2019/06/19

音大パロ

ローさんチェロ、夢主ちゃんヴィオラで、カルテット組んでほしいから、サボくん、ロビンちゃんがヴァイオリンかなぁ!
夢主ちゃんのテストの時の伴奏とかの相手がナミちゃん。ローさんはサンジくん。
エースくんジャズピアノ、ルフィくんはパーカッション。それでサボくんで盃三兄弟っていう名前のバンド組んでほしい。

二人だけの世界なら舞台は断然海外!
フランスの学校だな。夢主ちゃん日本からの留学生で、ローさんはドイツから。

「なァそれ、ヴィオラだよな」

 手の甲に大きな刺青。少し堅めのフランス語に顔を上げた私に飛び込んできたものに思わず固まってしまう。日本にいたときにはなかなか見れなかったものに、未だに戸惑ってしまうのは良くないと私は心の中で自分に喝を入れた。

「う、ん。そうだよ。それがどうかしたの?」

 いつまでも答えを返さないと不審に思われてしまうので見上げると背の高い外国人が私をじっと見下ろしていた。

「今アンサンブル募集の掲示板みてたよな。何か探してるのか?」
「あ、うん。ええっと、先生が室内楽でもデュオでもなんでもいいから他の人と演奏する機会を増やさないって…」
「へェ。それならちょうどいい」

 おれとやろうぜ。
 この言葉で、私の世界は大きく拓けることになった。

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