邪香猫

 各地のディビジョン代表ともなると注目度は段違いになる。そこに個人的な恨み辛み妬み嫉みが加わるともう大変だ。

「またか……」
「またっす……」
 一時の厳しい寒さが嘘のように春めいた週末。まだ陽が高いにも関わらずどこか薄暗いビル裏通りに呼び出され、予定していた気ままなツーリング返上で向かえば、見知った子供がぽつん、と一人で立っていた。
 荒事の爪痕も生々しい裏通りは、ちらほらと野次馬ではない人も戻ってきているところを見るに早々と片付いたのだろう。身の程知らず馬鹿からの喧嘩もほいほいと買う馬鹿な身内にせっかくの休日を潰されて頭が痛い。
 こちらに気づいて、獄さん、と相好を崩す子供——十四はわずかに髪や服が乱れている。美意識の強い十四がスタイリングを崩したままにする理由なんてほとんど一つしかない。今は不在のもう一人の子供——空却だ。
 ナゴヤ・ディビジョン代表かつナゴヤの不良に顔が効き、遠く東都のイケブクロにも名を轟かせる暴れん坊主は、ハマのリーダーの反社並に絡まれやすい。不良とはいえ坊主が、と大袈裟に呆れて見せても、聞いたらヨソのリーダーサン達もそこそこ絡まれてるってよ、と悪びれもせずに不良を小突いていた。
「……で、俺は今回もバカガキの身元の引き受けをしたらいいのか?」
「違うっす! 今日は途中で相手チームが逃げ出して、空却さんもいなくなっちゃったから、警察は呼んでなくって……」
「当事者不在じゃあなあ……にしても、空却が倒し損なった……?」
「卑怯な手を使ったんすよ! マイクに変なアイテムつけて……だから空却さん、いつもなら余裕で勝てる相手だったのに……」
 悔しい、と眉を八の字に歪めながらも目だけはき、と強く前を睨む。じわりと目尻がにじむのを握りしめた拳で抑えるように拭うのを止めてやる。
「……自分もやるって、言ったのに……」
「この後、ライブがあるって言ってなかったか?」
 十四から見ても『空却一人でも勝てる連中』ならば、二人で戦った方が効率が良い。空却がそれを許さなかったのは恐らく獣の如きカンできな臭さを感じ取ってのことだろう。
 こうやって呼び出されたとき、死屍累々とした事件現場で悪鬼羅刹もかくやという凶暴な破顔で出迎える空却がおらず、警察に野良試合——喧嘩——の取り締まりでしょっぴかれたわけでもないのがその証明だ。
「様子を見て必要なら警察でも病院でも叩き込むから心配するな。今どこにいるかわかるか?」
「それなんすけど……空却さん、獄さんの家に行くって言ってたっす」
「は?」
「すぐ来てくれるって言ったんすけど待ってられっか! って……」
「……ほんっとに……あの馬鹿は……」
 幸か不幸か現場は獄の自宅から目と鼻の先で、バイクで行くより早いと小走りでたどり着いてしまった。本気を出せばパルクールの達人さながらに街の中の獣道を駆ける野生児に、正規の歩道を走っていて気づけるわけがない。
「空却さん、大丈夫って言ってたっすけど、顔、真っ赤で……熱があるみたいで……!」
「わかった、すぐ家に戻って病院にぶち込む。十四も馬鹿が体張ったんだ、しっかりかましてこい!」
「はいっす! 獄さんも! 空却さんのことお願いします!」
 威勢のいい返事を背中で浴びながら来たばかりの道を駆け戻る。
 それにしても、単純に体調が悪くなるだけならばいくら空却が上限無しの馬鹿だとして大人しく裏通りで待っていたはずだ。そばには十四だっていて、俺だってすぐに到着した。にもかかわらず待ち切れずに寺ではなく最寄りの俺の家に帰ったのは何かある。
 外にはいられないが、寺に帰るほどの余裕はなく、急いで獄の家に転がり込むような症状——『家族』として頼られたのか『恋人』として甘えられたのか。
 どちらにせよ、ときめいている暇はない。

 合鍵を持っている恋人は首尾よく部屋に入ったらしい。玄関ホールに救急車やら野次馬やらが詰めていたらどうしたものかと思ったが、杞憂に終わったようだ。
 となると次に気になるのは部屋の有様だ。ドアを開けたら恋人が倒れている可能性を考えて慎重に開く。張り詰めた気を緩ませられるていどには信頼されている自負があったが、意地か染みついた習慣か。靴は乱れず揃えて置かれていた。
 玄関から先へ歩みを進めても、へばって縋りついたり倒れ込んだりしたような痕跡はない。一応、トイレや風呂場も覗いたものの朝に見たまま動いていなかった。
 さすがにいるだろうと思ったリビングも当てが外れ、もしや、と思ったまさにその時、ベッドルームからわずかな衣擦れの音がした。
 リビングにもクッションだのブランケットだのを用意した人一人簡単に寝そべることの出来るソファがあるのだが、それを無視してベッドルームまで行くのがわからない。
 具合が悪いのならば動く方が辛いと思うのだが、午後の陽気が差し込むリビングよりも、いくらか日差しの優しいベッドルームの方が身体が安まると思ったのか?
 あと数十歩で本人に聞ける今、考えても詮無いことだが、以前に似たような攻撃を受けた時はダルくて動きたくねぇ、と道端に大の字になっていたのを思い出した。
 湧き上がる嫌な予感を上書きするように考え続け、足を進めるとベッドルームが近くなる。こちらに気づいているのかいないのか、さああ、と布が擦れて流れる音が大きくなっていく。
「空却?」
 閉ざされたドアの向こうの恋人へと呼びかけながら、強く握ったドアノブを捻り、返事代わりのびくつく気配を感じながらベッドルームへと入る。
 見渡すまでもない。モノトーンでまとめたベッドルームは簡単にベッドメイクをして出た先ほどとはまるで様相が変わっていた。
 ドアのすぐ近くからベッドまでの道すがら、スカジャン、作務衣の上、下、下着……数歩おきに脱ぎ散らかされた見慣れた衣服。たどり着いた先のベッドの上は重ねられた掛け布団でこんもりとドーム状に膨れていて、恐らくその中に恋人——空却がいる。
 呼びかけに気づいているのか、はたまた気づいていても反応出来ないのか。刺激をしないよう、散らばった衣服を拾いながらベッドへも近づいていくと、どれもどことなくしっとりとしている。
 十四が熱があるようだと言っていたから予想の範囲内だが、下着まで脱ぐほどの熱となると体調不良ではなく感覚異常ではないのか。あたたかくなってきたとはいえ、少し前には雪が積もったりもしたのだ。
 雪山で遭難した人間があまりの寒さで感覚が狂い、極寒の中で全裸で亡くなっていたという話が頭をよぎり、拾った衣服にシワが寄る。肌に近いものほど湿り気が強く、元々染みついている白檀の匂いが移ってほんのりと香った。
 こんな時でも見慣れた衣服と嗅ぎ慣れた匂いで心が安らぐ自分がいる。発熱しているが怪我はしていない。返事はなくともベッドの中で身じろぎする体力はある。なによりこんなところでくたばるタマじゃない。
 乱暴に引き剥がさず、上から丁寧に一枚一枚剥いでいく。意外にも抵抗はなく、ただ捲るたびにびくびくと跳ねるのが伝わった。寒気で歯の根が合わない時のような反応ではなかったから、やはり体調不良ではなく感覚異常の可能性が高そうだ。
 はじめは人一人分の塊でしかなかったシルエットは、最後の一枚ともなると丸まった肢体が浮かび上がり、いっそう断続的に震えているのがよくわかる。熱を帯びているのは変わらず、首周りにかかったブランケットなどは汗で張りついているから、体感温度が狂わされたのか。
 アウトドア……というよりも山という自然の中で生きてきた経験が豊富な恋人だ。獄の頭をよぎった雪山遭難事故を知らなくとも、近い知識を持っている。
 熱くてたまらないのをベッドルームまで堪えたものの、いざ全裸になったら凍死とはいかずとも風邪は引くと考えて布団をかぶった——あたりが妥当なところか。
 マイクにつけられた変なオモチャによる攻撃の副作用。効果の持続時間がわからないけれど、明らかに違法に作られたアイテムだから安全性など考慮していないはずだ。早々におさまろうと長引こうと、ともかく病院には叩き込む。
「……空却、大丈夫か?」
 ぴく、とわずかに頭を揺らすのを了承として最後の一枚を捲る。
 とたん、む、と熱くこもった空気が溢れ出し、ほんのかすかに白檀が香るものの、また違う。もっと強く甘い匂いにかき消されてしまう。
 もぞりと大義そうに顔をこちらへと向けるだけなのに、ぶわり、と頭を焼き焦がす濃密な甘さが襲いかかった。
「ひとや……」
 熱でうるみきった金色の瞳は頼りなく目尻を垂らし、その端からほろほろと雫をこぼす。一糸纏わぬ肌は、身の内で燃え盛る炎に焼かれてか汗ばんでつやめき、赤々と色づきほてっていた。
 想定とまるで違う恋人の様子に、戸惑いと羞恥、場違いな悦びが湧き上がる。
 いつもなら挑戦的に煽る眼差しが助けを求める弱々しさをたたえ、縦横無尽に暴れ回る手足は自らを守るように頼りなく丸まり、そのくせ、どうぞ召し上がれと言わんばかりに赤く熟して甘く香っているのだ。
 そうじゃないだろう、と、がなる自分の叱咤を浴びながら、なんとかふらふらと恋人へ伸びかける手を最後の理性で押し留めてもなお、ぐ、と股間が重く張り詰めた。
「空却……っ!」
 弱り切った恋人に欲情した証を隠すため、身を乗り出してベッドに手をつき、再度呼びかける。焦って上擦った声が情けなさを助長するのに、股間はさらにぐぅ、と硬く伸び上がっていく。
 先程よりもいっそう赤さの増した頬も、雫が湖となり金の水面と化した眼も辛そうに歪んでいて、全くもってそんな場合ではないのにだ。
「……こ、ち……くんな……」
 くさい、と小さくふるえる声に軽くショックを受けるも、嫌がり方がひっかかった。
 嫌々をする子供のように首を捻って逃げはするが、激臭に眉を顰めるというより、むしろ良い匂いを嗅いだ後にゆるんだ顔を引き締めている方が近い。
