(春の話)

好きになったのはいつだろう。隣にいるとドキドキし始めたのはいつだろう。貴方の隣にいたくて、貴方の一番になりたくて。
でも、いつもの4人の関係を壊すのは少し怖くて。
私はなかなか一歩を踏み出せずにいた。

けれどこのまま後悔するのは、嫌だ。
…あの小柄の男も、私と同じ人を"好き"なのを知っていた。友人関係で一番なのは、彼だ。だからこそ私は、彼が彼自身の想いを告げれないのをいいことに、私は私の気持ちを伝える。

桜が舞う。この高校生活もあと1年もない。秋雨たちとこの先一緒にいられる保証もない。

「秋雨。来てくれてありがとう」

3年になるこの日、この結果がどう転ぼうと私は、この想いに一区切りをつける。

「あんたのことが、好きよ」

まっすぐそう、告げるだけ。
そうしたら、色白の彼の頬が少し桜色に染まった。



春、関係が変わる時
(…俺もだよ、春時雨)

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