履いてる
紐。
肌以外に触れたと思ったら紐である。
紐をたどった先には布があると信じたいが、あったとしても間違いなく面積は狭い。なにせ紐だ。そこから急にしっかりとした下着にはなりえない。
というかー
「アマグニセンセのエッチ」
急に腕を掴まれて声の主の方を見る。この部屋に自分以外はたった一人しかいない、空却だ。
「寝てるところ襲うとかサイテー!ケーベツしますぅ!……もしかして睡眠姦とかお好み?」
起き上がり、ヒャハハと歯をむいて凶悪に笑う顔は実に愉快そうで、まるで色気がない。いたずらが成功した子供みたいな面で睡眠姦、なんて。
「たわけたことぬかすな。人のベッド占拠して……」
「半分くらいは拙僧のベッドだろ」
ここでずぅっと抱かれてるのに、と言外に訴える目に色が宿る。鮮烈な金色がとろりととけて、蜂蜜のように甘く誘った。
「こんなカッコで待ってた理由、わかるだろ?」
言うやいなや、ちぃ、とジッパーを下ろし胸元をあらわにする。存外開いた襟ぐりの、それでも見えなかった場所が軽い金属音と共に暴かれた。
「ヤラシイこと、しようぜ」
開かれても脱ぎきらず、肩まで下ろしたパーカーをそのままに、胸を寄せるように膝の間に両手をつく。
常ならば手塩にかけて育てた乳首がぷるんと覗くそこは、下と同じ紐と、パーカーと同じ柄の頼りない布で覆われていた。
「ネットで見たんだよ」
干支だからってオネエチャンが牛柄のビキニ着てるの、と僧侶の口から出ていいのかわからない言葉を聞いて、盛大なため息を吐いてしまった。
オーバーサイズのパーカーと、局部しか隠さない紐ビキニ。ただでさえ実際より小柄に見えるのに、着られてる感が幼さや頼りなさを助長する。見た目だけだが。
そのくせあからさまにそういうことにしか使わない下着を着て。ギリギリ隠れた乳首も、形はくっきり浮き出ている。上がこれなら下だって。
「なんだよ獄、絶対好きだろこーいうの」
「はあ?」
「そのキレ方図星だろ。……いいからしようぜ。それともシたくねぇの?」
答えをわかっているクセに小さな三角形に守られた胸に指を這わせ、両方の尖りを人差し指と中指できゅぅ、と挟む。
ん……、と甘く鼻を鳴らし、もじもじと腰をよじる。敏感に、性感帯になるように夜ごと仕込まれた肉粒は、きゅ、きゅ、とつねられるたびに薄い布地を押し上げ、いやらしく変わった形をあらわにした。乳輪すらくっきり浮き上がって、窮屈そうですらある。
「は……ぁ、んっ、……なぁ、ひとや……そのバキバキのちんこ……、拙僧の種付された〜い……ってなってるナカに出したくねぇ……?」
乳首をいじったまま、腰を反り、足がぐ、と開かれた。下腹部が丸出しになり、きんたましか収まっていない逆三角形の上から覗くちんこは硬く張りつめ、だらだらと先走りをこぼしている。つたい落ちた透明な汁が、アナルプラグを咥えた肉縁をてらてらと光らせた。
「ひとやぁ……」
ぶぷ、と下品な音がして、ピンク色のシリコンがひり出される。飛び出たハート型の栓蓋に引っかかっていたクロッチを擦りながら、ぬぽ、と落ちた小さな球体の連なったプラグはどれだけ挿入っていたのか。伸びきった布地は元に戻らず、ぽっかりと開いた肉縁がひくひくとうごめき、とろとろと透明なローションが溢れ出す。
「ふぁぁあぁぁ……っ!ん、な、もう、はやくぅっ……ちんこ、くれないと、ちくびで……っいく、からぁ……っ」
発情しきってぷっくりと勃ち上がった乳首の、布を押し上げる頂点をかりかりと爪先でいじりながら、腰がびくんびくんと跳ね上がった。ちんこはぷるぷるとふるえながら先走りを垂れ流し、濡れた生地がきんたまにぴっちりと貼りつき、物欲しげな肉縁を再び濡らす。
「……ちんぽほしいなら、もっと態度ってもんがあんだろ」
「たいど……?」
カチャ、とジッパーに手をかけると、露骨に唾を飲み込んで、はぁ、と熱い息を吐いた。ちぃ、とゆっくり下ろしていくととっくに勃起したちんぽがぼろりと飛び出し、む、と熱を放つ。
とたん、肉縁がきゅぅぅ……、と咥えてもいないちんぽに吸いつくように収縮し、喉奥で喘ぎを殺しながら乳首をぎゅ、と押し潰した。
「あ、はぁ……、ちんぽみただけで、甘イキしたぁ……っ、ナカ……、ぜぇったい、きもちいいぜ……ちんぽほしくて……っ、びくびくって……してっから……ぁ」
