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しゅわっち1〜4

@しゅわっち1
「しゅわっち」

「なんですか、それ」

「最近レイブンクローで流行ってる、マグルの遊び……?」

「そのよくわからないポーズは?」

「さあ?たしかこの立てている右腕から光線が出るらしい」

「光線?それは攻撃なんですか?」

「うん。モンスターと戦うそうだよ」

「マグルが?」

「うん」

「………」

「しゅわっち」

「何も出ませんね」

「………」

「え、なんで杖を出すんですか。ちょ、こっちに向けないでくだ……」

「しゅわっち!」

バシュン

「うわ!……危なかった。」

「流石、綺麗に避けたね」

「いやいやいや、当たったらどうするんですか!モンスターを倒す呪文なんでしょう?!」

「うん、レグなら避けられるかなぁと」

「ていうか本棚ぐちゃぐちゃじゃあないですか」

「あら、いつの間に」

「いつの間に、じゃないですよ。ほら、片付けますよ」

「はーい」


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好奇心旺盛な夢主ちゃんと振り回されるレギュラス君
2年生くらい


Aしゅわっち2
「エイリアンっていると思う?」

「エイリアン、ですか?」

「そう」

「どうでしょう?」

「私はいると思うんだよね」

「どうして?」

「宇宙って広いらしいじゃん?」

「らしいですね」

「じゃあ、私たちしかいないっていうのは逆に非現実的かなぁ、と」

「なるほど……。その発想はなかったです」

「それで、もし地球に来たら」

「来たら……?」

「しゅわっち」

「………」

「……しゅわっち」

「2回も言わなくてもいいです。ていうか倒す気なんですか」

「私なら倒せる気がする」

「その自信、流石ですよね」

「……褒めてないよね」

「仲良くなったりは?」

「場合による」

「なんでそんなに好戦的なんですか」

「しゅわっちを試したい」

「本棚ぐちゃぐちゃにしたじゃないですか」

「………」

「ほら、明日は魔法薬学の小テストですよ」

「無理」

「無理じゃありません。僕が教えてるんですから」

「しゅわっちでめちゃくちゃにしたい」

「スラグホーン教授に怒られますよ」

「あの人怒らないし」

「……まあそうですが。ウォリスやリドゲードに怒られますよ」

「ここ教えて!」

「見事な掌返し」

「コーディは私の仲間だけど、シンシアは怖い」

「じゃあがんばりましょう」

「はーい」




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コネタの続き的な

魔法薬学がイマイチできない夢主ちゃんと得意なレギュラス君
コーデリアは魔法薬学で鍋を爆発させるタイプ。夢主ちゃんは鍋を闇鍋にするタイプ。
レギュラス君は教科書通りに進めるタイプ。シンシアは勘で成功させるタイプ。



