I still love U

オジェウ・ワルシャワ所属の選手として、ひとりの競技者として、そして人間として。忙しさに押し流されそうになりながらも充実した日々を過ごし、最近では日本代表としてのオリンピック出場が決まっている俺・牛島若利だけれど、その一方で最近は幼馴染で結婚相手でもある彼女・**の待つ家にはなかなか帰れないでいた。
とりあえず籍だけは入れたものの、式は挙げていないくらいの関係性。それは一般人である彼女を報道に巻き込まないためにでもあるけれど、元々双方の母親を通して昔からずっと一緒にいたのだし、今も――特に彼女にとっては、昔過ごした日々の延長線でしかなかった。あの日から俺と**はずっと、それこそ現在進行形で幼馴染を続けているのだ。

「わっちゃん、おかえり。って、私も帰ってきたばっかりだけど……」
「ただいま、**。……なかなか帰れなくて、すまない」
「今日、帰ってくるって言ってたもんね?大丈夫だよ、今日も明日も休みとってあるから」

この家は俺が契約をしたものではあるけれど、俺が移籍して以降はポーランドの寮に泊まることがほとんどだからか、もはや**の方が住んでいる期間が長いといえるだろう。
かくいう彼女は宮城の大学を卒業後認定心理士の資格を取得し、日本の心療内科で働いている。彼女曰くは心理士になりたいわけではなかったけれど、人の心理を掬い上げていく中でいずれ自分のこともわかっていくだろうと結論をつけ、この道を選んだのだそうだ。
互いに自立した性格であることもあり、あまりカップルらしい雰囲気はないのだろうと俺でも思う。それでも今まで通り穏やかに、凪ぐように流れる時間は幸せそのものだ。

「今日、わっちゃんの好きなハヤシライスにする?栄養管理とかその辺わかんないけど、栄養士さんに何か言われてない?」
「ああ、問題ない。ありがとう」
「ん、じゃあそれにしよっか。普段はあんまり自分で作らないから、おいしいと思ってくれるかはわからないけど……」

そう言いつつ薄手のリボンカーディガンを脱ぐ**の仕草はどこか緩慢で、ゆったりとした雰囲気を漂わせている。白いハイネックのニットと紺色のプリーツスカートというシンプルなコーディネートは、いかにも『休日に少し外で買い物してきた帰り』と言わんばかりの服装だった。
白鳥沢にいた頃はあまり友人と出かける機会もなく基本的に制服やジャージで過ごしており、出かけるときにも白と水色のジャージを私服として着ていたくらいの彼女だけれど、卒業してからはそうもいかないので一応今まで以上に気を使うようにはしているらしい。思い出せるのはアドラーズ時代のチームメイトである星海の出身校・鴎台のユニフォームを思わせる配色の暖かそうなセットアップや、紺色と白のボーダー柄のイレヘムワンピースとセーラー襟のトップスのコーディネート、黒いキャミソールと透ける素材の長袖のレイヤードの上にビニール素材の上着を着ていたときは夏だったとはいえさすがの俺でもひやひやしたか――どれもこれも古着屋で買ったものらしいけれど、一目惚れという割には彼女に似合うように着こなしているのだから、マネキンと呼ばれていただけはある。
アクセサリーも今でこそ特に何もつけていないものの、前に見たアクセサリートレーには薬モチーフのイヤリングやビニール素材のチョーカーなど、一癖あるデザインのものが並んでいた。その中にはもちろん揃いの結婚指輪もあるけれど、互いに手元を使う職業だからか、あまり見る機会がないのは少し残念に思ってしまう。

「わっちゃん?」

そんなことをつらつらと考えていると、いつの間にか目の前に立っていた**に顔を覗き込まれる。幼馴染だからか元々距離などあってないようなものではあるけれど、それにしても今日は特に近いような気がしてならない。
彼女がそんなことを思うタイプではないのは、これまでの付き合いで痛いほどわかってはいる。けれど、もしかしたら**も寂しがってくれていたのだろうか――なんて、自惚れた考えすら浮かんできてしまうほどだ。

