純潔を紐解く
お誕生日おめでとうございます、が挨拶になる日が来るとは思っていなかった。
特段、隠していたわけでもないプロフィールがDRBで知れ渡り、赤の他人からもおめでとうおめでとうと声をかけられる。
上っ面しか知らない人間の誕生日がそんなにめでたく喜ばしいものかと思うが、誕生日は祝うものだと刷り込まれているのは平和な証拠なのかもしれない。
見知らぬ人間がこの有様なら、見知った人間がどうなるかなんて言うまでもない。
出勤したら花束とメッセージカードが贈られた。ありがとう、と返す途中、食い気味にプレゼントは定時退勤です!と続けられる。
勢いに押されていると、以前より波羅夷様と四十物様より頼まれてスケジュールの調整をしていますので、と、うやうやしく頭を下げられた。
十代の子供二人、何を企んでいるかなんてわからないわけもない。
しかしまあ、祝われて悪い気はしないものだ。
予定どおり定時で上がれば、悪ガキが二人、入り口に待機していた。
挨拶もそこそこに、じゃあ獄んち行くぞ、と荷物を奪われ、ずるずると引きずられる。
着いたら着いたで座らされ、動くなと命じられた。誕生日ってなんだ。主賓じゃないのか。
「困ってたぞ、職員さん。先生はこだわりが強いから半端なものは贈れないって」
「だから自分達がお祝いするんで協力して下さいってしたんすよ〜!」
花くらい笑顔で受け取ってやったんだろうな、とリボンをほどき、包装をはがす動きは手慣れている。ぱちぱちと切りそろえられ、どこからか持ってきた花瓶にいけられた花はバランスよく華やかだ。
「うちにそんなのあったか?」
「拙僧からのプレゼントだよ」
シンプルなガラス製の花瓶は、かなりの花束でも飾れそうな大きさと厚さで、なんともらしい。
水と花も加わって重量もありそうなものをひょい、と運ぶのはさすがと言うべきか。
「獄みたいなめんどくせえやつには花でもやれって言ったからな。これから毎年花まみれだ」
ダイニングテーブルの真ん中に置いたそれを満足げに眺めて、まあ言い出しっぺだから世話してやるよ、と笑った。
「自分からもいいっすか!」
ずっと我慢してました、と差し出されたのはこれまたシンプルな黒い箱で、エンボス加工されたブランド名以外は何もない。
促されて開けるとやはり黒いパッケージのチューブが二つ入っていた。
「愛用してるメンズコスメなんすけど、獄さんくらいの人向けにって新しく発売したんすよ」
獄さんが気をつかってるのは知ってるけど、もっとかっこよくなってほしくて……尻すぼみになりながら、でも効果は自分が証明です!と言うのがおかしくて、ありがたく頂戴した。こっそり肌質と使ってるものもチェックしたんでバッチリっすよ!とダメ押しされたのは、ちょっと、いやかなり怖かった。いつ見た。
「しかしもっと馬鹿騒ぎされるもんだと思ってたが……」
「獄、サプライズだのフラッシュモブだの嫌いだろ」
「お祝いって相手が嬉しい〜って思うことした方がいいじゃないすか」
な、ね、と顔を見合わせる子供達が出会った頃とは違うのだと、こんなところで感じるとは思わなかった。
馬鹿騒ぎでもよかったんだが、と少しばかり残念になるのは二人に失礼か。
「ちなみに飯とケーキは職員さん厳選『所長が手放しで褒めた店』からデリバリーだからな」
「これから届きますよ!」
水面下で結託されすぎている気もするが。
順調にオードブル、ケーキが到着する中、生ハムの原木が届いたとき、あ、やっぱこいつらまだガキだな、と思った。どうすんだこれ。そりゃ食うが。
得意げに空輸で本場から取り寄せたと言われたときの顔は、殊勝にされたときより見慣れた表情で、狭量だとしても今しばらくはこのままでいてほしい、なんて血迷ったことを願ってしまう。すぐに撤回したくなるに決まっているのに。
