクルージングということで見慣れないドレス姿というのがまた堪らない。
紺色の膝丈のパーティードレス、白いパール付きのショール。ベージュのストッキングに、光沢を抑えた紺色のサテンのフラットパンプス。いつもと違うアップスタイルの耳元には、正方形が重なった幾何学的なデザインのゴールドイヤリング。どれも古着屋で揃えたものだというけれど、紺と金色とパールで色を揃えた――よく似たカラーリングの新幹線が東京から金沢の間を走っていたことを思い起こさせるようなコーディネートは、しかしとても彼女に似合っていた。

「ああ。……お前は、変わりはないか」
「連絡した通りだよ。わっちゃんの方が忙しそうだけど、大丈夫?」
「ああ、心配するな。俺もうまくやっているよ」
「わっちゃんはスーツなんだね。てっきり袴とか着てくるのかと思ったよ」

俺はというと、大学の入学式で着たスーツをそのまま着ていた。背が伸びることを見越して大きめのものを着ていたのが幸いだったけれど、このスーツもまた買い直しになるだろうか――日本代表としての取材会見はジャージで受けることが多くスーツを着る機会はそこまでなかったし、いっそ次に着る際はレンタルにでもした方がいいだろうか。
そんなことをぼんやりと考えていれば、当時の部活仲間達が俺を待ち合わせの目印かのようにして続々と集まり始めていた。

「若利、久しぶり!……と、お前は……神山だっけ、若利の幼馴染の……」
「えーと……瀬見くんと、大平くんだっけ?わっちゃんの部活仲間だったよね、山形くんは覚えてるけど……」

山形は俺と同じくクラスメイトだったからか覚えているようだが、瀬見と大平に関しては記憶に薄いらしい。元々男女問わず他人に興味の薄い**だからか女子に声をかけられても相変わらず軽く手を振る程度で、俺以外には大して興味のないような態度だ。
卒業後は大学の心理学科に進んだという彼女だけれど、大学に進んでもアルバイトをすることも誰かと遊ぶようなこともなく、1人でレポートに没頭しているらしい――確かによく考えなくても学生の本分は学業であり、大学に行きながら企業のスポーツチームに所属している俺や大平の方が珍しいのかもしれないけれど。

「全員揃ったみたいですね?」
「はい、揃ってます!」
「それでは乗船前に集合写真を撮りますので、皆さんこちらにお願いしまーす!」

そうこうしているうちに、クルーズ船のスタッフが集合写真を撮影するからと声をかけてきて。俺を含めた一同はスタッフに導かれるまま、ぞろぞろと指定の場所に向かった。



やがて乗船し、適当な席に着く。**も俺の側が一番落ち着くらしく、他の誰ともつるむことなく迷わず俺の右隣に座った。このサンセットクルーズは2時間程度で、着席ビュッフェ形式でのディナーを楽しみながら東京湾クルーズを楽しむものだ。
白ワインが配られたのち、幹事の音頭で全員がグラスを軽く掲げる。

「それじゃあ、白鳥沢学園高校・2012年度卒業生同窓会を始めます!」

乾杯――そう口にしてグラスを軽く傾けたのち、食事を取ってこようとビュッフェに並ぶ。そんな俺に相変わらずぴたりとくっついてきた**が、俺の方を伺ってきた。
左利きの俺を慮ったのだろう、代わりに俺の分まで料理を取ろうかと伺ってくる彼女に甘える形で、初めから2人分の前提で彼女の皿に取らせることにした。

「私が取ろうか、わっちゃん。……って、ハヤシライスあるかな?わっちゃん、好きだったよね?」
「**が食べたいと思うものを、手当たり次第によそってくれればいい。もし残しても、その分は俺が貰うし」
「えっと……私のを分ける形、ってこと?……わかった。私はどっちにしてもなんでもいいし、適当によそってみるね」

食にこだわりのない**は手当たり次第に、しかし俺の好みに合わせるように料理を皿に取っていく。優しさというよりは礼儀に近い思いやりは、しかし機械がプログラムされた通りのものを出力するように、求められれば求められるだけのものを返してくる今まで通りのそれだった。好きにしていいと言われてもその『好き』を自分で決められない彼女は、『俺が』望んだからそうするという形のほうが動きやすいのだろう。
俺もかなり食べる方ではあったし、**が残してもそれを完食してしまえるだけの余裕はある。何よりチームの管理栄養士からも調整を挟めば問題ないと言われているのだからと、気にせず食べることにした。