「……いや、なんでもない」
「そう?ならよかった。何かあったら言ってね」
「ああ、そうする」

プロテインなら自分で用意するし、栄養士からも特に何も言われていない。それにせっかくの休みなのだ、**の作ったハヤシライスが食べられるならそちらの方が食べたいに決まっている。
けれど今はまだ夕食の時間には早すぎるし、とりあえずは一休みしたくて。それは彼女も同じだったらしく、昨日天童の店から国際クール便で送られたというケーキセットを冷蔵庫から取り出し、紅茶を淹れる準備をしようとしてくれているようだった。

「はい、どーぞ。あんまり淹れたことないけど……ティーバッグでごめんね?」
「ああ、大丈夫だ。俺ばかりすまないな」
「いいんだよ、わっちゃん。私も飲みたかったから」

ケーキセットと2枚の皿、2杯分のティーカップの置かれたテーブルに2人で向かい合って座る。**が淹れたアールグレイは濃さも熱さも俺好みのもので、思わず笑みが零れてしまった。
最近はきっちりと管理されきった食生活を送っている身だけれど、やはりこうして彼女と食事を摂る時間は特別だと感じる。彼女もそうであればいい、なんて思いながらその顔を見やれば、当の**は普段通りの何も変わらない様子でケーキを食べていた。

「ね、わっちゃん。夕ご飯、いつ頃がいい?」
「そうだな……19時くらいか」
「わかった。じゃあ、そこに合わせて作るね?」

夕食の時間まではあと2時間半ほどあるけれど、特にこれといってすることもない。実家や父の家なら顔を見せたし、星海や影山はオリンピックでも一緒のチームだから練習開始時に挨拶しておけばいいだろう。
けれど悲しいかな、**とはそうはいかない。今日はこうして帰ってこられたとはいえ、数日もすればまた俺は家を空けることになる――そう考えれば、今このときは少しでも長く一緒に居たかった。

***

ルームウェアを全て洗濯してしまっていたらしい**に白鳥沢時代の部活Tシャツを貸したのは正解だったのか、あるいは間違いだったのか。高校時代に買ったものとはいえ、彼女にはあまりにも大きすぎたのだろう、俺にとっては半袖でも彼女にとってはもしかしたら五分袖だ。流石に下を履いていないわけではないとはいえ、それでもその姿には思わず目を奪われてしまう。
おまけに今現在台所に立ちエプロンをつけようとする彼女は調理をする前だからか髪を結んでおり、いつもは見えないうなじも露わになっている。その後ろ姿があまりにも無防備だからだろう、思わず衝動のままに後ろから抱きすくめてしまって。

「わっちゃん?」
「……**」
「私、今からエプロンつけるところなんだけど……どうしたの?」
「いや……」

どうしようもなく――**が、欲しくなった。
**にそんなつもりは毛頭ないであろうことくらい知っているけれど、今の彼女の姿は俺の目にはあまりに毒すぎて。後ろから抱きすくめたまま首筋に顔を埋めれば、いつも彼女が休みの日につけているのだという――クルージングの際につけていたものと同じブランドのものらしい、ミルクの香水の匂いがふわりと香ってくる。
一度たがが外れたらもう止められないことは自分でもわかっているけれど、だからといって止められるとも思えない。ただ久々の休日を2人でゆっくりと過ごそうと思っていただけなのに、こんなふうに煽られるとはとんだ誤算だ。

「……わっちゃん?これじゃ、ハヤシライス作れないよ」

そんな俺の心情など知ったことではないとばかりに、**の態度はいつも通り落ち着いたもので。決して受け入れるわけでも、かといって心から嫌で拒むでもなく、ただ単に調理の妨げになるから『今は』待っていてほしいという――まるで子供をあやすような、宥めるような声色はいつものように凪いでいて、それでいて淡々としていた。
俺ばかりが彼女を求めているのだと思い知らされるのには慣れているけれど、それでもやはり悔しくて。ちらと見えた首筋に舌を這わせ、そのままやわく歯を立てれば、**の肩がびくりと震えた。