Bしゅわっち3
「しゅわっちマグルは巨大化するらしい」

「巨大化…!?」

「うん。巨大化してモンスターと戦うらしい」

「それ、もう人間じゃないんじゃ…」

「!!」

「エイリアンvsエイリアン」

「傍迷惑だね」

「確かに」

「他人の家で隣町の知らない兄弟が喧嘩しているようなもんだよね。それも自慢の庭をぐちゃぐちゃにしながら」

「うわぁ」

「でも巨大化したしゅわっちマグルとか太刀打ちできる気がしない」

「マグルって怖いですね」

「魔法使えないのに」

「魔法使えないのに」

「あ、蜂蜜キャンディ食べる?」

「唐突すぎません?それもマグルのお菓子」

「マグルで思い出した。食べる?」

「食べますけど…」

「レグって基本何でも食べるよね。甘い物も辛いものも肉も野菜も」

「まあ好き嫌いは少ないですね。兄さんが偏食だったせいもあるかもしれません」

「??」

「兄さんの嫌いなものが食卓に出るたび、僕の皿に入れてきてたんですよ。文句言うのも戻すのも面倒だったので、好き嫌いなくなりました」

「……レグの兄さんって変わってるよね」

「そうですか?貴女は辛いもの嫌いですよね」

「うん、嫌い。ピリ辛ならセーフ。あとあれも嫌い。梨」

「梨ですか?林檎は好きですよね?」

「林檎は大好き。林檎と梨は別物だよ。梨はさ、食べた後口の中に謎の香りが残るよね」

「貴女のその表現がすでに謎です」

「レグはオレンジ嫌いだよね」

「……言いましたっけ?」

「ううん、言ってないと思うよ。でも百味ビーンズ、決まってオレンジ色だけ食べないし。でもカボチャは好きでしょ?ニンジンとか柿は食べているの見たことあるけどオレンジはないよ」

「………」

「それにこの前オレンジのタルト食べてる人見て眉間に皺寄せてた」

「そんなにわかりやすいですか…?」

「うん。気付いたの随分前だし」

「オレンジだけは食べられないです」

「どうして?」

「あの筋みたいなやつと食感となんとも言えない味が……」

「レグの表現も大概謎だと思う」





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しゅわっち星人これにて完結です←
夢主ちゃんもレギュラス君も純血貴族の閉鎖空間の中で育った子たちなので、マグルの文化に疎くどんなものなのかを知りませんでした。(セルウィン家は純血主義ではありませんが、マグルを迫害しないだけで もとの興味はありません。)
2年生くらいのつもりで書いていますが、マグルの世界での中学生くらいより少し幼いイメージです。(所謂世間知らずなので)
()が多い…!笑
因みに澄有は梨もオレンジも林檎も好きです。でもマシュマロだけは食べられません。



Cしゅわっち4
「悪い子はいねがー!」

「うわ、なんですかそれ。お面?」

「もうちょっと激しいリアクションを期待してた…。うん、レイブンクローで最近話題のマグルのモンスター」

「レイブンクローはどうなってるんですか。好奇心が変な方向に振り切れてません?」

「知的好奇心が旺盛だと言って」

「ていうか、そのお面 角生えてるんですか?」

「うん。この世のものとは思えない形相に角が生えてるって聞いたから、描いてみた。めっちゃ怖い」

「自分で作ったんですね、そのお面。怖いんですか…?」

「みんな人の想像力を逆手に取って、どれだけ怖いか言ってくるから…。その恐怖を少しでもレグに味わってもらおうと」

「そのお面からわかることを言っていいですか?」

「どうぞ」

「これを作った人は絵が下手。それも壊滅的に。多分恐怖は半分以下…。いや、1割も伝わってないかと」

「……」

「……」

「悪い子はいねがー!!」

「うわ!急に大声出さないでくださいよ。ここ図書室ですからね。それにそのセリフはなんですか」

「このマグルモンスターは悪い子を探しているらしい」

「悪い子…」

「そう。で悪い子を見つけると…」

「見つけると?」

「…頭からガブリ」

「え…」

「めっちゃ怖いでしょ?」

「…怖いですね……。あ、まさか…!」

「え、なに?」

「しゅわっち星人はこのモンスターと戦ってるんじゃ…」

「そうなの!?」

「マグルの世界にそんなにモンスターがいるとは思えませんからね…」

「確かに…。…あ、待って!みんなこんなことも言ってた。モンスターはいい子には興味無いから、襲うのは悪い子だけだって」

「と、ということは…」

「しゅわっち星人は…」

「「悪い子!?」」

「それは気づきませんでした…。しゅわっちは闇の魔法だったんですね…」

「危ない…。闇の魔法を無闇に使っちゃ行けないって言われてたよ…」

「魔法薬学の時間に使わなくて良かったですね。スラグホーン教授なら知っているかも知れませんから」

「気がついてよかった…」

「ですね」

「マグルって怖い」

「マグルって怖い」


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すみません、出来心でした…←
魔法族の子供の恐ろしい勘違いでした!笑
ちなみに2人とも大真面目です。子供ですから!

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