アルスラーンメモ



妙薬口に苦し
「なまえ殿がおられましたか」
「!ダリューンさん」
お互い、無人だと思い訪れた部屋で鉢合わせした彼らは目を丸くする。
「あ、の、喉が渇いてしまって」
「俺もです。何か飲もうと・・・」
長机の上に置かれた杯。そう言えば、とギーヴが口を開いた。
「ナルサス卿が惚れ薬惚れ薬 心なしか体が熱い。
別に惚れるとかいう感じではないんだけど これからかも ダリューンがもともと好き もしも本当なら、この気持ちはなくなってしまうの?(いやだな…)彼のことは、遠くから見つめているだけだった。 でも、好きでいたい ダリューンに会う ! 体が熱い 心臓が音を立てる どうしよう… その 具合は、どうだ 正直に答える 体がなんだか変で… どのように?心配そうな声で尋ねる どきどきしてて…! 泣きそうだった 顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる ため息 嫌われた そんな可愛らしい姿を誰かに見せたくない それって。おずおずと見上げる その時 やあ、聞いたぞなまえ。惚れ薬とやらを飲んだのだろう? ナルサス 解毒剤はあるのか そんなものはないぞ あれは私がセリカから取り寄せた漢方だ 「な・・・に?」
「生姜、肉桂・・・ほかにも代謝を良くするスパイスが調合されている。 恋愛成就の妙薬というところかな

《夏宵一刻》
ナルサス
資料室に本 挿絵 異国の貴族 図書室に返す 見たことのない女性 君は その、本 ああ、これか 返していただけますか やっと、かえれます 愛おしそうにその背を撫でる手 部屋を出る 気になってもう一度 もういない それからしばらくして、図書室に女の幽霊が出るという噂を聞いた それは、もしかして にやり 気になったのであの本を見つけて開いてみた そこにはあの女性と同じ姿をした絵が
殿下
私は、一度だけ自分の影を失ったことがある とても眠くて半刻ほどしたら帰ってきた 夢だったのかもしれない
ダリューン 殿下に名前を呼ばれた 長く伸びる影だけ えっ…
エラム
ギーウがつまみ食い はあっ!?俺がそんな卑しいことするか それが、その日あちこちで噂を それは俺じゃない それも俺じゃないぞ それは俺だ
ギーウ 嘆きの泉 真夜中、見目麗しい若い男が水面を揺らす 恋い焦がれて 最近とんと聞かんな

夏の日の薄暮 エクバターナ 古い重厚な建物から感じる風格 勇壮さ 遠巻きに見ていた子供たちがおそるおそる一人がやって来る みんな肌や髪や目の色が異なる 文明の十字路 可憐なまなざしがふたりを見上げる お菓子をあげる こぼれる笑顔は同じ 列柱の影が伸びる 帰ろうか
ss
《蝶の住む心臓》
戦の後、外で月を見上げる、自分の背負うものと手にいれたい未来がどれだけ大きな責任と価値があるのか、分からないわけではない、ついてきてくれる部下、彼らがいてくれなければ、自分は無力だ。それでも、本当は会いたいと思う。

