(甘え下手な君だから)
「…なに、これ」家に帰り部屋に入ると美味しそうな料理とロロがエレノアを迎えた。
「あ、おかえりエレノア〜」
エプロンをしたロロがゆったりとした声でそう言う。
対してエレノアは意味がわからないという顔で部屋を見渡す。
「…きょう、」
「あ、うん。約束はしてないよ。エレノアがすっぽかしたわけじゃないから安心して」
「そう…」
多少焦ったように部屋を見ていたエレノアはその言葉でほっと息を吐く。
「お風呂わいてるよ!入っておいで」
「え、でも…」
「いーからいいから!」
甘え下手な君だから
(頑張ってるの、知ってるよ)
(甘え下手なら俺が甘やかせばいいしね〜)
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