露伴ちゃん。そう呼ぶといつも顔を歪めて「その呼び方はやめろ」と言っていた。なんでだろうと不思議だったけど、露伴ちゃんって響きが好きでずっとそのままだった。他に露伴ちゃんって呼んでいる人を見たことがないし、私だけ特別。そう思っていた。
会ったことはなかったけど噂には聞いていた鈴美さんを初めて見たのは、もう彼女が"行ってしまう"その時だった。彼女は露伴ちゃんを"露伴ちゃん"と呼んでいた。露伴ちゃんは行ってほしくないさ、と声を荒げていた。
そこで漸く、嗚呼、気付いた。露伴ちゃんは鈴美さんが好きで、だから私が彼女と同じこの呼び方をするのを嫌がったのだ。
空へのぼっていく鈴美さんを見つめる露伴ちゃんの横顔はどこか切ない。彼の心に私が入り込む隙間など無いのだと見せ付けられたようだった。隣にいる仗助の学ランの裾を握る。仗助の左手が私の背中を優しく叩いた。



とか言いつつ両想いオチを書きたい
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