(来世で会いましょう)
やあ、こんにちは!オレの名前は◯◯!普通の男子高生。特にすごくモテるわけでもなく、全くモテないわけでもなく。程々の高校生活をおくってる男。あ!友達は多い方かな〜あと子供の時から、コーヒー飲んでて少し煩い…って感じ?親にはよく苦いの飲めるわねって言われた。なんでだろ。でも、初めて飲んだ時思ったんだ。うわ!このコーヒーまず!!もっと美味いのあるだろ!って。…おかしいでしょ?
オレは、不思議な夢をよく見るんだ。茶髪の女の子がね、そう、素朴そうな女の子。…よく泣いてるんだ。でもぱっと笑うと可愛くて。…全然知らないはずなんだけどな。あれは、誰なんだろう。
これまで生きてきて、その夢がずっとどこかに突っかかってる感じ。
茶髪のおかっぱに近い女の子を見かけては…少し目で追って。違うな、なんて。
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春。平凡で普通な青年は、ちょっと向こうの桜並木が綺麗そうだったからと道を変えた。
桃色の花々を眺めながら、暖かな陽を浴び歩き、春が来たなぁ。なんて思いながら。
向かい側から、女の子が2人。歩いてくる。
「〜♪」
花の綺麗さに上機嫌になりながら、彼女たちとすれ違うときに目線をそちらへ向けた。
そうして、
「きゃっ」
茶髪でもない。おかっぱでもない。でも、もう1人の彼女と笑う姿を見た少女の腕を、青年はすれ違った瞬間掴んでしまった。
「ひ、い、ちゃん?」
出た言葉は、自分も知らない誰かの名前だった。
通報は!通報だけはやめて!!となんど彼女の友人に懇願しただろうか。
ちょっと知り合いに似てて、とどうにか誤魔化して見逃してもらった。あれは完全に不審者だったとオレも思う。
知り合いに似てて、なんて大嘘だ。似ている知り合いなんていない。
"この世界には"
…と思ってしまうのは何故か。それも見た目ではなく、覚えがあるのは…笑顔だ。
あの夢の子とかぶる。
そうして偶然…また街中で彼女と会う。少し身構えられた。悲しい…。ただ、これはチャンスだと思った。
「……ねえ、この前の驚かしたお詫びをさせて。…コーヒーは好き?」
「………はい、少し、甘めのなら」
知ってる。その言葉が心で出たのは何故だろう。
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