「これでいいかな、わっちゃん」
「ああ。……ありがとう、**」

そうこうしているうちに、料理が盛り付けられた皿が渡される。
ハヤシライスの上にはこれでもかと盛られたチキンカツ、この辺りで養殖しているものを使ったというサーモンのカルパッチョ、それにナポリタンやわかめのサラダ。予想通り**はそれらから少しずつを取り分けあとは全て俺に渡してきたけれど、その中でもサーモンのカルパッチョはあまり食べる機会がないからなのか、特に多くよそっているようだった。
ならば普段は何を食べているかというと、寮生活をしているため朝夕の食事はついてくるのだそうで、昼食は身体に必要なものが全部入っていると謳う完全栄養パンや吸うタイプのゼリーなどを食べているらしい。そこまで食事に頓着をするようなたちではなくあまり食べる方でもない彼女は新商品などで興味を惹いたものがあればそちらを優先するものの、それでも迷ったら健康にいいものを選ぶようにしているそうで――あまり物事に興味のない彼女にとっては、外的な付加価値があった方が選びやすいのだろう。

「デザートはあとでよそいに行けばいいし、今はこのくらいかな?帰りはどうするとか、考えてる?」
「俺も車で来ているわけではないから、酒を飲んでもなんら問題ないな。もし**が酔い潰れたら、そのときはタクシーで送ってやりたいんだが……最寄駅はどこだ?」
「あー……私が住んでるの学生寮だからなあ。新幹線の東京駅に送ってもらえれば、そこから自分で宮城に帰るよ。チケットは明日の昼で取ってあるし、どっちにしろ今日は東京で一晩過ごそうかなって思ってるから」
「わかった。なら、帰りはタクシーで東京駅まで送ってやる」

食事前ということなのか、金色で縁取られた紺の多面カットのボタンを外し、袖を捲る**。
解散後にどうするかもまとまったことだし、とりあえず先に食事を摂ってしまうことにしよう――そう決めた俺はつられるように袖を捲り、やがてフォークとナイフを手に食事を始めた。

***

沈みゆく夕景の中。途中同窓会ならではの余興なども挟みつつ、2時間弱のクルージングはあっという間に過ぎていって。ライトアップされたレインボーブリッジや東京タワーなど、普段は見られないような景色を見ながらの同窓会だったので、余計に早く感じたのかもしれない。
幹事が締めの挨拶を行う中、**はというとかなり酔ってしまっていた。最初こそ普通に座っていたものの体勢を保てなくなったのか背もたれに体重を預けていて、もう少しで完全に寝こけてしまうところだろう。

「んー……わっちゃん、もう終わりー……?」
「ああ、もう解散だな。……このあとは、どうしたい?東京で一晩過ごす予定だと言っていたが、」
「決まってないよー……ホテルの予約は取ってないし、適当にその辺のビジネスホテルでも、いいかなって」
「全く……」

一応どこかに泊まる準備自体はしているものの、宿泊場所は土壇場で決めるつもりだったらしい。調べてみると幸い空いているホテルもあったのでそのホテルを急遽当日予約し、タクシーを呼んで**と共に向かうことにした。最近もとあるスポーツ選手が恋人らしき女性と歩いていた写真が流出し話題になっていたらしいけれど、俺と彼女の写真が誰かに撮られたとしてもただの幼馴染で元同級生だと言えば済む話だし、それで俺の立場が弱くなることはない。
忘れ物がないかを確認し終え、やがてやってきたタクシーに2人で乗り込む。幸い俺が見ている限り鞄やキャリーバッグから何かを出すようなことはなかったし、駅前のロッカーに何かを置いてきたこともなかったようなので、そのまま例のホテルまで乗せてもらうつもりだ。

「そんな、無防備でどうする……」

幼い頃から見知った仲である俺がいるからか、すっかりと力を抜いてしまった様子の**。シートベルトを付けているため抱き寄せることは物理的に不可能であるものの、俺でなければシートベルトを外してでも襲おうとするところだろう。
淡い香水の匂いは、大学への入学祝いにもらったラムネの香りのトワレらしい。クルージングの際はローズやミュゲなどの花の香りをさせていたはずのそれは、とうにラストノートであろうムスクとバニラの香りに到達していた。

