又兵衛1


「や〜っとオマエと2人きりですねぇ」
不機嫌な顔が常の男は、珍しく嬉しそうに笑っている。
「もうオレ様から離れられないように、一生オマエのことを守りますよぉ」
月夜に映える微笑み。彼が端正な顔立ちだと気付かされる。
その手に握った友の首さえなければ、どれほど美しい光景だっただろう。

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