 そもそも口さがない恋人がわざわざ口に出して遠ざけるほどの臭いならば、どれだけ弱っていようと思い切りしかめ面をすることはあってもこんな熱に浮かされた表情はしないはずだ。
「汗臭くて悪かったな! お前のせいで走らされたんだよ」
「……ぁせ……? ちげぇ……もっと、あまったりぃ……はな? みてぇな……」
 想定外の有様の恋人は何かを隠している。
 こんなふらふらになってまで獄のベッドを占拠したくせに獄を追い出そうとする何かが。
 頑なな子供は普段ならば口を割らないが、今日の弱りようならば付け入る隙がある——
 そう考えてわざわざ『汗臭い』なんて絶対に違うことを言ってみたのだが、全身真っ赤にうだった恋人の頭の中も予想外にふわふわになっていたらしい。
 ヘアセットくらいしかしておらず、ほとんど着の身着のまま飛び出した今日の獄に限って何かが香るなんてこと、ましてや趣味ではない『甘い花の香りがする』なんて絶対に有り得ないのに。
「そりゃお前の方だろ……線香の匂い消えてんぞ不良坊主」
「……せ、そぉは、なんも、つけてねぇ」
「奇遇だな? 俺もだよ」
「……うそこけ……っ、いまも、ずっと……っ!」
 うるんだ目をいっぱいに開いて睨めつけるが迫力はない。それどころか大きく開けた口で『甘い花の香り』を吸い込んだのか、直後にびくん! と跳ねて縮こまってしまった。
 早々に種明かしをして全部吐かせようとしたのだが、またも思ったのと違う反応をされる。演技をするような余裕があるとは思えない。
 本当に何も隠していないならば、空却自身もわからないまま苦しんでいることになる。
「マイクに変なオモチャつけた連中はなんか言ってなかったのか?」
「あいつら、さいしょ、からわけわかんねぇこと、いってた、から……。ああでも、おまえばっかりねこちゃんに……とか……」
「ねこちゃん……?」
 は、と思い出したのは、一時期空却——というかほぼ空厳寺——のSNSアカウントに粘着していた連中で、地域猫に関連する写真を投稿するたび、お前のような不良にねこちゃんが懐くわけがない嘘をつくな、という言いがかりをつけていたのだ。
 そいつらが持論として掲げていたのが『悪人はSNS映えのためにねこちゃんを都合よく利用しているだけ』だったのだが、こちらがどうこうする前に勝手に燃えて勝手にアカウント停止されていたから、すっかり忘れていた。
「生きてたのか……」
「ぁ? ひとやのしりあいかぁ……?」
「どちらかと言やお前のだよ」
「しらふでねこちゃんとかいうやつぁ、しんじゅくのほすとくれぇしかしらねぇよ……」
 それこそ子猫のようにむずがる空却が、唸りながらシーツへと頭を擦りつける。
 乱れる髪の隙間から覗く肌は大輪の花のように赤みを帯びた桃色で、見れば見るほど甘く匂い立つ。
「なあ空却……お前に何が起きてる? 俺からすりゃ甘い花みたいな匂いはお前が出してんだよ」
「せ、そも、わかんねぇよ……っ! へんなもん、つかわれたあとから……っ、においがしはじめて……! ひとやがくる、て、なったら……もっと、っょく、なって……っ、そんで……っ」
 肝心の所で急に空却がのけぞった。
 びくん、びくん、と、ふるえながら、言葉の続きを紡ごうとしては、ひ、は、と意味のない言葉を喉から響かせる。
 辛そうなのにその痛ましさが陰のある色香を生み、強すぎる毒々しい甘さを引き立ててしまう。
 再び重たく熱を持った股間を宥めながら、肌に浮かぶ玉の汗を拭おうと手を伸ばすと、何かを握りしめ、抱えているのに気がついた。
 最初に掴んだのは軽い疑問からだったが、ちょっと引っ張っただけなのに、絶対渡すまいと抵抗された瞬間、辛そうにあえぐ恋人に自分以上に頼られ、縋られているように見えて悋気が首をもたげる。
「ふうん……」
「はな、せ、ってぇ……っ!」
 汗みどろの恋人が密着しているだけあって、抱きしめられた何かは色が変わり重たく収縮していた。見覚えがあるようなないような、よくわからない布切れはしかし、弱った恋人からは簡単に奪い取れてしまう。広げて見ると意外と大きく、だんだんと正体に近づいていく。
「……俺の、寝間着……?」
「……っ」
 あからさまにまずい、と顔をしかめた恋人が、剥いた布団をかぶさり直して籠城を決め込むのは早かった。声をかけても揺さぶっても動かないから、一旦諦めてぐしょぐしょの寝間着を広げきる。
「すさまじいな……」
 嘆息が出るほど原型を失っていた寝間着は下半分の方で、あとで寝具とまとめて洗濯しようとベッドの上に置いていたのを抱き込んでいたらしい。ざっと見渡して上半分が見当たらないということは、おそらくまだ空却が持っているのだろう。
「空却、俺は臭いんじゃないのか? だから近寄るなって言ったんだろ? ……なのに、なんで俺が一週間ぶっ通しできた寝間着がこんなべちゃべちゃになってんだ?」
 一度崩れた布団の山は不恰好で、ところどころ薄かったり厚かったりする。その中でも頭の近くの薄いところへと手を這わせ、ゆっくりと語りかける。
 どういう攻撃かはわからないが、おそらく今の空却は獄の体臭を甘い花のような香りとして感じとり、それに性的な興奮を得ている。
 証拠に寝間着は汗だけで濡れそぼっていたわけではない。嗅ぎ覚えのある——特にベッドの上では——匂いも染みついていたし、股間部分などはひどくシワが寄って生地も傷んでいた。一週間も着ていた寝間着の、それも局部付近など、本当に臭いならば舐めしゃぶったような跡など残らないはずだ。
 さらに言えば空却自身の体臭も獄には甘く香るように変化して、同じように欲情を誘うようになっているのだろう。
 でなければいくら煽情的であっても弱々しく丸まった恋人を労るより先に勃起するなど有り得ない。
「わか、てんだろ……」
 最後のプライドをなんとか守ろうとする手負いの獣に似た唸り声は、憶測を確信に変えて余りある。もぞもぞと蠢きながらふぅふぅと吐く息は絶頂の分だけ甘さを増し、熟れ過ぎて破裂寸前の果実の趣がただよった。
「俺のちんぽの匂い、べちょべちょに舐めしゃぶるほど好きだったなら言ってくれりゃあいいのになあ……?」
「……っすき、じゃねぇよ……っ」
 天邪鬼だから好きとは言えない恋人は、代わりに素直な身体がよく跳ねる。
 びくんっ、ひくひくんっ……と出来るだけ密やかに達するように努めているものの、匂いで本当に『全て』わかってしまうのだ。
 ベッドの上の恋人の威嚇はいつだって怖くないが、今日はぶわりぶわりと吹き上がる甘い芳香が絶頂と欲情をすぐに伝えてくれるから、強がる装甲を剥いで寝間着やベッドのようにぐしょぐしょにしてやりたくてたまらない。
 洗濯するより捨てた方が早い寝間着をベッドから追放し、かちゃ、ちぃぃ……と、ことさら音を立て、スラックスの前をくつろげる。
 甘い匂いと意地っ張りで頑固な恋人でがちがちに硬くそり返った逸物は、解放されたとたんにぶるんっ! と勢いよく飛び出した。
「……っ♡♡♡」
 自分でもわかるほど、むぅ……っ、と圧縮された熱をまとった場所は、今の恋人にはさぞや強烈に効くだろう。
 びくぅっ♡ と跳ね上がると同時に、ぶしゃぁっ♡ とはしたなく野太い水音が上がり、甘い花の香りもより濃密に煮詰まった。
 あとはもう何も言わずとも良い。
「ぁ……♡ ひ、ぉゃぁぁ……♡♡♡」
 びくんっ♡ びくっ♡ と甘い絶頂をくり返したまま、もぞもぞと布団の中から頭を出した恋人は、すん……♡ と鼻を鳴らしながら、まっすぐにちんぽに飛びついた。

「ん……っ♡ んぅ……っ♡ んん……っ♡♡♡」
 ちゅ♡ ちゅぅぅぅ……♡ ちゅぷぅぅ……♡♡♡ と小さなを口をいっぱいに広げてちんぽにしゃぶりつく恋人は、股の間に挟んでいたらしい寝間着の上半分にぷしぃっ♡ しゃぁぁ……♡ しょろろ……♡ とイキ潮おもらしをマーキングしている。
 がくがく♡ とふるえる背と腰は絶え間ない絶頂で崩れ落ちそうなのを健気に支えるも、時折ぴんっ♡ と突っ張ってはがくんっ♡ と頽れた。
「なるほどな……寝間着に残った匂いなんかじゃなくて、本物ちんぽの匂いが『好き』なんだなあ?」
「んぅ……♡♡♡」
 首を振る代わりにぢゅ……っ♡ と口をすぼめて吸いつき、舌先でさきっぽからくびれ、竿全体に至るまでをねっとりと丁寧に愛撫される。
 射精せ、射精せ、とおねだりするような口奉仕は無我夢中でかわいらしく、勃起ちんぽが限界まで開いた小さな口をみちみち……♡ と無遠慮に押し広げてたかぶるのが止まらない。
 このねっとりとあたたかい口腔に種付をすれば、口をまんこにされる快感と欲情を促す香りの相乗効果で今の比にならない深い絶頂に耽溺する様が拝めるだろう。
 もとよりキスだけでイクように育ててきた恋人だ。口腔はとっくにまんことして完成している。
 馬鹿共のオモチャで苦しむ恋人を楽にするのにもちょうどいい——そう思うのに、もっと、もっと甘く匂い立ちだした場所があった。
「ん……っ♡」
 目前に迫った射精への欲求を押し留め、ぢゅぷんっ♡ と小さな口まんこからちんぽを抜く。
 やや乱暴なそれにすら感じ、ぴゅ♡ とおもらしをしながらも、ちんぽを傷つけぬように咄嗟に大きく口を開く健気さに白く濁った先走りが、ほんの数滴、恋人の鼻先へと散らばった。
「ひっ……♡ ぁはぁ……♡ ん、ぅ……っ♡♡♡」
 ごく薄く精子の混じった先走りを嗅いだだけで、がくがくぶるぶると全身をふるわせ、ぷしゃぁぁぁ〜っ♡ と吹き上げた潮が変色しきった寝間着へと沁みていく。
 全身、どろどろに溶け落ちた眼差しすら強烈に甘く香る中、ふるふる……っ♡ と揺れる尻のあわいから、一際強く誘うような芳香が立ちのぼった。
 これまで散々、交わった場所が甘く匂い立つ意味に、そそり立ったちんぽがぐ、と力を増していく。
 だらだらと溢れかえる先走りはもう濁りが濃く、む、という熱気と共に撒き散らされた汁が今度は鼻先にとどまらず、くちびるへと降りかけられた。
