主と主お世話係と最終防衛線

【へし切長谷部 とどちらかが相手に騎乗しないと出られない部屋に閉じ込められました。へし切長谷部はこちらと目が合うと目線をそらしました。(自力で出られなかった場合)45分後に,通りかかった今剣が外から開けてくれました。】

先日,主と俺は,訳のわからない部屋に閉じ込められた。内番服のふぁすなーを最上限まで閉め,どこに出しても恥ずかしくない主お世話係を自負する俺。あろうことか,家臣の身でありながら,この世で最も美しくて尊い主の玉体に触れてしまった。禁断の果実のごとき主のお手に舌を這わし跡を残すという地獄行きの所業。しかし,俺の胸は高鳴っていた。一方の主は,特に変わったところはない。流石は,我が本丸を統べるお方といったところか。男に舌を這わせられるなど,経験されたことないだろうに。主のお心遣いに申し訳ない気持ちで一杯だ。主お世話係の俺に怠慢など許されない。今まで以上に職務に励む。そんなこんなで俺達はいつも通りの生活をしていた。


「主っ!今日という今日こそは,鍛刀して頂きますよ!この長谷部がついておりますから!」
「ちょっと待ってよ。完徹で仕事してたのに,今度は鍛刀?今日はいいって・・・。」

出陣の結果報告やら本丸の運営状況など膨大な量の政府への報告書を完徹して全て提出した。私は,仕事が出来る審神者なのである。仕事を全て終え,昼寝でもして開放感を味わおうと白い夜着に着替え布団に入ろうとした矢先,鬼軍曹の登場だ。ちょっと待ってて。と長谷部に伝え,渋々着替えようとしたところ,寝室の押し入れの中に襖があるのが見えた。

(えっ。この押し入れどこかに繋がっているのかな。)

私は,前回の教訓をすっかり忘れ,押し入れの中の襖を開けて中へ入った。長谷部を呼ばなきゃと振り返ると,眉間に皺を寄せた彼が立っていた。いつの間に部屋に入ってきたのか。

「貴方の御身に何かあった予感がしたので参りました。また,良からぬ物を発見されたのですね。この本丸に不穏な動きがあれば封じなければなりません。参りましょう。」

何とも頼もしい刀に手を引かれ,私達は薄暗いトンネルを前へと進んで行った。その先に見えたのは,見覚えのある赤いドアである。思わず,私達はしかめっ面で目を合わせた。部屋に入ると,前回と同じ部屋だった。用心するに越したことはないので,部屋内に何か変わったものはないか入念に調べる。

「ねえ,長谷部。モニターに何か表示されてる?」
「・・・・・。」
「ん?どうした?」

長谷部が何も答えないので振り返る。彼はこちらを黙って見ていたが,私と目が合った瞬間に目線を逸らされた。一体何があったというのか。

「相手に騎乗しないと出られない・・・?」

生娘をとうに卒業したことが災いしてか,騎乗と言ったらあのやましい行為しか思いつかない。もしや,目を逸らした長谷部も同じことを考えているのか。だとしたら,些かショックである。ここは一つ頭をフル回転させ,他の騎乗がないか考えることしよう。

「主。どうぞお乗り下さい。」

ギョッとして長谷部を見ると,彼は四つん這いになっていた。なるほど,“お馬さんパカパカ”の騎乗があったか。下劣な思考の自分を恥じるのと同時に,長谷部の思考が健全で良かったと安堵する。長谷部は手足が長いため,四つん這いになっても高かった。私は夜着の裾を膝小僧が見える辺りまでたくし上げ,長谷部の背に跨がった。そして,モニターを見る。" NO!"

「長谷部,交代。私の上に乗って。」
「な,な,何を仰るのですか!主の玉体の上に跨がるなどできるわけありません!貴方は女性で・・・」
「主命だ。」

主命とあらば。と消え入るような声で言う長谷部は,怖々と四つん這いになる私に跨がった。主である私に気を使ってか,体重を掛けないように配慮してくれているようだ。冷静に考えると,シュールな絵である。白い夜着姿の女が四つん這いになり,その背にジャージ姿の男が跨がっているのだから。

「主・・・扉は開かないようです。力及ばず申し訳ありません。」

非情な“NO!”の表示。私の頭の中にはもう,あの騎乗しかなかった。何,ただ腹の上に跨がればいいだけじゃないか。そう自分に言い聞かせ,長谷部にベッドに仰向けになるよう指示する。

