よしなしごと
▽2020/02/27(Thu)
タイガーズ・アイと夢小説
夢小説、というものを最近知った。
前のターゲット(もちろんはずれちゃん)がこっそり読んでいるのを見て、相手の好みを知るために手を出したのがきっかけだった。
少女漫画の小説版みたいなものかと思い、彼女と別れた後も暇つぶしに読んでいたのだが。
「(分かる、ものすっごく分かるわその気持ち・・・!あーんこのあとどうなっちゃうの!?)」
待ち合わせ時間が迫っているというのに、悲しいかな、スクロールバーから指が離れない。
というかもう行きたくない。このままベッドに寝転がって永遠にふたりの恋を見守っていたい。
そんな葛藤をしている僕の背中に、
「お疲れ様でーす!」
と元気な声が投げかけられる。
「・・・アンタさ」
「はい?」
「ちょっと僕の代わりにターゲット誘惑してきてくれない?」
「えっ今日の仕事ハードル高すぎませんか?」
「ついでにペガサスいるかどうか見てきてよ」
いやいやいやいや、と彼女は勢いよく首を横に振る。
「もう、どうしちゃったんですかタイガーさん。今日ヘンですよ?いつもはりきってるのに」
「冗談よ。だけど、僕だって毎回モチベ高いわけじゃないのよ・・・今日は特別行きたくない気分なのよねェ」
困ったわ、と呟く。
僕としたことが、このままでは女の子を待たせてしまう。
デートに遅れる男なんて最低だわ。でも、この小説の恋はすれ違いから始まったし・・・。
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