「俺はそれでもいい。ハヤシライスの準備をしてもらったことについてはすまないと思っているが……明日でもいいなら、俺はそれで構わない」
「そう?なら、明日作るね。でも、夕食のあてはあるの?」
「ああ。今日は俺が代わりに何か頼んでおくから――**が、それで納得してくれるなら、だが」

細い体を抱き締めたまま耳たぶを唇で食めば、**はまたぴくりと肩を揺らす。
どこまでも理性的で、人間味に欠けていると自己評価を下すほどには欲求というものが希薄な彼女は、内からの欲望よりも確かな外的理由で動く。休日に散歩をしたり映画館や水族館に行ったりなどしているのも元々は履歴書に書けるような趣味を増やそうとしたのが主なきっかけらしいし、先程俺を止めようとしたのだって、あくまで俺を慮り忠告しているに過ぎない――だからこうして俺が**を求めるような素振りを見せても、彼女はそれを本当の意味で理解することはないのだろう。
けれど生憎俺は**ほど理性的でもないし、彼女に『自分よりもずっと人間らしい』と言われるくらいには欲を持っていると、穢れていて幼稚なただの人間だと自覚している。ハヤシライス自体俺が作らせたわけではないとはいえ彼女の好意を無碍にしてしまったことで間違いはないけれど、いくら**に忠告されようとも、俺は彼女を欲するのを止める気はなかった。

「……やっぱり、わっちゃんは私よりずっと人間らしいね」
「ああ。呆れただろうか」
「?わっちゃんがいいなら、好きにしていいよ」
「ありがとう。それなら……」

同意を得たところで、俺の部屋へと**の手を引き連れて行く。トレーニング器具などを置く関係で俺と彼女の部屋は別々にしてあるし、そもそも俺が家に帰ってくること自体が少ないため、彼女を掃除以外で俺の部屋に招く機会といえばそのほとんどがこういうときばかりだ。
やがて、部屋に着いた**が髪を縛ったまま慣れた様子でベッドの上に転がる。幼馴染として一緒に畳に寝そべっていたからか一緒に寝ること自体は小さい頃から慣れていたはずなのに、ぶかぶかな俺のTシャツ姿でベッドに横たわる彼女の姿はたまらなく扇情的で、思わずごくりと喉が鳴ってしまう。

「……**」
「ん、いいよ。私でいいなら、好きにすればいい」

俺の欲を見透かしているのか、あるいはただ単によくわかっていないのか。顔色ひとつ変えることなく俺を受け入れんとする**の唇に、衝動のままに自分のそれを重ねた。
最初は触れるだけ、それから舌で唇をこじ開け、歯列をなぞり、逃げ惑う舌を追いかけては絡め取る。互いの境界線を溶かすようなキスは俺の興奮を煽るには過ぎていて、彼女の口から漏れるくぐもった声もまた情欲をかき立てた。

「っ、は……っ、わっ、ちゃ、」
「……**、」

息も絶え絶えになりながら懸命に俺の名を呼ぶその姿があまりにも可愛らしくて、衝動のままに**の髪を解かせながら押し倒す。それでもやはり彼女は拒むことも俺を押し退けることもなく、ただただされるがままになっていた。
ようやく唇を離せば、互いの唇を繋ぐように銀糸が伝う。それを舐め取るようにもう一度口づければ、彼女はまた小さく呻いた。

「**。**は、俺のことをどう思ってる?」
「んー……わっちゃんはわっちゃん、じゃないの?」
「……質問を変えようか。**は、俺にこうされることは嫌じゃないか?」
「わっちゃんにこういうことされるのは……悪い気はしない、かな。なんでそうしたがるのかは、よくわかんないけどね」

初めて出会った頃よりはだいぶ人間味が増していたものの、それでもやはり**の欲は限りなく薄いようだった。
幼馴染の先に踏み込む形になっても、付き合うようになっても、籍を入れて『夫婦』という枠組みで括られるようになってからも、彼女にとっての俺は幼馴染以上の何者でもないらしい。やはり**は俺を受け入れてくれこそすれど、俺と同じだけの感情を持ち合わせているわけではないのだろう。
それでも、俺はそんな彼女にこそ惹かれたのだ。
人は誰のものにもなり得ないと言い切ったあの彼女をこそ、独り占めしたくなったのだ。
**にも俺を欲してほしい、などとは決して言わない。けれど、せめてこの瞬間だけでも、彼女の全てを俺のものにしたかった。