「は♡ は…….♡ ぁはぁ……っ♡」
 イキたてほやほやの身体には刺激が強かったのだろう。赤くぬめるくちびるを引き立てる白濁をちゅるりと舐めとると、おもむろに尻を突き出してびくびくんっ♡ と跳ねながらまたイッてしまった。
 しょろろろ……♡ とひそやかな粗相を誤魔化すように、ぶるん♡ ぶるん♡ とまろやかな尻が揺れる。
 山野を、街を駆ける足腰はがっしりとたくましい筋肉がついているが、ベッドの上ではそれらが全て淫靡に反転し、むっちりといやらしい媚肉と化す。
「ぁ♡ ひ、ゃ……♡ ひぉゃ……♡♡ せ、そぉ、も……♡♡♡」
 ぁぇ……♡ となんとか母音で限界を訴えると、尻を突き出したまま、がくんっ、と崩れ落ちた。
 美味そうに色づいた尻はまさに桃そのもので、しっとりとした産毛が歯を立ててむしゃぶりついた先の甘さを想起させる。けれども今日突き立てるのは歯ではなくちんぽで、目の前の恋人の何もかもが桃よりも甘い。
 頭がうだり、眩暈がするほどの芳香にこちらだってとっくに駄目になっている。焦点を失い、煮詰まった蜜の重たく渦巻く艶めきを放つ瞳は欲と色、情をたたえ、鋭く聡い輝きを守るように隠してしまった。
 色気も素っ気もない子供が、色と艶しかない恋人になってしまうのは何度体験しても心臓に悪い。
 ベッドの上の据膳へと手を伸ばし、むっちりと美味そうな桃尻たぶを左右それぞれに鷲掴む。
「ぁ……♡」
 むちぃ……♡ と手のひらに吸いつくやわこい桃尻肉をぐ……っ♡ ぐぅぅ……♡ と揉みしだくと、果肉を潰したようにぷしゅぅぅぅぅっ♡ と潮を吹き上げた。
 尻を揉まれ、揺さぶられただけで、はしたなく達するのなんていつものこと——そう思うのに、ぐらぐらと腹の奥からもっともっとという飢餓感が湧き上がる。
「まんこからやらしい匂いさせやがって……っ」
 ぐぱぁ……♡ と尻たぶを開くと、ただそこにいるだけで漏れ出していた芳香が、希釈無く溢れ出して鼻から脳を侵していく。
 甘い、甘い——目の前の恋人から容赦無く放たれる種付を煽る香りは、より濃厚に密度を増してこちらを捕らえ、囲い込んだ。
「ちんぽ、らて……♡ す、げぇ♡ くせぇ……♡♡♡」
 びきびきとそり返るちんぽを、すんっ♡ すんっ♡ と、わざとらしく鼻を鳴らしながら、なぞるように匂いを嗅いで、くせぇ♡ くせぇ♡ と罵倒する。
 一嗅ぎごと、一言ごとに、ぷしっ♡ ぷしゃぁ……♡ と潮を吹き散らし、目も口もうっとりと緩みきっているのに、折れず曲がらず退かぬ心が屈するのを良しとしない。だめ、と言ったくせに、芯から快楽に溺れないと何度でも牙を突き立てる。
 愛と懇願をくせぇ♡ などとしか言えないこの淫僧を、どうにか素直にしてやりたい——鼻先とくちびるで触れるだけの愛撫を施されているちんぽが、熱を帯び、ぐ……っ♡ と力んだ。
「ぁ……♡♡♡ ち、ぽ……♡♡♡」
 続く言葉はなかったが、口の端からつぅ……♡ と滴り落ちた唾液が極上の蜜の甘さを纏っていた時点で聞くまでもない。
「ほれ……♡ だあいすきなくっせえちんぽだぞ……♡」
「だ、から……っ! すきじゃ、ねぇ……っ♡」
 睨みつけたつもりの目は全然怖くない。否と言いながらも語尾が破廉恥な期待でとろけているように、『くせぇ』『好きじゃない』ちんぽに釘付けで、まんこからむわ……♡ と香り立つ甘露も発情を訴えている。
「さっきみたいにしゃぶりたいんじゃねえのか?」
「んなわけ……っ、ねぇ、よ……♡」
 下手くそな嘘と張り切れない虚勢が頭と舌の回りを悪くして、ちんぽにふぅふぅ♡ とかかるこらえた吐息すら熱い。
 言わなければきっと勝手にしゃぶりついて、また散々にもらしながら絶頂し続けていたことだろう。
 可哀想に、くぽくぽ♡ と呼吸に合わせて開閉する口とまんこはくさくてたまらないちんぽをしゃぶりたくて仕方ないのに、意志の強さと誇りの高さが色欲への耽溺を受け入れない。
「俺はもう……限界だなあ……」
 腹の底から響かせる、飢えた声。ベッドの上で聞かせれば、惚れた男にたいそう弱く、甘い恋人が、足を開き、股ぐらで慰めてくれる、憐れな声。おねだりをすれば、慈悲深い恋人が我が身を捧げてくれる、甘えた声。
 その声で極めて意識的に恋人の鼓膜を揺らせば、ほう……♡ と喉を鳴らして、しょわあぁぁぁ……♡ と潮とも粗相ともつかぬ絶頂を見せつけた。
「まあた……俺がちょおっとつぶやいただけでぶしゃぶしゃおもらししやがって……♡ こんなんでまんこにちんぽ挿入れられて……♡ ずぼずぼ♡ まんこかわいがって……♡ びゅ〜っ♡ って生中種付♡ したら……♡ どうなっちまうんだろうなあ……?」
「……っ♡♡♡」
 どれだけ威勢よく振る舞っても、見た目に反して清らかだった恋人の頭のてっぺんから爪先まで、全てに房事を教え込んだのはこちらなのだ。
 煽られたら煽り返し、挑まれたら挑み返す——常ならば堂々巡りにもなるそれが、閨となればアドバンテージが少しだけ傾く。
 頑なな攻撃という防御を意地悪い言葉と触れ方で突いて、掲げた矜持で抵抗するのを乞い願って付け入れば、頼られ、欲しがられ、求められるのを厭わぬ恋人は、すっかり掌中に落ちている。
 はく……♡ と力なく開いた口が、ふるふるとくちびるをふるわせ、ひく、と赤々とぬめる舌を伸ばした。
「は、ぁ……ん……っ♡」
「口じゃねえだろ……っ♡」
 半分落ちた目蓋の隙間から覗く金色は、焦点も合わないのに視界の端にかすめるだけで心まで奪う。
 色と欲に塗れ濡れそぼった瞳に請われるまま、小さな口腔から喉奥までを子種で犯し、もはや全身が性器なのだと改めて教えてやりたい。
「くひ、ぁ、ぃぃ……♡♡」
「ダメだ」
 目の前にあるのに届かぬちんぽに向け、虚空に舌を這わす。先っぽに絡み、きゅぅっ♡ と締めつけ、ちゅぅぅ……♡ と吸いつき、ちゅぽ♡ ちゅぱ♡ とくちづける——強烈にちんぽを煽る舌技を披露され、びきびきと頭とちんぽに青筋が立った。
「な……♡ ひとや……♡♡ いーだろ……♡♡♡ せ、そぉ、くち……♡ まんこにされたい……♡ こいいののみたい……♡ のどからはらまでまーきんぐ♡ しろよ……♡」
 目の前がぐらんとして血迷いかけるほどのいやらしいおねだりをどうにか耐えて、尻を掴んでいた手を離し、恋人の身体を後ろへと押し倒す。
 ふうふうふうふうといううるさい鼻息が自分の鼻から出ていると気づいた頃には、恋人が天を仰いで倒れていた。
 そのまま寝間着を奪って放り、ぐるりとひっくり返してうつ伏せにしてしまえば、恋人がようやく自分の体勢を理解して、こちらを振り向こうとするのを覆い被さり、両手を腰あたりに置いて檻のように囲い込んで引き止める。
「発情まんこからぷんぷん甘ったるい匂いさせやがって……っ♡ いつから坊主は淫乱の代名詞になったんだ……?」
「ひぅ……っ♡♡」
 とっくに抵抗をやめてくったりとした身体にダメ押しでぐぐ……っ♡ と体重をかければ、自然とぱくぱく♡ とわななく発情まんこに勃起ちんぽが擦れ合わさってしまう。
 ちんぽの入口と化した排泄口は、ぶっくりとふくれた先っぽに怯えて拒むどころか、ぷちゅ♡ ちゅ♡ と積極的に擦り寄り、ねっとりとした愛撫で歓待した。
「は……っ♡ 口とおんなじにおねだりおしゃぶり♡ しやがって……♡♡ このちんぽ狂いの助平坊主が……っ♡」
「ひ、ゃっ♡ ぁっ♡ ゃあっ♡」
 ちゅっ♡ ちゅぱ♡ ちゅぱぁ……♡ と先走りと濃密さを増していく甘露が交わり、はしたない水音もどんどん大きくなっていく。
 いつの間に尻に仕込んだのか、本当のまんこのようにだくだくとあふれ出すローションで滑りが良くなり、ぐぷっ♡ と刺しかけた先っぽを慌てて抜き取りもした。
 発情まんこは寂しそうにしたが、なし崩しに挿入する気は全くない。
「発情まんこ、イキっぱなしだなあ……♡」
「ふ、ぅぅぅ……♡♡」
「ちんぽ、まんこでおしゃぶりしたかったら……わかるだろ……♡」
「……っ♡」
 髪の毛に紛れるほど赤い耳に向けて姦言を流し込むと、触れ合った肌と粘膜が、ぼ、と火がついたように熱くなる。
 まんこなど言葉がいらないくらいわかりやすく、とろぉ……♡ と、仕込みローションとおもらしの混ざった助平汁をちんぽへと垂らしてマーキングをした。
「いっつも説法だのラップだのしてんだろ……っ♡ まんこじゃなくて♡ 口で返事しな……♡♡♡」
「ぁ……♡」
 それでも健気なまんこの助平なおねだりに応えて、ちんぽ待ちまんこの入口をぬちぬち♡ と撫でてやる。
 先走りと混じって、じゅ♡ じゅぱぁっ♡ と重たい水音が部屋に響くたび、イラつきとムラつきが積み上がっていく。
「……だせ、よ……♡」
「どこに何を?」
「わかんだろ……♡」
「ばあか……♡ それを言わせてえんだろ……♡」
 へんたい……♡ と小さくぼやかれ、くたりとしていた尻がぐ……っ♡ と上向きに持ち上げられた。
 ぬぱぁ……♡ と先走りと助平汁の混じり物が糸を引きながらちんぽから離れたまんこは、ぷち♡ ぷちゅっ♡ と、熟れて潤う中を主張して、はしたなく開閉音を鳴らしている。
「……せ、そぉの♡ はつじょぉまんこ……♡ ひとゃのちんぽ……♡♡♡ いれて……♡ ……そんで、なか……♡♡♡ だせよ……♡♡♡」
 ぷしゃぁっ♡ という盛大なイキ潮吹きは、自分自身の淫らなおねだりに羞恥して、達してしまったからだろう。
 この期に及んで恥じらいを残す楚々としたかわいらしさに、ちんぽをねじ込みかけたが危うく耐えた。
「——だから、何を?」
 曖昧に濁すことは許さない、と言外に告げれば、恋人の身体がびくん……♡ とふるえる。
 まんこと少し離れたところで、心臓がどく♡ どくん♡ と脈打つのはありありと伝わってきて、口角が悪巧みに似た形に歪んでいく。
「お前のびちょびちょに濡れた発情まんこ……♡ そこに俺のちんぽを挿入れて、何を射精してほしいんだ?」