だからはやく……、とはしたなくおねだりする恋人は、本当にいやらしく、本当にかわいい。だがー
四つん這いになって腰を高く上げ、伸びたクロッチをずらしながら両側から肉縁を広げる。何度も身体を重ね、縦に割れた穴はひくつきながらよだれを垂らし、誘う。
「ん……っひとやのちんぽ……、ほしくて、ほしくて……っやらしくなったせっそうのなか……っ、ずぼずぼして……びゅぅうって……っ、いっぱい、いっぱい……、なかだし……して……っ」
自分がちんぽがほしいくせに、ともかく態度がデカくて粗野で、そういうところがかわいいのも嘘じゃないが、やっぱりかわいくない。殊勝な態度は気持ち悪いが、あまりにも普段が生意気だから、いじわるしたくもなる。
「してください、だろ」
「……ッ!は、ぁ……、ひとやの、かちかちちんぽで……、ずぽずぽ……って、して……っ、びゅぅぅぅ〜……って……いっぱい、いっぱい……っすけべなせっそうのなか……、たねつけ……、して、ください……っ」
下品なセリフを言わされて、興奮したのかぷぷ……とナカからローションが吹き出した。ぷ、ぶぷ、となおも続くわななきは、挿入れるまでおさまりそうもない。
尻を開く手に手を重ね、ぷちゅ、とちんぽを構える。ゆっくりと、ひくんひくんと脈打つナカを堪能しようと挿入した。
「〜〜〜〜〜ふ、あっ!ちんぽきたぁ……」
嬉しげに感嘆をもらし、きゅぅぅ……とちんぽを締めつける。まだ全て挿入っているわけでもないのに、いつもより良すぎるナカが射精を煽った。
「チッ……!」
「は、ふぁ……っ!な、んで、ゃだ……あ!」
一度、ちんぽを抜こう、と腰を引くと、涙声ですがられ、ナカもちゅうぅ……と引き留める。熟れすぎた肉壁はどちらにも毒で、それだけで軽くイッてしまった恋人はびく、と大きくふるえると、ぴゅ、とちんこから薄い精を吐いた。へなへなと腰がくだけた隙にちんぽを抜く。
「ひっ、あ!」
「……今日どうした」
「ど、もしてない……っ」
欲情して、どろどろになった目が、一瞬ふ、と冷静さを取り戻したのを見逃さなかった。間違いなく、何かある。
いやらしい遊びをベッドに持ち込むのは今にはじまったことじゃない。淫らな身体にしたのは自分自身で、おかしなことはないのだが、性急すぎる。
普段から欲望には正直だが、恋人がこんなにもちんぽに飢えて求めてくるのははじめてで、何かあったとしか思えない。
「ウソつけ」
「ウソじゃね、あっ、あっ!あぁ、んッ!」
重ねたままの手をぐぐ……と肉縁のシワがなくなるまでさらに開く。ぐぱ、と開いた穴からぶちゅちゅ、と淫液があふれ、ぱくぱくと収縮した。
「ゃめろって……!」
喘ぎ、身悶え、荒い呼吸をしていた恋人が、手を振り払って身を守るように縮こまる。
「やっぱなんかあんだな」
「……なんもねえよ」
小さくなったまま下げていたパーカーのジッパーを上げ、下着を整えているのは、目を合わせたくないからだ。普段ならもう少し取り繕うのも丸め込むのも上手いのに。
「怒らないから吐いちまいな。なんだ?なんか部屋のモン壊したか」
「ちげーよバカ」
足を抱えて丸まったまま、こちらを見ずにふてくされる。こうしていると子牛というより子猫のようだ。何ものにも縛られない、自由でしなやかな。
恋人は、空却は、そういう生き物だ。他人に首輪をかけられるのを拒むのに、自分には捕まってくれた。無理矢理に手の中にリードをねじ込むように。
「拾い食いでもしたか?」
「するわけねえだろ」
「何食ったんだよ」
「だからしてねえ」
「じゃ、飲んだか?」
「だからしてねえよ!」
「どうだか。いつもよりちんぽちんぽってほしがりやがって……いかがわしい薬でも飲んだか?」
「飲むかよそんなん……っ」
「ハッ……光るコンドームだの味付きローションだの持ってくるスケベなガキが次に手ェ出すモンなんて想像つくだろ。ケツとろっとろにして盛りやがって」
「獄だってノリノリだったろ!それに薬じゃな、……クッソ!」
まだ少し熱で浮かされた子供に畳み掛けたらあっさりボロが出た。心配になるほど迂闊な、けれどもこれが半分は自分が相手だからの油断なのを知っている。
「全部、話すな?」
