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epilogue

中学時代バレーボールに全てを捧げてきた。
毎日バレーの事しか考えてなかったと思う。
3年最後の大会で全国優勝をした。
キャプテンでリベロ。
今後の注目選手として月刊バリボーにも
名前が出たほどだった。
自分自身も将来プロバレーボールラーになると思っていた。
全国大会が終わってすぐ
父と兄が仕事の都合で東京へ行く事になった。
家族全員で東京へ上京するものだと思っていたが、母だけは違った。
頑なに地元宮城から離れたくないと訴え、
数回の話し合いの末、母と私と弟の柚飛は
宮城へ残ることになった。
父と兄が東京へ行ったのは9月。
その頃から母は急変した。
"夜家を空けることが増えた"
"派手な服を着るようになった"
"お酒を浴びるように飲むようになった"
"家事をしなくなった"
"家のお金を使い込むようになった"

母の急激な変化に戸惑いが隠せなかったが小学生の柚飛に被害が行かないように務めることが姉の私の役目となった。

11月に入ってすぐのある日、小学校からうちの中学に連絡が入った。"弟がケガをした。今から病院に行く。だけど母と全く連絡がつかない。"との事だった。
私は直ぐに学校を早退して弟の元へ向かった。
結局母と連絡が着いたのは、私と弟が帰宅して19時をすぎた頃だった。
この出来事がきっかけで私は弟にとって姉ではなく母親なる事にした。

この選択をした事により、私のバレーボール人生は幕を閉じた。

全てをリセットするかのようにバレー推薦で決まっていた高校を辞退し、進学先を烏野高校へ変更した。

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