狂乱ラビットパーク

 結婚祝――と書かれた熨斗がこんなに禍々しく見えることはあるだろうか、いいやない。
 善良無辜な被害者のようにふるえるには、新郎二人とも恨み妬み嫉みを方々から買いすぎているのだが、悪意と害意が溢れ出ているのは人間でも物でもわかりやすく御し易い。問題は腹の内を綺麗に隠して上品かつきらびやかに祝意を示される、まさに目の前の異様に分厚い熨斗袋のようなものにこそある。
「誰だよそれよこしたの」
「お前が臨時バイトした店のオーナーだよ」
 臨時バイトォ? と首を傾げる伴侶にとって、強引なスカウトくずれに襲われた女性の代わりにあやしげな会員制クラブで働くハメになったことなど、遠い過去でさして衝撃的でもない出来事だったのだろう。こちらにとっては約二週間前に起きたまだまだ深く爪痕の残る事件だったのだが、感性の違いは致し方ない。一番大事なところを誰よりもわかちあえるからこそ結婚した。
「あー! あの会員制クラブか! 獄がすっげぇ変態だってわかったときの!」
「どういう覚え方してんだクソガキ!」
「拙僧のことおまんこうさぎちゃん♡ とか言ってニヤニヤしながらやらしい道具で散々いたぶったの忘れたのか?」
 綺麗な金色を冷たく凍りついたジト目にしてなじられるのは辛い。恥じらいだとか照れだとかを欠片も感じさせない眼差しは、口に出すのもはばかられる辱めを受けたのだと訴えている。
「お前もノリノリだったろうが」
「乗んなきゃ拙僧が本気で泣いて嫌がってもまんこだのクリだの言いながらヤッたクセに」
「元はと言えばお前が悪いって教えるためだろうが……」
「やり方がやらしいんだよ」
 変態、と冷たく吐き捨てた声に、お前だっておとなのおまんこにして♡ だの、おしおきして♡ だの、やらしいことを言うわするわでちんぽを煽りまくったくせに……! と言ってやりたいのをぐっとこらえた。そのはしたないおねだりはこちらの意地の悪い責めに抵抗したものの、愛と快感で冷静な判断力をなくして発した台詞なのだ。限界まで追いつめて、かわいがって、惚れた弱みと心配させた罪悪感につけ込んで言わせたも同然の言葉は、やはり相当恥ずかしかったのだろう。これまでのように許して受け入れてくれるのになれて甘えすぎたら、存外に寛容な伴侶の堪忍袋とて限界を迎えるはずだ。
「……やめよう。俺も、お前も、悪かった。それで終わりにしたはずだ」
「蒸し返したのはてめーだけど……そうだな。終わった話にぐだぐだ言ってもしょうがねぇ」
 今はコレが本当に祝いの品なのかを確かめないといけねぇと、伴侶が祝儀袋とは思えぬ不穏さを漂わせたモノを開く。きらきらと輝く金銀の紐で結ばれた上等な水引を無遠慮に剥がし、何やら分厚い物体を包んでいる袋本体が光に当たると白から桃色へ、ほろほろと淡く色を変えるのも気にせず、がばりと中を開いた。
「んだこれ」
「あ? 見せてみな」
 中を覗いての第一声からすると札束ではなかったらしい。いくら結婚祝と書いてあっても常識はずれの金額は賄賂だなんだとなりかねない。後ろ暗いところのある者同士そんなことはしないと思っていたが――
「新規オープン大型アミューズメント施設プレミア御招待券御宿泊コース」
「あの変態クラブのオーナーのォ? どんなド変態ランドなんだよ」
「表の仕事だろうよ。ホテルにカラオケだのゲーセンだのが併設してるって感じだな。だが悪くないと思うぜ? プレオープンの招待だからそんなに混雑もしないだろうし、招待券だけじゃなくて各種優待券もつけてこの厚さだ。ほぼタダで遊べるぞ」
「なんだよ、イヤに乗り気じゃねえの」
「用意された部屋にバーがある」
「事務所にも家にもあんだろ……」
「あいつは仕事と酒のセンスがいい」
 呆れを隠さない伴侶は渋々という体を隠さず、表の仕事ならばあんな目に合うまいと了承してくれた。なんだかんだほぼタダの誘惑も効いたらしい。同封された施設案内パンフレットに大型スポーツ施設の紹介をみつけ、目の色を変えていたのに胸を撫で下ろす。

『ご結婚おめでとうございます。いえいえそんな、他意なんてありませんよ。お祝いと……ご迷惑をおかけしてしまったので……何か出来ればと思っただけで。まさかそんな……』
『……先生とのお付き合いも長いですからね……。実はですねえ……先日のお客様、そう、波羅夷様をお気に入りなさった方々です。最近報道されているご結婚のお話を聞いてさらに火がついてしまったそうで……ええ……』
『まさか! 先生の大切なパートナーである波羅夷様を差し出せだなんて恩知らずなことは申しませんよ……。ただ……低画質でほとんど修正された監視カメラの視聴、それもたったの一回きりにもかかわらず即一千万出すような方々ですから……』
『……ええ、そうです。長く専属弁護士をつとめて下さっている先生のお怒りを買うような裏切りは出来ない、と何度も申し上げました……。波羅夷様ご自身も御実家を継がれるでしょうし……今後お世話になることもあるでしょうとお伝えしたのですが……。どうしてももう一度、波羅夷様の艶姿がご覧になりたい……と。無垢で幼気な子兎と思っていたら、番に躾けられた幼妻だったのがたまらない、と皆様おっしゃられて……』
『お怒りはごもっともですが私も板挟みでして……。今回も決して記録媒体はお渡ししません。一度きり、一夜の夢としてお楽しみいただきます……』
『ご存じと思いますが、皆様……お立場のある方なので……決して口外などはなさいません……。先生や波羅夷様にご迷惑もおかけしたくないと私を通されて……ええ、もちろん! 先生にご了承ご協力いただいた上で前回よりも高画質高音質かつ無修正でのご視聴ですので……ええ……金額も……はい……』
『先生と波羅夷様にはいつも通りに過ごしていただければ大丈夫です。皆様のご興味は夜のご様子だけですから……ええ……ありがとうございます……』

 やぶれかぶれなオブラートに包んだ脅しの電話は伴侶には話していない。もちろん金に目が眩んだわけではなく、あのオーナーにも『お立場のある方々』にも関わらせたくないだけだ。変態顧客とも仕事相手の俺とも上手くやっていきたいオーナーは、双方に自分が介入するから諍いが防げていると示した上、ギリギリ納得するラインを見極めてふっかけている。
 ちなみに御執心だった『赤毛の子兎』が『波羅夷の子供』だとわかってすぐ『お立場のある方々』は直接手を出すのを断念したらしい。金持ち連中はオカルトじみた思想に傾倒しがちだ。莫大な金を動かす内に運だの神だのを感じる瞬間があるのだろう。由緒ある寺の子供であること、現住職で父親が日本版エクソシストとして一部で有名なこと、まだ修行中なれどもその父親の成せなかった荒行を果たしたことが功を奏して、有り余る金で黙らせるより上手く付き合いたい相手だと判断して手を引いたのは『お立場のある方々』らしい保身の高さだ。おかげでと言ったらいいのか、伴侶自身の貞操、金と欲に塗れた輩の命の無事は保たれている。
 しかし高画質無修正で伴侶との夜の営みを御観覧いただくことにはなってしまった。無料ではない。前回の比ではない金額を提示されたが、いくら出されようと本当は見せたくなどないのだ。ただオーナーの金と権力を持て余した人間が何をするかわからないという脅しも真実で、全面的に争うとなったらば、そこいらのチンピラみたく単純な暴力や陵辱ではすまないことになる。
 件の連中は外面を保つために変態クラブの会員なのだ。その表も裏も駆使して、伴侶が自ら進んでその身を差し出さざるを得ない状況を作り出すことだってしかねない。手酷くつっぱねれば起こりうる事態だが、こちらとて簡単にそうさせるわけもない。つまるところ互いに想定する泥沼は同じで、癪なことにオーナーが仲介する妥協点――自分が伴侶を抱いているのを出歯亀――に着地するしかない。
 絶対に妥協しなかったのは、今後どれだけ積まれようとこれきりこういった話は受けないということだったが、それに関してはあちらもあっさりと了承してくれたそうだ。今回は野良子兎を躾けたり、半端な番から寝取るのとは違うからと連中のリーダー格が引き、一部の強行派を諌めたらしい。
