今日は、帰らないで

『お疲れ様です。夜ご飯はもう済みましたか?』

#brmyプラス(not代理)

「……明日休みでよかった」

残業帰りにとぼとぼ歩いていると、不意にスマホの通知が鳴った。
誰……と思いながらポケットから取り出し画面を見れば由鶴さんからのメッセージで。私はすかさず『お疲れ様です! 帰るの遅くなってまだ食べてません』と返した。
まもなくしてメッセージではなく着信が鳴り、慌てて通話ボタンをタップすると柔らかな声が耳に響いた。

『すみません急に電話して。今大丈夫ですか?』
「大丈夫です! むしろ声が聞けてしいというか……へへ」

彼の声を聴けた嬉しさから、自然と頬が緩んで変な笑い声が漏れる。

『あはは、俺も同じことを思ってました。ところで、これからお時間ありますか?』
「はい! あ、仕事帰りのままだけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。実は今日ご飯を作りすぎてしまって、一緒に食べませんかのお誘いなので』
「え、いいんですか、食べたいです!」
『じゃあ決まりですね』

彼は待ってますと口にして、通話を切った。
さっきまでは帰って寝たいと思っていたのに、彼に会えることが決まったら一気に足取りが軽くなる。