「うー……飲み過ぎたかも……」
「あれだけワインを飲んでいればな……そろそろ着くぞ」
「んー……ごめん、ちょっと肩貸してー……」

そんな会話をしているうちに、車はホテル前に到着して。**を起こしてやってからキャリーバッグと荷物を持ち、俺はホテルのフロントへ向かった。
道宮というスタッフの女性に1107号室のキーを渡され、エレベーターに乗り込んで。「あのウシワカがどうしてこんなところに」とでも言いたげなスタッフに背を向けつつ眠そうな彼女を支え部屋に入れば、2つ並んだベッドがその存在感を誇示していた。

「まだ、くらくらするか?水でも飲むか?」
「んー……いい、だいじょーぶ……」
「そうか。なら、早めに手洗いとうがいをするといい」
「わかったー……」

俺の言葉を素直に聞き、洗面台へと向かう**。俺はキャリーバッグや荷物を部屋の隅に置いたのち、やがて彼女と交代で手洗いうがいをし、風呂を洗って湯を入れた。
夕食はクルージング船で食べたし、風呂の湯が溜まるまでは何もやることはない。暇潰しのためにホテルのテレビをつければちょうどニュース番組の時間で、番組内ではVリーグの特集も組まれているそうだ。子供達に日本代表が弱くてつまらないから試合を見ないと言われたことにショックを受けるくらいだった、そんな俺がVリーグの特集という言葉に喜びではなく危機感を覚えたのは、彼女が相手だからに他ならないだろう。
**はといえばそんな俺の気も知らず、化粧も落とさないままでだらりとベッドに寝そべっている。そして、俺に対して開口一番にこう言ってきた。

「ね、わっちゃん。これから、Vリーグの特集やるんだって」
「……」
「私は興味ないけど……わっちゃん、見たい?」
「――見るな、」

あの画面に映っているのは、**の知るべき俺じゃない。
スポーツに興味のない彼女だしそういった建前は気にしないのだろうけれど、決してVリーグの選手に抱かれているなどとは意識させたくない。**の前では俺はただの幼馴染であり、ただの欲に駆られた人間であって、日本の若き主砲などと呼ばれるべき存在ではないのだから。
衝動的に、つけたばかりのテレビを消す。そして、青みがかったピンクのリップが薄く塗られた唇に噛みついた。

「んむ、ん……っ、ぁ、♡」

先程うがいで少し落ちかけた、その化粧が完全に落ちるくらいに。グロスはあまり美味しくないからやめた方がいいという**の忠告も聞かず夢中で貪るように舌をねじ込んで、やがて唇を離した頃には口の端から唾液が零れてしまっていた。
ショールで隠れて見えなかった両肩には、エポーレットのような切り替えのレース素材。和服の合わせを思わせる切り替えの間はセーラー服の襟布のようにレースと2段のフリルテープが横切っていて、左下へとカーブを描いた2枚重ねのスカートからは透けそうなほど薄手のギャザーがひらりと覗く――改めて見ても、本当に綺麗だと思う。

「**。お前の目には、俺はどう映っている?」
「?わっちゃんは、わっちゃんだよ。私達が幼馴染なのは、今更何したって変わらないでしょ?」
「そう見えるなら、いい。……後ろ、向いてくれないか」

何を言っているのかわからないという表情を浮かべつつ、言われるがままに**は俺に背を向ける。ホックを外し、ファスナーをウエストの下まで下ろせば、蛹を破った蝶さながらに背中が剥き出しの状態になった。
このまま後ろからしてもよかったのだけれど、ウエストのベルトのようなレースにも、袖と揃いの飾りボタンが2段分縫い付けられていたはずだ。うつ伏せのままではボタンが身体とベッドの間に挟まって痛いだろうし、とりあえずちょうどいいところまで脱がせてしまってからにしよう。

「脱がすぞ、」
「いーよ、好きにして。……っん、くすぐったい……」

背後から覆い被さる形で脱がせてやりつつ、**の身体に手を這わせる。
俺が鍛えているからそう見えるだけかもしれないけれど、あまり食べていないのか触れれば折れてしまいそうなほどに細くて、俺と同い年とは思えないほど華奢だ。服越しに触れるのとは全く違うその感覚は、骨格の細さや肌の手触りも相まってまるで俺に抱かれるために作られた身体なのではないかとさえ思えてしまうほどで、色香にあてられたのか俺の下半身は徐々に熱を持ち始めていた。
下半身にしかドレスを纏っていない状態にしたところでアップスタイルにしていた**の髪を解き、身体を抱え仰向けにさせて。彼女は相変わらず肌を晒すことに躊躇いがないのか、ドレスを中途半端とはいえ着ている状態にも関わらず、いつも通り恥じらいもせず仰向けになってくれた。