 さすがに下品な成金なだけではないと思ったが、極小サイズの超高画質監視カメラと高性能集音マイクだのをびっしり設置した部屋でのセックスを要求してくる変態には変わりない。しかも指定の小道具を一つ必ず装着させろと言われた。
 伴侶はそういうものを好まない、セックスそのものが頓挫するかもしれないと抵抗したものの、波羅夷様は先生がどうしてもとおっしゃれば聞いて下さいますよと微笑われた。逆の立場なら自分だってそう言っただろう。なにより嫌だ馬鹿変態と罵った子供が、最後には好きだ好きだと喘いで甘えるようにしたのは自分自身だ。
 かくして水面下で勃発しかけた醜い大人の抗争未遂をおさめるため、その中心にいるはずの伴侶は何も知らないまま『和解』の生贄になったのだった。

 八月の終わり、ついにその日が来てしまった。禍々しい結婚祝が届いてから今日まで、ふとした瞬間に伴侶が自分だけに見せる表情がかわいいと思うのに、この顔を変態共にも見せなければならないのだと思い出す。隠しきれていない憂鬱に、せっかくの伴侶の笑顔を何度曇らせたか。
 整った顔立ちで凛々しくかわいらしい伴侶は、セックスの最中に乱れてぐちゃぐちゃになってもなお艶やかで、熟れた身体の色香と過ぎた快感で子供がえりしたいとけなさが庇護欲と嗜虐心を煽る。大切にしながら意地悪くして、天邪鬼な心を素直にしたい。その全ては自分だけのものだったのに。
「獄どーしたんだよ、車来てんぞ」
「ああ、悪い……」
 ご丁寧に送迎車まで用意して下すったから、寺の前で待機していると見覚えのある車が停車した。朝と夜では印象が違うが、見栄以上に威嚇として磨き抜かれた車体には覚えがある。伴侶を忌々しい変態クラブと関わらせてしまった日に乗せられたのと同じ車だ。
「こうして見るとなんつうか、霊柩車に似てんな」
「縁起でもねえこと言うんじゃねえ」
 御仏の加護か獣の勘か、情事の痴態を鑑賞されるおぞましい未来を察したような不吉なイメージを口にする。寺の前というシチュエーションが余計にそう思わせるのか。
 以前と同じにうやうやしくエスコートされ、何も知らぬ伴侶がありがとなと楽しげに乗り込むのに続く。見た目も中身もピカピカの車に気後れすることなく、すっかりくつろいだ伴侶がさらにとんでもないことを言った。
「霊柩車っつうかヤクザの車だな」
「空却……」
「東都で乗ったのに似てるわ」
 あれはもっと狭くて煙草臭かった、臭いだけなら獄の車とどっこいだったとけたけた笑い、広々とした車内に足を伸ばす。これは何も知らない、知らないけれど何かあるとわかっている伴侶の牽制だ。
「ま、地獄に行くにゃちょうどいいか」
 運転席からこちらへと順繰りに流された目は妖しく猛々しい。静かに怒りをたたえた視線にホールドアップの姿勢をとれば、怖いくらいにっこりと笑われた。
 この件はのちのち当然のごとく一部始終を見聞きしていたオーナーから『運転を担当したものが波羅夷様の目に当てられて体調を崩したんですよ……』と愉快そうに報告されるのだが――。ともかく前回乗車したときよりも運転にどこか強張りを感じながら、順調に目的地へと近づいていた。
 微妙にヒリついた空気の中、車内に設置された冷蔵庫から勝手にコーラを出して飲む伴侶は靴まで脱いでリラックスしている。傍若無人に見えても存外に周囲を見ている伴侶がこんな風に圧を与えてくるのは、こちらに非があるからどうしようもない。自分に言えないワルイオトナのたくらみに勘付いておかんむりだとアピールする伴侶に、どう言葉を取り繕ったら『変態親父にハメ撮りを覗き見させる』のを納得してもらえるだろう。考えるまでもない、無理だ。
「まずどこから行く? でかいボルダリングがあるって言ってたろ」
「……やましいことがあると下手に出るヤツっているよな」
 沈黙に耐えかねてコーラ片手にパンフレットを眺める伴侶に話しかけるもにべもない。渦中のど真ん中にいて何も知らされない苛立ちが刺々しい眼差しからよくわかる。けれどももはやどうすることも出来ないのだ。脅し同然に決まったことにどうして抵抗しなかったと問われても、そうやって後先考えずに飛び出してしまうのが目に浮かぶからだと言ったことでもう一悶着起きる。
 本当に金と権力を持て余した変態は何をするかわからないから恐ろしい。ほんのつい最近のクラブでの出来事を思い出すとゾッとする。もしも最初に伴侶が絡んだチンピラが有能だったなら、オーナーが伴侶と自分の関係に勘づかなかったら、伴侶に目をつけた連中が強引な手を使っていたら……たくさんのもしもが浮かんでは、そうはならなかった偶然に柄にもなく神仏に感謝したりした。
「俺はお前に関わるやましいこととやらしいことしか考えてないからな。媚び諂って機嫌が直るならいくらでも頭を下げるさ」
「もう淫乱呼ばわりも動物扱いもゴメンだからな」
「それは約束しかねる」
 エッチなおまんこうさぎちゃん♡ と意地悪くかわいがるたび、びくびくぶるぶるとふるえてイクのがたまらないから無理だと断れば、ドスケベ馬鹿ちんぽ! と大きな車内に響き渡る声で怒鳴られる。お怒りはごもっともだが、偽らざる本心でなければそれはそれで嘘つきと怒られるのだ。
 どこか怯えていた運転手がふってわいた猥談に動揺したらしい。ルームミラーをちらちら見たり、振り返ったりする気配がするが、こちらから様子を伺うとそんな素振りは綺麗さっぱり隠してしまった。強張りが思ったのとは違う形でやわらいだ気もするが、運転自体に大きな乱れはずっとない。あの仕事に厳しそうなオーナーに運転手をまかされるだけはあると言っていいのか。
 最初とは違う理由で臍を曲げた伴侶が地面にめり込むくらい頭を下げさせてやると、ボルダリングと卓球とボウリングとテーブルホッケーと……とパンフレットを片手に念仏のように行きたい場所を読み上げる。見事に体力勝負のラインナップに若干の悪意を感じたが、この子供は疲れマラというものをいつまでたっても学ばない。
 激務の果ての久々の逢瀬、休んだ方がいいと頭を撫でて寝かしつけようとする現伴侶にいたく興奮して、恋人として許される限界の無体を強いてしまったこともあるのに。やつれてボロボロなのになんでいつもよりでかいんだよと、はてなだらけの顔で泣かれたときはいたくそそった。
「拙僧がイイコチャンじゃねえの、ちゃあんとわかってんだよなァ? 獄」
 上がった口角の隙間から覗く真珠色の八重歯がかわいらしくも獰猛に光る。たくらみごとをするならば暴かれて引っかき回される覚悟をしろと凄む金色が、最後には惚れた弱みで甘くぬかるむのを何度となく見てきた。
「もちろん。お前が何度お仕置きしたって懲りない大たわけなのなんて、誰よりもよぉくわかってるよ」
 だからこっちの気持ちも都合も考えない子供は何をされても仕方ないのだとほのめかせば、鼻で笑って返された。こちらの侮りを嘲るつもりなのかもしれないが、誰よりも何よりも恐れているから遠ざけている。どうしようもなく腐った大人達の化かし合いから。
 束の間、生まれた沈黙をもうすぐ到着ですという運転手の声が壊す。伴侶の放つ圧に小動物のように縮こまっても、よく通って響く言葉に、これもオーナーに気に入られた理由かとひとりごちる。ほどなく見えてきた施設はショッピングモールのようなテーマパークのような、巨大で歪なパッチワークが不思議な一体感で鎮座していた。
 動揺と畏れを綺麗に隠した運転手にドアを開けられて入場した大型アミューズメント施設――名前はまだない――は、なんと今日は伴侶と自分だけの貸切らしい。手ぶらの伴侶はともかく最低限の荷物を詰めた自分の鞄は、入ってすぐホテルスタッフが身軽にお楽しみ下さいと回収していった。たった二人をもてなすにはあまりにも出迎えるスタッフが多いのに、ずいぶん金があんだなと伴侶が目を丸くする。たくらみに気づいているものの変態クラブですれ違った金持ちの変態親父共が関わっているとは思っていない様子に、安心していいのか胸を痛めていいのかわからない。
