当世は真夜中

家康が当世(今)は真夜中って混沌の時代を表現するのか好きで……好きで……家康が好き……(三成も好きです)
3からの家康の好青年な感じにあのお声がもうめちゃくちゃ好きなので自分で家康が出てくる話を書くときにあのお声で脳内再生できるような口調や言葉選びをするよう頑張っているので、書いててはあ……すき……かっこいい……になってしまいがちなんですけど……学ばさはお声が違ったとかはさておき尊さ具合で戦国ヤスが上回るので戦国派閥です。はあ好き……尊い……


家康が好きなのはさておきですね、ドラマルート後の三成と半兵衛の奥さんの話が書きたい。めちゃくちゃドラマルートのネタバレ全開なので見たくない人はブラウザバックしてくださいね。あとね、当世は真夜中とかめちゃくちゃ家康のセリフでタイトル作っておいて家康の話のノートじゃなくてごめんね……今日の分の家康の話は上でおしまいです……家康じゃん!!!ってなってこのページ開いた人ごめんなさい……ドラマルートだからこの話にも家康は出てくるんだけどね、ごめんなさい……


奥さん:半兵衛の奥さん。結婚後も「僕には時間がないんだ」とだけ言われて家にもほとんど戻らず秀吉の天下のために奔走する半兵衛さんと仮面夫婦(奥さんも仮面というわけではない)生活。三成とか半兵衛さんがいつ結婚したのか知らなかったくらいの仮面。三成が知ってからはたまに佐和山トリオが奥さんのところにお使いに出されている。頭がよくて面倒見がいいけどどっちも半兵衛にとって邪魔だとわかっているのでこっそり情報収集はするけど口は出さないし半兵衛の近況報告をしてくれる佐和山トリオにも「相変わらず楽しくやっているんですね」としか言わない。病気なのも家に帰ってこないので草経由で知った。どうしようもないのでたまにお手紙出すときにお体をいたわってくださいねとさりげなく書くけど半兵衛にばれているし結局嫌な顔をされている。半兵衛のことが好きだけど迷惑なのがわかっているので大人しく仮面に甘んじている。 

半兵衛:いろんな打算込みで奥さんをもらった。「馬鹿じゃなくて口うるさくない」を条件にお嫁さんを探して今に至る。紆余曲折あって結局のところ奥さんのことは好き。でも秀吉の天下が第一だし自分の命も残り少ないのでそれどころじゃない。奥さんは自分が死んだ後に元竹中の妻ということでどこかしらにもらわれるような気がしているけど結局どうせ奥さんは自分のことが好きだから一生僕にとらわれて生きていくんだろうなと思っているので放っておいて自分は軍師業に励んでいる。結婚した時は簡単に諸国に知らせる感じで終わりにしたので三成は結婚した時にそのことを知らなかったし知ってからは奥さんのご機嫌伺に行かされている。自分の命が残り少ない中で今後の豊臣を考えて、「秀吉の左」に残りの時間を使おうと決めた。佐和山襲撃の前夜、屋敷にほとんど帰らないはずの半兵衛らしき姿が庭先に見えたとか見えなかったとか。


ドラマルート後日:
「ご報告申し上げます」
ひと月ぶりに訪れた三成くんの顔を見て私はため息をついた。痩せたなあ、と思った。目の下の隈が相変わらず濃いし右手の震えを握りこむことで押さえつけている。でも、前回会った時と比べてずうっと健康に見えた。
「半兵衛様が亡くなられました……私が、手にかけました」

三成くんは深々と頭を下げて謝罪を重ねた。私は草に聞いた話と違うなと思って壁の裏を見た。壁の裏に貼り付いている草も困った様子なのがなんとなく察せられた。

半兵衛さんが無理を押して三成くんと戦い、そうして力尽きて死んだのだと聞いている。三成くんと刃を交えたのはその過程の話だ。切られた傷が致命傷になったのではなく、ただあの人の命が無理を押した末に燃え尽きて、死んだのだ。三成くんが罪を被ろうとするのはわかっていた。優しいから私が恨む対象を自分にしようとしている。

誰もあの人の死を三成くんのせいだとは思わないだろう。秀吉殿の為をうたって自分の命の使いみちを三成くんに決めた、それだけのこと。あの人らしからぬ周りを巻き込んだ最後だったけど。

「私が聞いていた話とは違うな」
「……」
「あの人が勝手に無理をして、君にいちばんダメージを与えられるように考えて死んだんだよ。巻き込まれて、こうして……私に報告するなんていう後始末までさせられている君たちは被害者だ」
「名前さま」
「頼もしくなった今の君の姿を最後に見れたのなら、あの人はきっと満足して死んだんだろうね」
「……そうあれと思うばかりです」
「そうだろうよ。私も君の元気な顔が見れて嬉しい」
三成くんの表情がわずかに明るくなって握った手が緩んだ。

「見せておくれ、あの人が最後に見たその顔を」
今までどんどん崖っぷちに向かって進んでいた三成くんはあの人の死を境に、狂気を喪った代わりにかつての友を受け入れて、その左と右を兼ね備え、秀吉殿の左に相応しいひとになりつつある。

戸惑う彼の頬に手を添えて静かにその目を覗き込む。ああ、人間らしくなった。私の言葉に三成くんは目を伏せて恐悦至極にございますと小さな声で呟いた。






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