気まずそうにフードをかぶる恋人が、何をやらかしたのか、ようやく明らかになる。
簡単に言えば、間違って酒を飲んだ。
新年は寺も忙しい。バタバタ走り回っていると、空却くんお疲れ様、と檀家の爺さんに話しかけられた。足腰にきてめっきり外出しなくなったけど新年くらいはと家族で来たものの、人混みではぐれたらしい。
どうしたって大人も子供も迷子が多くなる。事務所に誘導して、見回りをしてすぐ別の迷子、今度は子供が見つかり、髪が赤いのが怖いと泣くのをあやしてまた事務所に……。
そんなことをしていたら休憩も何もなくなり、最後の迷子の引き渡しをすませ、ようやく一息つけるぞ、と飲んだものがまずかった。疲れ切ってろくすっぽ確認せずに掴んだ紙コップ、その中身がまさかの。
「日本酒、だったと……」
「事務所が迷子やら疲れたやらで檀家さんのたまり場になってたんだよ……」
子供もちらほらいたから、まさか無造作に酒があるとは思っていなかった。よくよく見れば子供と大人できっちりわけられていたのだが、腹も喉も限界だった空却には誰も手につけていないコップしか目に止まらなかったのだ。
疲れた体、それも空きっ腹にアルコール。不幸は重なるもので、一気飲みしたばかりに吐き出す暇もなく胃に届く。水じゃない、と気づいたときには遅く、かっ、と熱くなったと思ったらくにゃりと足がくずおれる。
慌てた周囲に座らされ、水だの脂っこい菓子だのを口に突っ込まれたが、そうこうするうちに、いつまでも戻ってこない空却を探しにきた父に回収された。
眠たげにぽんやりとする息子に頭を抱えた父に、かわいそうだから怒らないでやってくれ、と取りなしていた声を聞いてからが曖昧になる。
あらためて水だの薬だのを飲まされ、自室で休めと布団に叩き込まれても空却はまだ夢うつつで、なぜだか落ちはじめた陽が猛烈に寂しくて、そのくせほてったままの体がだるくて、くちびるが恋人の名前を描いていた。
ひとや、と呼んだらどんな小さな声でも返事をしてくれる。熱くて、淫らで、頭が真っ白になって狂いそうになっても、最後にはやわくあまい、あたたかなものだけをくれる恋人は今はいない。
一人なのに二人分みたいに熱いせいだ。空っぽの体を引きずって、最低限の洗浄をして尻をいじる。夕陽のせいか、寒いせいか、酒のせいなのか、気のせいか、ぐるぐると熱でうずまく頭では何もわからない。
あと先考えずにぶちまけたローションがタオルを越えて布団に染みても、手が止まらない。ぐちゅぐちゅとぬちゅぬちゅと気持ちいいところをいじめても、一番ほしいところに届かない。
会いに行こう。もう耐えられない。体がぶるぶるとふるえるほど切なくて、蓋をするためのプラグでもぶちゅぶちゅと尻をなぶってしまう。何度甘く達しても、満たされないまま胎がないた。
こっそりと抜け出す準備をはじめたものの、頼んでいないところで察しのいい恋人はきっと空却の異変に気づいてしまう。なんとなく恋しくて、なんて子供みたいで言いたくなかった。ただでさえガキだ子供だと言われているのに。
せめて、心を隠したい。今度見せてからかうつもりだった服はとびきり下品でバカだ。きっと、ごまかせる。そう思ったのに。
「もしかして、お前それでそんな格好してんのか……?」
「んだよ悪ぃか」
「悪いとか悪くないとかじゃねえよ……」
子供じゃなくたって急に寂しくて切なくて恋しくなるときはある。それは恥ずかしいことでもなんでもない。むしろ大人気ないことを言えば、自分を恋しがってした全てがかわいくて仕方がない。いつにないはしたなさが扇情的なばかりだったのに、今はもう目眩がするほど愛らしくて、先までとは違う意味で胸が高鳴って止まらない。
「はぁ……」
「どぉせガキだよ。酒飲んで酔っ払って一人で突っ走ってバカみたいな格好して乗っかって」
深くかぶったフードの下の顔はうかがえない。くぐもって聞こえる声だけが大人になりきらない強がりを伝える。
「そういう意味じゃない」
丸まった恋人にフードの上から触れるだけのくちづけをした。ちゅ、ちゅ、とわざと音を立てて額からくちびるまで、輪郭をなぞるように繰り返す。
「じゃあなんだよ!」
ちらりと覗く頬は悪くない意味で朱に染まっているのに、天の岩戸は硬く、拗ねた声がきん、と響いた。
