DVD鑑賞
「またくだらねぇドラマか何かじゃねえだろうな⋯」
「違うよ。今日は映画」
「ファンタジーや恋愛の類は勘弁しろよ」
「多分、違うと思うよ」
「多分?」
「ベルモットさんが教えてくれた映画なんだけど、主役の男性の吹き替えがジンの声にそっくりなんだって!」
ね、ね、すっごい気になるでしょ?!
キラキラした眼差しで楽しげに力説する名前を余所に、ジンは心底嫌そうな顔をした。
「仮に声が似ていたとして、だから何だってんだ⋯」
「本当に似てたら面白いもん。だってジンが普段絶対云わなさそうな台詞とか口にするかもしれないし」
「⋯⋯」
「嫌なら私一人で観るからジンは先に寝てていいよ」
むしろその方が好都合だ。もしも吹き出してしまいそうなシーンがあった場合も遠慮なく笑える。ところが彼女の思惑とは裏腹にジンはその場から動こうとせず。結局そのまま二人で問題の(?)映画を鑑賞する運びとなった。
「あ〜もう我慢できないッ、ホントにジンの声そっくりでお腹痛い!」
「⋯⋯」
「しかも設定が“殺し屋”って。流石ベルモットさんが勧めてくれただけの事はある!」
途中までは何とか笑いを堪えていたが、爆発から逃れて斜面を転がり落ち男のウィッグが外れてしまった場面で我慢の限界が訪れた。犬を怖がっている姿もかなり笑える。ジンがもし何かに驚いて素っ頓狂な声を上げたとしたらきっとこんな感じなのだろう。想像すると余計に可笑しくて笑いは止まるどころか益々エスカレートしてしまう。
しかしそんな状況をジンが黙って受け流すはずもなく。一体いつどこから取り出したのか、愛銃のベレッタを名前の米神に押し付けた。
一瞬にしてピタリ、と笑い声が止む。
ギギギ⋯と効果音が付きそうな動作で視線を横に向ければ、物凄い形相でこちらを睨みつけているジン。調子に乗りすぎた⋯!と激しく後悔するがすでに後の祭りである。
「名前⋯覚悟はできてんだろうなァ⋯?」
「ひぃぃぃぃ!!」
※映画「2days」吹替えネタより。
2014/9/25
「違うよ。今日は映画」
「ファンタジーや恋愛の類は勘弁しろよ」
「多分、違うと思うよ」
「多分?」
「ベルモットさんが教えてくれた映画なんだけど、主役の男性の吹き替えがジンの声にそっくりなんだって!」
ね、ね、すっごい気になるでしょ?!
キラキラした眼差しで楽しげに力説する名前を余所に、ジンは心底嫌そうな顔をした。
「仮に声が似ていたとして、だから何だってんだ⋯」
「本当に似てたら面白いもん。だってジンが普段絶対云わなさそうな台詞とか口にするかもしれないし」
「⋯⋯」
「嫌なら私一人で観るからジンは先に寝てていいよ」
むしろその方が好都合だ。もしも吹き出してしまいそうなシーンがあった場合も遠慮なく笑える。ところが彼女の思惑とは裏腹にジンはその場から動こうとせず。結局そのまま二人で問題の(?)映画を鑑賞する運びとなった。
「あ〜もう我慢できないッ、ホントにジンの声そっくりでお腹痛い!」
「⋯⋯」
「しかも設定が“殺し屋”って。流石ベルモットさんが勧めてくれただけの事はある!」
途中までは何とか笑いを堪えていたが、爆発から逃れて斜面を転がり落ち男のウィッグが外れてしまった場面で我慢の限界が訪れた。犬を怖がっている姿もかなり笑える。ジンがもし何かに驚いて素っ頓狂な声を上げたとしたらきっとこんな感じなのだろう。想像すると余計に可笑しくて笑いは止まるどころか益々エスカレートしてしまう。
しかしそんな状況をジンが黙って受け流すはずもなく。一体いつどこから取り出したのか、愛銃のベレッタを名前の米神に押し付けた。
一瞬にしてピタリ、と笑い声が止む。
ギギギ⋯と効果音が付きそうな動作で視線を横に向ければ、物凄い形相でこちらを睨みつけているジン。調子に乗りすぎた⋯!と激しく後悔するがすでに後の祭りである。
「名前⋯覚悟はできてんだろうなァ⋯?」
「ひぃぃぃぃ!!」
※映画「2days」吹替えネタより。
2014/9/25