それにしても酒も飲まずにこんなに盛り上がれるものだったか。十代なんて、ずっと昔に感じる。二十年、あっという間で、とっくに過ぎ去った過去だ。
お決まりのバースデーソングを歌われながら、揺らめくろうそくの火を見ていると、向かいからふぅ、と吹き消された。
「あー!もう!空却さん何するんすか!」
「んなの、獄が急にボケーっとしたからに決まってんだろうが」
せっかくの高ぇケーキにろうが落ちる、と容赦なく抜かれ、三本分の小さな穴が残った。三十代だから三本、B.A.Tも三人だから三本、とぶすぶすさしたくせに。
「ならはじめっからやんなよ……」
「ちょっとはぽいことしねーと、それはそれでイヤだろ」
お見通しだと言わんばかりの態度で小さなホールケーキをサクサク三等分して盛り付けられる。
さし直された三本のろうそくと、シックな見た目に反した"ひとやくんおたんじょうびおめでとう"というチョコプレートに『誕生日』を感じてしまったのが無性に悔しかった。
飲んでいいと言われたものの、素面で異常なテンションのガキ二人を見ていたら腹いっぱいになっていた。
持て余しそうな量の食事を片付けてもらったのは素直にありがたい。反面、若い胃のキャパシティとポテンシャルにあらためて怯える。自分もあんなだったか。誕生日のせいか、いつも以上に意識してしまう。
そうして宴もたけなわ、という頃合いで片付けがはじまった。自分が誕生日であっても世間は平日で、翌日もなんだかんだと予定がある。主賓だからと上げ膳据え膳されているのは楽でいい。甲斐甲斐しくされて、プレゼント以外は出勤前とほぼ同じに戻った。
もう数時間すれば日も変わる。玄関まで見送りに行くと、けったいなデザインの靴をもたもたと履いた十四に「あとはごゆっくり〜」とにこにこしながら逆に見送られた。
ぱたん、と閉まったドアの先、ご機嫌な鼻歌がだんだんと遠くなり、なぜか隣に立ったままの恋人に向き直る。
「……帰らんのか?」
「何言ってんだバーーーーーカ!!」
単純な疑問だった。十四とこうして訪ねてきたようなときは一緒に帰ったりするのが常で、そうでないときは事前に連絡がくる。今日は残るとは言われておらず、だから帰るのだと思っていたのだが。
こっからだろうが、とドスのきいた声ですごまれ、股間を鷲掴んでギギ、と睨まれた。だから誕生日ってなんだ。
恐ろしい剣幕で股間を握られたから潰されやしないかと思ったが、すぐに手を離してベッドルームへと引っ張りこまれた。
どこにそんな力があるのか、乱暴にベッドに放られ、起き上がろうとすると上からぽいぽいと何かを投げつけられる。何をするかと降ってきたものを見れば、
「服……?」
まごうことなく、恋人が、空却が着ていた服だった。
「十四のプレゼント、黒かったろ」
ぼふ、と体に密度のある重みがのしかかる。
見慣れた赤毛、存外に白い肌、金の瞳、そしてー
「拙僧からのホントのプレゼントだ。白いもん、やるよ」
日々の修行で鍛えられ、夜な夜なみだらに拓かれた身体を純白総レースの紐が飾っていた。
女性向けランジェリーの中でも、夜を楽しむためにデザインされた、秘所のあらわなもの。
ブラジャーは縦に切れ込みが入り、間を繋ぐように淡く青いリボンが交差している。すでにぷくりと勃起した乳首が隙間から飛び出していて、細いリボンに擦れたり締めつけられてはふる、とふるえた。
パンティも同様で、クロッチのリボンに絡まるように膨らんだちんこがぷるぷると揺れている。ゆるく勃ちあがったのをしごいて、ん……、と小さく喘ぎながらコンドームを着けたのは汚さないためか。見えない後ろも、おそらく、間違いなく、準備万端のはずだ。
「十四がな自分のプレゼントが黒だから、空却さんは白にしましょ〜って言うんで、選んだんだよ」
