3
今日は久しぶりにワイルドエリアでキャンプをしようと思う。一応わたしもトレーナーの端くれであり、以前はキバナと共にジムチャレンジをした経歴もある。いい勝負はできていたと思うけれどセミファイナルで惜しくも敗れ、目標にしていた優勝は諦めたのだがそこからキバナを支えサポートしようと決めたのだ。
わたしの手持ちは、ロズレイド、ゲンガー、モルペコ、マニューラ、オンバーン、マホイップ。
この子達は一緒に旅をして苦楽を共にしてきた大切な存在だ。少し小さくなってしまったテントを見ると沢山の思い出が蘇ってくる。そうだ、みんなでカレーを作ろう。
ナックル丘陵へと赴きテントの準備をする。モンスターボールから出して自由にさせているポケモン達はとても嬉しそうで、これ以上ないくらいにみんなが愛しい。タイプも体型もそれぞれ違うあの子達は最初は喧嘩が絶えなかったけれど、いまでは超がつく程の仲良しになっている。
「みんなー、遠くへ行っちゃだめだからね」
テントを張ることに疲れたわたしはポケモン達に注意を促しテントの中で少し仮眠をとることにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
野暮用があって出向いたナックル丘陵。そこで見たのは見覚えのポケモン。その内の一匹がオレに気づくと寄ってきて足に擦り寄る。そう、こいつはエリーゼのモルペコだ。
「オマエ、こんな所でなにしてんだ?ご主人様はどこにいるんだ?」
そう問いかけると短く鳴いて歩き始めた。着いて来いってか?しばらく歩くと見覚えのあるテントが目に入った。あの中にいるのか。
「邪魔するぜ」
一応一言かけてテントに足を踏み入れる。するとそこには無防備に眠るエリーゼの姿があった。履いているショートパンツから伸びるスラリとした脚にゴクリと生唾を飲み込む。あまり意識しないようにしていたがかなりスタイルがいいと思う。ただ細いだけではなく程よい肉付きがある所が男心を擽る。エリーゼとは幼い頃から気が置けない友人だが、いつからかそれは恋心に変わり、特別な存在になっていることを彼女は知っているだろうか。オレを悩ませる原因である彼女の幸せそうな寝顔を見てため息をついた。
「おーいエリーゼ起きろー、喰っちまうぞ」
「んー、キバナぁ…」
「お、今日は起きるの早いじゃん。って寝言かよ」
おいおい待てよ寝言でオレの名前呼ぶってどんな夢見てんだ、少しは期待してもいいのか?いや、可愛すぎかよ。
back /
top