好奇心で逝ってもいいの

 猫の日、それはそれは魅惑的な猫が誘うのを「お前が寺では嫌だと言ったんだろう」「だいたい準備もしてないだろう」と説き伏せた。
 不満そうに身をよじる姿にもぐらついたが、頭の中で六法全書を暗唱することで耐え忍んだ。
 あまりにぶうたれるから、本当にヤッちまうぞとも思ったが、よりにもよって猫耳プレイなんざ見られたら目も当てられない。
 すさまじい、闘いだった。
 ーのだが。



「おかえりなさいませゴシュジンサマ♡」
「何でそうなるんだ?」

 今、目の前に、よりしっかりとした猫耳をつけた恋人がいる。服装だけは常のもので、頭についた耳だけが非日常だ。よもや自宅玄関先でこんなわけのわからんことになるとは思うまい。
 猫の日から数日して、スマホに入った「家で待ってる」という連絡。これはもうほぼ確定で「準備して待ってるからセックスしよう」という意味だ。
 そうでないときには「〜を〜から〜しよう」だとか「十四と一緒に〜してる」だの、別の要件が書いてある。だから余計、飾り気のない言葉の奥に、わずかな羞恥や緊張、欲が見えてこちらも期待してしまう。
 ただでさえ数日前、お互いに予期せぬおあずけを食らった後だ。否が応でも盛り上がるものがある。だとしてもー

「なんでまた猫耳つけてんだ……」
「だぁってよ、この前だってホンモノの猫みたい♡かわいい♡って好評だったのに肝心のカレピが食いつかねえんだもんよ。拙僧の沽券と股間に関わるわ」
「んなもん捨てちまいな」

 しかしまあ、かわいいはかわいいのだ。つり目で整った顔立ち、しなやかで小柄な体躯、それら全てが猫を連想させる恋人が、髪色と同じふわふわの猫耳をつけているのは。よく見たら揃いの尻尾もつけている。細く長く伸びて、わずかに先がくるんとまるまった尾がまた似合うのだ。
 ようやく靴を脱いでリビングに向かう途中、先導する恋人の尻近くでゆれる赤い尾に、ふと手を伸ばして掴む。服につけるタイプのものがあると十四に見せられたことがあったから、そういうものだろう、と思ったのだ。が。

「ひっ、ぁ……んッ♡」

 待て。
 どういうことだ。
 なんで身悶えて嬌声を上げている。
 もしかしなくても、

「ゴシュジンサマのすけべ……♡」

 いたずらが成功した顔で、恋人がこちらを見ていた。



 リビングでまあちょっと休んでから、なんて考えはいっきに吹き飛んで、発情した猫をベッドにごろんと転がした。
 いわゆるごめん寝の体勢で、腰だけが上がっている。腰まわりの裾が隠すから、と尾の部分だけ露出したーつまり尾のついた性具のハマった尻の穴が丸出しなわけだがー状態をさらけ出して、はあ、と甘く重たい息をもらす。
 重力に従って垂れ下がった尾の下から覗くちんこは、ゆるく勃起してたらたらと先走りをこぼしている。玩具にどれほど犯されているかわからないが、肉縁にほど近い尾の部分はねばついた液体で濡れている。

「どっちがすけべだよ、こんなもん咥え込んで」
「ぁうっ♡」
「そこはにゃあだろ」
「んっ、にゃあ……♡」

 ぴん、と尾を引っ張ると尻がくん、と後ろに動いた。どれだけナカで食い締めているのか、このすけべな猫は。
 それに猫を騙るなら徹底してほしい。特にそういう嗜好はないが、半端なのはよくない。二、三度ほど尾を引きながら猫らしい振る舞いを求めれば、いやらしい声で鳴いた。

「あとゴシュジンサマってなんだ。そういうのは犬じゃないのか?」
「ん……ッ……ばぁか♡せっそうみたいな、カワイイネコちゃん、と、すけべなことできんだぞ……♡」

 ゴシュジンサマ以外、そんなん許さねえ。
 尻尾を動かすのに合わせてへこへこと腰をふるくせに、なんともお高いプライドだ。
 たしかに、ちょっと餌をやるていどでは指一本ふれされてくれないだろう。