「主,確認させて頂きたいことがございます。主は仰向けの俺の上に跨がれるということでよろしいのでしょうか?大変僭越ながら・・それは騎乗ではなく,時雨茶臼かと・・・」
「え。」

まさかの事態である。ここで,こんな形で,長谷部に体位の講釈を垂れられるとは思ってもみなかった。流石の私も動揺を隠せない。しかし,ここは主として毅然としなければならない。申し訳なさそうに頬を赤くする長谷部のためにも。

「時雨茶臼だっけ?昔はそう言ったらしいけど,今は騎乗位と言うのが一般的,らしいよ。私も詳しいことは知らないんだけど。」
「そうなのですか・・勉強不足で申し訳ありません。いつか主の閨に侍ることもあるかと,念のためにそちらのことも座学で学んだつもりだったのですが・・・。」

さらっととんでもない事を言われた気がするがスルーして,もじもじする長谷部をベッドに仰向けに寝かせた。私もベッドの上に乗り,長谷部に跨がりやすいよう夜着の裾を膝上までたくし上げた。そして,跨がったーーーーー

「えっ!長谷部,勃っ・・・」
「言わないで下さい!口を閉じて下さい!黙っ下さい!貴方にはでりかしーというものがないのですかっ!!!」

長谷部は真っ赤な顔を腕で隠してしまった。腹に乗ったつもりが,下にずれてしまい・・・。私の局部と長谷部のそれが密着する体勢になってしまった。夜着の生地が薄いため,ダイレクトに伝わる熱や質感や固さ。脈を打ってることまで感じてしまう。暫くの間,動けなくなってしまった。

「ごめん!今すぐ,ど・・・」

ーーーくちゃ。1人+1振りしかいない密室に響き渡る水音。犯人は,この私しかいない。ボンっと顔から火が出るのではないかという位赤面したところで,長谷部が腕の隙間から私を見ていることに気付いた。私と目が合うと,私に向かって腕を伸ばしてきた。恥ずかしい顔を見られたくなかったので,彼の腕の中に潜り込む。

「お可哀相に・・・」
「・・・はせ,べ・・」

掠れた声で同情されてしまった。お可哀相なのはお互い様であるはずなのに。長谷部は私を宥めるように背中をポンポンと叩いてくれた。長谷部の首元に顔を埋めようと少し動いたその時。

((!!!!!))

声にならない声が,お互いの喉から漏れる。少し動いた結果,お互いの局部が擦れ,快感を生み出してしまったのだ。顔を上げて長谷部を見ると,そこにはうるうると熱っぽい藤色があった。そこからは暗黙の了解だった。長谷部は,私の夜着の裾をまくり上げ,下着姿の下半身を晒す。私は,長谷部のズボンを下ろし,下着のみの下半身へ跨がった。長谷部のそこは大きく膨れあがり,くっきりと形が浮き彫りになっていた。静かに腰を降ろすと,長谷部が太腿を掴み,ゆらゆらと腰を動かし始めた。肉芽と亀頭が布越しに擦れ合う。尋常じゃない気持ちよさだ。

「はせ,べ・・・気持ち・・良い。あっ,ん」
「このような・・ご無礼お許し下さい・・・。主,はっ,」

私はもっと快感が欲しくて,長谷部の顔の横に手をつき,前後に行ったり来たりと腰を動かしていく。肉芽がどんどん固くなり,尖った肉芽が亀頭を刺激する。その度に長谷部が,主。主。と何度も私を呼ぶ。私と長谷部の下着はくちゃくちゃと音を出すほどに濡れていて,全く用をなさなくなっていた。濡れた下着が滑りを良くし,快感が増幅される。

「うっ・・すご,長谷部の当たって,きもちい,いっ」
「・・どこです?ここですか?凄くお固くなってますよっ,ああ。もっと俺に押しつけて,」
「あんっ,そこ・・・いいっ。はっせべ,」
「お可愛らしいですよ,主っ。こうすると,貴方の中に俺のものがめり込んで,あっ」
「やっ,それ,だめ!は,せべ,いっちゃ,う・・」
「ど・・うぞ,主の思うままに。俺も直ぐに,お傍に参りますから・・」

長谷部がグッと腰を押しつけた瞬間,ビリビリっと電流が走るような快感が下半身に走った。すると間もなく,長谷部が腰を大きく揺さぶってうめき声を上げる。ドクドクっと脈打った後に熱さがじんわりと広がった。私は今度こそ長谷部の首元に顔を埋め,強く強く抱き締められた。



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