コレ、とブラジャーとパンティのレース紐を軽く引く。
たしかに可憐で、繊細なレースは無垢なほど白い。ところどころにあしらわれた淡い青色のリボンも清廉をたたえている。着る者が着れば、いくらあられもないランジェリーでも清らかな乙女のように見えるだろう。今の空却では、とても無理だが。
「アマグニセンセはサムシングブルーって、ご存知?」
知らぬわけがない。花嫁が身につけると幸福になると言われるアイテムの一つ、よりにもよって純潔の象徴のブルー。
六月生まれと聞いた人間からジューンブライドを何度語られたことか。うっとりと、さりげなく、冗談めかして、わざと下心の尻尾を見せながらーもはや昔の、過去のことだ。
今はとっくに捧げられて奪ったものを、わざわざ誕生日に用意したと、花嫁からも純潔からも遠い恋人に言われている。ジューンブライドもサムシングブルーも屁とも思っていなそうな、いたずらな金の瞳。
「最高のプレゼントだろ?」
嫣然と弧を描いたくちびるが、ひどくみだらに見えた。
ちゅ、ちゅぅ、と覆いかぶさったままくちづけられ、重ねるだけだったのがどんどん深く変わっていく。とけだした金色がふわふわとまぶたに埋もれるように、よく回る舌が互いの口内を混ぜるようにぐちゅぐちゅと音を立てる。
はしたないのはそこだけではなく、首の後ろに腕を回してぎゅぅ、と抱きつきながら、勃起した乳首やちんこをこちらの体に擦り付けていた。
ときおり喉奥から響く声にならないくぐもった喘ぎは、くちづけや擦り付けが激しくなるほど溢れ出す。
こんなみだらな花嫁がいるものか。
びくびくと身を跳ねさせて、おそらく一度達した身体からふにゃりと力が抜ける。交合を解いたくちびるからは甘い吐息がこぼれ落ちた。
「ふ、は……ちかいのきす♡……なん、てな」
落ち着くのを待っていると、唾液で濡れた薄桃色のくちびるに、とんでもない言葉を告げられる。
欲と色に溺れてとろん、と、とけた黄金より綺麗でみだらなものを知らない。
だから花嫁はヴェールを着けるのかー言葉のあやで、ごっこ遊びでしかなくとも、誰にも、神にも、見せたくない。絶対に見せてなどやるものか。
もっと近くに引き寄せようとすると、ふ、と逃げられた。そうしてよたよたとしながらも起き上がり、両手を後ろについて足を開く。
「ぷれぜんと、あけろよ」
熱を帯びた身体は薄紅色に染まり、淡いリボンの下でいやらしく勃ち上がった突起も色濃く変わっている。
身体を反っているせいで、ぴん、と突き出た三点は、はやく触れてほしいとねだるように、視線を送るとぐぐ、とより硬く張り詰めた。
純白のレースに包まれ、儚げなリボンに飾られたプレゼントは、開封するのがあまりに惜しい。
パンティの方に手を伸ばすと、ちんこがぷるん、と期待にふるえたが、さらに奥へと進める。
なんで、と言いたげな目は、アナルプラグを飲み込んだ肉縁に触れると、すぐにどろりととろけ、協力するように腰を上げた。
「せっかち……♡」
一番いやらしい場所が、一番無防備に晒されている。リボンすらかけられず、レースとレースに挟まれ、ぱっくりと開いたまま。どっちがせっかちなものか。
栓蓋に指をかけて少し引くと、尻から力が抜け、ぬ、と明るい水色のシリコンが頭を出す。こんなところでまでわざわざブルーにして煽るのだ。清らかな乙女は犯されるための準備などしないというに。
指をそえている間に、ぬ、ぷ、ぷちゅ、とねばついた水音を立てて尻から性具がひり出された。ひょうたん型のプラグは、根本にいくほど太い。見せつけるようにぱくぱくとする肉縁はぽっかりと開いて見えた。
いよいよプレゼントをいただこうとしたが、"誕生日だから"と押し倒され、股間の前に陣取られた。
