クリスマス大作戦!当日
(前夜の続き)



クリスマスの夜、影時間



『順平隊員!報告を!』

「はっ!天田は湊から今日のタルタロス探索は無しと聞いた後、ラウンジで小学生のくせにコーヒーを飲み、その後部屋に戻った模様。戻ってからは数時間経っており一度も出てきてないので無事就寝したと思われるでありまっす!」

『風花隊員!』

「はっ、はい!ペルソナで確認した所、真田先輩も自分の部屋で就寝済み、桐条先輩は作戦室にいるみたいです!」

『よーし、二人ともよくやった!』

「何このノリ…」

「……真田先輩を起こさないように行かないと…」

「名前、天田の部屋の鍵持ったか?」

『バッチシ!みんな、プレゼントもってきたよね?』

「はい!」

「おう!」

「順平、あんたのプレゼント安あがりね…」

「な、なんだよ、これでも俺フンパツしたんだぜ?」

「お菓子の詰め合わせ……順平くんらしくっていいんじゃないんですか?」

『湊は何持ってきたの?』

「……フェザーマンの完全限定生産版プレミアムフィギュア」

「すごい!天田くんきっと喜びますね!」

『よし!!じゃあ早速天田くんの部屋に突…』



「お前ら、何やってるんだ?」

「「「「「!!」」」」」



「さ、真田センパイ…もう寝たんじゃなかったんすか…?」

「トイレに行きたくなってな。で、天田の部屋の前で何やってるんだ?」

『え、えーっと…』



「おい…お前達、こんな時間に何をしている」

「「「「「!!!」」」」」



「み、美鶴先輩!!?」

「ラウンジに用があって降りてみれば……全員で集まってどうしたんだ」

『え、えーっと…それはですね…』

「……何かよからぬ事をしようとしているなら、処刑するが」

『わ、分かりました分かりました!!ちゃんと話します!!』





「全く……そういうことなら、私に一言言ってくれ……」
「それなら俺も協力するぞ」

「せっかくの聖夜だ…私もプレゼント出来るような物を部屋から何か持ってこよう」

『本当ですか!ありがとうございます!』



「天田くん寝てますね…」

「明日天田くんがどんな反応するか楽しみだね!」

「よし、早く済ませちまおうぜ!」

『おー!』




部屋のドアが静かに閉められて、僕はゆっくり目を開けた。
起き上がり、壁にかけた靴下を見ると、ギッシリと詰められたプレゼント。入り切らなくって机の上にも置いてあった。


「……バレバレなんですよ、まったく」


靴下から顔を出しているフェザーマンのフィギュアはリーダー、お菓子は順平さん、手袋と耳当ては風花さんとゆかりさんかな。机に置いてある難しそうな本はきっと美鶴さん、ビスケットの缶…じゃなくてよく見たらプロテイン…は、真田さん…だな…絶対…
そして、手作りのクッキーが入ってるだろう小さな包みは、名前さん。
名前さんが前から寮のキッチンで料理が(風花さん程では無いけど)苦手なのに洋菓子を作る練習をしていたのは知っていたし、作戦会議も丸聞こえだった。秘密にしていたみたいだったし、知らないふりをしていたけど。


皆さん、僕なんかのために。
……なんて言ったら、また怒られるかな。


「……ありがとう…」


面と向かってありがとうとは言えないけれど。
でも、おかげで久しぶりにクリスマスを心から祝えますよ。




Happy
Merry
Christmas!
君を待つ間、空を見上げた。