黔皎一如

背景


シナリオの流れ

ヨグ=ソトースとの邂逅で探索者である笹鳴丸は
全知の一端に触れる。

ドリームランドに据えられた日本家屋で二人きりの4日間をすごす。日ごと黒縄の記憶はなくなっていくし、なにもかも分からなくなっていくが。

4つの季節を過ごした先で、お堂の中で真実と対峙することとなる。黒縄の存在をもってして入れ子構造的にヨグ=ソトースが招来/退散の事実が存在しており、アフォーゴモンの鎖によって都合よく焼却されゆく部分である真実を知る。冒頭で取得した【真実への干渉】を用いて書き換えや、存在の修復を試みることができる。しかし選ぶのは笹鳴丸で在り、別に何も書きこまずそのまま抹消させてもいいし、ここに至るまでの思い出と縁を守ってもよい。


背景

黒縄が四季送り内で笹鳴丸と"おそろい"になるために殺した数多の人間のなかで、笹鳴丸のことを刺した女がいたが、その父親(ヴィーナス像に祈ってた奴)が時間遡行を願ったことが大元。シナリオ内描写にもあったようにその信心深さから神頼みで救いを求めるような人間性であり、神に縋るのは時間の問題だった。ヨグ=ソトース信仰の「時の集い」に参入し、49日(ヨグだけに)の時をかけて交信を試みている。

悲願の招来ののち、「時間遡行による娘の死の回避」もとい「黒縄の一連の殺人」の事実を無かったことにするという改変も可能にしたが、そうなると四季送り内で起きた"事実"の整合性がとれなくなる。すなわち星の母の蹂躙が防げず、京都の街ごと滅びて己も死に絶える未来を視ることとなる。因果律への干渉、タイムパラドックスが生じるということである。

また、この元凶たる男はヨグ=ソトースとの接触によって【全知】を取得している。全知であるということは、この"シナリオ"および四季送りという"シナリオの顛末までの道のり"においては全知全能のメタ的な存在となったと同義。そこで偶然というべきか必然というべきか時同じくして、笹鳴丸の49日に合わせて自死をとった黒縄の運命とこれを結びつけ、このタイムパラドックスの解消方法を「黒縄の存在(CS)をもってしてそこに"事実"を収束させ、その存在自体をアフォーゴモンに消滅させ事実ごと葬る」算段とした。この男について今回のシナリオに直接出てくることはない。


登場神話生物

・ヨグ=ソトース MM p240
冒頭で登場する。真理であり全知、「全にして一、一にして全」とは「死」という概念および仏教観と通ずると解釈している。宇宙的真理と仏教観、地獄と輪廻転生、神と人(探索者)とは隣り合っているものである。入れ子構造的に黒縄の存在のなかに招来した事実となっているので、クライマックスで黒縄がヨグ=ソトースの性質を行使することができるようになる。化身であるタウィル・アト=ウルムおよびアフォーゴモンの性質も登場する。

・ミゼーア MM p227
ヨグ=ソトースと因縁のある存在としてEND:黔皎一如にいくことを選択した際に登場する。大祓の手順で途中失敗し、無理やり事実を削除した場合に"歪み"を察知し、かつ黒縄がヨグ=ソトース招来の器だったことによりその内にヨグ=ソトースの残滓があったためミゼーアから敵意を向けられることとなる。


補足

・真理および全知とは
ここでいう全知とはあらゆるキャラクターや事象が0と1という情報で構成されているという物理学的説の裏付けを知覚するということ。メタ的にいうとCSの存在やシナリオという筋書きすら分かったということになる。このシナリオ内において全知全能であり、あらゆることの掌握を意味する。※この物理学に関連した理論自体についてはジョン=ホイーラーという物理学者が提唱している説。全知の一端に触れただけの笹鳴丸は完全なるメタを理解しているわけではない。"情報"が見えるようになっただけ。

・引き合って再会できた理由
黒縄が笹鳴丸に旧き印をほどこしたとともに、黒縄の存在(CS)にもまた呪文として旧き印を施す手段が刻まれているがゆえに引き合うことができた必然。また、ヨグ=ソトースを招来した日付と黒縄が自死をとった日付が笹鳴丸の死後から49日後で同日だったという運命もあり、これが必然となった。そのためシナリオ冒頭でPCである笹鳴丸もヨグ=ソトースと邂逅することになる。その瞬間というのはヨグ=ソトース招来/退散の事実が黒縄に収束する瞬間を目の当たりにする瞬間でもある。まさに因果という概念の在り様。

