(悲しみに染まっても)

「オルシュ、ファン」

普段は凛とした声を発する彼…エレオの声が震えた。
彼は強張った顔で口から血を吐き倒れているオルシュファンのそばで膝をつく。

視界の端でトールダン達が去っていくのが見えたが、追いかけている場合ではない。

「オルシュファン、なんで君は、」

なんで庇った、どうして、僕には、光の加護が、

エレオは混乱する頭でオルシュファンが伸ばしてきた手を掴む。
そして力なく瞳を閉じた彼を見、エレオは嘘だ、と震える声で呟いた。




悲しみに染まっても
(僕は、お前の…遺志を)
(どこまでも連れて行くから)

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