「バニーのねーちゃんはいねぇんだな」
「表の仕事だって言ってんだろ……」
「だって貸切だぜ? 実は酒池肉林でしたとか言われても驚かねえよ。それに獄が気をつけろって言ったんじゃねえか」
 ……どうやら据えた灸はよく効いていたらしい。あんな目には二度と会いたくないと眉をひそめる伴侶は『獄ならいい』とは言ったものの、想定以上にまんだのクリだの言われたのが嫌だったようだ。後半はだいぶ吹っ切れてノリノリになっていたように見えたのだが、異常事態でハイになっていただけなのだろう。
「そういう不義理はしないやつだから心配するな」
「じゃ、他がなんかヤベェんだな」
「あのな空却……」
「言いたくねーのか言えねーのか知らないけど、言わなくていいぜ。イヤなことはやんねえだけだからよ」
 それでいいだろ? と上目遣いににんまり笑われる。俺がかわいくて逆らえない顔を心得た伴侶が少しでも憎らしく思えたらいいものを。綺麗な弧を描く瞳と口がくちづけたくなるほどまぶしくて、NOと言うなどもったいなくて出来やしない。
 そこから先は平穏そのもので、目当てのスポーツ施設に真っ先に駆け込んだ伴侶は、目玉としてパンフレットにも載っている上級者向けのボルダリングをあっという間に制してしまった。微笑ましそうにしていたスタッフがじわじわと信じ難いものを見る目に変わるのを、わかるぞと胸の中で頷きながら遥か彼方から振られる手に返事をする。無邪気に果たされた登頂にトレーナーを名乗る人間が世界を狙えると口説きに来たが、体を見せてくれと言い出したから遮って連れ出した。獄が思ったような相手じゃないと言う伴侶に、俺より先にお前を脱がすやつも触るやつも許せないとごねれば、あやすように頬にくちづけられる。
 これは間違いなく貸切の恩恵で、普段ならば外でそんなことはしてくれない。スタッフは贅沢に配置されていたが、広大な施設の研修も兼ねているのだろう。きょろきょろと迷子のような様子で歩いているスタッフを見かけた後、周囲に誰もいない瞬間がたまに生まれていた。まさにその隙間の時間、もはや籍も入れた正式な伴侶が片手をするりとぎゅと絡ませる『恋人繋ぎ』をしたと思ったら、頬にちゅとやわらかいものが触れたのだ。
 ご機嫌とりだと繋いだ手をぶんぶんと振りながら歩き出す伴侶に引かれ、真新しい施設のぴかぴかの床を踏み鳴らす。恋人時代だってしなかったたわむれをするのがむず痒い。とっくにもっと深い場所で繋がっていて、それをカメラ越しとは言え見られてさえいるのに。たかだか手を繋ぐだけのことをまばらに散らばるスタッフに見られるのが恥ずかしいなんてちぐはぐだ。
「おら行くぞ獄! せいぜい拙僧に媚び売ってご機嫌とりな」
 次はボウリングだと引かれた手がいつもより強く絡まって、少し汗ばんだ熱い肌に触れる。興奮なのか照れ隠しなのかその両方か。今は言われたとおり機嫌を取ろう。傍若無人な伴侶に付き合って遊び回ったら二人して疲れ切って寝てしまうかもしれない。そうしたらオーナーと変態共は怒り狂うか困り果てるか。
 いくらこちら首を垂れてへつらって、地に埋まらんばかりに土下座して、泣いて縋りつこうとも、納得いかなければ決して頷かない伴侶に俺は勝つことが出来ない。騙されてやると笑った悪僧の気まぐれが都合のいい方へと傾くよう、せいぜい祈ってくれ――
 まあ、祈るより確実な方法なんていくらでもあるのだが。



 苦しげに息を吐く獄は、サービスとしてはじめからホテルの部屋に置かれていた酒を飲んでからおかしくなった。
 朝はスポーツコーナー、昼はフードコート、夕方までショッピングモールとゲームセンター、夜はレストランフロアと優待券をフルに使って遊び尽くした。変態クラブの慰謝料とこれから巻き込まれる何かへの迷惑料として遠慮なく楽しんだものの、果たして何かなどあるのかとすら思いはじめていたのだ。獄の奥歯に物が挟まったような態度からすると何もないわけがないのだけれど、まさか獄自身も知らなかったなんて思わなかった。
 お前用にコーラもあるぞと見たこともないくらいめかしこんだ瓶を渡されて、栓を抜いてそのまま飲もうとしたのを止められた。せっかくだからとワイングラスに注がれた炭酸水がおかしくて、乾杯、と一口飲み下した直後だ。
 最初はいつもみたくお好みの酒を味わっているのだと思っていた。今だって濃い琥珀色の注がれたロックグラスを愛おしげに眺めてから香りを楽しみ、ようやく口をつける――見慣れた仕草を横目にぐびぐびとコーラを飲んでいたのに。
「はぁ……っ!」
「獄……?」
 明らかにおかしい反応だった。深酒をしたときのように赤くなっているが、自分よりよほど酒を嗜んでいる獄が一口で酔うような度数かを見落とすわけがない。もしやこれが後ろめたそうにしていた何かで、自分を騙す演技なのかと思ったものの、それにしてはあまりにも迫真すぎる。そうこうする内に獄の顔はどんどん真っ赤になっていき、汗もぼたぼたと流れはじめていた。
 ボルダリング以降はずっと対戦して、ボウリング、テニス、卓球、テーブルホッケーと言っていたものはほぼ制覇。勝敗もほぼ引き分けで、どっこいどっこいに汗みどろだった。一度ホテルに戻るかと言っていたら、ぜひともとすすめられて併設のシャワールームを借りたのだ。新しい施設はなんでも綺麗で使い心地がいい。上がったあともアメニティが揃っていると嬉しそうに髪のセットをはじめる獄を服のクリーニング待ちの時間潰しになるかと観察した。すぐ飽きてマッサージ椅子に乗ったりしたけれど。
 昼間の景気のいい施設での遊びと同じかそれ以上の汗に、獄が服の前をくつろげた。お互い暑くて上着は着ていなかったから、汗で張りつく半袖のシャツに肌が浮き上がる。乱暴に外されたボタンの隙間からは、ぴっちりとしたインナーシャツが覗いた。
 どうしてしまったのか、苦しげにおかしな量の汗をしたたらせる目の前の男に心配よりも興奮が優ってしまう。額から首筋へ、鎖骨から胸元へと落ちる雫を追って、自然と目が下へ下へと落ちていく。だって、表情と仕草が、ベッドの上で見るのと同じだから――
 は、はぁ、と息を吐くくちびるに齧りつこうとしたその時、ピンポン、と軽やかなベルの音が響いた。インターフォン越しにプレゼントをお持ちしましたと言われて、慌てて受け取りに行く。貸切で頼んでもいないドリンクサービスを用意して、さらにプレゼント。こちらがこうなるのを見計らったようなタイミングに、嫌でも察しがついた。
 ドアを開けた先、見るからに何も知らない研修中の札をつけたスタッフが、お客様への贈り物でございますとリボンのかけられた大きな箱を抱えていた。一生懸命にこにことするスタッフを責めてもどうにもならない。焦りを隠して受け取って部屋に戻ると、それはなんだと目で問われた。
「獄のが知ってんじゃねえの?」
「俺も、知らん……」
 くそ、と吐き捨てる声に嘘はない。贈り主不明のプレゼントは十中八九オーナーからのもので、明らかに罠だとわかっていても飛び込むしかない時もある。可愛らしく飾られた箱を開けなければ、獄は恐らくこのままだ。

『ご結婚おめでとうございます。先日ご迷惑をおかけしましたお詫びと、これからも変わらぬお付き合いをお願いしたく用意いたしましたがいかがでしょうか』
『こちらは先日波羅夷様がお召しになっていたものと色とデザインが異なるものでございます。先生がお気に召していたようなのでご用意いたしました』
『先生へちょっとしたサプライズをいたしましたが、このプレゼントと共にお楽しみいただければ幸いです』

「くたばれセクハラ親父!」
 プレゼントの箱を開いた一番上に乗っていたメッセージカードに嫌な予感がしながら読んだらこれだ。要するに獄に一服盛って、自分にはエロ衣装を贈りつけてきたのだ。悪趣味なお膳立てにムカついて、無駄に硬くて立派なゴミは即丸めて捨てた。何が表の仕事は信用できる、だ。信用ならない変態助平親父じゃねえか。変態クラブの繁栄ぶりからすればエロ仕事は信用に足るのだろうが、あいにくそんな仕事を頼んだ覚えはない。
