いめくらくらくら
「んじゃまあ誤解もとけたところで一発しけこむとすっか!」
「どういう理屈だ?!」
つい数分前まで獄はけっこう真面目に悩んでいたのだ。
嫌われていなくとも、稚児趣味の変態だと思われたんじゃないかとか、剥き出しの欲望に引かれたんじゃないかとか。
ほとんど十四の言うとおり、恋人は獄を大好きでベタ惚れで、取り繕っていた後ろ暗い欲望も許してくれた。
本当に見事な、痴話喧嘩ですらない乳繰り合いだったのだが、それにしても切り替えが早すぎる。また置いていかないでほしい。
「なあ獄、もうすぐ拙僧もハタチだぜ?」
大事大事にされるのは愛を感じて幸せだけど、そろそろ本当にオトナになるのだ。
自分がされたように、恋人を甘やかして大事大事にしてやりたいと思っても、なんにもおかしくないだろう?
だからここ最近つれなくした埋め合わせをしたい、なんて。そんなふうに言われたら、大人として、恋人として、何も言えなくなってしまう。もう十分、甘やかされているというのに。
「……なにがどうなって中学のときの服着てんだ……」
「似た別の服だけどな。なんだよ、中学生のイタイケな拙僧のこと手籠めにしたかったんだろ」
「おっ前なぁ……」
「今日までの詫びっつうことで受けとれよ、据え膳」
シャワーを浴びてベッドに戻ってきたら、初めて会ったときとほとんど同じ服と髪型で、ごろりと横になっていた。
幸か不幸かさして伸びなかった背のせいで、当時が簡単に重なる。というかほぼそのままだ。
改造した学ランのような服は生地が少し薄くテカッていて、わざわざ買ったのかと思っていると「捨ててもいいようにやっすいやつ買ったんだわ」と笑われた。この一晩で捨てることになるのを前提に用意された服、なんて。何から何まで煽ってくる。
触れることすら躊躇われた数年前の姿と、何もかも変わった関係で向き合う。もう、この子供は自分のものなのだ。
そっと頬に手を近づけると、手のひらにすりすりと寄ってきた。くちびるをかすめると、軽くちゅ、とキスをして、目尻をやんわりと下げる。抱かれることに、愛されることになれた所作を出会ったときの姿でされるのは、なかなか心臓に悪い。
「どした?」
「いや、パッと見は昔のままなんだが……やらしくなってっからな……」
「初々しいヴァージンじゃなくてご不満か?」
「まさか」
特別コスチュームに興奮するようなタチではない、というかそもそもアブノーマルな行為を好まない。たまに空却が仕掛けてくるコスプレやらオモチャやらに付き合うていどで、自分から誘うことはない。ちなみに若い頃に自分もそこそこ手を出していたから何か持ってこられても、あ〜はいはい……と懐かしくなるのは言っていない。
結局、特殊性癖の持ち主ではない獄にはセックスで何を着ようが何をしようが、相手が重要なのだ。
匂い立つような色香を放ちながら姿だけは幼く装う今の空却は、過去のやり直しではなく、あったかもしれなかった過去の延長線上を見せられているようで、たまらなかった。
シャツ一枚しか着ていないから、うっすらとついた胸筋と、さんざんいやらしく育てた乳首がツンと浮いている。横たわっているから裾のあたりがめくれて、脇腹がちらりと覗く。もともと学生服だからか露出は少ないが、それだけに脇腹以外にもちらちらと覗く足首や鎖骨が艶めかしい。猫の子のようにくねる肢体と合わさると、どれだけの夜をすごしたのかと思わされる。
あの日あの時、自分が欲望のままに抱いていたら、こんなふうになっていたのか。
「これで東京行ってたら引きずってでも連れ戻した」
「ヒャハ!そんなエロいか?」
「ああ、ヴァージンより悪い」
ヒュ、と笑い声ごと息をのんだ子供から余裕が消えた。
こういう顔はずっと変わらない。期待と羞恥に揺れて、最後には全てを捧げてしまう健気さ。
「……ハジメテじゃないけどやさしくしろよ……」
このあと何をされてしまうのか知っている、耳まで赤く染まった無垢な顔。きゅ、と身体を丸めたのが怯えたようにも見える。
こんなのヴァージンよりずっとずっと、タチが悪い。
そんなこともわからないで大人になんてしてやれない。
「それは無理な相談だな」
ハジメテはバックがいいらしいぞ、と組み敷いた身体をまさぐると、尻の準備はとっくに万端だった。指三本がやすやすと入る縦に割れた肉縁をちゅこちゅことかき回すと、きゅうんと吸いついて離れない。
腰だけ上げた四つん這いの体勢で、太ももあたりまで中途半端に下げられたパンツと下着が、もとよりない抵抗を封じた。枕と腕にすがりついて甘い嬌声を殺しているが、奥まで挿入れてほしそうに動く腰で台無しになっている。
「ヘコヘコ腰振って……まだちんぽじゃねえぞ」
「うっせぇ……」
もごもごとくぐもった声で返事をされたが、ちんぽという言葉に反応してナカがぎゅ、と締まった。この淫乱さでヴァージンごっこは絶対無理だ。風評被害で訴えられる。
十分すぎるほどとろけたナカから指を抜くと、ひくひくとわななき、奥まで仕込まれたローションが泡立ちながらこぼれた。つぅ、と陰部のラインをなぞってつたい落ちたしずくが、勃起して透明な汁を漏らすちんぽに混じる。まだ尻を浅くほじっただけで、指一本触れていないのにこの有様だ。
