因果逆転マスターベーション
天邪鬼な子供はいつだって好き放題。
こちらの気も知らずに無茶苦茶なことを言うから望むようにしてやったのだ。
それからずっとなし崩しにこの関係は続いている。
「ぁ……♡」
「本当に乳首好きだな……」
はじめて作務衣の前を崩してしなだれかかってきた日より、ずっと色濃く、大きく、硬くふくれるようになった乳首は、後ろから布越しに掴んで揺さぶるだけでないて悦ぶ。
衣服と擦れるていどのほんの少しの刺激でも、足腰は淫らにふるえ、大きく開いた股の間にじんわりと濡れた汁が流れていく。
ほとんど見かけなくなった和式便器を前に互いに立ったまま。しかも一方が快感でふるえる身体を支えながらというのは中々骨だ。
寺への用事とついでの差し入れに来ただけで、こんな事をしにきたわけではないのに。
「ぁ、はぁ……♡ きもちぃ……♡ から……♡♡」
「ちんこ触られるよりもか?」
奥まった場所にある客用便所は穴場で、滅多に誰も使わない。清掃以外では寺の人間も滅多に来ない。
空却にこの便所の一番奥の個室に呼ばれるというのはつまりそういう事なのだ。
「ちんこ、さわんねぇ、くせに……♡」
「触んなくても気持ちよさそうだからなあ?」
「ぁっ♡ ぅぅっ♡」
揺さぶるのをやめ、布越しにぴん、と勃起した乳首を掴んで、そのままちんこにするように、しゅっ、しゅっ、と下から上へ扱きあげる。
再び、がくがくとふるえだした腰は今にもくだけ落ちそうで、足に至ってはもう完全に寄りかかっていた。
触らずとも気持ちよさそうなちんこはゆるゆると首をもたげ、とぷ、ぷし、と先走りとも潮ともつかないものを吹きこぼす。
「もう、イクか……っ?」
「ん、ぅっ♡ ぃ、くぅっ♡ ぃくうぅぅぅぅっ♡」
乳首の先っぽのくぼみを爪先でぐっ、と、ほじると、噛み殺し損ねた声をどうにか押さえ込もうとして、間延びしたよがりが上がった。
もっともっととねだるように反られた胸に指先はぐりぐりと埋まり、ふるえる腰はつられて前に突き出されている。
最初からぱかりと開いていた股は、寄りかかったままいっそう大胆に広がり、ぷるんぷるん、と、きんたまごと揺れたちんこから、ぷしゃぁぁぁぁぁっ! と盛大に潮を吹き上げた。
ほとんどは目の前に便器へと流れ落ちたものの、透明とはいえ派手に飛び散った跡は目立つ。
しかし——
「ぁ……♡ は、ぁ……♡」
「今回もダメか……」
「すげ、よか、たのに……♡」
数年前、イッても精子ではなく潮が出る、精子も出るには出るが潮の前後にちょろっとしか出ない、という相談をされたのがきっかけでこんなことになっている。
俺は元医大生とはいえ医者ではない、病院に行け、と断ったものの、医者はかかりつけ、近隣の病院も顔馴染みしかいない、と断り返された。
たしかに、ついこの間まで思春期だったような年齢の抱えるセンシティブな悩みとしては、何をするにしても逃げ場がなさすぎる。
その姿が苦くて黒い思い出を親友に悪意なく握られている自分と重なって、あれよあれよと空却が「イケそう」と思った時のオナニーサポート役についていた。
「……いい加減、乳首でイクのやめた方がいいと思うぞ」
「そう言われても、拙僧は乳首が擦れた衝撃でちんこが目覚めてっからなぁ」
そのモロ感乳首が諸悪の根源だと言うには乳首でイくのを見過ごし続け、またちんこより反応がいいからと乳首でイカせすぎてもしまった。
加えて最近はサポート役に徹しようとするほど、なぜか勃起してしまうようになった上、目敏く気づいた空却にちんこの観察と言って抜かれているのだ。
今だって、かがんだ空却にスラックスのジッパーを下されるやいなや、ぶるんっ、とガチガチに勃起したちんぽが飛び出して、やわらかな頬を無遠慮に打っている。
「相変わらず硬ぇしでっか……拙僧のちんこと何がちげぇんだ?」
しげしげとフル勃起ちんぽを眺め、触れ、撫で、扱く子供に、俺はちんぽでイッてきたからだと言える日は、お前はモロ感乳首でイキすぎてちんこでイキ慣れていないんだと言える日は、果たして来るのか——
そんな苦悩にあえぐ大人が、責任感と罪悪感と背徳感と快感で小さな口からあふれるほど射精した後、本気でオナニーサポート役なんて頼むと思ってたのかと嘲笑われ、狭い便所の片隅で最後の一線を超えるのはもう少し先である。
2026/5/6
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