「な、に、て……♡」
「ちんぽから出るのも色々あるだろ? 助平なおまんこ坊主にゃあ『射精して欲しい一個』しかないのかも知れないが……今もお前がおもらししてる……♡ 小便とかも……あるだろ♡」
「……っ♡♡♡」
 どくんっ♡ と、びくんっ♡ が重なって、ぶしゃあっ♡ とすさまじい噴出音がした。
 どこからした音で、どこから出たもので、何か、なんて問うまでもない。
 がくがくとふるえる足の間の水たまりが湖になっただけのことだ。
「ぁ♡ は、ぁ……♡」
「……満更でもなさそうだが、俺にゃ恋人を『便所』にする趣味なんざねえよ」
「ふぁぁ……♡♡♡」
「それとも『便所』にされたかったか?」
「ぜ、てぇ……ゃだ……っ♡」
 イヤイヤ言っても俺がやりたいと言えばやらせてしまう恋人は、こちらが理性的に行動しなければとんでもないことになる。
 すでにもう取り返しがつかないほどいやらしくなってしまってはいるが、俺とて『便所』は嫌だし、そんな気もない。
「どうだかなあ?」
「せ、そぉはぁ……♡ ひとゃのちんぽじる♡ がぃぃ……♡♡♡ きんたまのなか♡ ぜぇんぶ♡ せ、そぉのおまんこ……♡ ぴゅっ♡ ぴゅぅ〜〜〜♡♡ ってぇ……♡」
 上げていた尻をちんぽへと擦り寄せて、ちゅ♡ ちゅ♡ と音を立てておねだりをされた。
 一段と濃厚な香りを放ちながら、熱を帯びたまんこからは助平汁がとろとろ……♡ とこぼれ落ち、ぷし♡ ぷしゃぁ♡ と誘い潮を吹くちんこ——もといちんこサイズのズル剥けデカクリ♡ 共々だらしなく、かわいらしい。
「急に素直におねだりするな? よっぽど『便所』が嫌か」
「あたりまぇだろ……♡ せ、そぉの、しり、はぁ……っ♡ ひとゃせんよー♡ おまんこ……♡ だけど……♡ ぉんな、でも……っ、べんじょ、でも、ねぇ……っ」
 にどというな、とイキ続けておもらししっぱなしと思えない静かで冷たい眼光を向けられて、なお言うやつは馬鹿だ。
 冗談でもこの話はここで終い——もとより『女』として抱きたいわけでも『便所』として貶めたいわけでもない。
 そんなことより『獄専用まんこ♡』宣言が覿面に効く。
 意地悪く責め立て、焦らし、それでもなお自分にしか抱かれたくないと言われるのにガキみたく喜んでしまう。
「……んだよ♡ ひとゃくんてば……♡ こーふんしちまったぁ……?」
「悪いか……?」
「かぁわぃ……♡ ……ほぉら……♡ ひとゃくんせんよーおまんこ……♡ ずぅっと♡ ひくひくして……♡ まちくたびれてんの……♡♡♡」
 にゅぷぷ……♡♡♡ と凶悪にふくれた先っぽを、一雫一雫が重たい甘さを孕んだ仕込みローションとおもらし汁でびちょびちょ♡ のおまんこ♡ に食べられて、ぐ、と息を詰めると、ひゃは♡ と嬉しそうに鳴いた。
「な、ひぉゃ……♡ せんよぉまんこ♡ きもちぃ……?」
 にゅぷっ♡ にゅっ♡ と本当に先端だけを浅くしごきながら、ぶるぶるとする恋人はかわいいが、専用まんこ♡ としての真価はまだまだ秘められたままだ。
 きゅっ♡ と締まったちんぽの入口に先っぽをしゃぶられるのも気持ち良いが、やはりちんぽ全体に刺激がほしい。
 恋人がそう出来ないのは、いやらしく育てすぎた身体では根っこまで自主的に飲み込もうものならイキすぎてしまうからで、生殺しを食うから決して言わないが。
「専用まんこ……っ♡ 俺のちんぽの形ちゃあんと覚えて……♡ ぴったりくっついて……♡♡ たまんねえ、な……っ♡」
「ん……っ♡ せ、そ、もぉ……♡ きもちぃ……♡ とこ……っ♡ ひとゃのちんぽ♡ はまって、りゅぅ……っ♡♡♡」
 だから黙ってぬれぬれ♡ むちむち♡ 専用おまんこ♡ へ、ぬっ♡ ぬぅっ♡ と腰を進めれば、イキすぎてもリードしてもらえると安心した恋人の腰と尻も積極的に動き出す。
 うつぶせのまま一生懸命に気持ちよくなろう、気持ちよくしよう、と、へこへこ♡ ふるふる♡ と身をよじる背からもぶわ……♡ と甘い芳香がばら撒かれ、重なる刺激でちんぽがふくらんだ。
「ひぅ……っ♡ ちんぽ……♡ で、かぃ……♡」
「空ちゃんまんこ♡ ちいちゃくてきつきつ♡ だからなあ……♡♡♡」
「せ、そぉはぁっ♡ ちいしゃくねぇ……っ♡ ひとゃが♡ でけぇ、の……♡♡」
 枕に目元だけを埋めた恋人の、ふぅ♡ ふっ♡ ふぅぅ……♡♡ という深く荒い、甘ったるい呼吸に混じるかわいらしい噛みつきが、庇護欲と嗜虐心を同時に煽る。
 手早く準備をしたのか、まんこ自体はびちょびちょ♡ ぬとぬと♡ なのだが、いつもよりほぐしが足りず、むちむち♡ とした肉厚なキツさが楽しめる反面、少し硬い。
 だのでちいちゃくてきつきつ♡ 空ちゃんまんこ♡ はそう間違っておらず、ちんぽをゆっくり♡ じっくり♡ と慣らしながら進んでいる。
「悪いことじゃねえよ……♡ ちいちぇきつきつまんこ……っ♡♡♡ きゅうきゅう♡ やらしく締まって……っ♡ ちんぽ汁、搾るの上手だぞ……っ♡♡♡」
「せ、そ♡ はぁ……っ♡♡ しょなこと♡ してね、ぇ……っ♡♡」
「じゃあ俺のちんぽ……♡ 好き好きい♡ ってちゅぽちゅぽ♡ おしゃぶり♡ してる……っ♡ きつきつ♡ おまんこ♡ は……っ♡ なんなんだよ……っ♡♡♡」
 抜き差しをくり返し、だんだんとほぐれ、ぬちゅ♡ ぬちゅんっ♡ と滑りとやわこさの増したおまんこ♡ は、教え込んだちんぽ♡ の形を思い出して、ぴったりハマる気持ち良い♡ ところにハメよう♡ ハメよう♡ としていた。
 やらしく育てたおまんこ♡ が、ちんぽ♡ を、きゅっ♡ きゅうんっ♡ と締めつけ、ちゅぷ♡ ちゅっ♡ とおしゃぶりするのはごく自然なことなのだが、煽ると煽り返さずにはおられない性格が羞恥で加速している。
「しらねぇ……♡ ……よっ♡♡♡」
 がくがくんっ♡ と腰をふるわせ、ぶしゃぁっ♡♡♡ と勢いよくイキ潮を吹き散らし、きゅんきゅんきゅんっ♡♡♡ とイキたてほやほやおまんこ♡ でちんぽを扱きながらイキ声で挑発された。少し前まで素直にきもちい……♡ とよがっていたのは、自分がほんの少しでも優位に立っていると思っていたからだろう。
 ——そういうのがまた、馬鹿な大人の意地悪心をそそるのだといつになったら理解するのか。
「じゃあ教えてやる……♡」
 ぐ、と腰を構え直すと、期待と興奮でか、ぶわ……っ♡ と慣れた鼻にも刺さる濃厚さの増した甘い香りが放たれる。ふぅぅー……♡ と熱く、細く吐き出された息も甘く、けれども何かを決意したようにす、と止まった。
 充満する甘い香りに誘われて、ブレーキが壊れたまま走りっぱなしになってしまう。我慢せずに射精してカラッケツになれればいいのに、不思議と腹から湧き上がる欲が止まらず、理性無く犯し続けそうな自分が脳裏をよぎる。
 ぐらつき、目が回り、自分の中の天秤が傾く。
 もう、四足獣の交尾がごとく逸物を咥える自分だけの番を、思うまま貪ってもいいだろう。
 お前が肌を、身体の奥深くを、暴き貪るのを許したのはそういう男なのだ、と教えてやらねばならない。

「ひぉゃ……?」
 まず、腰のあたりで構えていた腕を崩し、そのままぴたりとほてって赤い背に張りついた。
 直接触れた肌は汗でぬめりながらも、しっとりとやわらかで触り心地がいい。どくっ……♡ どくどく……♡ と一瞬跳ねた心音のかわいらしさに、ちんぽもびくんっ♡ と反応してしまった。しょわ……♡ という小さな粗相は聞かなかったことにして腕を胸元へと伸ばす。
「んっ……♡ ふぅうぅぅぅぅっ♡♡♡」
 体重をかけすぎないようにしても窮屈そうにしている胸筋は、見習い僧侶としては苛烈すぎる修行と夜毎に淫らにかわいがった成果で豊かに張り出し、背後から手のひらで掬い上げると少しだけ溢れ出す。
 やわすぎずかたすぎず、されど二つの尖りは触れずともこり♡ と硬く勃っている。指の腹で撫で回したり、指の股で挟んで扱いたり、軽く爪を立てて押し込んでやったりすれば、ぶしゃっ♡ ぶしゅっ♡ ぶしょぉぉぉ……っ♡ と簡単に乳首イキおもらしを披露してくれた。
 のしかかり直した時、ちょうど力を無くしていたズル剥けデカクリ♡ は、恋人の腹の下ではなく、ぷらりとしたまま足の間におさまったらしい。だから小さな粗相の音も鮮明に、乳首絶頂宣言ははしたないほど野太く響いたのだろう。
 密着し、イキまくっているのは乳首とデカクリだけではない。物理的に近くなった分、当然、きつきつおまんこ♡ も、ちんぽにごりゅごりゅ♡ 掘り進められていた。
 おまんこの浅瀬にあるふっくらとしたしこりは、排泄器官のはずの場所を性器へと変えた要因の一つで、硬度の頂点に達したちんぽでぐりゅっ♡ ごりゅっ♡ とくじると、ちんぽを引き止めるように、ぢゅぽぉぉぉ……♡ と、おまんこが絡みつき、じょっ♡ じょろぉ……♡♡ とデカクリは甘イキおもらしをしてしまう。
「ほぁ……♡♡♡ しょこ♡ しょこっ♡ りゃめぇ……♡♡♡」
「駄目♡ じゃなくて、好き♡ だろ……♡♡♡」
 言葉は武器で商売道具なのだから正しく使わないと、と、いよいよ耳のふちからすら甘い匂いを放ち出した恋人を諭しながら、いっそう激しく腰を突き立てる。
 ごっ♡ ぐっ♡ ごりゅりゅっ♡ ぐりっ♡ ぐっ♡ ぐっ♡ ぐりゅんっ♡
 ちんぽの先っぽだけでなく、血管が浮き出た太竿でも撫で回してやれば、すっかりちんぽに弱い助平なしこりの自覚を取り戻し、乳首をさらに硬く尖らせ、おまんこの搾りも強く、デカクリの絶頂報告は細やかになった。
「しゅきぃ……っ♡♡ しゅきぃっ♡ ちんぽ♡ ごりごり……っ♡♡♡ しゅき……ぃ♡♡♡」
 のけ反ろうとする首を甘噛みで押さえ込み、ぢゅっ♡ ぢゅぅぅ〜……♡ と、うなじにキスマークを刻みつける。
 甘く香った首筋は、噛みついた瞬間に花が乱れ咲いたように匂い立ち、思わず深々とまんこをくじいてしまった。