「**。脚、開けるか?」
「?いいけど、タイツ履いてるよ?だいじょーぶ……?」
「ああ、気をつけるから」

相変わらず俺を止めるまでとはいかない忠告をするだけの**は、しかし俺が脚に触れるとくすぐったそうに身を捩った。そのまま彼女の太腿を撫で、破らないように気をつけながら肌色のタイツをゆっくりと脱がせていく。
やがて露わになるのは、揃いの紺のレースの下着。普段は下着がバラバラでも気にしないタイプではあるけれど、こういうときのために揃いのものも何セットかディスカウントストアで買ったのだという――あまり物事には頓着しないながらも最低限の体面は保とうとする様は、なんとも物事にこだわらない彼女らしい。

「いつ見ても綺麗だな。**の肌は、白くてすべすべで」
「言うほどじゃないと思うけどなー……わっちゃん、仕事で色んな女の人と会ってるんでしょ?もっと綺麗な人とか、いっぱいいるんじゃないの?」
「俺は、お前以外に興味はない。……**だけがいればいい」

**が試合中の俺を知らなくていいように、欲望を剥き出しにした醜い人間としての俺の姿を知るのは、彼女ひとりだけでいい。ただひとりの女に狂わされる俺の姿など、アドラーズの監督や影山達チームメイト達はもちろん、先程まで船上で談笑していた天童達やコートに立つ俺を応援してくれている観客達、ましてや父親にだって見せられまい。俺の姿も、本性も全て、**だけが知っていればいいのだ。
やがてショーツも脱がせ終え、パーティードレスの中は一糸纏わぬ姿になる。あの頃からマネキンのようだと評されるほどに美しかった彼女は、久しぶりに見た今でもこうして見惚れてしまうほどに美しいままだった。

「……わっちゃん?そんなに見つめなくても、私はどこにも行かないよ?」
「そうだな。ただ、俺がお前の全てを見たいだけだ」
「いいよ。……全部見ていいよ、わっちゃん……♡」

高校時代と何も変わらない、そっけない態度。**の身体を見て失望するのも興奮するのも、あくまで彼女本人ではなく俺なのだから知ったことではないとするその態度も、本当にあの頃から何も変わらない。
触られることに反応はすれど、決して**の側からは拒むこともねだることもなく。けれど流石にアダルトビデオのように下品に喘ぐ様は想像もつかないとはいえ、もう少し快楽を与えて開発してやればまた違うのかもしれない――そんなことを思いつつ、俺は彼女の全身に満遍なく触れていく。

「ん、ん……っ♡」

鎖骨、脇腹、太腿、脹脛、脚先――そして、太腿の内側まで。肢体の至るところに口付けを落とせばくすぐったさに耐えかねたのか身を捩らせるのも、また堪らなく可愛らしい。
下着に手を伸ばし、太腿の途中あたりまで引きずり下ろして。やがて両脚を大きく開かせ、本来であれば隠されているはずのその場所を露わにさせても、相変わらず**は嫌がりもせずされるがままだ。

「ぁ、っ、ん……♡」
「**、気持ちいいか?」
「うん……きもちーよ、わっちゃん……♡」
「なら、よかった。続けるが、構わないな?」

潤んだ瞳に、紅潮した頬。上気した肌に汗を滲ませながら、**は嬉しそうにこくこくと頷いた。
陰核に舌を這わせつつ、人差し指で入り口を解していく。彼女は荒い息遣いをしながら、時折身体をびくりと跳ねさせていた――やがて、その口から上擦った声がひっきりなしに上がり始めたら、頃合いだ。
探る、暴く、引きずり出す。俺しか知らない**の全てを観測し、堪能し、目に焼き付ける。何度繰り返しても満たされないとはとうにわかりきっているけれど、それでも俺はこの行為を制御できないのだろう。

「そろそろ指を挿れても、大丈夫そうだな。いいか?」
「いーよ……♡」

了承を得たところで、そのまま人差し指をつぷりと挿入する。**のそこは指1本ならすんなりと飲み込んでくれるくらいには解れていて、そのままゆっくり抜き差しを繰り返してやるだけで彼女の腰が浮いていくほどだ。
指を抜き差しするペースを少し早めながら、膣壁の上部にあるざらざらした部分を何度も擦り上げて。同時に親指で陰核を押し潰しつつ2本目の指を挿入すれば、パーティードレスを着ていることも忘れたかのように、彼女は脚をびくびくと震わせながら快楽を享受し続けていた。