 箱の中の忌々しい記憶を呼び覚ますエロ衣装をどうしたものかと思いながら、はたと気づく。これだ。ここ最近、邪悪な結婚祝が届いてから獄が居心地悪そうにしていた原因はこれなのだ。
 変態クラブのエロ衣装には無駄に最先端の技術が使われていると後から聞いた。助平親父共の考えることは気持ち悪くて意味がわからんと右から左へと流していたが、箱の中のエロ衣装にもその無駄なエロ技術が使われているのだろう。件の変態クラブで自分にご執心の物好きな金持ちがいたらしいから、きっとそいつがこの馬鹿でかいハコを貸し切ってまでエロ衣装セックスさせたいのだ。
「……拙僧にコレ着せて獄とヤらせてぇのか」
 そういうことかと多少は落ち着いてきた共謀弁護士先生に目で問えば、どうにか押さえつけたギラついた目で肯定された。表の仕事のアミューズメント施設のプレついでに、裏の仕事のエロ衣装のプレもやっつけちまおうという商魂と助平根性のたくましさは天晴れと言ってやったらいいのか。
 このエロ衣装を着てのセックスにどんな意味があるかわからないが、恐らく目的が果たされるまでここから出られない。そう昔でもない変態クラブでは赤だったエロ衣装は今回は白で、そんなとこばっかり気を回しやがってと思わず舌打ちした。
「獄がセクハラ親父とどんな話し合いしたか知らねえけどな、拙僧は今日はヤんねえつもりでいたからなぁんも準備してねぇんだよ。今から風呂で準備して、このバッカみてえなエロ衣装着てやっから、せいぜい一人でマスかいてな!」
 じわじわと前のめりになっている共犯弁護士先生に捨て台詞を吐き、エロ衣装の箱を掴んで風呂場へと向かう。淫乱呼ばわりも動物扱いも嫌だと言ったのに、結局おまんこうさぎちゃん♡ だのと言って自分を辱めるのが好きなのだ。そんなの変態クラブの変態親父共と何が違うのか。苛つきを隠さぬまま飛び込んだ立派な風呂場で服を脱ぎ捨てた。

 細やかな気遣いも度が過ぎれば不気味というもので、乱暴に押し開けた浴室に『そういうことに使うんでしょう』と言わんばかりの道具がずらりと並んでいたのにドン引きしながら、ありがたく使わせてもらった。嫌々で渋々だったけれど、変態親父共のご用意したエロ衣装を着て一服盛られた変態助平弁護士とセックスしなくてはこのホテルからは出られない。あんまりじっくり準備していたら風呂場に襲撃されるか干からびるかされそうで、手早く最低限だけ整えた。
 さっきの様子だと即突っ込まれそうでおっかないから、洗浄後にふちのところと浅瀬だけはしっかりと広げておく。いちおう、当たり前の顔をして並んでいたディルドの一番小さいのが無理なく入るくらいには拓いて、いやというほどローションを注いでプラグで蓋をする。
 てっきりエロ衣装についていたうさぎの尻尾がそういう役割をすると思っていたら、尾骶骨あたりに貼り付けるようにとなっていた。そりゃまあ、おまんこうさぎちゃん♡ とセックスするときに尻尾を外したらお楽しみが半減する、のか? 金と時間と性欲を持て余した変態共の考えることはわからない。こんな玩具よりも大事なのは相手で、自分は別にセックスしなくたって一緒にいるだけで十分に満たされるのに。
 今更な不満でモヤモヤとしながら、それでも苦しそうにしている旦那となったカレシを見捨てることは出来ない。馬鹿で、助平で、金に汚く、仏罰スレスレの俗物でも、三千世界にただ一人の男なのだ。誰になんと言われようと、行き先が地獄だろうと、魂が擦り切れても共に歩むと決めたのだ。そこまで愛して結婚した――自分に何も相談せずに『これが空却にとって最良』と変態親父共のいやらしいたくらみに乗っかった――相手を許すのも、仏に仕えるものの道だろう。
 腹を括って箱の中のエロ衣装を取り出したものの、見事な純白の揃えにげんなりとした。こんな最悪の婚礼装束がこの世にあって、さらに自分が身につけなくてはならないなんて。やっぱり許したくなくなってきたけれど、この変態ランドに足を踏み入れた時点で逃れられない事態だった。
 どのツラを下げておまんこうさぎちゃん♡ だの、お仕置きだのと言ったのか。煮えくりかえる腹と妙に冷えていく頭でぐちゃぐちゃになりながら、最後に尻尾と同じように頭に耳をつける。ふわふわとした耳がピン、と鋭く立つのは自分が怒っているからだろうか。どうだっていい、とにかくセックス。セックスをする!

「おら! 着てやったぞダンナサマ!!」
 風呂場から戻ると自業自得弁護士先生は客間からいなくなっていた。どうにかこうにか寝室まで向かったらしき痕跡に、大声を張り上げた甲斐がないと舌打ちしたものの、もしも出た時のまま本当にシコシコとしていても嫌だ。寝室でシコシコしている可能性も十分あるけれど、どうせセックスするのだからかまいやしない。
 おぼつかない足取りをたどって寝室へと向かう。セックス用だからか靴はなく、ホテルの備えつけてのスリッパでぺたぺたと歩くのがひどく間抜けに感じる。間抜けと言ったら今着ているエロ衣装が一番間抜けだ。変態クラブのときも思っていたが、自分の体は決して女のようにまろい乳も尻もない。鍛えているからだらしがないとは思わないが、こんな装いでそそるような体ではないのに。なんでか前回も今回もごつごつした体に不釣り合いなものばかり着せたがる。
「おーい! 一人で励んでっか?」
「励んでねぇ、よ……」
 半開きの寝室の扉を力の限り叩きのめして全開にし、一つきりの巨大なベッドのど真ん中に倒れたダンナサマに呼びかける。てっきりシコシコしてるかシコシコした残骸があると思っていたのに、綺麗に整えられていたであろうベッドが見るも無惨な有様になっていただけだった。
「んだよ、てっきりシコシコぴゅっぴゅ♡ ってしてると思ってたわ」
「誰がするか……っ」
 ごろごろとベッドの上で身悶えるダンナサマにハンドジャスチャー付きでサービスしてやると、苦虫を噛み潰した顔をされた。よもや一服盛られるなどと思っていなかったのであろう。くそ、と呻いて転げた瞬間、それはそれは窮屈そうに膨れ上がった股間が目に飛び込んできた。
「そぉんな辛そうなのにィ?」
「……お前に、ぜぇんぶだしてやろうと思ってなぁ……?」
 ぜぇぜぇと苦しげにしながら、かちゃ、ちぃぃ……と股間をくつろげる音がする。お前にぜんぶだす、というのは言葉どおりだろう。この馬鹿みたいなエロ衣装を着た自分に、全てを注ぎ込むという意味以外ない。
「似合ってんじゃねえか……花嫁うさぎちゃん♡」
「余裕こいたフリがヘッタクソだなぁ? 馬鹿ちんぽ婿殿は」
 似合ってなどいるものか。白無垢に似せたドレスは体に巻いて帯状の太いベルトでとめれば簡単に着脱出来るが、ぱっと見は普通の着物だ。襟はぴっちりとしまって胸元を隠し、長い袖は動くたびにはたはたと揺れる。足元も襟と同じくしまっているが、ドレスだからか下に行くにつれて放射状にふんわりと広がっていた。筋肉隆々というほどでもないが決してたおやかではない体を隠してくれる。似合うというか露出が少ない分マシに見えるだろう。
 角隠し代わりか前回よりも大きくもったりとしたうさぎの耳はぴん、と立ってはいるものの、重力に負けたのか少しへたれている。尻尾は肌に直接着ける都合でドレスの下に隠れているが、脱がせてのお楽しみということなのか。わからないしわかりたくもない。くり返すが似合ってなどいるものか。
「なんで拗ねてんだよ……かわいい格好してんのにぶぅたれて……」
「拙僧はこんなエロ衣装、着たくねぇんだよ」
「エロ……ってほどじゃねえだろ……」
「やらしぃことするための服はエロ衣装だろ」
「手厳しい嫁さんだ……」
「婿殿がちんぽハメることばぁっか考えてっからだよ」
 一人で悶々とするよりは喋っている方が楽なのか、張りつめた股間はそのままにいつものように喋るダンナサマがよろよろとベッドの背に寄りかかる。こちらに来いとギラギラしたままの目で誘導されるのが気に入らない。何かする、させられるとは思っていたけれど獄自身も一服盛られてセックスなんて、ただこのエロ衣装の試運転だけと思えない。嫌でも気乗りしなくてもセックスしなくては帰れないけれど、何かもっとある気がして落ち着かない。