「ほぁっ……♡♡♡」
「っ……ぅ……♡」
 ごりゅりゅりゅ……っ♡ と助平なしこりをほじりあげながら、どちゅっ♡ と、ちんぽの先っぽで届く『一旦の』限界にたどり着く。
 むちゅちゅっ♡と先っぽにくちづけるまんこ肉はやわこく、ちゅっ♡ ちゅぅっ♡ と積極的に甘えてくるから、ちんぽも喜んで奥へ奥へと進もうとする。
「く、そ……っ♡ やっぱやらしいまんこじゃねえか……っ♡ しゅきしゅき♡ って上手に先っぽおしゃぶり♡ しやがって……♡♡♡」
「りゃかりゃっ♡ せ、そぉ、はぁ♡ しょなこと、してにゃぃぃぃ……っ♡♡」
「今もおまんこ♡ ちんぽ♡ ちゅぱちゅぱ♡ してんのにっ♡♡♡ してねえわけ、ねえだろっ♡♡」
「ふっ♡ うぅぅっ♡♡♡」
 いくら否定したところで、ちんぽの先っぽ——ぶっくり♡ ふくれた亀頭のみならず、尿道口、くびれまでをちろちろ……♡ と舐め回すおまんこ♡ は、どう考えてもやらしい以外ない。
 それどころか、両手ブラにぶるんぶるん♡ と押しつけたむっちりおっぱい♡ も、指の股に挟まってしこしこ♡ おねだりをしている完全勃起乳首♡ も、ちんぽを迎えるべく、へこ♡ へこ♡ と揺れている腰も、ぶしゃぶしゃ♡ イキしょんで湖を作っているズル剥けデカクリ♡ も。おまんこ♡ 以外の頭のてっぺんから爪先までも、余すことなくいやらしい。
 ちんぽを煽り、たかぶらせる香りもどんどん強くなっている。
「……空却はいやらしくないのに、身体だけがいやらしくなってんだよな……♡」
「……ぅん……?」
「俺もな、本当はやらしいことなんかしたくなかったんだよ……っ♡ 十四にお前が変なモン使われて具合が悪そうだ……って言われて……慌てて来たら、こんなことなって……♡♡」
「ひとや……?」
「お互い、不可抗力ってことにしようぜ……♡♡♡」
 欲に溺れきれないままの心が、とっくに淫らに染まった身体についていけず天邪鬼な反応をするのなら、一緒に馬鹿になればいい。ベッドの上は二人きりで、どれだけみっともなく身悶えよがっても、誰も知る由などないのだ。
 もう一度、甘く誘ううなじへと、今度は軽く歯を立てる。ほんの少しだけキツく、歯で皮膚をくすぐるようにすれば、いっそう強くキスマークが刻まれた。
「ぁ……っ♡」
 弱々しいよがりは、ぷしっ♡ という甘イキおもらしと同時に上がり、すぐに喉奥へと飲み込まれてしまう。
 二度とそんなことしていない、したくない、いやらしくない、などとは言わせない。
「ふ、ぅっ……♡♡♡」
 控えめな喘ぎに逆らうように、また甘い香りがぶわりと広がった。
 先っぽへの歓待を続ける肉壁にはまだ先がある。
 男の子宮などとも言われるそこは、快感の頂点を極めないと至ることの出来ない場所で、招かれなければ挿入ることが出来ない——もちろん、強引に押し入ることも出来るが、負けん気の強い恋人の心まで素直にするのならば、どちらが望ましいかなど言うまでもない。
「……ったく……♡ ぁ♡ とか、かあわいい声♡ でちんぽ煽りやがって……♡ そのくせおまんこ♡ はぢゅぽぢゅぽ♡ 下品にちんぽしゃぶりやがってよお……っ♡♡」
「ひ、ぁ……♡♡」
「まあた……♡ もっとやらしい……おまんこ♡ みたいな恥ずかしい声……♡ 出しちまえよ……♡」
 その方がずっと気持ちいい——♡
 髪と同じくらい赤く、甘く香る耳に囁くと、きゅぅぅぅ……っ♡ とまんこを締められ、先っぽをしゃぶる肉壁がつぽつぽ♡ とちんぽを奥へと引き込もうとする。
「ぁ、ぇ……っ♡♡ りぇにゃぃ……♡♡♡ ゃぁし、こぇ……♡♡♡ れにゃぃ……っ♡♡♡」
 普段あれだけうるさくて、クセのある喋り方や歌い方をするのに、ベッドの上ではずいぶんかわいらしくなってしまう。こんなにとろけてしまう前ならいつものような力強さの片鱗もあるが、ここまでになったらダメだ。
「空ちゃんは……♡ お尻をおまんこ♡ にされて♡ ちんこをデカクリ♡ にされて♡ 乳首だけでもイける……♡ 抱くより抱かれる方が気持ちいい♡ エッチでかあわいい……♡ お坊さんだもんなあ……♡♡♡」
「ふぁ……♡♡♡ か、いく、にゃぃ……っ♡♡」
「おまんこ♡ ほじほじ♡ されながら♡ 乳首♡ なでなで♡ されて……♡♡ ふぁ……♡ とか言っちまうのはエッチでかあわいいんだよ……♡♡♡」
 とちゅっ♡ とちゅんっ♡ と、やわくほどけている真っ最中のまんこ壁をちんぽの先っぽで優しくノックしながら、両手ブラでおっぱいを揉みしだきつつ乳首を撫で、扱く。
 ゃ♡ ゃぁ〜〜〜……っ♡♡♡ と、ひどくか細く高い声を上げて、ズル剥けデカクリ♡ からぷしゃぁぁ……♡ と楚々とした水音を響かせた。
「うれしょんか? それともイキしょんか? どっちにしろエッチでかわいい声出しちまって……♡ おまんこ♡ と、乳首……♡ どっちもエッチなことだあいすき♡ だもんなあ……♡」
「ゃめ……♡♡ ゃぁぁぁあああ……っ♡♡♡」
 ぷしぃぃぃぃっ♡ と激しく鋭い粗相が部屋中に響き、おまんこもぎゅぎゅぎゅっんっ♡ とちんぽの根っこから先っぽまでを、搾り上げるように締めつける。
 絶頂のたびに新鮮な甘さをもたらす香りは鼻が慣れることを知らず、十四が全く話題にしなかったから幻臭ではないかとも思うが、今はもうただのセックスのスパイスの一つだ。
「イクたびエッチでかわいいおもらしして……♡ エッチでかわいい匂いもぷんぷんさせて……♡ エッチなことだあいすき♡ な、かあわいいお坊さんおまんこ……♡♡♡ もおっと、エッチでかわいくっ♡ してやる……♡♡」
「しゅんにゃっ♡ ゃっ♡ ゃあっ♡ ちんぽ……♡ ぐりぐりしゅ、なぁ……っ♡♡♡」
 尻を丸出しにしてろくすっぽ隠せぬまま弱々しく横に振られた頭より、鼻腔に刺さる甘さと男の子宮などと呼ばれる秘奥への道が拓きはじめたことの方がよほど信じられる。
 おっぱいもすっかりむっちりとやわらかで、手のひらでぶるぶるっ♡ とゆするたび、おまんこの肉壁もやわくほぐれ、むちゅっ♡ むちっ♡ とちんぽに甘えた音を立てた。
「エッチでかわいいお坊さんおまんこ……♡♡♡ は、ちんぽしゅき♡ おまんこもっと♡ エッチでかわいくして♡ だってよ♡」
「ほ、ほあぁぁぁぁぁ……っ♡♡♡」
 ぢゅぶんっ♡ と、ついにちんぽがエッチでかわいい♡ お坊さんおまんこ♡ の赤ちゃん部屋♡——ちいちゃい♡ おまんこ♡ らしく、ちいちゃい♡ 赤ちゃん部屋♡——に招かれた。
 ちんぽの先っぽしか入れず、滅多に入られることもないそこは、ちんぽでかわいがられ、種付をされることしか知らない、一番エッチでかわいい場所だ。
「はっ……♡ たまんねえなあ……♡♡ エッチでかわいい♡ お坊さんの種付部屋……っ♡♡♡ ちんぽしゅきしゅき♡ って……♡♡♡ 容赦ねえ……っ♡♡」
「ふぁ……♡♡ しゅぉぃ……♡♡ しゅぉぃぃぃぃ……っ♡♡♡」
「ちんぽしゅごいかあ♡ 空ちゃんのお坊さんおまんこ♡ もエッチで♡ かわいくて♡ しゅごいぞ……♡♡♡」
 少し乱暴な訪問をしたにも関わらず、もてなそうとする肉壁のむちゅむちゅ♡ ちゅぽちゅぱ♡ という丁寧な愛撫は賓客へのそれで、種付してもらうためにきんたまから根こそぎ奪い取るように、ちんぽの根っこから先っぽまでを上へ上へと扱き上げる。
 エッチなしこり♡ があるあたりなど、意識しておまんこ肉♡ を動かすのはそれだけでイキしょん♡ うれしょん♡ するだろうに、しょわあっ♡ しょろろっ♡ と、いやらしいおもらし染みを作るのを厭わずにもてなしてくれた。
「ひぉぁ……♡ ひぉや……ぁ♡ ぃ、てぅ……♡♡ せ、そぉ……♡ ぉまんこもぉ……♡ くり、もぉ……っ♡ ひくびもぉ……っ♡♡ れんぶ、ぃ、てぅ……っ♡♡♡」
「誰のちんぽが挿入ってると思ってんだよ……♡ エッチでかわいい♡ 空却の全部……♡♡ 俺だけのモンだろ……っ♡♡」
 顔が見えなくとも、熱くうだっていく全身と密着していると全てがわかってしまう。どくどく♡ と脈打つ心臓と、同じリズムのおまんこ♡ に歓待され、きんたまから子種がぎゅんぎゅんと昇っていくのがわかる。
 エッチでかわいい♡ お坊さんおまんこ♡ は最後まで気を抜かない。子種が出てくるちんぽの口——子種口への熱烈な接遇は、ちいちゃくとも赤ちゃん部屋♡ としてのプライドを感じさせる。
 きんたまから太竿を通して蒔かれる種を余さず浴びるため、子種口をほじるように吸いつき、ぶっくりと硬く張り出した亀頭を磨き上げるやわ肉の壁は、もはや排泄器官ではなく、ちんぽ汁を搾り、ちんぽで達するための性器として熟れきっていた。
「せ、そ、のれんぶ……♡ ひとゃの……♡♡♡」
「準備万端の種付部屋……♡ 俺以外に挿入れさせる気なんざ、ないだろ?」
「にゃぃ……♡♡♡ ひとぁりゃけ……♡♡♡」
 身体はもちろん心もすっかり素直になった空却は、回らぬ舌と口で一生懸命おしゃべりしている。心臓とまんこがとくん♡ とくん♡ と脈打つたび、甘い香りとうれしょんがふり撒かれ、ちんぽときんたまがぐ……っ♡ と重くなった。
 ベッドの外の真っ直ぐで凛々しい、ほんの少しの天邪鬼と生意気も愛おしい。けれども強く頑強な意思を全てやわやわにとかされて、無防備に好意を垂れ流す姿は自分だけのものだ。
 幼稚で浅ましい優越感と独占欲が過剰なほどに満たされて、もっと飢えて渇いて止まらない。
「自分のモンには……♡ 名前、書かないとなあ……?」
「せ、そにも、ぉ……♡」
「いっつも、書いてんだろ……っ♡♡ ちんぽでみちみちの種付部屋ん中……♡♡♡ ちんぽ汁びゅ〜〜〜っ♡ ってして……♡ ちんぽの先っぽでい〜〜〜っぱい……♡♡♡」
 こういう風に……♡ と腰をぐりゅんっ♡ と動かせば、先走りでぬめる先っぽが種付部屋をずりゅんっ♡ とかき回した。
「ふぁっ♡ あぁぁぁぁんっ♡♡♡」
