epilogue
私には生まれた時からずっと一緒の兄がいる。言わば双子ってやつだ。彼の名前は研磨。研磨は私の性格とは正反対で人見知りでいつも下を向いている。いつからからだったか私達の家の隣にひとつ上の男の子が引っ越してきた。彼の名前は黒尾鉄朗。元々割と引っ込み思案だったクロはいつからかバレーボールを始めた。それからかクロは活発な人になった。私と研磨も同じようにバレーを始めた。バレーをやり始めて1番頭角を現したのは私だった。中学に上がる頃私は私立の強豪校を受験した。その後バレーの強豪校でバレーに打ち込んだ。
私の初恋は1つ年上の幼なじみクロだった。中学に上がってすぐクロに"好きだ"と伝えた。彼からの返事は"俺も"と返ってきた。人生で1番幸せだと思った瞬間だった。それから2年後クロから"好きな人ができた"とたった一言告られた。"幼なじみに戻ろう"と言う一言がズシッと私にのしかかった。ちょっとした強がりからか私は"私が振った"と言う事にするならいいよ。と伝えた。クロは戸惑いながらも"わかった"と告げた。その肯定の一言が私の初恋が終わった瞬間だった。
中3の最後の大会で全国大会に出場した。結果は2回戦敗退。試合内容は最悪だった。試合前にチーム内で揉め事があった。チームワークなんてものが全くなくなった私達は実力の半分も出せず呆気なく負けた。これを機にプレイヤー人生に幕を閉じた。全国大会を終えたすぐ後、人生初の大失恋をした。それから私は持病の喘息が悪化したから。多分色んなことが重なり精神的に参っていたからだろう。
高校の進学先は家族のみに伝えて家を出ることにした。別に家から遠い学校なわけでもないし、研磨が通う予定の音駒ともそう遠くない。クロに極力会わない選択をした。