「空却……」
 胸騒ぎでベッドへ――獄の下へ行くのを躊躇っていると、薄皮一枚の理性で取り繕った獰猛な声で名前を呼ばれた。うさぎちゃんだの、嫁さんだの、ふざけておどけた呼び方ではない。今まで何度となくベッドの上で鼓膜に刻まれた、低く重たい、くらく煮えたぎる欲望に満ちた音。
 そんなふうに呼ばれたら、どんな罠があったって飛び込んでしまう。いきり勃った獣に食われるためにここにいるのだと、わからされてしまうから。



 ギシ、とベッドに一人分の重みが加わる。そう軽くも重くもない伴侶が立てるには大袈裟な軋みだったが、白無垢が動きにくいのだろう。足を封じられて這うように動くのがひどくいたいけに見える。純白の花嫁衣装に包まれた伴侶は色白に見えてもやはり熱を持った人肌であり、余計にまばゆく感じられた。綺麗で、かわいい――心底からそう思っているのに、ようやく膝の上に乗っかった伴侶ときたら、はン、とせせら笑う。
「婿殿は一服盛られてちんぽだけじゃなくて頭まで茹で上がったってか?」
 すり、と硬く尖ったちんぽを撫でる指先は優しかったのに、頭から伸びた耳と金色の瞳は不機嫌を隠さない。思ったとおり、この衣装と媚薬だけで相当おかんむりだ。ハメ撮りなんて絶対にバレてはいけない。下手をすればこのホテル、いやこの敷地内にあるもの全てが破壊される。それくらいはする。
 媚薬については『場合によっては先生にもご協力いただきます』と言われていたから、こういうことかと思ったが、たしかにこの方が確実にセックスに持ち込める。この花嫁衣装だけでは厳しかったろう。心配ごとがあるとすれば勘のいい伴侶がハメ撮り――衣装と薬だけではない――に気づきかけていたことだが、無理矢理ベッドに引きずりこんだから大丈夫だと信じたい。それにしても
「俺の嫁御はなんだってそんな奥ゆかしいんだろうなぁ……」
 大人しくしていれば花も恥じらうかんばせも、白無垢を着こなす引き締まった身体も、滑稽にもなりそうなうさぎの耳なんて飾りすら愛らしく見せる伴侶は、頭のてっぺんから爪先まで完璧な花嫁だと言うのに。だからこそ嫌なのか。いや、この顔は本心から自分には似合わないし悪趣味な変態野郎共だと思っている。
「……ホンット、なんでこんなん見てちんぽデカくすんだよ……」
「自分でエロ衣装って言ったくせにわかんねぇのか?」
「マジでこれ着た拙僧がエロく見えてんのかァ?!」
 信じらんねぇ、この前のがまだわかると眉間にシワを寄せる伴侶は服を贈る意味を知らない。ましてやこの白無垢は普段ならホイホイさらけ出される首や胸元、腕や腋が綺麗さっぱり隠れているのだ。よく見ればわずかに出た手足も純白に覆われていて、顔ぐらいしか肌のあらわな場所がない。
 穢れのない真白の装束を脱がし、その先のあたたかな雪原を暴くことを許された唯一の者としての優越感と独占欲がこれほど満たされることは早々ない。いつも味わっているけれど『特別に』『自分のためだけに』飾られた伴侶というのが貴重なのだ。指の一本まで誰にも触れられぬように包まれた花嫁がこれほどそそるなんて、体験しなければ知る由もなかった。伴侶にもぜひ味わってほしい。
「脱ぐだけがエロじゃねえってこったよガキ」
「どうせ脱がすクセになぁにカッコつけてんだよ」
 おら、とちんぽを再び撫でようとした手を捕まえる。だいぶ媚薬にも慣れてきた。とは言っても一度解放したら薬が抜けるまでおさまらないだろう。かわいい伴侶に今のお前がどれほど魅力的か――いつものお前も同じくらいイイと――優しく丁寧に、じっくりみっちり教えてやりたかったが、掴んだ手先を覆うレースの手袋に完全に参ってしまった。
「……そうだな、じゃあ、できるだけ脱がさないでおいてやる」
 とっくにもう白無垢を纏う花嫁となった子兎が発情した番に孕まされるのを、大枚を叩いてでも特等席で鑑賞したい変態共が舌舐めずりしている。顔と同じに淫らな期待で赤く色づいた肌が、粘膜が、白く汚されるのを待っている。鉱石のように鋭い金色が蜂蜜みたくどろりととけて落ちるのを願っている。不幸なことにそれは俺と伴侶も望んでいることで、悲しいことに避けることが出来ない。
 だからせめて見せつけてやろう。野次馬に囲まれていると知らず無防備に身を委ねる花嫁には俺しかいないのだと。今度こそ深く、絶対抜けない釘を刺してやるのだ。

 ハイテクノロジーの無駄遣いの結晶が伴侶の頭上でふるふると揺れる。かさばる白無垢に負けないボリュームの耳は、前回の赤いものよりもふわふわで、その分もったりとしていた。
 獣の番らしく後背位で種付してやろうと、上に乗っかった花嫁を押し倒してひっくり返すも、抵抗なくあっさりと達成できたことに驚きが隠せない。てっきり嫌だやめろとバタつくと思ったのに、こてん、ころりんと軽やかに寝台に伏せてくれた。
「……お前が従順だと怖いな」
「はぁっ?! せっかく人が……いやいい知らん。ちんぽ爆発してくたばれ」
 どうやらかわいい花嫁は早くも新妻として目覚めたらしく、媚薬で爆発寸前のちんぽの婿殿を気遣ってされるがままになってくれていたらしい。くたばれなどと言っているが、少なからずいやらしい期待をした自分を恥でもいるのだろう。けなげでいじらしく、はしたない伴侶がたまらなく愛おしい。機嫌を損ねた伴侶が手近な枕を抱きしめるのは当たり前のことなのに、悔しさで腹の奥がもやもやとする。
「悪かった……俺のせいで着たくもないモン着るはめになって、機嫌悪いと思ってたんだよ……」
「……そんなヤツをひっくり返そうとすんなよ」
「そりゃお前。こんな立派な耳があんだから、尻尾も期待すんだろ」
「ホンットによくやったな?! このノンデリ弁護士!」
 ぎゃあぎゃあと喚きながらも意地になってか絶対に顔を上げない。怒っていますという意思表示に呼応してかふかふかとした耳がへたりとして脇から覗いていた顔を隠してしまった。後背位では横顔を眺めるのはもちろん、弱々しく振り返った目のうるみ、短く刈られた髪の隙間にあって隠しきれない耳を舐めたり噛んだりしてかわいがるのが醍醐味なのに。許されざる無駄ハイテクノロジーの賜物は、ぺたりもくっついてちょっと引っ張っても動かない。
「空却……」
「甘えんな! ……顔見えなくたって、セックスはできんだろ」
 つん、と怒っていますアピールをするのに、寝転んでいた身体の腰から下、尻を突き出して、膝立ちした足を開く。純粋な白無垢ではなく白無垢風のドレスなのを今更に知ったが、着物のようにタイトなのは同じらしい。伴侶の肩幅くらいにしか開かなかった足をどうしたものかと眺めていると、突き出した尻の真ん中あたりにふんわりとしたふくらみがあった。なるほど、尻尾は白無垢の下にあるのだ。
「ほぉ……」
 ならば一体どうやって装着しているのか。もしや後腔に直接刺さっているのではないかと思ったら、確かめずにはいられない。勝手に挿入れて射精せと差し出された尻は、所在なさげにふるふるとしていて、思わず生唾を飲んでしまう。
 伴侶ときたら簡単にセックスしろと言うが、そうしたら薬が効果を無くすまでセックスしか出来なくなる。この白無垢の裾を捲り上げて、尻尾の居所を確認したら最後だ。伴侶がどれほど刺々しく振る舞っても、じっくり拓く暇の与えられなかった尻穴をちんぽでほじくり返し、金玉が空になるまで種付する。それがどういうことかまだ本当にはわかっていない。
「うわっ! 急なんだよバカ!」
 白無垢の裾のはしっこを摘んで、ぺろりとめくったら怒られた。堂々と尻を突き出しておいてこの言い草。こちらを我儘だ勝手だと責めるが、伴侶の傍若無人――人格破綻とすら言われるそれに長らく付き合ってフォローしてきた者への言葉とは思い難い。そういうところが悪い大人にはたまらなく魅力的なのも年齢だけ大人になった子供はわかっていないのだ。
「いや、まだまだ躾ができてなかった……って思ってなあ」
「躾だァ? ……拙僧に、だったら叩き出すぞ」
「叩き出す? 俺をここから? 馬鹿言え、お前が籠城しようとしてんのは俺の城だ」