大人しく好きにされてほしいものだが、プレゼントにも矜恃があるらしい。パンツの下の窮屈そうな膨らみをうっとりと見つめ、ちぃぃ……とジッパーを下ろすだらしない顔にそんなものがあるとは思えないが。
解放され、ぶるん、と飛び出したちんぽに、濡れたくちびるが寄せられる。ちゅ、ちゅぅ、と先端を愛撫され、どぷ、と先走りがあふれた。嬉しそうにされるのに喜んで、ぐぐ、とさらに太く、硬く、反り返る。
「は……♡ちんこでっか……♡」
ごく、と唾を飲み下し、両手でしゅこしゅことちんぽを撫で回す。刺激されるたびにぶぷ……と新しく汁をこぼす口も、くすぐられてはびくんと硬さを増していく筋も、全部が愛おしいと可愛がられる。
もう、挿入れたい。指よりも、はしたなくひくついてちんぽをねだる尻の奥の奥に。届く限界まで挿入れて、やわなところをなくまでいじめて、きんたまが空っぽになるまで種付したい。
少しだけ体を起こし、そろりと尻に手を回して、両側から尻たぶを開いて持ち上げる。やめ、と制止する声を無視すると、くちくちとねばついた水音がして、ぷちゅ、とローションがしたたり落ちた。
「まてって……っいま、いれるからぁ……!」
ちんぽをきゅぅ、と掴みながら、ひ、と鼻をならす。もう待てない、と伝えるように肉づきのよくなった尻を揉みしだき、肉縁をぐぅ、と広げた。
「ば、か……ッあっ♡や、ぁン♡」
途端、びくびくとふるえ、広げられた穴からぶ、ぶぷ……ぷちゅ……とローションを吹き出す。
挿入れられてもいないのに、そうするような動きだけで達したのか、陶然としたまま意味をなさない喘ぎをもらしている。それでもちんぽは掴んだまま、離そうとしない。
「挿入れてくれんだろ……?」
少しいじめすぎたが、このままでは生殺しだ。ぱちゅぱちゅと尻を叩いて揺らし、意識を呼び戻す。
「ひ、ぁ♡あ♡あ♡やぁあ……ッ♡あ……♡」
「コラ、イくな」
「いって、ない……っ♡♡♡」
尻をちょっと揺さぶるだけでとろとろになるクセに、イッてないわけがない。見えないだけできゅんきゅんと胎の中で極め続けて、ちんぽを欲しがっている。
「じゃあ、早く、挿入れてくれよ……」
限界なのだ、と掴まれたままのちんぽをさらに硬く反らせれば、意を決したようにふるえる身体が動き出した。
「は、あ……っ♡」
快感でまともに動けないクセに、騎乗位でヨクしたい、というのがプレゼントとしての矜恃らしい。
ジッパーを下ろすついでに乱したシャツをよすがによたよたと乗っかり、ちんぽを挿入れようと自分で尻を開いているのが健気で、また一回り、ぐぅ、と膨らんでしまった。
気づいてばか、と弱々しく抗議されたが、レースとリボンでデコレーションされたみだらな突起も、ぷり、と硬く勃ち上がっている。
挿入れたら全部、もっと腫れさせて、大きくして、はずかしい色と形に変わるまでいじめたい。純潔なんて、纏う気が失せるまで。
ぬぷ、と、ようやく先っぽが飲み込まれ、とっくに何度も達していた胎はそれだけできゅぅぅ……と満足そうに締めつける。
「……まだ終わりじゃねえぞ……っ」
「ぁン♡や、わかって、から……ぁ♡」
止まりそうなのに焦れて、腰をくん、と軽く上げれば、じゅぷ、とあたたかくぬめる中に挿入りこむ。
そのままこんこん、と浅いところのふくらみを突いてやると、あ♡ああ♡と喘ぎながら、きゅぅ、きゅん、と先っぽに甘えだした。
「だめ♡や♡そこ♡ちんこやだぁ……っ♡」
やだ、と言うわりには、自分で尻を開いてぐりぐりといいところに当たるようにしている。
乳首もレースとリボンに擦りつけるように振り、ちんこだってコンドームの先にぴゅるぴゅるこぼれる汁を貯め込みながら揺らしていた。
「なぁにがヤ、だ……!」
「ひ♡ぁ、や♡やぁ♡だめッ♡イッちゃうからぁっ♡」
もう待っていられず、ばちゅん!と一気にちんぽをねじ込む。