「恋人に甘えられて嬉しくないわけがないだろ」
一人でどこへでも行ける子供が、未熟でも信念も強さも持った子供が、自分にだけ許した全てを取りこぼさずにいたい。侮るわけでも軽んじるわけでもなく、対等になりたいと背を追われるほど、追っているのは自分もだと眩しくなる。
ずるい大人だからまだ追われていたいけれど、どうか心のやわな部分を委ねてほしい。恋人で、家族なのだから。
フード越しに綺麗なまるい額にくちづけて、さっきの続きをしよう、とささやけば、ようやく天照が顔を出した。照れ隠しに不満げに眉をひそめても、隠しきれない喜びで目が輝いている。初日の出なんかよりずっと綺麗な太陽が、ようやくいつもの眩しさで自分を見てくれた。
「あっ、うぁ……っ」
もう一度ジッパーを下ろしてパーカーを剥く。二の腕で留め置いてゆるく拘束した状態で、背後から布越しに両の乳首をくにくにと弄ぶとのけ反って喘いだ。
膝の間に座らせた恋人がぐりぐりと胸元に頭を擦りつけるたび、一度は挿入したちんぽも揺すられる。気づいているのかいないのか、パーカーからはみ出たやわな尻のあわいにしゅこしゅことしごかれて、そのまま達してしまいそうだ。
「な、ひとゃぁ……、たねつけ……ッしない、とぉ……おっぱいってでないんだぜ……?」
そう、言いながら尻たぶをきゅうぅ……と締めつける。ぐぐ、とすり寄せられるとちゅぽ、ちゅぱ、と肉縁がちんぽに吸いつく音がした。
「だから、つぎはちゃあんと……だせよ……」
こちらを見上げる目も、いやらしくうごめく尻も、全身快感でとろけさせて、誘う。
何度夜を重ねても、羞恥心の基準が謎だ。はしたなくねだる方が素直にさびしいと言うより恥ずかしくないのがわからない。ただ、この淫らさも対等でいたいという、大人になりたいという強がりならば。
「ガキ孕ませる趣味はねえ、なぁっ!」
「ひ、あンッ!」
胸元をいじめたまま体を下に引き倒す。折り畳まれた足がベッドに着地すると、ぷりんとした尻が突き出された。
パーカー越しに密着しているから、先ほどされたよりずっと強くちんぽをずりゅずりゅと擦りつけてしまう。今にも挿入ってしまいそうなほどはしたなくふるえる肉縁をえぐって、こりこりの乳首を指の腹で撫でると、びくん、と腰がゆれた。薄い布にぴたりと貼りついたさきっぽは、触れるだけでもいやらしく教え込まれた形をあらわにしてしまう。
「がきじゃ、ねぇ……っよ……」
「ああ、エロガキか」
「えろくねぇって……あ……っやぁっ!ちんぽぐりぐりすんなぁ……ッ!」
「挿入れて……射精してほしいんだろ?」
ぎゅぅ、と乳首を押し潰すと、腰がぶるぶるとふるえ、ぷ、ぴゅぷ、とちんこから薄い汁を吹き出す。甘く達して脱力した身体は、尻だけ高く上げたまま、ぺたりと沈みこんでしまう。
「も……、らめ……ぇッちくびきもちぃ……っ」
「そりゃよかった……これからヤダって言ってもナカ、パンパンになるまで出してやるから……」
孕んで、母乳が出るようになったらもっとイイぞ、と耳に流し込みながら、乳首をしゅこしゅこをしごく。牛の搾乳のように根本から順にきゅ、きゅ、と握り、無防備なさきっぽのくぼみをぐ、とくじった。
「やっ!あっ!でない……ッおっぱいでないっからぁっ……!」
「まぁだ種付してないだろ……?」
「しても、でにゃい……っ!あかちゃんっできにゃぁっ……!」
「じゃ、なんで種付されたいんだ?」
限界まで勃ち上がった乳首をくすぐるたび、びくびくぴゅっぴゅと下腹部がはしたなく反応する。おもらししたような水たまりが足の間に出来ていて、わずかに白濁も混じっていた。
「にゃんで……?……そんらの……ひとゃが、せっそうのこと、すきって、ぜんしんで、すきって……いうからぁ……っ、びゅぅって、だされると……なか、すき、でいっぱいになるからぁ……っ」
たどたどしい言葉と反対に、ちんぽをしごく尻の動きはすべりを増してねちゅねちゅぷちゅぷちゅといやらしく粘った音を立てる。とびきり淫らで、かわいい、恋人の告白は覿面によく効いた。
「ひゃ、は……、ちんぽ……、でっかくなったぁ……」
ビキビキと痛いくらい勃起したちんぽを、きゅっ、と締めつけ、嬉しげな声を上げる。
こんなにやらしいのに、ほしいのが『好き』だなんておかしくないか?