・SAN値の喪失 基本ルルブp85
真の宇宙は不合理な出来事、不浄な怒り、終わることの無いあがき、冷酷な無秩序の宇宙である。そのような隙間を通してわれわれは、すべてのものの中心にある、暗く血塗られた真実を垣間見ることができる。そういう圧倒的なヴィジョンは、ゲームの中ではめったに現れるものではなく、現れるのはクライマックスのときである。
↑基本ルルブのこの部分よりメタ的な解釈を引用している。これを知覚するために、冒頭でd100SANcを入れることにする。ここでいう"真実"とは仏教観および物理学的説に基づいて、この世の事象は0と1の二次元的な情報でできているという真理を指す。

・存在(CS)の探索
いあきゃら特有のギミックを用いる。メモ欄に情報を格納し、パスワードでロックとする。


地獄の解釈について


地獄に墜ちるという考え方はそもそも生前の人間が勝手に想像していることにすぎず、その存在は不確か。(シナリオ後に地獄行きだなんだ議論になったけどそもそもそんなものはないよ)しかし地獄という存在は裁きの意味合いで通説として存在しており、その裁きの性質がアフォーゴモンと似ているのでこのシナリオで言う「地獄」の意味とは”裁き”と本当の意味での”苦行”を指すこととする。地獄がなにかというのは裁かれたものだけが分かるもの。もし消えゆく記憶のなかでKPCである黒縄がいつか笹鳴丸さんが感じたものと同じ虚しさと悲しさと痛みを感じるのであればこれこそが罰なのでしょうね。おそろいだぞ、よかったな。

【アフォーゴモン】
アフォーゴモンを怒らせると、ドリームランドにある巨大な石の椅子に、鎖でつながれ永劫の間座って報いを受ける。最終的に加熱された鎖に焼き尽くされ「存在」しなくなる。周囲の者も裁かれた者に関するあらゆる知識、記憶、記録までが薄れて消えてしまう。

【黒縄地獄】
殺生のうえに盗みを重ねた者が、この地獄に堕ちる。等鬼は罪人を捕らえて熱く焼いた縄で身体に墨縄をうち縄目をつけ、これまた熱鉄の斧で縄目の通りに切り裂き、削って恐怖と激痛を与える。この苦しみは先の等活地獄の苦しみの10倍である。この天の寿命1000歳を一日一夜として、この第二の黒縄地獄における衆人の寿命は1000歳である。人間界の時間では13兆3225億年に当たる。

⇒四季送りHO4の記憶が保てない性質、黒縄地獄の性質との相性がよすぎるのでアフォーゴモンを採用。


協力


・つきのわさん
あそんでくださって本当にありがとうございます;;;なにより黒縄のような問題児を愛してくださったこと、感謝してもしきれません。わたしも黒縄も笹鳴丸さんのこと何があっても肯定してしまうほどに大好きです。シナリオをつくって会いに来てしまうくらいには愛しています。結びの素敵な描写もありがとうございます。記載させていただき、これは"事実"となりました。こうしてPL同卓させていただいても思いますし、つきのわさんのシナリオで遊ばせていただくときいつも思います、つきのわさんの表現・創作がずっと大好きでやっぱりファンだなあと。いつも楽しい時間をありがとうございます

・ねもやんさん
四季送りKPから、シナリオ構想、相談まで面倒見てくださって本当にありがとうございます;;シナリオ初めて書くので右も左も分からなかったところから通話でフィードバックまでしてくださり心より感謝です。ねもやんさんからのアドバイスがなければ書ききれませんでした

・雀蜂さん
遥か昔に夢小説書きだったときの感覚を思い出しながらサイト編集していたけど限界すぎて、CSSの組み方を習いました。このシナリオにおいて"情報"というところに重きを置いているからしてどうしてもHP掲載の構想にしたくて…Webデザイン詳しい人に習わない限りには実現しませんでした。ありがとう…!