 出たくても出してやらないし囲い込む手間がはぶけたと塞がった耳にも聞こえるように言ってやれば、勘のいい子供が逃げ出そうと身を起こす、が。
「言ったろう、出たくても出してやらないって」
 裾のはしを今度は明確にひん剥いてやろうと掴んだまま、腰と尻を引っ込め損ねた伴侶にのしかかる。剥き出しになったやわい尻にごり、と当たった熱源に、ひ、とかわいらしいなき声を上げたうさぎの耳がぴょんと跳ねた。
「はぁあ〜……クッソ……すべすべの尻しやがって……」
「ばかっ! 擦りつけんなっ!!」
「着物だからか履いてないのか? それともまた紐パンか?」
「聞けよ!」
 突っ張らかった股間はさすがに先走りがひどく、気持ちが悪いと思うのに布越しでもすべすべぷにぷにとした尻がたまらない。なんの引っかかりもなく擦れるから生尻だろう。抱くようになってから引き締まった無駄のない身体にうっすらと色気が出てきた。胸や太腿、尻を触るとむち、もち、としたほんのりとしたやわさが加わって、このまま抱き続けたらとんでもないことになるのではないかと期待してしまう。
 その期待に見事にこたえてくれた嫁の尻は、鍛えられてたくましいだけでない、とろけるようなやわらかさがあった。硬く腫れたちんぽを慰撫するぷりゅぷりゅの尻たぶに挟まれて、挿入前にぶちまけそうになるのを必死でこらえる。
「はっ……、カッコつけてもヘコヘコ腰振ってちんぽシコシコして……ダッセェの」
 作り物のうさぎの耳で頭全体を覆い尽くして、衣擦れを聞かないようにしているくせに皮肉げに笑う。一回擦りつけるたび、尻がびくんびくんとふるえ、膝立ちした足もがくがくと揺れ、見えない場所からにちゅにちゅと粘ついた音を響かせる。
「カッコつけてもおまんこうさぎちゃん♡ のお前には言われたくねえなあ……っ」
「だっから……! まんこはねぇって……!」
「前も言ったろ、ちんぽずりずりされておねだりするのはケツの穴じゃねえんだよ……っ」
「して、ねぇっ、よ!」
 まんこじゃない、ねだっていないと言うが、尻たぶの谷間のすぼまりを狙ってちんぽの先を押し当てると、少し固い、恐らく紐パンとプラグの蓋をかすめた。ぐ、と掘り進めるように刺激すると、ふ、と感じ入った声が上がる。必死で足を支えているが、太腿をつたうしゃばしゃばした淫液が陥落までそう遠くないと教えてくれる。
「じゃあ、なぁんでもうベッドびしょびしょにしちまってんのかなあ……?」
「ひとやの、せぇ、だろぉが!」
「俺のせい? 何が?」
「ひとやがっ、ちんぽ、あてる、から……っ 」
「へぇ……? 俺がかわいい、かぁわいい……うさぎちゃん♡ に旦那ちんぽごりごりってしたから、えっちな嫁デカクリ♡ がびちょびちょになっちまった、ってことか?」
「きっもちわりぃいいかたすんなっ!」
 うさぎの耳は正直で、白旗を掲げるようにぷるぷるとふるえて垂れ下がっていた。作り物の耳だけでない。舌足らずに吠える口以外、全てがちんぽが欲しい、種付されたい、と言うように布越しに触れたちんぽをきゅぅ、と締めつけ、ベッドはさらにはしたないおねだりで濡れそぼる。
「じゃあどういう言い方ならいいんだ? 教えてくれよ。ハネムーンの初夜に嫁と揉めて失敗なんざ御免でなあ」
「ハネムーンでも、しょやでも、ねぇだろ」
「一日中遊んでホテル泊まって白無垢着てセックスしたらだいたい同じようなもんだろ」
「おっさんくせえプレイにまきこむんじゃねぇっつってんだよ……」
 卑猥なごっこ遊びをふっかけて、恥じらい嫌がる子供を追い詰める。身体はとっくに欲しい欲しいとないているのに、鋼鉄製の精神だけが屈さない。いつもならもう少し丁寧に優しく、心を開き、委ねて、快感に浸りきるようにするのだけれど、今日はダメだ。
 媚薬で膨れ上がったちんぽと欲が、子供の頑なな心に苛立って『どうせ挿入れたら素直になるくせに』と乱暴で強行な手段に出ようとする。自分を信じて愛してくれたからこそ心も肌も許してくれた伴侶に、そんなふうに思うことも、することもしたくない。媚薬に負けるようでもあって、嫌なのに。ぐらぐらと煮えたぎる欲に浮かされた頭が上手く働かない。
「はぐらかして言わないつもりか?」
「はぐらかして、なんかねぇよ」
「じゃあなんて言ったらいいんだ? おまんこうさぎちゃん♡ のえっちな嫁デカクリ♡ のちんぽ乞いおもらし……♡ おまんこうさぎちゃん♡ はなんて言ったら素直になるのか教えてくれよ……?」
「だっから……! きもちわりぃんだよ……!」
「『だから』こっちも教えてくれって言ってるだろ? ……ああ、おまんこ♡ よりお嫁さん♡ のがいいか?」
「〜もういいっ! すきによんで、さっさといれろ!」
 恥ずかしい言葉を言われるたび、きゅうきゅう♡ とちんぽを締めて、とろとろ……っ♡ とおもらしをするのに、結局最後まで口だけは屈さなかった。安心する反面、ちんぽと欲に支配された自分が舌舐めずりをする。手中におさまりきらない子供にどうにか首輪をつけたくて、ああ言えばこう言う天邪鬼を素直にさせたくて、愛を誓った伴侶を試すようにいじわるいことばかり言ってしまうししてしまう――幼く愚かで傲慢な自分をもう制御出来そうにない。
「後悔するなよ、おまんこうさぎちゃん……っ♡」
「こっちのセリフだっつぅの……ばかちんぽっ!」

 お許しが出て早々に腰を引き、紐パンをずらし上げて、プラグを引き抜いた。むちむちとした尻とすぐ下のニーハイソックスが食い込む太腿もびくびくおふるえ、ほぁ……っ♡ と感じ入った喘ぎと共に大股開きでくずおれた膝の合間から、ぷしゃぁぁぁっ♡ とはしたない吹き上げ音が響き渡る。そう大きなプラグでもなかったが、ずっと期待して焦らされ続けた身体には急な刺激だったのだろう。さして抵抗もなく、つぽんっ♡ と抜けたものの、嫁まんこにたっぷりと仕込まれたローションが抜いたプラグにもべっとりと絡みつき、つぅ、と糸を引いていた。
「ぃ、きなり……っ、ぬくな、よ……!」
「こぉんなちぃせえプラグをローション糸引くまでちゅぱちゅぱするなんて、さすがおまんこうさぎちゃん♡ だなぁ?」
「うっせぇんだよ……そのいとひきまんこにいれたくてしょうがねぇばかちんぽのくせに……っ」
「よぉくわかってんじゃねえか……。プラグ抜いただけで嫁おまんこいくいくっ……♡ ってお潮おもらしイキ♡ しちゃったおまんこうさぎちゃん♡ はさすが、婿ちんぽに詳しいなぁ?」
 ぐ、とうめいて黙り込んだ伴侶は、見えるところを赤くして足を閉じようとしたがそんなことを許すわけがない。淫らなおもらしでびしょ濡れのニーハイソックスが貼りつく太腿を掴んで腰を進め、隙を見てくつろげていた股間をくぱくぱとしている嫁おまんこへと構え直す。プラグが抜けて寂しい、切ない、とわななくのを速く埋めてやりたい。不本意そうに振る舞っても、本当は自分もちんぽが欲しくてたまらない伴侶を素直にしたい。
「おまんこうさぎちゃん♡ には、ぜひ『ばかちんぽ』を嫁おまんこ♡ にふさわしい『婿ちんぽ』にしてほしいんだが……」
 もはや全身茹で蛸状態の伴侶の尻たぶのあわいに、ばちんっ、と婿ちんぽを叩きつける。媚薬のせいでいつもより一回り半大きなそれがわかるのだろう。ず、と擦れた嫁まんこの縁が、怯えるようにきゅうぅぅ……と縮んだ。長さも太さもいつもより大きいのに、嫁おまんこは突貫工事でしか拓いていないからだろう。勢いまかせにねじこむ気はないが、嫁おまんこで婿ちんぽにして欲しいなどと言った直後だから、意識してしまうのはしかたがない。
「そんなん……いきなり、は、むりだろ……っ」
 思ったとおりのことを心配する伴侶が、は、は、と息を吐きながら嫁おまんこをきゅ、と縮こめるのに、愛おしさと嗜虐心がくすぐられる。あんなに強気で嫌だ嫌いだ勝手に抱けと言っていたのに、もしかしたら無理矢理にいつもより超大なちんぽをねじ込まれるかも、という不安で見せる弱さがたまらない。もちろんそんなひどいことをすると思わせたのは自分だから反省もするが、それ以上にそんなひどいことをされるかもと思いながらも言葉以外の抵抗はしない。自分に寄せられた愛と信頼にどうしようもなくぞくぞくする。とびきり大切にかわいがって、同じくらい意地悪く責め立てたい。