「じゃあカワイイネコちゃん、ゴシュジンサマのナニがほしい?」
「……キショいな……」
「てめぇで言ったんだろうがクソガキ」
「ウソだよばぁか……♡」

 くるりと振り返った顔はいやらしい期待を隠しもせずに、ねっとりとした視線を流す。
 口元に当てられた手が親指と人差し指で円を描き、そこに真っ赤な舌をべぇ、と挿入れる。
 喉奥からよだれでぬめる舌を通って吐き出される熱い息、そしてー

「ゴシュジンサマのおちんぽみるく、ちょうだい……♡」

 めまいがするほど下品なおねだりをされた。



 あんな誘いをするから口と喉を犯されたいのだと思ったら、まずは尻がいいのだと尾を咥え込んだ肉縁をふるわせた。先までけしてゆるむ気配のなかった尻が、ふ、とやわらかく開く。
 とたん、掴んで軽く引いたままだった尾が、ぬ、とナカから頭を出した。ちゅぷ、と粘ついた水音とともに飛び出した大きなビー玉くらいの丸い桃色の性具は、おそらく連なってまだナカを犯している。
 このまま一息に引っぱれば、敏感になった肉壁をえぐられてひんひん鳴きながらイキまくるだろう。長く咥え込んだ尾のせいで、閉じきらなくなった穴が寂しげにひくひくと動くのも見たい。しかし、ちょっとだけおかんむりだった。

「ひとや……?」
「ゴシュジンサマだろ」
「ひっ、ぁん!」

 自分からごっこ遊びをはじめておいて、油断するとすぐ忘れる。いや、ちんぽがもらえると思ってなんにも考えられないんだろう。発情期の猫の方が賢いくらいだ。
 お仕置きに尾を垂らした尻をぱん!と軽く叩くと、びくん、と仰け反って短く鳴いた。

「あ……♡ふぁ……♡」

 すけべに仕込んだ身体が、尻を叩いても痛いどころか気持ちいいと感じるくらいはわかっていた。
 けれどもまさか、それだけで甘くナカイキするとは思わなかったのだ。吐精のかわりにとぷとぷとカウパーを垂れ流した股間はびしょびしょで、尾はふたたびぎゅう……と食い締められる。
 顔は見えないが、わずかに覗く本物の耳はひどく赤い。

「おちんぽみるく、ほしいんだろ?」
「ほしい……っ♡」
「じゃあこの尻尾、自分でひり出しな」

 自分からはじめておいて気持ち悪いと言われたのを、たとえ冗談だとしても、乱暴な照れ隠しだとしても、実はちょっと、ほんとちょっと引きずっていた。
 その意趣返しに、嫌がりそうな、けれども気持ちよくなってしまうような、いじわるな提案したのだが。

「ん……っ♡」

 ぬぬ、と肉縁がゆるみ、ぷ、ちゅぷ、ぷぷ……と小さな破裂音を立てて濡れた性具の玉が一つ、二つとまろび出る。
 穴からぷらんと垂れた玉は三つ。まだ五つくらいは入っているだろうか。荒い呼吸音と連動して、くぷくぷと動く肉縁から、あらたな玉の頭が覗く。

「あ、は♡なか、ずりずりしながらでてくの……きもちぃ……♡」

 腰を上下にふると、ちゅ、ちゅぷと桃色の玉も出入りをし、垂れ下がった尾がぴたぴたと跳ねる。ときおり止まって、背が反ると、尾の下から覗くちんこからとぷ、とカウパーが漏れ出ている。

「ん……♡しっぽ、きもちぃ、から♡だせない……♡」

 ちんぽを食むときのようにゆるゆると動きながら、こちらにどろりととけた金色を向ける。
 嫌がるどころかノリノリで煽り返しやがったこのクソガキ。
 自分がちんぽがほしいなら、お前だって胎に子種をぶちまけたいだろう?と言わんばかりに誘う。
 『挿入れたいならお前が引き抜け』ということだ。