そんなのもう、たまらない。
「空却」
「ん……ひと、やぁ……っ!あっ、あっ、あん……っ」
乳首をきゅ、とつねりながら、腰を上げてちんぽを挿入れる。ぷちゅ、ちゅぅぅう……、ずぷん、と、はやる気持ちを抑えても、好き、好き、好き……と乞うような、祈るような、歌うような、脈動があまりにも深い快楽を与えて甘やかす。ちんぽを包みこむ熟れた肉壺が、触れた場所からとろかすようにきゅうきゅうきゅんきゅんとからみつく。飲みこまれそうな、ほど。
「は、ク、ッソ……!」
「あ、あぅ……っちんぽ……、ゃぁ……っ!」
このままでは射精す。甘えて甘やかす、あたたかな誘惑を振り切ってどちゅどちゅと腰を動かすと、尻すらずるずると下がりだした。
気持ちいいところを全ておさえこまれ、完全にベッドに張りついて荒い息を吐くしかない恋人は、すっかり小さくまるまって、牛柄のパーカーしか見えない。
「ちんぽ美味いか?子牛ちゃん」
「おいし、い……、せっそう、を、はらますぞって……ぇ……かちかちのちんぽ……っ」
あきらかにからかって子牛と呼んで、乳首を指の腹でこすりながら腰を振っても、ピン、とより硬く尖って快楽を貪り、とろとろのナカでちんぽに奉仕する。
「まぁだガキのくせに……ッ」
「ひゃ、は……っ、そのガキ、はらまそう〜……ってこしふってるヘンタイのくせに……っ」
スケベ、ヘンタイ、と愉快そうな声音で煽るが、ナカは期待にふるえてはやく、はやく、と種付を急かす。
上から身体丸ごと押えこまれて、快楽の逃げ場はどこにもないのに、よくもまあ挑発できるものだ。
「そのスケベなヘンタイが好きなんだろ?」
「んっ!あっ、はぁ……っすき、すきっ……ガキになかだしして……はらませて……おっぱいださせよ〜……ってする、スケベな、ヘンタイのこと……、だぁいすき……」
「この……っ!」
乳首をぎゅぅぅ……と潰しながら、ギリギリまで引き抜いたちんぽを勢いよく貫く。
ずりゅ、ばちゅん!と限界まで挿入りこんださきっぽに、秘奥の肉壁がちゅぽ、ちゅぱ、とくちづけた。
貫かれた衝撃で甘く達したナカが、さきっぽから根っこまで、順繰りに愛撫するようにちゅ、ちゅう、と吸いつく。
「は、おくまで……っずっぽり……んっ」
しりにきんたまがあたる……っ、とわざと音を立てようと尻をふり、ぺちぺちと鳴らす。ぱんぱんのきんたまは、貯まりに貯まって限界なのに、そういうことをするのだ。
密着しているから、心臓がどくどくと激しく脈打っているのも、何もかもバレバレなのに。
ぐり、とさきっぽを秘奥に押しつけ、回す。かわいらしく触れるだけのくちづけを、無理矢理こじ開けて深いものにするように、ちゅぼ、ちゅぱ、ぢゅう、と強くかき回す。
「ひっ、ゃあ……っ!まって、まっ……!ぁんッ!」
根本まで挿入れたまま、奥の奥までぐりゅぐりゅとくじる。押さえこんだ身体が逃げ出そうともがくのは、乳首をはじき、ちんぽでナカを撫でれば簡単に力をなくしてしまう。
こんな淫奔な子牛、野放しにしておけない。
「ゃあ……、おく、ぐりぐりやぁ……っ!」
何がいやなものか。ちゅぅぅぅ……っと搾りとろう搾りとろうと熟れた肉壁でちんぽをしごくくせに。
「……好きだ」
「ひ、とゃ……?」
「好きだ」
「な、に……ゃ、やぁ……っ!やあ……あぁっ!」
『好き』がほしいと言うから中にも外にも注いでやろうと思ったのだが、効果がありすぎた。