「じゃあ、ちょっとずつ嫁おまんこに婿ちんぽを慣らしていこうか」
 出来るだけ優しく鷹揚に聞こえるように告げた言葉に、伴侶のならすって、え、と戸惑う小さな声が返ってきた。お前の前戯はねちっこくてしつこいから嫌だと不評なのだが、それは前戯だけで嫁おまんこ♡ でイキまくり、嫁デカクリ♡ でもイキまくるからでこちらのせいとは言い切れない。
「婿のデカちんぽがこわぁいっていう、うぶでかわいい嫁おまんこ……♡ すぅぐ婿デカちん専用に躾けてやるよ」
 ふわふわとしたうさぎの耳に覆われても聞こえるよう、ちんぽをなすりつけながら覆い被さって宣言してやれば、負けん気の強い伴侶は簡単に反応する。何が躾だ、と言いたげに振り向いて睨みつける金の目は、パイズリならぬ尻ズリの快感にほとんどとろけてしまっているのにだ。
「いきなり突っ込んだりしねえよ。結婚式だって誓いのキスってのするだろ? おっきいちんぽこわぁい……♡ っておぼこいこと言う嫁おまんこには、ちゅうから教えてやる」
「ちゅぅ、ってばかっ! きもちわる……っ!」
 わざと幼い言葉を選んだら、瞳に羞恥と動揺の色がさす。それでもなお消えないいやらしい期待にこたえてやろうと、ちゅ、ちゅ、と大げさにふるえるうさぎの耳にくちづけながら、縮こまった嫁まんこのふちをちんぽでずりゅりゅ…….となでつけた。互いのローションと先走りでぬちゅ、ちゅぷ、とはしたない音がして、被さった下の身体が燃え上がる。
「ほら……聞こえんだろ? 俺のちんぽとお前のおまんこがちゅ、ちゅ……♡ って、キスしてんの……♡」
「ゃぁらぁ……っ! きす……っ♡ ゃりゃぁ……っ♡♡」
「嘘つくなよ……っ! さっきまでデカちんぽこわぁい♡ ってちぃちゃくなってた嫁おまんこ……♡ いっぱいちゅっ♡ ってしてやったら、おっきいちんぽだぁいすき♡ ってちゅぱちゅぱしはじめたぞ?」
「してらぃ……っ♡ しょんにゃ、こと、してにゃぃぃっ♡」
「おぼこいふりしてやぁらしい嫁さん……♡ 嫁まんこは素直に旦那さまも♡ 旦那さまのおっきいおちんぽさまも好き♡ って言ってんのになぁ……♡」
 この後に及んできもちわるぃ、ばか、と抵抗する口を塞げない代わりに、すっかりぬとぬとになった嫁まんこにぐりゅりゅっとちんぽのさきっぽを押し当てた。ちゅぷん……っ♡ とほんのさきのさきが挿入りこみ、拓ききっていないまんこの狭さと媚薬でふくれたちんぽの大きさを思い知る。
「ふ、あぁぁ……っ♡」
 そのままちゅぷ、ちゅぷ、と小さく狭いまんこを掘り進めると、天邪鬼な花嫁が感嘆を漏らした。浅瀬のふくらみすらかすめていない、指一本もない深さだというのに、この上ない歓迎をしてくれる。ぷりゅぷりゅの肉壁でちんぽを扱いてやろうと思っていたのに、逆にしゃぶりついて扱かれてしまった。
「ほぉら、やっぱえっちな嫁おまんこ……♡ 旦那さまのおちんぽさま好き好き♡ ってちゅっちゅしてんじゃねえか……。嫁まんこでのちんぽの扱き方、みっちり教えてやるつもりだったのに……♡」
「して、らぃ……っ♡ まんこ、なぃっ……♡ おしぇ、にゃくて、ぃぃっ♡♡」
「教えなくてもこぉんなちんぽ奉仕が上手なまんこ、早々ねえよ。ちっちぇ嫁まんこ……♡ 旦那のデカちんぽの形になる♡ って一生懸命でやらしいの……♡」
「やっ、ぁ……っ♡ ゃ♡ やらぁっ♡ ちん、ぽ♡ らめ、にゃのぉ……っ♡♡♡」
 心はだめ、やだ、と舌足らずになきながら、えっちな嫁おまんこは腰を進めるごとに深く挿入り込むちんぽに尽くしてしまう。矛盾するどちらも伴侶の本心で、素直にならない口が被った悪い猫を取っ払いたい。けれどもちんぽを挿入れてから笑えないくらい余裕がないから、そろそろ近づいてきた弱点――浅瀬のふくらみをさきっぽでかわいがってやる。
「ほあぁっ♡ ら、めぇっ♡ しょこ、ごりごりすん、にゃ……っ♡♡」
「やぁだよ……♡ 嘘ばぁっかつくお口より正直に、いっぱい旦那さまのおちんぽさまで撫でてください♡ ってふくらんでるえっちなとこ……♡ いいっぱいいいこいいこ♡ ってしてやりてえんだよ……♡」
「しにゃ、くて、いぃ……っ♡ おちんぽ、ゃぁ……っ♡」
「まぁた嘘ついた……♡ 嫁おまんこちゃん♡ は旦那さまちんぽ好き好き♡ えっちなところなでなでして♡ って、さっきよりおしゃぶりご奉仕してんのに……♡」
「して、にゃぃぃ……っ♡♡♡」
 すっかりぢゅぽぉ……♡ ぢゅぅぅ……っ♡ と重たい淫汁が混ざり合う音を立てて交わっているのに、そんな嘘は通らない。嫁デカクリでのお潮おもらしも、えっちなふくらみをこねまわすごと、ぷしゃぁっ♡ しょろろ……っ♡ とベッドの上にはしたない地図を広げている。白無垢だってとっくにぐしゃぐしゃだ。
「どうしたら自分のこと、えっちなお嫁さん♡ って認めんだろうなぁ?」
「せっそ、ぉ、そんなんじゃ、ねぇ……っ♡♡」
「たしかにお前のお口の説法よりおまんこ説法♡ のがよっぽど上手でタメになるもんなぁ……♡ えっちなおまんこ嫁♡ の前に、えっちなおまんこ坊主♡ だもんなぁ……♡」
「ちぁっ、うぅぅっ♡♡」
「はぁ……っ♡ かぁわいぃえっちな嫁まんこのご奉仕♡ も……、かぁわいぃえっちな坊主のおまんこ説法♡ も、たまんねぇなぁ……っ♡♡」
「やぁっ♡ そんにゃ、ことっ……♡ いうにゃぁっ♡♡」
「お前がえっちなお嫁さんまんこです♡ おまんこ説法だぁいすきなえっちなお坊さんです♡ って素直に言えるまで、ずぅぅっと……このままだよ……っ♡」
 認めるまでは決して奥まで進まず、嫁おまんこのえっちなふくらみだけを徹底してかわいがると決めて、きゅうきゅうと切なげにすぼまる肉壁を無視する。一気に奥まで挿入れて、一番奥の一番やわな場所をかわいがったら話は速いのだが、今もどこかで野次馬している変態共に浅瀬で陥落させた後の種付を見せつけたい。これは伴侶のためではない、自分の独占欲と優越感のためだ。
「やら……っ♡ せっそぉ、そんなんじゃ、ね、ぇっ♡ まんこじゃ、ねぇっ……♡♡」
「そうだな、ただのまんこじゃなくて俺のかわいいお嫁さんまんこだな……♡」
「そ、じゃ、ねぇ……っ♡ ちぁぅっ♡ せ、そぉ、はぁ……っ♡♡」
「おまんこ嫁さん♡ なだけじゃないもんなぁ……♡ おまんこ説法♡ も上手なえっちなお坊さん♡ だもんなぁ……♡」
「も、ゃあ……っ♡ ぉまんこやらぁ……っ♡♡」
「嘘つけ……♡ おまんこいい♡ いく♡ の間違いだろ?」
「いかにゃぃっ……♡ せっそぉ、まんこ、ねぇっ、から……♡♡」
 ぢゅっ♡ ぶちゅんっ♡ と、かわいがり続けた浅瀬の弱点は、これまでにない敏感さできゅんっ♡ きゅうっ♡ とおまんこを締めつけ、そのわななきがむちゅ♡ みちゅ♡ とちんぽを扱く。最初の一発は一番奥で、と思っていたが、貯めに貯めた金玉がさすがに重く、苦しくなってきた。一度や二度ではおさまりそうにない張りつめ方に、ここで一度射精すかとちんぽを構え直す。
「……じゃあ、今すぐまんこにしてやる、よ……っ!」
「ま……っ、ひとっ……! ほぁぁぁぁっ♡♡♡」
 それまで優しく撫で、こねまわしてきたふくらみを容赦なく突き倒した。どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅちゅっ♡ という一定のリズムを刻みつけ、それに合わせて嫁まんこがきゅっ♡ きゅっ♡ きゅぅうっ♡ と絡みつくのに慣れた頃、今度はどちゅちゅっ♡ どちゅ♡ どちゅんっ♡ と変えてやる。
「ほぁっ♡ あっ♡ あぁ〜……♡♡♡ ふ、ぇっ♡ ひっ♡ ほあぁっ♡」
「ほんっと……おまんこは素直でえっちなのになぁ……っ♡」
