クリスマス大作戦!前夜


「サンタクロースなんて信じてませんよ」


なんて言っていた天田くんだが、私は知っている…天田くんが自分の部屋の壁にこっそりと靴下をさげているのを!!


『というわけで天田くんにメリクリプレゼント大作戦〜!!』

「何がというわけで、よ」

『だってさ、天田くんていつも歳の割に大人びてるじゃない? だからさ、クリスマスくらいは子供らしくはしゃいで欲しいんですよ!』

「でも深夜に天田くんの部屋に忍び込むなんて……」

『NO!それは違うよ風花!サンタなんだから忍び込むんじゃないよ!』

「でもよー名前、部屋にはカギ付いてるだろ?どうやって忍び込むんだよ?」

『それは、サンタらしく煙突から…と言いたい所だけど寮にはそんなのないから、窓から!』

「窓からって、天田くんの部屋は二階よ?どうやって入るのよ……」

『それは、外で順平に肩車してもらって……』

「バカ!そんなの誰かに見つかったら俺っち不審者で即逮捕だわ!!」

『影時間に実行すればノープロブレム!』

「第一、順平くんに肩車してもらっても届かないと思うけど……」

『うー…じゃあ仕方ないから部屋の扉から行くしかないか…正面突破!』

「で、だからカギはどうするのよ」

『……美鶴先輩に頼んで…』

「絶対怪しまれるな……」

「バレたら止められるでしょうね…」

『……うおおお実行する前から作戦に支障が…!!』

「名前、」

『ううう…う?何?湊』

「これ、使って」

『これは……カギ?ってもしかして天田くんの部屋のカギ!?』

「おま、どうしたんだよこれ!?」

「合いカギ。要ると思って天田にばれないようにコッソリ作っておいた」

「いつの間に……」

「お前ってなんでもアリなんだな…」

「さすがリーダー…!」

「風花、ここ尊敬する所じゃないでしょ…」

『ありがと湊!!!ようし、これで準備は整ったあー!!みんなも協力してくれるよね!?』

「…うん」

「天田少年のために、俺っちが一肌脱いでやるとするか!」

「私も協力します!」

「もう、しょうがないなあ……先輩たちにばれて怒られても知らないからね?」

『ありがとうみんな!!じゃあプレゼントのことなんだけど…』





「何話してるんですか?皆さん」

「「「「「!!!」」」」」



「お、おかえり、天田くん……」

『なっ……ななななんでもないよ!?ねっ風花!?』

「ええっ!?……そ、そうそう、そうなのちょっとみんなで世間話してただけ」

「はあ……まあいいですけど。あ、僕部屋に戻るんでこれで」

「じゃ、じゃあね天田くん…」



『はーびっくりした……でもばれなくて良かった』

「本人にばれたら本末転倒だしな…」

『よっし!まあとにかく作戦は明日のクリスマスの夜中、影時間に実行します!いいか野郎どもー!!』

「「「「おー!!」」」」





かくして、二年生組による天田少年へのクリスマスサプライズ作戦が始まろうとしていた…
君を待つ間、空を見上げた。