(君という人だから)

星芒祭も盛り上がりを見せる今日この頃、エレノアはロロと久々に会うためにリムサのクリスマスツリーのある広場で彼を待っていた。

(お互い西へ東へドタバタしてたからな…。元気にしてるかな)

最後に見た笑顔を思い出しながら、エレノアは白い息を吐く。

「エレノア!」

ぼんやりとしていたら名前を呼ばれ肩を叩かれた。
やっとロロが来たかな、と思いながら居るであろう方向を振り返る。

「少し遅かったね。何かあったのロ、ローーーー……」

いつも通り視線を少し上にあげ見上げたが、誰もいない。
その代わり少し視界の下に、薄い金髪が見える。
視線を下に下げると、アウラの女性がニコッと笑い手を振っている。

「ーーー…久しぶり。元気にしてた?
無事ついたようで良かった」
「アレッ!?ツッコミなし!?」

すっとエレノアがロロの頭を撫でると、ロロは少し高くなった、というか以前の声に戻ったというか、その声で驚きの声を上げる。

「ツッコミ?……。趣味なんでしょ?」
「ついに断定!」

少し考えるそぶりを見せたエレノアは至って真顔で答えた。

「何度も言うようだけど、貴方は貴方でしょ」

また可愛い姿に戻って…とエレノアはロロの頭を再度撫でる。

「エレノアぐらいだよねーここまで動揺も何もないの」
「慣れじゃないの」
「慣れかあ…。…そこまで変わった覚えないよ?」
「十分でしょ」
「…うん」

怒ってる?と聞くロロにえ、なんで?とエレノアは首を傾げた。

「…あ、さっきの十分でしょ?怒っていったわけじゃないから。
ごめん、表情硬くて」

ロロの頭を撫でるのをやめたエレノアは自分の手で口の両端をぐいっとひっぱりあげる。

「どんなロロでも好きだよ。外見だけで好きなわけじゃないもの」

そして手をはなした後そう言い、柔らかにエレノアは微笑む。

「それよりもクリスマスだし久々だし、色々話そう。
美味しいものでも食べながらさ」
「っうん!」

歩き出すエレノアの後を追って、ロロも駆け出す。

「ねえエレノア!」
「なに?」






メリークリスマス!
(ふふ、そうね。メリークリスマス。プレゼントはファットキャットよ)
(えっあのかわいいやつ!??)

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