・ザンデくんとの対面 気軽に行き来できる
・月光が降り注ぐ孤城でしたためるヒルメス ヒルメスさんからの手紙、字が読めない こっそりザンデに読んでもらう けっこうぐさぐさくる物言い いつもありがとう うっ…! ザンデが涙ぐむ 俺も母へ手紙書こう… 私も
おあとがよろしくて
《弟くんと呼ばないで》
昼間はエラムと買い物、なつめやしやドライフルーツをヨーグルトに浸し柔らかくする
夜は飲み会、送ってもらった 弟?いいえ 冷たい目 なんだこいつ、まるでいいところが見つからない
最果てよりも遠い場所(トワイライト)
うち来てゴミ箱みたいだなとか思われたりして 思いませんよ!
女なんでごまんといる それでも はひとりだ
記憶というものは不思議だ。時には、過去が過去でなくなる。
幸せそうななまえ 陛下と乗馬、だいぶ慣れ、もっと早くも走れる?良いけど、落馬は痛いよ 苦笑 平地 エラムとファランギースが後を続く
・街へ降りる エラムと人さらいに遭い売られそうに ひたすら耐える 気持ちが折れそう 夜明け前が一番暗くなります 助け その方はパルス国王アルスラーン陛下の王妃だ。
万輝長、黒衣の騎士、猛虎将軍。
その名で呼ばれている男の存在を、エクバターナで知らない人間は恐らくいない。
従兄妹同士という関係でありながら、ただの一度も顔を会わせたこともないその人と、知らぬ間に縁を結ばれていたのだから首も横に振りたくなる。
何よりも気に食わないのは、周りがいずれ恋愛結婚になるだろうと勝手な解釈をしていることだった。
名声だけで会ったことのない相手に恋をすることが出来るなら、英雄王カイホスローを愛することも出来ると言うのだろうか。
寝台に横になり、天窓を見上げながら私は、絶対に望まぬ結婚などしないと天に誓った。
ダリューンたち、どのような相手
お見合い、二人で会話、わざとらしい気のない素振りに苦笑 少し失礼すぎたかもしれない、お気に召したらしい、正式に婚約を、愕然とした
エラムの女装、勘違い、綺麗な女性と親密そうにしていた、ではアルフリードではないな、うるさいな、ファランギースかなあ、エラム、ピンと、私かと、だってどう見たって男の人、お褒めに預かり光栄です、エラム、半時、あ、…、これで、容疑は晴れたようだな
おかしい。あの人の欠点を一つでも多く見つけようとしているのに、そうでないことを知ってほっとしている自分がいるなんて。認めたくない。
なぜ私なんかが良いのです、あなたは自分が思っている以上に魅力的な方だ、頬が熱くなる、そんなの、…知りません 私が嫌いですか、答えを待つ相手をちらと見上げると、穏やかで真剣な眼差しが動かされないまま私を見つめていた。
ずっと隠していた気持ち、誰にも、自分にも隠していたはずの心。
私は、…ダリューン様のことが好きです やっと言ってくれましたね そっぽを向いた私の頬に優しく手が添えられる、ダリューンが紅潮した顔、ふっ、笑わないで、すまぬ。あまりにもあなたが可愛くて、一番面倒な男が好いている
結婚式 黄金の刺繍 花の冠 ベールで顔を覆う
酵母により醗酵したパンと鹿の肉 野菜 燻製
ナツメヤシ酒、異国のワイン(王室専用)
砂糖、桂皮、乳香、ナツメグ、絹、香辛料、真珠、色とりどりの宝石
政府行政伝達官 会計官 契約書や登記の管理まで多岐に渡る
運河へ出入りの水路を開けること 堤防の割れ目をふさぐこと 計測の基準を査定 三角形・四角形および様々な多角形によって測量する
・弓形やその他の種類の石橋を作る
天文学 太陽の運行/星の(地平線上の)上昇地点/月の諸相とその影響/さまざまな昼の 長さを測定すること

卑怯者、助けると言って…!
たわむれを 傷ついたような顔 真剣なまなざし たわむれに愛を告げると思うのか?
出る杭の打ち方ばかり考えている
暴露話、本人にしかわからないやり方、獲物が怯えるのを見て楽しむ。悪趣味
記憶というものは不思議だ。時には、過去が過去でなくなる。
夜明け前が一番暗くなる 街へ、人さらい、売られそうに、ひたすら耐え、その方はパルス国王アルスラーン陛下の王妃だ。
何者だ、剣を構えた人間が現れ、生かしたまま捕らえよ、頷き、突然の出来事、口を割らない、ミスルの服装、素性を偽るためにわざと着物を変えている可能性もある、なんのために、偵察、一時は滅ぼされようとしたパルスの復興の具合が気になるのか、どの程度の勢力なのかも
旅の途中 エラムから告白 内緒にしておきましょう 士気を下げる原因になるかも そうだね 目と目が合う みんな気づいている 互いを想い合うのはいいことだな なあ?
クバード、キシュワード、サームの絵姿、おじさん好き…?殿下苦悩
一番面倒な男が好いている
自分の命は、陛下と、ナルサス様のために捧げると決めています。
ですが、もうひとつはあなたのものです。
私は、生涯変わらぬ愛情を、なまえさんにだけ向けると誓います。
寝起き 風呂上がり エラムくんの料理がまずい! 大変 私はもうお役に立てない そんな
私の心には、ずっとあなたが住んでいた。なまえ、どうか私だけのものになってほしい。…ふさわしい人なんていくらでも、なまえ、請う眼差し、手立てならある。ただ、あなたがはいと言ってくれるなら、…はい
誰かを愛することは、生を受け、死んでゆくことと同じくらい、自然の営みの一部、何も恥じるものではない 愛は選択できるものではない。


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