「なら、**。今日はこのまま、俺に付き合ってくれ」
「ん、わかった」

こくり、と頷かれたのを了承と捉え、**のTシャツの裾から手を入れる。滑らかな肌の感触を堪能するようにゆっくりと撫で上げられた彼女はくすぐったいのか小さく声を漏らすけれど、それでも俺を押し退ける様子はなかった。
そのままTシャツをたくし上げれば、白い肌とシンプルなブラジャーが露わになる。あまりプロポーションがよくないから俺を満足させられるかどうかはわからないと本人は言ってこそいるものの、かつては白鳥沢の入学案内パンフレットのモデルを務めていたというだけあって――という言い方はあまりしたくないけれど、俺からすれば彼女はむしろ誰よりも魅力的に映っていた。

「……わっちゃん、どうかした?そんなに見るほどでもないと思うけど」
「そんなことはない。**は魅力的だと思うが」
「そう、かな?喜んでいい、やつ……?」
「ああ。だから、もっとよく見せてくれるか」

**の了承を得てブラジャーをずらし、その胸元に口づけを落とす。そのまま胸から腹、腰、太腿、そして足先――執着心の現れのような赤い花びらで白い肌を埋めていくたび彼女の口からは小さく声が漏れて、それがまた俺を煽って仕方ない。
再び胸元まで戻ったところで今度は赤く色づいた突起を少し強めに吸い上げれば、**の腰がびくりと跳ねた。普段はあまり上半身には触らないし、そもそも胸ではあまり感じないらしい彼女がこうして快楽に喘ぐのは、ひとえに俺がそうさせているからに他ならないだろう。
時間をかけて暴き、開発し、把握しきったその身体を、今度は欲望のままに貪り尽くす。
高校1年生の夏休み、**に頼まれて処女を奪ってからずるずると続けているこの行為は、最初こそ彼女曰くの『人間』へと近づけてやるのが主な目的ではあった。けれど今は**の身体から快楽を引きずり出していること自体は同じといえど、俺の私利私欲を満たすための自分本位な行為に成り下がっていたのだ。

「っ、あっ……あ、わっちゃ……♡」
「ん……そろそろ、こっちも触っていいか」

Tシャツの裾を捲り上げ、下に履いているショートパンツをショーツごと下ろす。そして**がこくりと頷いたのを見届けてから、既にぐしょぐしょに濡れている秘部へと手を伸ばした。
ふるり、と僅かに揺れる彼女の細い腰――そんな僅かな反応も見逃さないようにゆっくりと指を挿れていけば、くぷ♡という水音が鼓膜を揺する。

「わっ、ちゃ……♡」
「もうとろとろだな。そんなに気持ちよかったのか?」
「っ、は……うん……きもちい……♡」

とろんとした瞳のまま俺を見上げる**の額にひとつ口づけを落としてから、まずは人差し指で浅めのところをゆっくりと刺激する。既にぐずぐずに解れきっていたそこはすぐに俺の指を飲み込み、誘い込むようにきゅうきゅうと締めつけてきた。
時折突起を親指で優しく押し潰しつつ深いところまで指を差し込んでみれば、彼女の口からはいつもより少し上擦った甘い声が溢れる。それがもっと聞きたくて中指も添えてばらばらと動かしてやると、案の定びくびくと身体を跳ねさせ、一層甘やかな嬌声が溢れた。

「っあ、あっ……♡あ♡あ♡や、ぁ……♡」
「ここ、だったな……気持ちいいか?」
「うん……きもちい、よ……っあ、わっちゃん……♡」

とろりと蕩けた瞳で俺を見上げながら、**が甘い声で俺の名を呼ぶ。そんな彼女を見下ろしながら少し指の動きを早めてやると腰はがくがくと震え、内壁もひくひくと収縮を繰り返した。
そろそろ、限界が近いのだろう。時折きつく締めつけてくる肉壁を拡げるようにゆっくりと指で刺激してやれば、**の腰が一際ぶるりと震えるのがわかる。