「あ、っん、あ……♡」
「嫌でなければ、続けるが……痛かったら、すぐに言ってくれ」
「ん……だいじょーぶ、だよ……♡きもちい、から……もっと……♡」
「ああ。わかった」

**がいつも好ましい反応を返していた記憶のあるところを指で擦り上げ、押し潰し、擦り続ける。やはりその記憶は正しかったのか、指の動きに合わせて彼女の口からは甘い声が漏れ、秘裂からは蜜がどんどん溢れ出していた。
**の嬌声が少しずつ大きくなっているところを見るに、そろそろ限界が近いのだろう。俺は彼女の弱いところを責めつつ、親指で陰核をぐっと押し潰した。

「んぅ、あ……っ、あ、ぁ……〜〜〜〜っ♡」

一際大きな声を上げながら身体を仰け反らせ、**は絶頂を迎える。その瞬間に膣内はきゅうっと締まったけれど、俺は構わず指を動かし続けた。
もっと、もっと。慣らしてやらなければ、苦しむことになるのは他でもない彼女なのだから。

「?わっ、ちゃ……もう、いった……よ……?♡」
「慣らしてからでなければ、つらくなるのはお前だからな。もう少し、我慢してくれ」
「そう、なの……?……っ、んん……〜〜〜〜♡」

指を動かし続ければやがて再び達したのか、声にならない声を上げながら身体を痙攣させる**。それでも俺は手を止めず、今度は陰核に吸い付きながら溢れる蜜を舌で舐め上げてやれば、達したばかりのそこに与えられる刺激はあまりに強すぎるのか彼女はがくがくと腰を震わせていた。
もう、そろそろ頃合いだろう。**の体液で濡れた口元を手の甲で拭いつつ、彼女の顔にベッドスローを掛ける。

「わっ、ちゃ……?♡」
「そろそろ、構わないか?」
「……いーよ。きて、わっちゃん……♡」

**の了承を得たのも束の間――自分のベルトに手をかけてズボンと下着を下ろし、すっかり熱を持ったそれにベッドサイドから取り出したゴムを被せて。そのまま脚を大きく開かせ、入り口に切っ先を充てがいゆっくり腰を押し進めていった。
久しぶりだったからか少しきつさはあったけれど、それでも慣らしていたのが功を奏したのだろう、やがて彼女のナカがその全てを飲み込んでも苦しむ様子はなかった。

「んー……♡ぜんぶ、はいった……♡?」
「ああ。よく頑張ったな。きつくないか?」
「ん……♡だいじょーぶ……♡」
「なら、少し動いても平気そうか?」

その言葉にこくりと頷くのを確認したところで、律動を始める。最初はゆっくり、徐々に速く――全てを知り尽くした身体だ、どこをどう責めればいいかなんてわかりきっていた。
俺が奥を突く度に**の口からはひっきりなしに嬌声が上がっているし、腰の動きに合わせて揺れる胸は今まで構ってやれなかったことが申し訳なくなるくらいに主張している。屈む形になり、胸の飾りを口に含んで舌で転がすように舐め上げながら同時に腰の律動を速めれば、彼女は俺の首に両腕を回して抱き着いてきた。

「あっ、あ、や……っ、んうぅっ♡」
「**……そろそろ、限界か?」
「わっ、ちゃ……♡もう、いっちゃう……♡」
「ああ。俺も、そろそろ……っ」

限界が近いからか、**の中は痙攣するように何度も俺のモノを締め付ける。俺はそれに抗うように、さらに律動を激しくした。
そしてそのまま一番弱いところを責め立てればひと際大きな声を上げて達し、俺もその締めつけでゴムの中に欲を放ってしまう。やがて全て出し切ったところでずるりとそれを引き抜けば、彼女はぐったりとベッドに身体を預けた。

「ん……ねむい……」
「ああ……少し、寝ていていいぞ。風呂はそのあとでもいいか?俺は**が入るまで、待っているから」

本当は**をすぐに風呂に入れてやりたいところだけれど、とりあえず今は風呂の蛇口を止めるだけ止めて、彼女が目覚めたあとで追い焚きすればすぐに入れるようにしよう。
そして、明日は昼の新幹線に間に合うよう、タクシーで**を東京駅まで送ってやる約束をしている――ならばそれまでに、このホテルのモーニングを2人で食べようか。なんて考えながら俺は彼女が風邪を引かないよう、その身体に申し訳程度に服を着せ直した。

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