(この人でなし!)

「ン? ギル今なんか?」
「?」
「……ないか」
 貯まりまくった割にあまり使い道の無くなったSmをフル活用して造って貰った、金のビーサンをぺったんぺったんさせ後ろから着いてくるギルガメッシュ。機嫌を損ねた様子はない。うーん空耳?
「――ときに。先刻から、なんでそんなゅえつ臭い顔してるんだ?」
 通常の迷宮内へ戻り、エネミー数体からエリクサーをかっぱいだあたりで気付いてはいたが。
 こう、フヒヒ、といった書き文字が似合いそうな残念な笑みを浮かべているAUO。
 黙って澄まし顔をしていれば男女の別なくだまs……魅了できるレベルの顔面偏差値だというのに、大抵いつもこんな調子で台無しにしている。
 はいいとして、そんなにさっきのイレギュラー戦闘×3が愉しかったのだろうか。
「いやなに。今頃駄犬はさぞ、麻婆を満喫しているだろうと思うとな」
「なんだって!?」
 そういえば青タイツ君設定中、実体化して見物していたような……!? 裏側でシエスタっている時に、動画編集とか嗜んでいたとか言ってたけど、よもやそこま……!?
「ハハハ。モノ自体は使い魔に処理させる仕様のままだ、死にはしまい!」
 腕を組んで踏ん反り返り、しれっと晴れやかに言ってのけるAUO。モノじたい、って言ったな!? 今!?
「ちょ、それじゃ青タイツ君渡した意味」
「そうでも無いぞ? 物理ダメージを一切気にせず、麻婆の味のみを堪能出来るのだからな!」
「うぉおい! ダメージの九割が味覚による物なんじゃないのか!?」
「我の話を忘れたか。泰山麻婆には“旨味”も存在するのだぞ」
「それはそうかもしれないが……あっ、じゃあギルなりにランサーを労って……!」
 別世界の凛と丘ファー以上に縁深そうだったからなあ。そうか遠坂ばりのツンデr……
「追加コードの一つでも挿入してやれば、味覚周りの微細な指定も可能だろうがな。それでは面白味がないではないか」
「おいぃぃ!!」
 この愉悦部部員、うっかり見直しかけた自分がバカだった……! 今からどうこう出来る訳もなし、消化器系破壊という最悪の事態は恐らく免れただろうし、ここはもう漢の矜持で耐え抜いてくれと願うしかな……
「まあ、ここから奴の間抜け面を拝めぬのが少々残念だがな。……録画転送機能くらい付けておくべきだったか」
「そんなとこまでチートなんかィ……」
※実際のゲーム中では最後まで裸足ですが、二次捏造設定ということでひとつ
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