「まったく……」

 こんなクソガキの掌の上で転がされたくない。
 今だってちゅぱちゅぱと性具にしゃぶりつく様を見せつけるような挑発をするのだ。
 素直にちんぽをねじ込んだら喜ばせてしまう。
 く、と尾を掴むと、尻がふるりとゆれて、穴が期待するように力を抜いた。ぷぷ、ぷちゅ、と空気を吐き出して、桃色の玉がきゅ、と縁から身を乗り出す。

「よっ、と」
「ふっあ!あ、あんっ♡」

 掴んだ尾をくん、とゆるんだナカへと押し戻す。
 すっかり引っ張り出してもらえると思っていた穴を、ずちゅちゅちゅ!という粘りを潰すような音で犯すと、びく、と背をふるわせてカウパーをこぼしながらイッた。
 子種袋がちんこの下でぷるぷると張り詰めたまま、精子を貯め込んでいる。

「ひっ!ふぁ……♡ああんッ♡やっ、だぁ……♡」
「なんだよ。尻尾でオナるの、気持ちいいんだろ?」

 ぶちゅぶちゅずちゅずちゅ、尻尾を抜いては挿入れ、抜いては挿入れをしてやると、腰も尻も下品にへこへこと揺れた。
 どのクチでイヤだなんて言っているのか。
 美味しそうに性具の玉を食い締めて、ナカイキしようとしているくせに。

「そうらけろっ♡ちんぽ♡ひとやのちんぽがいい♡」
「ゴシュジンサマ、だろ?」
「あっ♡あっ♡やっあん♡ごしゅじん、さまの♡おちんぽほしぃ……♡あっ♡あっ♡やっ♡しっぽで♡いくぅ……♡」

 そしてまた『ゴシュジンサマ』を忘れている。
 お仕置きに尻尾をごしゅごしゅと動かすと、きゅうきゅうと締めつけながらイッた。
 掴んだ尻尾からきゅうん、きゅん、と性具を締めるのが伝わる。
 このナカに早くちんぽを挿入れて、奥の一番弱いところをえぐりながら、マーキングをしてやりたい。
 痴態に煽られ続けてずっとちんぽは勃っている。

「……これから『にゃあ』だけ言えるならちんぽ挿入れてやる」
「ンにゃ、あ……♡」
「それ以外喋ったら、ちんぽはナシだ」
「にゃあ……♡」

 いやらしい提案に迷うことなく乗ったすけべな猫が、果たしてどこまで耐えられるのか。
 桃色の玉を根本まで飲み込みなおした尾をぐっと握ると、ぶる、と尻がふるえた。
 これから与えられる快楽への期待でナカもびくびくと脈打っている。

「にゃああぁぁぁぁぁ……んっ♡ん〜っ♡」

 尾を引くとぬろ、ぬぷ、ぷちゅちゅ……と、簡単に性具がひり出された。一つ、二つ、三つ……少しずつ、だんだんと大きくなっていく玉が肉縁のシワを広げながら出て行くのがいやらしい。
 普段じっくり見ることの少ない挿入時の淫口は、性具に名残惜しげにちゅうぅ、としゃぶりついている。

「簡単に出るじゃねえか……」
「にゃ……っ♡ぁん……っ♡」

 ぶ、ぶぶ、ぶちゅんっ……とはしたない破裂音とともに最後の玉が吐き出された。最初の玉の二回りはあるだろうそれがベッドに落ちると、隠すもののなくなったちんこがあらわになる。
 ナカでイキすぎてとぷとぷとカウパーをこぼすばかりのそこは、ぴくぴくと小刻みにふるえている。
 当然、性具を咥え込んでいた後腔など、閉じきらない口がちんぽをねだってひくひくと収縮して、ときおり奥まで仕込んだローションがこぷ、とあふれだす。

