噎せ返るほどsweetie
プレゼントは自分。そんな馬鹿な真似する日がくるなんて、ついぞ思っていなかった。
「ふぁ……♡」
上に乗ってやると跨ったら、容赦なくずっぷりと深く挿入されて、それはもう簡単にイッてしまった。
普段はもう少し保つのだ。もう少し。挿入されただけでなんてこと滅多にない。その証拠に挿入れた方だって目をむいている。
たぶん気まぐれに買ったローションがいけなかった。たまには恋人らしいイベントをしてやろうと、チョコレートの香りつき(媚薬効果あり)なんてものを買ったのが。でもいかにも安っぽい、ジョークアイテムじみたローションの媚薬効果なんぞたかがしれたものだと思うだろう。
獄にやらせるとそれだけで体力を持っていかれるから、ほとんど自分で準備していく。不満そうにされるときもあるが、すぐに抱かれたくて自分できもちいいところをいじりまくったのだと据え膳ぶりを見せつければ、舌打ちしながら食いついてくる。
今日だってそうだった。せっかくだから騎乗位で、挿入前にさんざん自分で広げて濡らした穴を見せつけて、たっぷり仕込んだローションをすっかり元気になった獄のちんこにつと、と垂らして誘ったのだ。媚薬うんぬんだって、いつもよりちょっと熱いくらいで、変にうずいたりなんてしていなかった。
今すぐ挿入れて、ぐちゃぐちゃにかき回して、奥までごちゅごちゅと突いて、そしてー。
それなのに、それなのに、ずぷ、と根本までまっすぐ挿入っただけで。
「もうイッたのか……?」
「そんな、ことッあんッ♡」
そんなことある。射精はしていない。中だけだ。自分のちんこは勃起しているけれど、透明な先走りだけでぬとぬとしている。中だけでイッてる、中に挿入っただけのちんこをきゅうきゅう締めつけて。獄、絶対にわかってる。だって、今だってずっとイッてる。
「そうか、なら」
「ひっ……!ア、ああぁんッ♡」
動いていいな?と言われたときにはもう腰はがっちりつかまれていて、ぷちゅちゅ、とねばついた水音がしたと思ったら、ずぱん!と奥をえぐられた。
さっきよりも太く、硬く張り出した亀頭が、より深く、奥まで挿入りこむ。
自分のものとは思えないほどバカみたいにひっくり返った声が出た。
「はぁ〜〜〜♡あ♡あ♡あ♡あぁン♡」
じゅぽじゅぽぶちゅぶちゅばちゅばちゅと結合部からあられもない音が鳴り響く。膝裏をかかえて仰向けに転がり、あらわになった後腔でちんぽを迎え入れている音だ。
乗っかったあとの空却ときたら、最初の元気はどこへやら。されるがままに揺さぶられて、あんあんと喘ぎ散らかすばかりだった。いい加減しんどいから動けと言っても、こちらの胸に縋り付いて、うんうんと尻をふりながらぬ、ぬ、と根本の近くをちょっぴりひり出したものの、その動きにすら感じて、咥え込んだままのちんぽをきゅうきゅうと締めつけて、またイッた。
仕込みに仕込んだ身体はそうでなくとも敏感で、たいそういやらしい。それでもこんな最初から、挿入しただけでここまでイキまくるなんてなかったのに。
"バレンタインしてやるよ"
そう言ってくぱりと開かれた後腔は、チョコレートの甘い香りをさせながら、てらてらとぬれそぼっていた。妙に甘ったるい匂いがすると思ったらこれだ。
お互い全裸でベッドの上。自分を食え、と誘うのを断るわけもなく、ひくひくとわななくそこに腰を進める。ん、と悩ましげな声が上がったと思ったら、中からつぅ、とねばついた液体ーローションがしたたり落ちた。ぽた、ぽた、と鈴口近くに当たったそれは、早く、と誘っている。もう我慢ができないのだ、と。
はあ、と吐き出された熱い吐息ととろけた金の眼差しが、音にせずくちびるだけで名前を呼ぶ。赤い舌に見惚れていると、亀頭がくちゅ、とぬめる肉縁とぶつかった。やわらかくほぐれた入り口に歓待され、そのまま肉壁をずりゅんと割り開く。きゅう、きゅん、と締めつけながらも、簡単に奥までたどり着いてしまう。こんなになるまでどうやって『準備』したのか。今度、目の前でやらせてやる。
目の前の恋人が一人でこっそりと身体を拓く痴態を想像しながら、熱く濡れたそこを進み、ぐちゅ、突き当たった肉壁をやわくこねる。そして異変が起きたのだ。
「あ♡あぁ♡ひとや♡なか♡もう♡あっ♡」
本当に、一突きするだけで甘くなきながらイッてしまう。射精をしないナカイキだったが、カウパーはずぅっと出ているし、ぴゅる、と力無く白濁を漏らしてもいた。抱えた足の間、イクたびにちんぽと腹が汁まみれになっている。
ナカだって、獄の形ぴったりに変わっているだろう。健気に、淫らに、きゅうきゅうと絡みつくそこに、我慢できず吐精した。抜く瞬間、ちゅ、と鈴口に吸いついた肉縁との間を精子が繋ぐ。
それにしたって感じすぎの飛ばしすぎだ。
焦点の合わない目と、聞いたことがないくらい甘く媚びた声につい息をのむ。
おそらく原因はこのチョコレートの香りのローションだろう。プラシーボ効果だとしたら絶大すぎるが、なくはない。
全部終わったらローション提出させよう。あとどんなふうに『準備』をしているのか見せてもらう。
決意をあらたにしていると、ぴくぴくとふるえながら空却が起き上がっていた。体育座りのように丸くなっているが、足の間は開いている。
膝の上に顎を乗せ、眉も目尻もとろんと下がった顔でわらう。ひとや♡と呼びながら、足の間がさらにぐ、と広がり、縦に割れた肉縁からちゅぷぷ、と精子の混ざったローションがこぼれた。よく見ると、両手でく、と縁を引っ張って、ぷちゅ、とろ、とナカから淫液を漏らしている。
「おかわり♡」
ああまたそんな、はしたない仕草で種付をねだるー全くとんだバレンタインだが、たまにはいい。たまには。
2021/02/16
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