ぶちゅ、ごりゅ、とはしたない音を立てながら根本までずっぽりと挿入ったちんぽは、きゅんきゅんきゅうきゅうとやわく甘く媚びて歓待される。
まだ拓ききっていなかった中腹以降も、何度となく咥え込んだちんぽの形を思い出して、すぐにきゅうぅぅぅ……とぴったりハマるように締めつけた。
「〜〜〜〜〜……ッ♡♡♡」
声もなく、けれども確実に胎での深い絶頂を迎えた恋人は、のけ反ってびくびくとふるえ、自分で開いたままの尻をさらにぐぅ、と押しつける。
ゆれるたびに可憐な装飾にくすぐられる乳首は、はしたなく肥大した肉粒も、それを囲う乳輪も、ぷくりと限界まで張りつめて、いやらしく誘った。
たっぷりと淫液を貯めたゴムは今にも弾けそうになりながら、先っぽでぷるんと揺れ、その重さにつられてぷるぷるとちんこも首をふる。
なおもぴゅ、ぴゅる、と中身の増していくコンドームを、破らないようにきゅ、と掴んで外してやると、敏感になっていたからか悶えながらぴゅぅ〜、ぴゅるる……と薄い精を吐き出した。
後腔だけでもべちゃべちゃに濡れていたパンティは、すっかり淫靡な汁にまみれ、無垢な白も、清廉な青も見る影がない。
「空却……」
「ぁ♡はぁ……ひと、ゃ……♡」
後ろに反りかえったまま顔が見えないのが嫌で、ちんぽを飲み込んだ腹をつぅ、と指でなぞりながら名前を呼ぶ。
ひと撫でごとに胎の中がきゅん、きゅぅ、と蠕動して、甘く達し続けている。
ようやくこてん、と首が座った頃には、欲と色でとろけきった金色がいとけなく笑っていた。
舌足らずにこたえるくちびるも快楽でゆるみ、しまりなく薄く開き、はくはくと息を吐く。
「ん……♡ひとやぁ♡きもちい……?」
過ぎた快感に溺れて、相手もそうだと信じている瞳は無邪気に、淫奔にきらめいた。そのくせ否定したら泣き出してしまいそうな危うさがチラついて、嗜虐心がくすぐられる。
実際、やわい尻にふにふにとゆすられ、熟れた肉壁はちゅうぅ……とより強い刺激を求めて吸いついて吐精を煽った。
すぐにでもくずおれそうな腰を掴んで思うままに叩きつけ、泣いてぐずっていやだと言っても余さず犯してしまいたい。
「……もっとー」
「もっと……?」
おうむ返しをする恋人が、かすかに不安をにじませる。ぱちゅ、ちゅぽ、と尻を振る音がわずかに大きくなり、もっと、にこたえようと健気に動く。
「頑張れよ"プレゼント"」
「ひゃっ!」
ばちん!と派手な音を立てて尻を叩き、もっと腰を振れ、と促す。叩かれた拍子にきゅん、と胎が軽く絶頂したが、つられてイク気はない。焦らされたのだから、ぜひその分の成果を見せてほしい。
「また自分だけイッて……それも尻叩かれて……」
「らってぇ♡きもちぃ、からぁ……♡」
変態、とわざとなじりながら振られるのに合わせて尻をぱちゅぱちゅと平手で打つ。ちゅぅ、ちゅぷ、ぱちゅ、ぱん、ちゅ、と音だけはかわいらしいが、中はいじわるな言葉と手に乱されて、ちんぽにきゅうきゅうきゅんきゅんとしゃぶりついている。
もちもちとして張りのある尻たぶを、跡がつくほど強く手のひらで掴んでー今なら自ら秘所を広げる手も押さえ込んでー浅いところから奥深くまで何度も貫いてやりたいのに。なんて、もどかしい。
「しり、ゃだ、ぁ……♡」
「きもちぃんだろ……っ?」
「い、から♡いから♡あ♡ゃ♡いく♡いく……っ♡」
「クソ……ッ」
ぢゅぅぅぅ……と吸いあげるように締めつけられて、耐えきれずに中に出す。
もっといじめてやるつもりだったのに、ぴったりとちんぽを包み込む肉壁がよすぎた。今も残滓も余さず搾りとるように、中をすぼめてしごかれている。
「あっ♡あっ♡ひとゃのせぇし……♡おく……♡びゅうぅって……♡いっぱいでてる……♡」
「お、まえが!ずぅっと、ちんぽちゅぱちゅぱしてっからだよ……ッ」