「ひぁ♡あっ……あ!♡わ、ちゃ……も……♡」
「大丈夫だ。そのまま、身を委ねてくれ」
「や、あ……っ♡あ♡っあぁ!♡」

限界を告げる**の声に、ぐっと指の動きを早める。次の瞬間達したのだろう、びくびくと激しく痙攣した彼女は、そのままくたりとベッドに倒れ込んだ。
本当は今すぐにでも挿れたいところではあるけれど、だからといって彼女に負担を強いるのは俺の本意じゃない。それに、今まで数え切れないほど身体を重ねてきたとはいえ、それは決して無理をさせていいという意味にはならないだろう。
とりあえず**の頭を撫でつつ、呼吸が整うのを待つ。しばらくそうしてやっていると、次第に呼吸は落ち着いてきたようだった。

「落ち着いたか?」
「んー……だいじょーぶだよ、わっちゃん……♡」
「そうか。なら……」
「ん……いいよ。わっちゃんの、好きにして……っあ♡」

許可を取ったところで、**の目元を近くにあった衣服で覆う。そのまま俺もズボンを下ろし、ベッドサイドの箱から取り出したゴムの袋を破り――やがて、すっかりと熱を持ったそれにゴムを被せた。
慣らすように彼女の秘部に擦りつけてやれば、既に蕩けきっているそこは大した刺激も受けていないのに何度もひくついていて、早く挿れてくれと強請られているようだ。先端でそこを数回くすぐってからゆっくりとナカへ押し入り、そのまま最奥まで熱を押し込めば、それだけで**の口からは甘い声が漏れ出る。

「っあ、あっ……!♡」
「……は、いつもより……きつい、な……」
「ひさしぶり……だから、かな……?♡わっちゃん、だいじょーぶ……?っ、あ♡」

普段よりも少し狭い**のナカはそれでも俺を拒むことはなく、それどころかむしろ奥へと誘い込むようにきゅうきゅうと締めつけてくる。久々の行為だからか、それとも俺の欲望がいつも以上に昂っているからか――どちらにせよあまり長く持ちそうにないと悟った俺は、彼女を気遣う余裕もなく腰を掴み激しく揺さぶった。
もう少し大事にしてやりたかったけれど、**の身体に求められてしまったら抗えるはずもない。彼女にも気持ちよくなってほしくて浅いところをぐりぐりと刺激してやれば、一際甘い声で啼き喘ぐ。

「っあ!♡や、ぁ……はげし、よ……♡」
「悪い、**……加減できそうに、ない……!」
「っあ♡きもちい、よ……わっちゃん……♡」

**の細い腰を力任せに掴み、奥の奥まで熱を押し込む。そのまま何度も最奥にぐりぐりと先端を擦りつければ、彼女はその度に甘く啼き身体を震わせた。
普段ならばもう少し気を遣ってやるところだけど、今日はどうにも抑えが効かない。けれどそれは**も同じらしく、先程から彼女は何度も俺の名を呼びながら快感に溺れていた。

「は、あ……っ♡あっ♡や……♡わっちゃ、もう……♡」
「俺も、そろそろ……っ、ぐ……!」
「あ、っぁ、んん……ん〜〜〜〜〜♡」

やがてもう一度達したのか、一際強く締めつけるそこに誘われるままにゴム越しに熱を注ぐ。**はというと俺が注ぎきったと同時に完全に力が抜けたようで、ぐったりとベッドに横たわってしまった。
今夜は俺のせいで夕食の予定を潰してしまったのだし、その時点でケータリングを頼むことは既に決めてある。きっと**ならなんでもいいと言ってくれるだろうけれど、せっかくだし起きてから一緒に選んだほうがいいだろうと、今は彼女の隣で一緒に眠ることにした。
**自身ががその意味を真に受け止め理解する日が来るかはわからないけれど、それでも俺は彼女を愛していると言えるだろう。今までも、そしてこれからも、ずっと。

>> list <<