イイヤツ

「花村ってさ、」

「んー?」

「みんなが言うほどがっかりでもないよね」

「な、なんだよいきなり」

「軽そうに見えてみんなのことちゃんと考えてる仲間思いな所あるし、なんだかんだ言いつつもクマのこと世話焼いてるし、毎日ジュネスのバイト頑張ってるし」

「なんか照れるなオイ……いやそう言われると嬉しいけどさ」

「あーでも文化祭に合コン喫茶提案したり林間学校の時ちゃっかり女の子の水着用意してたりとかそういう所はがっかりだけど」

「しょうがねーだろ?健全な男子高校生なんだしさ、つーか合コン喫茶は自分でも後で後悔したわ…」

「まあでも花村。お前はイイヤツだよ」

「め、面と向かって言われると照れるぜ…」

「顔赤くしちゃって、かわいー」

「からかうな!!」

「…まあ、だから花村のこと好きになったんだろうな私…」

「…………」

「…………」

「(………ん?今さりげに告白されなかったか?俺…)」

「…………」

「…………」

「………さて、そろそろ帰ろっかなー」

「……! まっ、苗字!!」

「何?」

「おっ………俺も苗字のこと好きなんだけど…」

「…………」

「だ、だからさ、その……付き合わねえ?」

「…………」

「…………」

「……ジュネスいこっか」

「! お、おう!」


君を待つ間、空を見上げた。