「へ、ゃ、あッ♡」
もういい加減、我慢の限界で、ねっとりと味わうようにゆれる腰を掴んで引き倒す。
最初にくちづけたときと同じ体勢で、剥き出しの尖りを擦りながら抱きしめる。
勢い、吐精後も甘く食まれていたせいで硬いままのちんぽがイキっぱなしの胎を乱暴にくじった。
「は、ぁ〜〜〜〜〜♡……ぅンッ♡」
胸の上でびくびく、と跳ねる肢体を、快感から逃れないように押さえ込む。尻を開いていた両手に自身の手を重ねて持ち上げると、ぴん、と足を伸ばして悶えた。
ぷし、しょろ……と、はしたない水音がして、腹のあたりがあたたかく湿る。潮か別のものか、気づいているのかいないのか、朦朧としながらも貪欲な身体をゆらしていた。
「きもちいいか?」
「んっ♡ちくびも♡ちんこも♡きもちぃぃ……♡」
少し視線を下げれば、真っ赤に腫れてびんびんに勃起した乳首をずりゅ、ずりゅ、となすりつけている。そのたび、同じようになったちんこからぷしゅ、ぷしゃ、とだらしなくおもらしをして、下腹部を濡らしていた。
「……じゃあ、かわいい嫁のために俺も頑張るよ」
「よめ……?」
何のことだときょとんとする。煽っておいて、ジューンブライドも、サムシングブルーも、そのていどのことなのだ。プレゼントなんて文句だって。
ケーキのプレートと同じ。一等大事で特別な、たった一人だと言われたいと見透かされている。
「自分で言ったんだろ。花嫁さんで、プレゼントだって」
「いった、けど」
小さくなっていく言葉尻とは裏腹に、急速に顔が真っ赤に染まり、そこから耳、首、肩と全身に広がっていく。
いまさらになって自分のやったことがどういうことか自覚したらしい。こういうのが好きだろう、と据え膳におさまって、行儀良くいただかれたことなんてなかったのをすぐに忘れてしまう。
……期待もしているのだろう。胎もきゅん、きゅぅ、と締まり、どくどくと早まる鼓動を伝えた。
「なんだ?嘘か?」
「うそじゃ、ない、けど……っ」
「じゃあいいだろ?もっかい、お前のヴァージンもらっても」
「え、あ、やぅっ♡」
乗っかった身体をぐるんと回して下に敷く。にゅぽ、とちんぽが抜けたのに甘い悲鳴が上がるが、かまわずにびしょびしょの足を持ち上げる。
脱力してふにゃふにゃの身体は簡単に折り畳めてしまい、秘部を丸出しにする体勢に羞恥と困惑でまるくなった目がしぱしぱとまたたきながら見上げてきた。
まだどこか幼い、子供というには大人で、大人というには子供の、境界線上の恋人がいやらしく熟れている。
ぐしゃぐしゃに乱れ、解けた飾りが、純潔を食い散らかした欲望を糾弾するようにさらけ出され、強烈に煽られた。
まだ足りない。恥じらうそぶりで両手で顔を隠すけれど、拓かれた身体もびくびくひくひくとわなないて、もっともっととねだっている。
「やらし……」
ヴァージンなのに、とささやくと、ばか、とっくにはじめてじゃない、さっきだってなかにだしたくせに、と詰られた。
かわいくないことを言うけれど、半分近く隠れた顔の中、あらわなくちびるは、嘘がつけない素直さでほの赤い。
淫欲に荒らされた純白と淡青は形だけの貞節を守るように、はしたなく勃起した性器を彩る。
これが最後、と、とろとろととローションと精液の混じった淫液をこぼす後腔に、もう一度、ちんぽを挿入れた。
ヴァージンではありえない、自分の形に拓かれた肉壺が、再訪に歓喜してぬちゅぬちゅとしゃぶりつく。
「はっぁ……♡」
依然として目元は隠したままだが、だらしなくあいた口からよだれが垂れ、舌が覗き、うっとりとした喘ぎをもらす。
ぱん、ぱちゅ、とゆっくり腰をふって、奥と浅瀬のやわなところをじっくりといじめ、物足りなげに自分でも動こうとした瞬間、両方の乳首をきゅう、と摘んだ。
「ひっ、ぁんッ♡あっ♡ちくび♡なかといっしょはらめぇ……っ♡」