「ん……♡にゃ、ぁん……♡」

 もぞ、と猫が動いた。
 イキ疲れてのたくたとしているが、ベッドをかく両手がある一点に向かっているのは明白だ。
 そうしてようやくたどり着いたそこをぐぐ、と掴むと、こちらに流し目をよこして、こびた甘え声を出した。
 両手で掴んで割り開かれた後腔は真っ赤に充血してぱくぱくとひくついて、ローションがどぷ、と流れ落ちる。
 ふぅふぅとこぼす息さえ甘く感じるような劣情を全身からただよわせて、種付をねだる。
 窮屈な前をくつろげるとなってようやく、お互いろくに服も脱いでいなかったことに気づく。
 尻尾を取るために少し乱されただけの恋人はよくよく見ればひどいありさまだ。
 太ももあたりまでずり下ろされたパンツと下着に拘束され、足が開ききらない状態で性具でいじめられていたから、つたい落ちた先の服はベッドよりも目が当てられない。
 これから種付をしてやれば、もっとひどくなるだろう。

「にゃぁ……」

 猫が切なげに喉と胎をふるわせる。
 『にゃあ以外を喋ったらちんぽはおあずけ』はそうとう効くようだ。いつもより静かで、大人しい。少し物足りないなんて言うのは贅沢だろう。
 ジッパーを下ろす音に、衣擦れに、目の前の身体がぴく、ぴく、とふるえ、開くための指先をほんの少しナカに挿入れて、こちゅこちゅと肉縁をいじっている。どれだけナカにほしいのか。
 しかしこちらとて人のことは言えない。解放されたちんぽは腹につきそうなほど反りかえって、痛いくらい脈打っている。この部屋にいるのはバカばっかりだ。バカじゃなきゃいい歳こいて恋人とこんなことをしない。
 ああ、でもー

「かわいいな……」
「にゃ、あっン!」

 逃げられないようにのしかかって、どちゅん、と指で開かれた肉縁を貫く。性具で慣らされたナカは滑らかで、根本まで簡単に挿入ってしまった。
 とん、と打ちつけると、にゃ、と鳴き、きゅうきゅうと肉壁がちんぽを食い締める。
 ぷるぷるとふるえる指が離れそうで、もうそんな必要もないのに「そのまま広げていろ」と囁けば、びくんとのけ反りながら、指がきゅ、と縁を広げた。
 いいこにしないとおあずけを食う、と思っているのかもしれない。途切れ途切れの吐息と力ない嬌声はどんどん重く甘くなり、ナカの締めつけもキツくなっていく。
 締めつけをふりほどくようにぬ、とちんぽを抜くと、肉壁がちゅうちゅうとと追いすがる。ほとんど亀頭以外抜いてしまえば、残ったそこにしゃぶりつく。

「にゃあ……っ」

 泣きそうな声で、それでも猫のマネはやめない。けなげに穴を広げる指がぎゅう……と強くなって、深い挿入をねだる。
 こちゅこちゅと浅いところをかき回してやれば、腰をふって奥へ引き込もうとするが、快楽でぐずぐずになった身体中は弱々しく、簡単に押さえ込めてしまう。
 傍若無人で乱暴で人の言うことなんてまるで聞かない恋人が、怖いくらい従順に痴態を晒す。
 耐え難い快感に顔はすっかり枕に埋まっているが、口だけはずらして甘い吐息と鳴き声をもらす。
 熟れきった身体が切ないと、ちんぽでしか届かない場所をぐちゃぐちゃに犯してほしいと、にゃんにゃんにゃあにゃあ鳴き喘ぐ。

「ああ……クソ……ッ」
「にゃっ!あっン……♡」

 ふたたび根本までちんぽを挿入れた。ぷちゅぶちゅ、とたっぷりのローションでぬめるナカを割り開くように進むと、嬉しそうにちんぽを締めつける。
 動くたびにいやらしい穴を見せつける指とぶつかった。十分広がったそこを言われるがままに開き続ける。どれだけちんぽに犯されて、子種にまみれて汚されたいのか。
 きゅうきゅうきゅんきゅんと子種を搾ろうと蠕動するのを耐えて、奥の一際やわな肉壁をぐぅ、とえぐる。