 種付待ちの赤ちゃん部屋はたったそれだけでぎゅうぅぅぅぅんっ♡♡♡ とちんぽの先っぽを締めつけ、全く薄くならない甘い匂いを、うれしょん共々噴き上げる。
 ぶしゅぅぅぅっ♡ というはしたない粗相すら甘く鼻をくすぐって、締めつけられたちんぽがいきり勃つ。
「種付前の一筆目でこのイキっぷり……♡ このちいちえ種村部屋……っ♡ ちんぽ汁でいっぱいの孕み部屋♡ になったら……♡♡♡ ずうっとイキっぱなしかもなあ……♡♡♡」
「いき、ぱらし……♡」
「そうだよ……♡ ちょっと撫でただけでおまんこも種付部屋もぎちぎちに締めてイキやがって……♡♡ このあとどうすんだよ……♡♡♡ まだ俺は一回もイッてねえのに……♡♡♡」
 ぐりっ♡ とちんぽを突き上げながら、ぱんぱんに張り詰めたきんたまを、ず……♡ と尻に擦りつける。
 ずくずくと煮えたぎるきんたまがうだりきった尻たぶと擦れ合うだけでちんぽがびくびく……っ♡ と、ふるえると、敏感なまんこと種付部屋もわなないた。
 射精への備えであり、イキっぱなしの身体の反射であるそれを、喉奥であえぎを噛み殺したせいで余計に感じてイキしょんをしてしまうのがちんぽを煽ってしょうがない。
「なあ……空却……♡」
 ひ♡ ひ♡ と荒く息を吐きながら、種付して♡ と誘う香りを全身から発するしか出来なくなっている恋人に無茶を言う。
 とは言っても可愛いものだ。こちらは夜明け前に呼び出して山籠りだ、生肉を素手で砕けだ、異常な味付けのラーメンを完食しろだ、日々『修行』の名目で無茶苦茶を言われているのだから。
「……せ、その……♡」
「ん?」
「……かぁわいい♡ えっちな♡ せ、その、ゃらしぃ、とこ……♡」
 くたりとしてベッドに埋まっていた頭がおもむろに動き、涙でうるんだ金の瞳がこちらをとらえる。わずかに覗くちいさな口が大義そうにはくはくと開閉すると、ちらちらと赤くぬめる舌もゆっくりと踊った。
「ひとゃのこと……♡ だぁいしゅき♡ な♡ え、ちな♡ ぉまんこ……♡ とぉ……♡ え、ち、な……♡ たねつけべゃ……♡♡♡ ちんぽ……♡ はぃ、てね、と……♡♡ らめ♡ に♡ しろ、ょ……♡♡♡」
 この期に及んで、きゅっ……♡ きゅぅ♡ と、甘え、強請り、媚びるおまんこと種付部屋を、ちんぽ無しでは駄目にしろ、と懇願するのではなく煽る。
 うるんだ金の水面の奥に決して折れない意志があって、それがどれだけ快楽に溺れても揺らがぬまま在り続けるから追いかけてしまう。
 今だって逃げられずに捕らわれているのは空却なのに、お前のものになってやると言う尊大さで俺を囲い込んでいる。
 幼い優越感と独占欲を見透かした歳下の恋人への甘えと苛立ちが、ちんぽと共に頂点へと至った。
「この……っ♡ お坊さん♡ のくせして……っ♡♡ エッチなとこ♡ ぜえんぶ♡ ちんぽ漬け♡ にしろ♡ とか言いやがって……っ♡♡♡」
「ひぁっ♡ ぁ♡ ぁぅ……っ♡ ゃ、ぅぅ……♡♡♡」
「まあた……っ♡ かあわいい♡ エッチな♡ 声出しやがって……っ♡♡♡」
 ちんぽが挿入っていないと駄目な身体にしろ——などという三流ポルノじみたことを言ったのは空却自身で、俺はかわいいかわいい恋人のお願い事は出来るだけ叶えてやりたいと思っている。
 二十四時間三百六十五日常時ちんぽが挿入っていないと駄目な助平な身体にしてやるべく、やらねばならないことなどたった一つしかない。
「ひ、ぉぁ……っ♡ ひぉや……ぁ♡」
「ちいちえ種付部屋……っ♡ 先っぽごりゅごりゅ♡ されて……♡ ぷりっぷり♡ になってんなあ……♡♡」
「ぁ、ふぁ……っ♡♡ ぁ……♡ こ、たにぇ……っ♡♡ ひ、ぉやの……っ♡♡♡ こた、にぇ……っ♡♡♡」
 舌足らずで何を言っているかわからなかったが、ぎゅっ♡ ぎゅっ♡ ぎゅぅ〜っ♡ と、ちんぽを搾るおまんこと種付部屋が教えてくれた。
「ちんぽ挿入ってるだけじゃ駄目だもんなあ……♡ おまんこ♡ も♡ 種付部屋♡ も……♡ 子種♡ ぶっかけられないとイケないもんなあ……♡♡♡」
 ぁ……♡ という意味を成さない喘ぎより、もはや空気が色づいて見えるほどの芳香と、指を押し上げる硬く勃起した乳首、しょわぁ……♡ という粗相、なによりも熱く熟れてちんぽを搾る性器と化した後腔が答えとなる。
「こんなちんぽだいしゅき♡ ザーメン中毒♡ の助平なお坊さん♡ が後継者たあ……♡ やらしいご利益しかないお寺になっちまうなあ……♡」
「んなこ、と♡ わかん、ねぇょ……っ♡」
「でも二十四時間三百六十五日、ずうっとちんぽ挿入ってないとイヤなんだろ? かわいくてエッチなお坊さん♡ の♡ やらしいちんぽしゃぶり……♡♡♡ バレないわけねえだろ……っ♡」
 立派な袈裟を纏ったところで、いやらしく熟した身体と欲に濡れた心は封じきれやしない。
 わずかに覗くうなじや指先、足首が、焼けつくような甘い香りを放って、見るものを煽る。
 その、節制と欲の危うい均衡を保つ極上の肉体と、何ものにも溺れきらぬからこそ道連れにしたくなる魂が、目の前で色と情にくずおれるのだ。
「やらしい匂いぷんぷんふり撒いて……♡ こりっこりの乳首とデカパイ♡ イキすぎてズル剥けのデカクリ♡ むちむちの尻と子種まみれのおまんこ見せつけながら生ハメ種付……♡ ……参拝しがいがあるだろうなあ……♡」
「ぁ……♡ ばぁか……♡♡♡」
「お布施もはずんでくれるだろうなあ……♡ ……金よりもちんぽ汁が注がれてそうだが……♡」
 まぐわいを拝まれ、賽銭箱を精子で満たされる——普段の恋人なら怒り狂ったであろう卑猥で罰当たりな想像はしかし、きゅきゅん……っ♡ というちんぽへの締めつけが肯定してしまった。
 どきどき♡ どくどく♡ というかわいらしくも激しい鼓動が、公開性交参拝投汁♡ などという下品な想像への期待を示している。
「どうしてもちんぽ挿入れてやれないときもあるからなあ……♡ そういうときは俺のちんぽの形の玩具……♡ 根っこまでハメて……♡ 外れないようにイイところで固定して……♡ ずうっとイキしょん♡ させてやる……♡」
 作務衣の、法衣の、袈裟の下——望むならおまんこ♡ 以外も切なくないように玩具をつけてやる。おもらしを見られたくないならその対策も。もちろん、もっと淫らな姿をじっくりと見られたいならばそれだって、何だって叶えてやる。
 二十四時間三百六十五日ちんぽをハメるための代替案を並べて囁けば、じょっ♡ じょろろ……♡ とうれしょんで返事をされた。
「ぁ……♡ ぁ♡ ぁーーー……♡♡♡」
「……小便のことを『聖水』と言うこともあるが……♡ かわいくてエッチ♡ なお坊さんの『聖水』は人気が出るだろうなあ……♡」
 古代神話では神の肉体どころか体液、排泄物から天地創造が成されることもある。神聖な存在が髪の一本すら尊いなら、修行僧とて近しいものがあるだろう。
「かわいい♡ エッチな♡ お坊さん♡ の♡ おまんこイキおもらし……♡♡♡ 有り難がられてお布施ももおっと、増えるぞ……♡」
「ひ、ぅ……っ♡♡♡」
 恥じらいと快感で上手に動かぬ口よりも、よほど素早く明瞭に、ぷしぃぃっ♡ とイキしょんで返事をし、びくびく……っ♡ と、のたうつ背を押さえ込む。
「よかったなあ〜♡ きもちいい〜おまんこイキ♡ 見てシコってもらって♡ もおっときもちよくなれて♡ イキしょん♡ するたび♡ 有り難がってもらえて……♡ 参拝客のきんたまも財布もすっからかんだろうよ……っ♡♡♡」
「〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
 言葉も声もなく、ただ、頭の中に広がる淫らな想像で極めた恋人から、ぷしっ♡ ぷしゃぁぁぁぁっ♡ と盛大なイキしょんが吹き上がり、ベッドの上を海にした。
 何をしても絶頂してしまうというよりも、上り詰めたまま降りれず、絶えず絶頂しているのを刺激されて派手な反応になる——
 意地悪いことをしすぎた自覚はあるが、ここまでしないと大人しくならない恋人も大概だ。
「ひ、ぁ……♡ ぃ、とあ……♡」
「やあらし……♡ ……なあ、今、これも見られてるって想像してみな……♡♡ 彼氏♡ にマウント取られて……♡ デカパイ♡ 揉みくちゃにされて……♡ 獣みたいにちんぽで串刺しにされて……♡ それがぜえんぶきもちい♡ っておもらししてるの……♡ 参拝客に見られてるって……♡」
「ほ、ぁ……っ♡ ぁ♡ ぁ♡ ぁっ♡」
 わざとらしいほどこしょこしょと声をひそめて囁けば、かわいいかわいい♡ エッチ♡ な恋人は、ぶるぶるとふるえ、ひ、ひ、と鼻を鳴らす。
 二人きりの寝室に存在しない視線を見出して、はしたなくおまんこを締めつけながら、うれしょんを止められずにしょわぁ……♡ と淑やかな水音を立てた。
「かわいい♡ エッチ♡ なお坊さん♡ の♡ おまんこ説法……っ♡ ちんぽに効いて有り難〜い♡ ってよ……♡」
「ゃ♡ ゃ……っ♡ ゃぁぁ……っ♡」
 きゅんきゅん♡ とちんぽを扱きながら、しゃわ……♡ しょろ……♡ と射精代わりのイキしょんをしながら身悶えても説得力はまるでない。
 わずかな羞恥をなんとか示すものの、それ以上に身体も心も深く重い真からの絶頂を求めている。
「恥ずかしいフリして……っ♡ ちんぽ煽りやがって……っ♡♡♡ 生ハメ種付っ♡ 見られてイケ……っ♡♡♡」
「ぁっ♡ ひっ♡ ふぁぁぁぁぁ……っ♡」
 ずっぽり♡ 最奥の種付部屋にハマっていたちんぽの先っぽを、さらにずんっ♡ と押し入らせ、ぶちゅんっ♡ とやわい肉壁をほじり上げた。
 ぷりゅんぷりゅん♡ の種付部屋は、無遠慮に押しかけた侵入者にも、ちゅ♡ ちゅぅっ♡ とくちづけのように熱烈に子種口にしゃぶりつき、期待に満ちた感嘆と同じに射精を促す。
