※神の子番外 名前固定です。 下着の話です注意
「おはよう桜華」
「おはよう精市!」
いつも通りの朝。
残暑の日差しが照り付け、じりじりと肌が焼けるような感覚に嫌になるなと思いながらも空は雲一つない晴天。
幸村は、いい天気だけど熱中症に気を付けないとな……と、部長として部活中の事を考えながら彼女に笑顔を向けた。
「でも今日は本当に暑いね」
「そうだね。日差しも強いし、部活中は特に熱中症に気を付けないとって思っていた所だよ」
「そうだね!私もドリンクとか濡れタオルとか沢山用意しとかなきゃ」
「よろしくね?」
「はーい!」
桜華の力強い返事に幸村は安心する。
しかし彼は暑さの事ばかり考えていてまだ気づいていない。
彼女のちょっとした変化を。
「あー団扇忘れちゃった。暑いから扇ごうと思ったのに」
「それは残念」
「もう仕方ないね。手で扇ぐからいいや!」
そう言って、ボタンの空いているブラウスの胸元に指をかけ少し引き、そこに空気を送り込むかのように手で扇ぐ桜華。
「あんまり風来ないけど扇がないよりかは気持ちいいかなあ」なんて言っているそんな彼女を見ていた幸村は、やっと彼女の一部がいつもと少し違う事に気付く。
それはあまりにも刺激的。
「!?」
「精市?どうしたの……?」
「桜華、ちょっと今日どうしたの……」
「え?」
「胸、谷間……っ」
幸村はそう言いながら彼女の胸元から目を離せずにいた。
その視線に「精市、恥ずかしいよ……」と顔を赤くしながら言う桜華。
「そんなにまじまじ見ないで……恥ずかしいよ精市」
「いや、そんなの見ちゃうでしょ男なら……。え?ごめんまだ頭が追い付かないんだけど、何かいつもと違う……どうしたの?」
「ああ、これはね……」
桜華は幸村の質問に答える様に説明を始めた。
「盛りぶら……?」
「うん。理央がね、凄いの見つけたっ!って言ってて何かと思ったらこれの事で。桜華も試してみなよって言われたからとりあえず一着買ってみたんだ!そしたら確かに凄くて……自分の胸じゃないみたいで、本当に凄いよね」
「流石に突然それだと戸惑うよ。いや、別に桜華の胸が小さいとかそういう事じゃなくてさ……とりあえず谷間がエロすぎるから。顔埋めたくなるな」
「もうっ、朝からそういう事は言わないのっ!(恥ずかしすぎるっ……!)」
「仕方ないじゃないか、桜華がそんな刺激的なもの身に着けてるのがいけないんだから」
幸村は俺は悪くないと言わんばかりの態度をとる。
桜華はそんな彼の様子に、うう……と小さく唸り、そしてはあ……と溜息をついた。
まさか彼がこんなにも反応するとは彼女も予想していなかったのだ。
「とにかく今日は胸元には気を付けてね」
「はーい」
「桜華のそんな姿、他の男には見られたくないよ……」
「いや、大丈夫だよ!精市は心配し過ぎだってば」
「桜華が心配しなさ過ぎなだけだよ」
「?」
桜華はきょとんとした顔をしながら首を傾げた。
幸村は本当に心配だ……と心の中で思いながら、でも自分は見たいし触れたいと言う欲望を募らせていた。
「桜華、今日は俺の家に来てね」
「え?どうして?」
「だって、その盛りブラってのを着けてる姿もっと見たいし……。あ、勿論着けてない姿も見たいからね」
「!?」
「顔ぐらい埋めさせてくれてもいいと思うんだけど?」
「せ、精市のばかっ……!」
「ふふ、馬鹿で結構。桜華の事で馬鹿なんだったら本望だよ」
台詞とは似つかわしくない程の爽やかな笑顔を湛えている幸村。
彼に何を言ってもきっと勝てない、桜華は最早諦めるしかなかった。
彼が決めたのなら、それはもう狂う事のない決定事項なのだから。
(盛りブラ、こんなに精市に好評だとは思わなかったなあ……。……もう一着買おうかな)
ただ、幸村が楽しそうにしているのは桜華も嬉しくて。
結局は彼の為に下着の追加購入を考えてしまう桜華なのだった。
(ねえ桜華、この下着俺に見せたくて買ったの?)
(えっ、違うよっ……!)
(本当?)
(……半分位は)
(可愛い桜華。……でも桜華もなかなかえっちだね?いつからそんな子になったのかな?)
(えっちじゃないもん。……精市の事しか考えてないんだから、えっちなんじゃないよ)
(ああ……ふふ、うん、そうだね(部活後と言わず今すぐにでも持ち帰りたい位可愛いな。はあ、待ち遠しい))
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せい
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