ベルトを外し、チャックを下ろす。その音だけで、ひく、といやらしく身体がふるえた。ご期待にこたえてさしあげるべく、いきり勃ったちんぽをねじ込む。
「〜〜〜ッ♡」
ぶちゅん、と一気に奥まで押し入ると、甘く媚びた吐息を噛み殺した。十分すぎるほど拓かれた入り口に対し、奥に行くほどきつくなる。きゅんきゅんと締めつける肉壁をごちゅ、と少し強引に割り開いてやると、背をそらしてびくびくとしながら達してしまう。噛み殺しきれない甘い喘ぎがときおり漏れ聞こえるが、意味のある音になっていない。
それにしても今の自分の格好を忘れないでほしい。大人の男にちんぽを挿入れられて、きゅうきゅう締めつけながらナカイキしていい姿ではないのだ。
「まぁだ、挿入れただけだぞ……!」
「だって、ちんこ、きもちぃ……♡」
学生服のまま舌足らずにきもちいい、もっと、とちんぽをねだる。中学生にも高校生にも興味なんかない。制服だって。空却だから。ずっと変わらない、空却だけが全部ほしい。
本当に、十八まで待った自分を褒めてやりたい。こんなエロガキを東京に行かせずにすんだ。
「ったく……!」
「あっ♡やぁ〜♡イク♡またケツでイク♡」
絡みつく肉壁ごとナカを浅く突いて、ぶるぶるとふるえたら奥まで貫いてイカせて、また浅いところを。ばちゅばちゅとえぐるたびに、ぷるぷると揺れるちんぽは、白いものの混じりだしたカウパーをシーツどころか自分の胸元近くまで飛び散らしている。パンツだって、尻からあふれたローションやらでべちょべちょだ。
まがいものとはいえ学生服がとても言えない液体に塗れて、今も汚されている。子供の象徴のようなモノが、ぐちゃぐちゃに犯された有様にひどく興奮してしまう。
ほのぐらいよろこびだ。自分に恋慕して一途に健気に思ってくれた綺麗な子供を、うつくしいだけではない感情と欲望で蹂躙して我がものにする。
それを怖いけれど嬉しいと、はしたなくもみだらな気持ちになると、言ったのは子供自身だ。もうすぐ大人になる、子供が。
「……ッ!まって、ひとや、や、やだ!ちんこ……っ!」
「ん、はぁ、どうか、したか?」
「きゅうに、おっきくなった、から……あっ♡やぁ♡まって♡ちんこおっきぃの♡あっ♡あっ♡あっ♡」
「この……!ぜったい、ワザと言ってんだろ……ッ」
変態じみた理由で質量の増したちんぽを、よろこびながら食い締める。いっそう、ひっきりなしにきゅう、きゅん、と子種を搾り取ろうと蠕動する媚肉を、ちゅう、と鈴口に吸い付く奥まで一気に貫く。じゅぱん、と根本まで挿しては抜いてを繰り返すと、ぎゅう、と尻を締めながら、一切触っていなかったちんぽが力なくぴゅるぴゅると精液を垂らしていた。
「……中学生なんて、バカみたいにちんぽいじってんのになぁ……」
「ん、あ♡せっそう、はぁ♡ちゅうがくせぇじゃないかりゃ♡」
「そう、だ、な!」
「あんッ♡あぁ♡ひとやのおとなちんこ……♡」
一度動きを止め、尻でイクのになれすぎて、ほとんどきもちよくなったことを伝えるだけのちんぽを優しくしごくと、ぴくぴくと身をよじる。年齢を考えればまだまだバカみたいにいじっていてもおかしくないのだ。それをまあ、こいつは。
いじわるく揶揄するような言葉にさえ、はしたなく身をふるわせて、ちんぽをねだる。きゅん、きゅん、と締まる穴を再びばちゅん、とくじった。ゆるゆると中ごろをこねていた亀頭が、子種をほしがる奥に当たる。とたん、ちゅうぅ、と吸いついた。
「ッいいかげんにしろよ……っこのエロガキ!」
「ふぁ……♡やぁ♡いく♡いく♡いくッ♡いっくうぅ♡」
イキっぱなしの空却も、それに見栄で耐えてきた自分も、お互いに限界が近い。ワザと煽るクソガキの尻の奥、一番弱いところをごちゅごちゅといじめてやる。息つく暇も与えぬようにじゅぱじゅぱとゆすると、ひときわ大きくちゅぅ〜と鈴口に絡みついた。そのまま、さらにぶちゅ、といじめぬき、きゅうぅ、と締めつけられるままに子種をぶち撒ける。
びゅ、びゅう、びゅぅ〜と断続的に放たれる精を、鈴口から直接浴びる媚肉は、もっともっとと言うようにちゅ、ちゅうと吸いついた。搾り尽くそうとする動きに、萎えたちんぽが反応する前にぬ、と引き抜くと、さんざん咥え込ませた肉縁は赤くふくれ、縦に割り開かれて閉じ切らないまま、こぷ、と注がれたばかりの子種をこぼす。
「あ……♡はぁ……♡ケツ、ばかになってる……♡」
「いっつもバカだろ……さんざんヤッたのに、まぁだぱくぱくさせやがって……」
「やぁっ♡ほじんなぁ♡せえしでちゃう♡あっ♡」
やだ、と言いながら腰をふっておねだりする。いやらしく育てた身体だけはオトナ顔負けだ。
やっぱり何も知らないヴァージンより、こっちの方がずっとずっと恐ろしい。
いとけない姿でみだらに乱れる自分がどれほど情欲を掻き立てるか、わかった上で誘う。
それでもとろけた金色の瞳は、初めて会ったときと変わらず、無垢で、きれいだった。
2021/02/22
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