 長らくおあずけを食い、ゆるゆるときんたまを搾り続けていたおまんこも、腹の奥底から全身へと広がる甘いしびれに呼応して、ぎゅぅぅぅん……っ♡♡ と本気の搾精へと動き出した。
「ふ……っ♡ くそ……っ♡ 射精る……っ♡ 射精すぞ……っ♡♡♡ 甘ったるい匂いぷんぷんさせてる♡ 発情まんこ……っ♡♡♡ ザーメンで上書きしてやる……っ♡」
 射精すと決めたら、ねっちり……♡ 絡みついてちんぽを扱くぷりゅぷりゅおまんこ♡ に抗う理由などなく、デカパイを掴む手のひらにも汗と力がこもる。
 むちむち♡ こりこり♡ の感触に、すべすべ♡ が加わることで、ぬりゅん♡ ぬりゅん♡ と乳首を手のひらで撫でさすると、のびのびと育ったおっぱい♡ が、しっとり♡ と手のひらに馴染んだ。
 指の股からこぼれるおっぱいと乳首をきゅっ♡ と優しくつねれば、おまんこがじゅんっ♡ と熱を帯びて締めつける。
 頭のてっぺんから爪先まで、俺のちんぽに種付されるためだけに己を最適化した恋人が、眩暈がするほどいやらしい。
 そうして、ちゅ……♡ と、何もかもがぐちゃぐちゃのベッドの上では不釣り合いなかわいらしいリップ音が、ちんぽとやわこい肉壁から響いたのを合図に、射精した。
「ぁっ♡ ひぉぁっ♡ ぃくっ♡ いくっ♡ ぃきゅうぅぅっ♡♡♡」
 貯めに貯めた子種を『種付をされて気持ちよくなるための場所』と教え込んだ種付部屋へとぶち撒ける。
 びゅっ♡ びゅるるるるるるるるるるっ♡ びゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ♡♡♡
 触れるだけのくちづけに似た音を立てていたはずの肉壁は、すっかり子種口からゼロ距離で浴びせられたちんぽ汁に溺れ、びくびくびくんっ♡♡♡ と、種付イキ♡ にわなないていた。
 その上、達してもなお硬いままの先っぽに、予告どおりぐりゅぐりゅ♡ と、ちんぽ汁署名をされて、あふれんばかりの子種をねっちり♡ ぬっとり♡ と塗り込められたちいちゃな種村部屋は、甘く誘う匂いはなりをひそめ、すっかり濃厚な精子の香りの充満する着床部屋へと模様替えさせられている。
 種付の瞬間、ぎゅぅぅぅ〜っ♡ と揉みくちゃにされたおっぱい♡ と乳首♡ は、いまだ張りつめ、勃起したまま、ぴんっ♡ びんっ♡ と手のひらの中で絶頂の余韻に浸っていた。
 ズル剥けデカクリ♡ はと言えば、種付直後からイキしょん♡ とうれしょん♡ を交互にくり返し、ぷしぃ……♡ しょろろ……♡ しゃあああ……♡ と音だけは楚々とした淫らなおもらしを披露し続けている。
「ふぁ……♡ せ、その、いちばん……♡ え、ちなとこ……♡ なまぇ♡ かかれ、ちま、た……♡」
「……それも、名前も顔も知らねえ、参拝客に見られながら、な……♡ でっかい声でいくっ♡ いくっ♡ ってかわい〜く♡ よがりやがって……♡♡」
「まだそのせ、てぇ、いきてんの……♡」
 久しぶりにこちらを向いた顔は、望んだ深く重たい絶頂を得てか、いくらか普段どおりに戻っていて、甘い香りも薄くなっていた。
 中出しして上書きしたから匂いが薄くなったのかと思ったが、今の様子からすると一定の条件を満たすまで発情を促す香りなのかもしれない。
 件の連中はこの効果をわかっていて使ったのだろうか。どちらにしろ歪んだ承認欲求じみた動物愛護をする輩の考えることなどわかりたくもないし、わかるわけもない。
「二十四時間三百六十五日、ずうっとちんぽハメてイクとこ見られて、おもらしを『聖水』っつって売るんだろ?」
「……まじなわけねーだろ……あとさいごのいってねえ」
「してやってもいいが?」
「やんな」
 げぇ、と舌を出す顔は心底から嫌そうで、予想が当たりつつあることと、病院には焦って行かなくともいいことが確定した。
 回りがよくなる舌と、硬質な輝きを取り戻していく目に胸を撫で下ろす反面、まだ最中の色香は抜け切らない。
 秘奥に射精し、塗り込めた後から身体の状況は変わっていないのだ。
 絶頂以降、ゆるやかに落ち着いた心音と同じリズムできゅん♡ きゅん♡ とちんぽを締めつけられ、ごくごく♡ と残滓すらこそげ取るように先っぽをしゃぶられたまま、いつもどおりの顔をされるのは、それこそ二十四時間三百六十五日ハメっぱなしなんて馬鹿な話を想起させる。
「ひとや……っ」
「なんだ」
「まだ……いっかいしか、いってねぇのは……っ、わかるけど……♡」
「参拝客にぶっといディルドオナニーでイクとこ見られるのとどっちがいい?」
「も、それやめろ、て……♡」
 ばか、へんたい、すきもの、すけべ、そんな可愛くない罵倒をかわいい声でされるのを甘んじて受け止めて、本当は他人にはしたない行為を見せつける想像までして『自分のものだ』と独占欲を露わにされるのを悦ぶ恋人のうなじに食らいつく。
 獣——猫が、交尾をする時に、絶対逃さないためにする時のように。
「ひと、ゃ……っ♡♡♡」
 たった一噛みで声も瞳も溶け落ちて、ちんぽを咥えた着床部屋もおまんこも、どくどくっ♡ きゅうきゅんっ♡ と子種のおかわりをはじめた。
「……かわいいかわいい跡取り坊主の空ちゃんが、彼氏ちんぽ♡ で♡ エッチでかわいいおまんこ坊主♡ になったところ……♡ 参拝客だけじゃなくて……♡ 檀家さんにもいっぱい見てもらおうな……♡」
「しょれ、は……っ♡ ほ、とに……♡ ゃ、ぁっ♡」
 せっかくだから意地悪い想像に観客を足してやれば、ぼぼぼ、と全身が羞恥で赤く染まり、そのくせ身体はびんっ♡ ぴんっ♡ きゅっ♡ きゅぅんっ♡ と興奮を隠さない。
「嘘こけ……っ♡ 乳首こりこり♡ デカクリびんびん♡ まんこぎゅうぎゅう♡ にしてんぞ……っ♡」
「れ、も……♡ ゃあ…‥っ♡」
「ああ……♡ ちっちえとき寝小便してた空ちゃん♡ が♡ おっきくなって彼氏ちんぽ♡ で♡ おまんこイキしょん♡ しまくるとこ……♡ 見られたくないかあ……♡♡」
「ば、か……ぁっ♡」
 生まれた時から孫か子かとかわいがられた恋人には、自認祖父母だの親だのが多すぎる。
 中には血縁たる住職にはない舅姑じみた敵対視をしてくる者もいて、そういう連中をいなしながら、何も知らぬくせにと裏で舌を出す。
 空ちゃん空ちゃんと未だ赤子か幼子のごとく恋人を呼んで愛玩されるのは存外ストレスだったらしい。
「まあ……♡ 見られちまうけどな……♡♡♡ ちいちえおまんこ♡ 彼氏ちんぽの形にされて……♡ 根っこまでずっぽりハメてられて……♡ びゅびゅ〜っ♡ って中出しされて……♡ おもらしイキ♡ するところ……♡♡♡」
「ひっ♡ ぁぁぁ……っ♡♡♡」
 押し潰したままでは見えにくいだろうと、くったりした身体を持ち上げ、背面座位になるように整える。
 ぐりゅん♡ と挿入ったままのちんぽが動いて、ぷしゃぁぁぁ……っ♡ とおもらし潮を吹き上げたが、体勢が変わり、大股開きでのそれは狙った以上に意地悪い想像に合致してしまった。
「さっそく見られちまったなあ……♡ エッチな大人のおもらし……♡」
「〜〜〜っ♡♡♡」
 寄りかかりながら、どうにかこちらを睨みつけてくるものの、全く怖くもなんともない。
 むしろもっと……♡ と強請るような視線すら感じて、よりかわいがりやすくなったおっぱい♡ をたゆたゆ♡ と揺らしてやった。
「エッチなおっぱい♡ も♡ ちゃあんと見てもらわないと……♡」
「にゃ、んぅっ♡」
 手のひらからこぼれるむっちりとしたデカパイ♡ と、乳輪までふっくらと浮き上がり常時甘勃起している乳首♡ を寄せ上げ、ぶるぶる〜っ♡ と揺さぶれば、それだけでぷしゃっ♡ と淫らな飛沫が上がる。
「まあたやらしいおもらし……♡♡ 檀家さんびっくりしてんだろ……♡ 空ちゃんがこおんなエッチで……♡」
「も……っ、ゃぁ……っ♡」
 檀家さんに見られている——一期一会の参拝客よりよほど身近な存在で羞恥を煽り続けた結果、おまんこも着床部屋も嬉しそうにちんぽを締めつけた。
 自分の知らない幼い頃の恋人を知っている者共に、自分の手で淫らに変わった恋人を見せつける悪い想像は、思ったよりもずっとちんぽに効く。
 勢いづいて、おっぱいを掬って手ブラを作った後、指の隙間に乳首を挟んで扱き、弾き、転がし、潰すと、まんこをきゅんきゅん♡ させて、体勢を変えて三度目のおもらしイキを披露させた。
「ゃ♡ なのに檀家さんに見られて、い〜〜〜っぱい……♡ イッちまったなあ……♡」
「ぅ、さぃ……っ♡」
「このまま彼氏ちんぽ♡ 生ハメ中出しイキ♡ も見てもらおうな……♡」
「やめろ、て、い、ても……やるくせに……っ♡」
「お前がやってほしい♡ って顔してんだよ……♡」
 おっぱいから手を放し、そのままでも大きく開いた足の太腿を掴んでがぱりと限界まで開く。
 その場にいない、けれどいる、と仮定している存在に見せつけるために、ずっぽり……♡ とちんぽを咥え込んだおまんこ♡ がよく見えるようにしてやった。
 おもらしをし続けているズル剥けデカクリ♡ も、ぷるん♡ とかわいらしく揺れている。
「へ、ま……っ♡」
「一番エッチになったところ……♡ 皆さんにちゃあんと見てもらわないとダメだろ?」
「しょ、な♡ しょこ……♡ わぁ……っ♡♡♡」
触れ合った場所が燃え上がりそうなほどほてり、ちんぽがぎゅぅ〜〜〜っ♡ と締めつけられた。デカクリはひくん……っ♡ ひくん……っ♡ とわずかに首をもたげながら、これまでのおもらしの雫をぽとぽととこぼす。
 恥じらう言葉に反して貪欲な身体にちんぽが苦しくなって、ぬう……っ♡ と少しだけ腰を引いてちんぽを抜くと、察しのいい恋人から待ったがかかった。
「ま、て……♡ ゃ♡ ゃぁ……っ♡」
「おっぱいイキ♡ も見られてんだから……っ♡ おまんこイキ♡ も見せてやんな……っ♡♡♡」
「ひっ♡♡♡」
 もちろん待つわけもなく、ぢゅぶんっ♡♡♡ と、より深くほじるように腰を打ち据える。