背中がぶるぶるとふるえ、ナカもちゅぅぅ……きゅぅぅぅん……と締めつける。かすかにぷし、ぷしゃ、しょろ……とはしたないおもらしが聞こえ、またベッドが濡れた。
「好きだ」
「も、や、ぁっ!あっ!あっ!あンッ!」
いやいやと頭をふる恋人は、『好き』と『好き』の波状攻撃に陥落寸前で、身体だけは敏感に反応しながら、喘ぐしかできない。
「好きだ、空却……」
「あ……たま、おかひく……なりゅ……っ、からぁ……ッ」
「なれよ……どうなっても愛してる……っ」
「やあ……っ、ひとやのこだね……っ、びゅうって……ッぇ……ぃっぱぃ……」
十分すぎるほどとろとろだったナカはこれがトドメになったのか、ぎゅうぅ……、とひときわ強くちんぽを搾り、尻もびくんびくんと激しくふるえた。
ねだる肉壁にあわせ、どちゅどちゅ、ぐりゅぐりゅ、と抜かずに犯しぬいたナカの奥の奥、ひくひくとわななく熟れたそこに子種をぶちまける。
びゅぅ、びゅるるる、びゅぅぅぅ……。きんたまが空になるまで、なっても尿道に残った残滓も搾って注ぎ、ひ、あ、と意味をなさない喘ぎに、好きだ、愛してると相槌を打つ。
水気を増したベッドの上は、おそらく本物のおもらしも混じっていて、正気に戻った恋人がどういう反応をするかと考えたらちんぽが首をもたげてしまった。まだナカに挿入ったままで、強烈な絶頂をむかえた直後の敏感な身体には酷なのに。
「ま、たぁ……?!」
涙まじりの声は驚き以上に恐怖があって、少しでも抜こうと弱々しく腰をよじるのが逆効果だった。
快楽でみじろぎもできない身体を乳首とちんぽで拘束したままする種付はケダモノよりもケダモノじみていて、も、やだ、ゃ……っ、と半分しゃくり上げているのすら、ぞくぞくとしてやめてやれない。
過ぎた快楽に怯える心と裏腹に、淫奔に拓かれた身体はもっともっとと乳首を膨らませ、ちんぽに甘え媚びる。
「……本当に嫌ならやめてやる」
ずるい、聞き方だ。一度火のついた身体が満たされるまで疼くのを知っていて。
「ゃじゃない、から……ぁ」
声も身体もぷるぷるとふるえて、それでもずっぷりとハマったちんぽを食いしめる肉縁はきゅうきゅうといやらしいままだ。
「もっと、もっと……、せっそうに、ひとゃのすき、いっぱぃ……」
小さく丸まったままの子牛が、『好き』をほしがる子供が、こんなに無垢で、淫らだなんて、自分以外知らなくていい。
二度と快楽に怯えるなんてさせない。自分が与えて、捧げるもの、全てをよろこびとして受け入れるように。
「嫌って言ったらやめるからな」
「いわない……っ、ぜったぃ、いわないから……っ」
力を取り戻しはじめたちんぽに、ナカをえぐられ、びくびくと跳ねる。
頭の中もとろとろになってきた恋人は刷り込みにちょうどいい。
「代わりに、なんて言う?」
「ぅ、ん……、え、と、すき……」
いやじゃなくて、もっともっとほしいから、と甘くなく声がかわいくてしかたない。
「さっそくやってみるか……」
「はや、えっ、あっ!ゃ、あ……っす、きぃ……っ、すき……っひとやぁ……っ」
ばちゅん!と完全に勃ち上がったちんぽを引き抜き、挿入れると、はしたなく、欲望に濡れた声で告白された。
そうして意識を飛ばすまで抱き潰した結果、本人もあいまいなまま『イヤ』の代わりに『好き』と言うように仕込まれた恋人が、恥ずかしいとふてくされるのは別の話。
2021/10/10
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