もしかしたら一番焦らされ続けたかもしれない二つの尖りを慰めるように、リボンとレースで側面をこしゅこしゅとしごき上げ、さきっぽを爪先でぐりゅ、とくじる。
もとより乳首だけでも達する身体だ。くりくりとこね回し、ぴんっと弾いていじめてやるほどに、ちんぽを咥え込んだ胎が、新鮮な子種をねだってきゅんきゅんきゅうきゅうと射精を急かす。
挿入のたびにあたるちんこは、とぷとぷと先走りを垂らしながらぷるぷると健気にゆれ、わずかに白濁が混じりだした。
「ふ♡あ♡ちくびも♡ちんこも♡なかも♡ぜぇんぶ♡きもちぃ♡ひとゃに♡ぜぇんぶ……っ♡♡♡」
やらしくされてる……♡と感じ入った声がくぐもって、目ではなく口が押さえられているのに気づく。
丸出しになってしまう心を隠そうとじたばたするのがかわいくて、快感でどろどろになった金色を覆うまぶたにくちづけて、じわじわと抜いたちんぽをどちゅん!と一気に叩きつけた。
「あっ♡あっ♡あ〜〜〜ッ♡♡♡」
今日だけで何度も味わった絶頂の、一番大きなものになったのか、きゅぅぅぅ〜〜〜♡と根こそぎ精子を奪うような吸い付きで締めつけられる。
いじめていた乳首もいっそう硬く膨れ、はしたなくぷくりと頭をもたげて、爪先ではじけば中もびくんと跳ね上がった。
「は、ぁっ、ぜんぶ、だしてやるよ……!」
ちんぽで届く一番奥の、一番弱いところに、ぴったりと尿道口を当てて、肉壁にしごかれるまま、びゅぅ、びゅうぅう〜〜〜……と子種をぶちまけた。
欲にまみれた逃れようのないマーキングに、びくびくと身体をふるわせるのを容赦なくゆさぶって、残滓まで全て注ぎ込む。
「ふ、あ……♡」
余韻から戻れない身体はふわふわとしたまま視線をさまよわせ、口をふさぐようにしていた両手がもぞ、と下腹部へと伸ばされる。
中に出されるのと同時にもらすように吐き出した精子に触れ、ぼんやりとしたまま指先でくるくると弄びながら腹を撫でた。
「……ばーじんのよめに、ばかみたいにだしやがって……」
おんなだったらいっぱつだぞ、とぼやきながらも声は甘く、とろとろにとけた金色は愛おしげに腹の方を見つめている。
「たわけ、ヴァージンだからだろ」
他人の入る余地なんて与えるわけがない。この身体の、頭のてっぺんから爪先まで、本人すら知らないところも全て、自分のものだと刻むこむのだ。
まだちんぽを咥えたままの腹に添えられた手に手のひらを重ねると、少しぽんやりとした恋人と目が合う。
微笑むくちびるはどれだけついばんでも無垢なままつやめいて、ちゅ、ちゅ、と食むと、追いかけるようにこたえてくれる。
とくん、とくん、と脈打つ腹が愛おしくて、気づけばまた年甲斐もなく勃っていた。
わずかに息を飲み、背をふるわせた恋人に、もうナシだと告げ、腰を引こうとする。
「まてよ」
ぱらりと小さな衣擦れの音がして、見ればぐしゃぐしゃになった胸元のリボンが解かれて転がっている。
「ダンナの面倒みんのも、ヨメのシゴトだろ?」
それに"プレゼント"だしな、と剥き出しになった乳首を自らきゅ、きゅう、としごきだした。
先っぽのくぼみを爪でほじりながら、飲み込んだ喘ぎが響くように、胎もきゅうきゅうとちんぽに絡みつき、未だリボンとレースに飾られたちんこもぷるぷると勃っている。
のけ反る背に合わせてぴん、と上がった足が、そのまま腰をホールドして、ぐ、と引き寄せられた。
「……赤玉が出るまで付き合ってやるよ……♡」
だから、ぜんぶ、
濡れたくちびるが全てを語りきる前に食らいつく。
視界の端に入った時計が、間もなく今日の終わりを告げる。その前にもう少しだけー
2021/07/08
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