 散々居座ったおまんこと着床部屋も、その程度では痛むことなく、むしろ着床部屋から流れ落ちた子種でいっそうスムーズに敏感な肉壁をくじられては、きゅん♡ きゅう♡ とちんぽに絡みついた。
 揺さぶるたびにぷるん♡ ぶるん♡ とあわく勃ち上がったデカクリと、支えをなくしたデカパイがかわいらしく揺れるのがたまらない。
「はっ♡ 二回目……っ♡ 射精すぞ……っ♡♡♡」
「ぁ♡ ひぉゃぁ……っ♡ りゃしぇ……っ♡ せ、その、ぉまんこ……っ♡♡♡ い、ぱい……♡♡♡」
 寸前までのゃ♡ ゃ♡ というのはなんだったのか。
 びゅるっ♡ びゅっ♡ びゅぅぅぅううううっ♡♡♡ とちんぽ汁まみれの着床部屋に二発目を射精すと、ぴんっ♡ と乳首を張ったまま、のけ反ってよがり、ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡ と盛大なイキしょんでベッドを濡らした。
 少しだけ腹が膨れて見えたから、ちんぽをずらしてやると、ちいちゃな着床部屋にはキャパシティオーバーらしき子種がどろどろと流れてくる。
「ん……♡ ぁ♡ りゃめ……♡♡♡」
 深いものでは二度目とはいえ、ほぼ達し続けているも同然の恋人が大義そうに指を股座へと這わせると、流れ落ちた子種を再び中へとおさめようとしていた。
 白い指に絡む白濁は、決して腹に入ってもいいことはない。行為が終わった後は徹底して取り除くものを、拙い動きで、ぬと……♡ ぬち……♡ と押し込んでいく。
「そんなことしなくてもまだ中に入ってんだろ?」
 ついでに言うと、ちんぽはずらしただけでまだ挿入っているから、指がちんぽにかすめるのが大変によくない。悪くはないが、三回目はちょっと検討したいのだ。
 だから揶揄うように言えば手が止まるかと思ったのだが、一回目からそう間を置かずに与えられた二回目の大きな絶頂は恋人を少しうだらせすぎたらしい。
「せ、そぉのれんぶ、ひとゃのらから……♡ ひとゃのれんぶ……♡ せ、その、だろ……♡♡♡」
 過ぎた快感の熱で浮かされて、いつもより険のない顔で微笑まれると、ただただかわいらしく、これが最後に残るものなのだと思わされた。
 最中の馬鹿なごっこ遊び以外で誰かに見せるなどあり得ない。見せつけるにしたって他に方法なんぞいくらでもある。
 それこそただ、隣にいるだけでいい。誰といるよりも一番、俺といる時が一番、この子供は綺麗に笑う。
「ひとや……?」
 返事がないのに焦れたのか、見上げる顔が少し翳る。
 こんなに近く、深く、誰よりもそばにいる時にそんな顔をさせるのは恋人という立場の名折れだ。
 愛とプライドと、おとなげない感情の全てをのせたくちびるを、『あ』の形に開いたちいさな口に重ねれば、見慣れた世界一の笑顔を浮かべた。



「またたびには薔薇の匂いに似た成分が含まれるんだと」
「そんな匂いしたかぁ?」
「あくまでも含まれるだけだからな。それを人間が感じ取れるかは別だ」
「で? 何が言いてぇんだよ」
「昨日お前が倒し損ねた馬鹿共が捕まった」
 翌朝、というか昼。重要な案件はないからと休みを取り、病院に行くか考えていると警察から電話がかかってきた。
 どうやら十四がいつになく激しく荒々しいパフォーマンスをして姫君達を湧かせ、獄が抱き潰した空却の看護と後始末に追われていた頃、おかしなマイクアクセサリーをつけた連中が地域猫を保護している人に襲いかかって通報からの逮捕をされていたらしい。
 取り調べの最中に空却の名前が上がり、散々身元を引き受けたせいで獄に連絡が来たのだが、最初に襲われた時点で名指しだったこと、常日頃から空却決め打ちで喧嘩を売られることが多すぎて、よもや逃げた後も誰かを襲っていると思っていなかったのだ。
 考えてみればSNSの時も空却との件以降に知らぬ間に炎上してアカウント停止されていたのだから、特に目の敵にしていたのが空却なだけで、気に食わねば誰彼かまわず突っ込んでいくタイプなのだろう。
 口にするもがはばかられる液体で使用不能になったベッドからソファに移動させていた恋人が、ちょうどよく腹の音と共に目覚めたから顛末を報告してやったのに、ぶうたれた顔で見上げられた。
「……わざわざ倒し損ねたって言う必要ねーだろ……」
「そいつらがマイクにつけたオモチャ……アクセサリーは『ねこちゃんに好かれるようになるだけだ』と証言してるそうなんだが——」
「あ?」
「結局『使用者が猫に好かれるようになる』と思って違法サイトで購入したものが、実際は『相手の感覚を猫化・またたび成分の散布をして好かれるようにする』効果だったってオチだ」
「……その馬鹿共、説明読んでねぇんじゃねぇの?」
「お前に言われちゃおしまいだが、たぶん読んじゃいないだろうなあ……」
 オンラインショップに限らず、商品についている説明の一番大きな文字しか読まずにカートに突っ込むのはソファで転がる恋人も近いところがあるのだが、年配の檀家さんのトラブル相談にのるうちに『最低限は』読むようになったのを成長と呼ぶべきかは迷う。寺暮らしでデジタルに弱くともくらしの豆知識を読め。
「でもよぉ、拙僧がそのアクセサリー? のせいで猫みてぇになってたとしてだ。今回のコト、説明つくのかよ」
「まあ待て、俺もおかしいと思うところはあるが……例の違法マイクアクセサリーによって感覚が猫化すると、またたびに含まれる薔薇の香りに似た成分を認識出来るようになって甘く感じるようになるんじゃないか?」
「最初に言ってたアレな。いきなりわけわかんねぇこと言うからなんか関係あんだとは思ったが……それを信じるとしても、だ。またたびの成分も出てんだろ? んなのになんで拙僧はあの馬鹿共じゃなくて獄を甘いって感じたんだよ。獄に効果が伝染った理由にもなんねーし」
 がばりと起き上がるとソファに胡座をかき、片手で頬杖をついてこちらをじろりと睨めつける。
 本来なら一人でも一捻り出来る相手を倒し損ねた悔しさ、姑息な手段に翻弄された不甲斐なさ、痛みには強くとも快楽には無防備どころか脆弱な自身への恥じらいが透けて見える金の目は、今はもう真っ直ぐで鋭い。
 こちらも警察から話せる範囲の情報を聞いただけで、その上で空却と十四からの話と合わせて推測しているにすぎないのだが、もっともらしいこじつけは用意出来てしまった。
「……猫はまたたびの匂いに興奮するが、フェロモンを感じ取る器官によってそういった反応をするそうだ。そしてフェロモンによる興奮状態を『性的な興奮』と捉えることもあるらしい。それを踏まえて……馬鹿共が散布したまたたび成分より、俺の匂いを甘く感じておかしくなった……ってのを、お前自身はどういうことだと思う?」
 もしも猫化した感覚でまたたびを薔薇のように甘く感じるならば。
 もしもまたたびの甘い香りからフェロモンを感じ取るならば。
 もしも甘い香りのするフェロモンで得た興奮を性的なものだとするのならば。
 もしもまたたびよりも甘い香りを恋人から感じたのならば。
 もしもとならばをくり返した果て、馬鹿だが愚かではなく、聡く察しの良い恋人は、刹那の逡巡ののち、頬杖をついたまま明後日の方向へと首を捻った。
「……なんで獄に伝染ったかの説明にゃなってねーぞ」
「それは俺だってわからん。お前の状態に合致するように考えたが、さっきのだって推測……ほとんど憶測なんだよ」
「助平」
「はあ?」
 おもむろに振り返った顔は少し赤く、目はじい、と睨めつけるもののどこかよそよそしい。降って湧いた誹りを吐いたくちびるはそれこそ花のように可憐で、反射的に噛みつき返したものの、悪いことをした気分にさせられる。
「だってそーだろ! 獄の言うことが本当だとしたら、テメェは変な攻撃を食らってないのに拙僧につられてやらしくなったんだろ? 拙僧よか助平じゃねぇか!」
「はぁ!? こんのバカエロガキ……っ! そもそもお前が俺の匂いでやらしくなんなきゃつられてねえんだよ!」
「んだと!? 獄こそやらしい匂いさせなきゃいーだろ! いっつも家行くと変になるんだよ!」
「……は?」
 思わぬ売り言葉の返答に窮していると、黙らせたと勘違いしたのか饒舌な舌がぺらぺらとよく回り、いっそう答え難くなっていく。
 曰く、家に入った瞬間からいい匂いがする。
 曰く、ソファは一番色々な匂いが染みついていて落ち着かない。
 曰く、ベッドはソファとは違ってこまめに洗濯されるけれど、洗い立てのシーツや枕カバーに匂いがうつっていくのにそわそわする。
 曰く、風呂で同じ石鹸を使うと自分から獄の匂いがしてくすぐったい。
 曰く……
「わかったか獄! てめぇ自身のやらしさが!」
 ……俺は何を聞かされているんだ——……?
 頭を抱えて倒れ伏したいのをぐっと堪えた先では、なぜか恋人が得意げにしているが、墓穴を掘っているのは俺ではない。
 今ここでお前が並べ立てた全部、お前が俺をやらしいと思っている理由だからな!? と叫び出したいのもぐっと堪え、最適解を弾き出す。
「……ああ、その、俺が助平で……悪かったな……?」
 ここで耐えれば今後の恋人と過ごす時間にすさまじいアドバンテージを得られる。
 頑なで天邪鬼な恋人を意地悪くかわいがる新たな手段が得られる。
 より大きな勝利のために下げる頭は惜しくないが、自分で自分に言い聞かせてもどうしても取れなかった疑問符だけは許してほしい、という願いは御機嫌に受け入れられ、恋人がソファの上で猫の子のように尊大に身を投げ出した。
 ぼふん、とソファに身体を沈めて、頬を生地へと擦りつけるほんのわずかな時間、ツンとした鼻先が、くん、と匂いを嗅ぐ仕草をしたのを見逃さずに、けれどもしっかりと網膜と脳裏に焼きつける。
 いずれ、遠からず来る、甘い甘い夜のために。

2026/5/6


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