「にゃっ♡にゃあ……っ♡にゃあぁぁぁぁ……♡」

 ますます甘くとろけた声で鳴く猫は、ナカもとろとろにしてちんぽに媚びた。
 どちゅどちゅと泣き所をいじめるさきっぽをちゅうちゅうとしゃぶって、精子を出せと催促する。
 自分にだけ許された、恋人の秘奥へのマーキング。
 お前のものにされたい、と全身で恋われる。

「……ゴシュジンサマのおちんぽみるく……」
「んっ♡♡♡」

 出してやるよ、と真っ赤な耳にささやく。
 恥ずかしい、バカ丸出しのセリフに、それでも猫は興奮して、ナカをぎゅう、と締めて、ちんこからぴゅるぴゅると淫液をこぼした。

「イッ、てんじゃねえッ!」
「にゃっ♡にゃぁ♡にゃぁ♡ んぅ♡」

 まだこれから、ナカを犯され種を付けられイキまくるのだというに。このすけべでやらしい、かわいい猫は。
 どちゅどちゅと秘奥を責めながら、ピアスまみれの耳に触れるだけのくちづけをして、はしたない言葉でいじめてやる。
 ナカの、どこに、おちんぽみるくを出してほしい?
 挿入ってすぐのところか?
 ちょうど真ん中くらいか?
 ちんぽを根本まで挿入れて、さきっぽが当たるところか?
 問いに合わせてぬ、とちんぽを動かして、その都度こちゅこちゅぬちゅぬちゅとかき回す。
 『にゃあ』しか言えない猫は、けなげに首と身体を横にふり、最後に根本まで挿入ったちんぽに「にゃあ……♡」と甘く答えた。

「は、クソ、出すぞ……!」
「あっ♡にゃ♡にゃあ……ッ♡♡♡」

 甘く、とろける媚びた鳴き声とともに、ちんぽにちゅぅ……と肉壁が吸いつく。
 子種をほしがり、鈴口に、亀頭に、ぴったりと張りついてぎゅう、と後腔が締めつけた。
 一番弱く、感じやすいところに精子がかかるようにぐっと押しつけ、搾りとろうと蠕動するのに身をゆだねる。
 根本からさきっぽへと、きゅうきゅうと絡みつくのがたまらない。
 すっかりちんぽの形を覚えた中に搾られ、せり上がる精を感じて、ぐっ、と亀頭を押しつける。
 敏感な秘奥はそれだけできゅんきゅんと反応して、にゃぁぁ……♡ととろけきった嬌声を出しながら、ちんこがぱたた、とカウパーをこぼす。
 それが決め手となって、びゅう、びゅる、びゅうう……と胎のナカに射精した。あまさずナカに出してやろうと軽く腰をふれば、ちゅうちゅうとしゃぶりついて最後の一滴まで搾り取られる。
 子種をかけられただけでイク身体は、ナカどころか全身をがくがくとふるわせて、ちんこからぴゅるぴゅると白濁まじりの淫液をもらした。
 居心地のよすぎる胎は、まだまだちんぽも子種もほしがるが、いいかげん『にゃあ』以外が聞きたい。
 ぬ、とちんぽを抜くと、尻を割り開く指がすっかり食いこんで、ただでさえ閉じきらない穴が先まで咥えていた形にぽっかりと開いていた。まだひくひくとうごめき、あらぬ液体でてらてらとぬめっている。

「にゃあ……ん……っ♡」
「もう、いいぞ」
「ぁ、ぅん……もっと、ほしい……♡」

 けだるげに振り返った目はどろんととけて、だらしなく開いた口から犬歯と赤々とした舌が覗く。
 唾液で濡れたくちびるをくちづけするようにすぼめ、次はこっちに、と微笑んだ。

2021/03/27


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