 きゅきゅうっ♡ きゅう♡ きゅうんっ♡ とピストンの変化に敏感に反応する尻はおまんこでいいんじゃないか。いや、いつもならいくらか優しくかわいがられる弱点を、執拗に集中攻撃されて甘イキしているはしたないおまんこだ。かわいそうに、まだ浅瀬しかほじられていないのに、もう奥深くまでくじられたような喘ぎ方をしている。俺と結婚して、白無垢を纏って、ばかちんぽと言いながらも抱かせてくれる、かわいいかわいい花嫁はもう立派な嫁おまんこだ。
「今、俺のちんぽでどちゅどちゅっ♡ されてるのは誰の何だ?」
「ん、ぁ……♡ せっそぉのぉ……しりぃ……♡」
「違うだろ……♡ 旦那さまのおちんぽさま♡ でどちゅどちゅ♡ されてるのはえっちなお坊さん♡ でお嫁さん♡ のくぅちゃんのすけべおまんこだろ……♡」
「おまんこじゃ、にゃぃ……っ♡ せ、そぉの、しり……っ♡ おまんこ、すんなぁ……っ♡♡」
「……じゃあくぅちゃんのおしりはおまんこじゃないのに旦那さまのおちんぽさまがだぁいすき♡ なんだなぁ……? おまんこじゃない、普通のおしりなのに……♡ 旦那さまのおちんぽさま♡ でほじほじされて、えっちなおもらしするほどきもちぃ……♡ ってなっちまうんだなぁ……?」
 あえて普通の尻なのにいやらしくてはしたないと揶揄すれば、ぐ、と黙り込んでしまった。尻と言おうがまんこと言おうが、伴侶の身体がいやらしいのに変わりはない。そうしたのが俺だということも、だ。
「どうなんだ? 今、俺がちんぽでかわいがってるとろっとろの場所は……♡」
 なんて言うのだ、といよいよ爆発寸前にふくれたさきっぽでどちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅんっ♡ と突きながら問う。もっと奥まで来てほしいと吸いつくのに抗うほど、引き込む力も締めつけも強くなる。こちらも中途半端に挿入するのがしんどく、骨ではあるが、ただでさえ難攻不落の不撓不屈の伴侶なのだ。ここで崩せるだけ崩してしまいたい。これ以上、天邪鬼に振る舞う伴侶に意地悪いことをしたら、自分に変な癖がついてしまいそうでゾワゾワする。好きな子ほど……なんて、好意を立て前にした支配欲だ。
「あ♡ あっ♡ わか、ない……っ♡ せっそ、ぉの……っ♡ しり、なのに……っ♡♡ しりなのにぃっ……♡♡♡」
「はぁ〜……っ♡ くっそ……かぁわい……♡ くぅちゃんは普通のおしりなのにおちんぽきもちぃのが恥ずかしいんだなぁ……♡ おしりじゃなくてえっちなおまんこ……♡ って認めちまえば恥ずかしくねえのに……♡」
「ぉまんこ、やぁ……っ♡ ぉまんこ、はずかし、から……♡」
「おしりでおちんぽきもちぃ〜♡ より?」
「ら、て……ぅ、んこ、するとき……っ♡ きもちぃ……っ♡ て、なて……っ♡ そんな、じゃ、ね、のに……っ♡ ふつぅに、してぇ、のに……っ♡ いって……♡ もらして……っ♡ はずかし、から……♡」
 とんでもない暴露にごく、と飲み下した生唾をどう思ったのか、押しつぶした伴侶がびく、とふるえる。さんざ揉みしだき、吸い、つねって転がし弾いた乳首が日常でも感じるのは聞いていた。けれどもまさか尻の中までそんなことになっているとは思わなかったから、ひどく、悪い興奮をしてしまう。
「へぇ……♡ くぅちゃん、うんちするだけでいくいく♡ ってして、やぁらしいおもらしまでしちまうんだ……? やっぱ、おしり♡ じゃなくてえっちなおまんこ♡ なんじゃねえか……♡」
「ぃ、ぅなぁ……っ♡」
「ほら、くぅちゃんのうんちより太くて硬いちんぽ……♡ おしりいぃっぱい♡ ごりごり〜っ♡ ってしてんぞ♡ おしりなのに♡ うんちしてるだけなのにいっちゃう♡ くぅちゃんのおしり……♡ 旦那ちんぽで嫁おまんこにしてるぞ……♡」
「ゃぁっ♡ やらぁっ♡ まんこ、すんなぁっ♡♡」
「やぁだ、よっ……♡」
 もうこれからトイレに行く伴侶をいやらしい目でしか見れない。これまでだって思い出したらどうにかなりそうだ。無神経かつあけすけにすごいでかいうんこが出たなどと報告されてきたのに、その裏で羞恥にふるえながら用便での絶頂を迎えていたなんてどうしたらいい。そんな身体にしたのは自分以外あり得ないのだ。
 目の前でゆれる真っ白な尻からぶりんとはみ出た自分のちんぽが、さらにぐぐ、とふくれあがる。みちみち……っ♡ とわずかにふちを広げるが、浅瀬のふくらみをごちゅごちゅ♡ されるのがヨすぎてか反応はない。前回もそうだったが、もうとっくにおまんこなのにけなげな抵抗がこちらを煽り立てると気づいてくれ。
「今、いぃ〜っぱい、かわいがってるとこ……♡ おまんこのいっちばん奥にするみたいにぐりぐり〜っ♡ ってして、びゅううぅぅ〜〜〜♡ ってちんぽ汁かけてやるからな……♡ それでいくいく〜っ♡ ってしたら……くぅちゃんのおしりはえっちなおまんこです♡ って認めような……♡」
「ばかぁ……っ♡ そんな、んっ♡ ぉまんこ♡ なるしか……っ♡ ぁぁあんっ♡♡」
「じゃあちゃあんと認めな……♡ 『くぅちゃんのおしりはえっちなおまんこです♡』って、なあっ?」
 ゃ♡ やぁっ♡ と甘くとろけきった喘ぎはほとんどおまんこ宣言そのものだったが、口にするまでは認めない、とかわいがり続けてぽってり……♡ ふくれた泣き所にトドメを刺す。ぐりゅりゅんっ♡ とちんぽのさきっぽでえぐり、白濁混じりの先走りを垂れ流す子種口を押し当てた。
 やらしい期待でぱんぱんのふくらみをえぐられた時点でぎゅんっ♡ と締まったおまんこは、種付しようとぱくぱくする鈴口に合わせてきゅきゅん♡ とふるえる。生中を熱望してちんぽに甘える尻だって、とっくにおまんこ宣言しているのに。
「ふ、ぅ……っ♡ 射精すぞ……♡ 媚薬盛られてパンッパンの金玉の中身……っ♡♡ ちんぽでちゅぅ〜っ♡ ってしてるおまんこの、えっちなとこにぜぇんぶ……♡♡」
「ゃ、らぁっ♡ やらやぁらぁっ♡ らすなぁっ♡ せっそぉの、しり……っ♡ ぉまんこに、すんにゃぁぁぁあああっ♡♡♡」
「だぁめだ、よっ♡」
 びゅっ♡ びゅるるるるるるるるうぅぅぅ……っ♡ ぶっ、ぴゅぅっ……♡ 無駄な足掻きをする伴侶に最後通告をして一息に放った子種は、無事にぷっくり……♡ はしたなく腫れたふくらみに注ぎきった。優しく触れられるだけで――ただ用便をするだけで――イッてしまうような身体に『おまんこにしてやる♡』と言い聞かせてからの種付は、言葉にならないほどよかったらしい。浅瀬での射精だったからか、少しだけふちから子種がもれていたが、ほとんどはおまんこがごくごく♡ と美味そうにしゃぶりついていた。
 ちんぽ汁を浴びせられた直後、伴侶からはふぅー♡ ふぅー……♡ と荒い呼吸だけが聞こえてきた。そのかわりにか、ずうっとイキっぱなしのおもらしデカクリからはぷしゃあああぁぁぁっ♡♡ と言い訳不可能の潮吹き絶頂音が響き渡り、ベッドも白無垢も色が変わって下が透けて見えてしまっている。さすがにここまで全身でえっちなおまんこ宣言しているのに屈さなければ、天晴れというべきかもしれない。
「……さぁてくぅちゃん? 言うことあるよなぁ……♡」
 ちんぽをしゃぶるおまんこはそのまま、おずおずと伴侶が動いた。枕にうつぶせになっていた顔を上げ、どうにかこちらを向いた顔は、涙だの鼻だのよだれだのでぐちゃぐちゃなのに、すさまじくそそる。いつもなら凛とした金色も羞恥と快感でぐちゃぐちゃに乱れ、こらえ損ねた涙で濡れているのすら艶かしい。黙っていれば十分に整って可憐な顔が色と欲で惚けた様は、常の快活で挑戦的な表情を知っているだけにおとなげない勝利を確信してしまう。
「く、うの……♡ ぉしり、はぁ……♡ だんなさませんよぉのぉ♡ えっちな、よめおまんこ……♡ です……♡」
 ぷりゅんとうるんで光るくちびるが、ついにはしたないおまんこ宣言をした。へたりと垂れた白いうさぎの耳のわななきすら淫靡に見える。ぢゅぽぉ……♡ とねばついた水音が交わった場所から聞こえたのに、ようやく陥落したおまんこがさっそくおちんぽ奉仕をはじめたのを確認した。へ、へ、と炎天下の犬のように舌を出したうさぎが尻をもじもじとふって媚びる。
「安心しな……♡ まだまだ金玉重てえから……えっちなおまんこ♡ 溺れるまでちんぽ汁射精してやる……♡」
 とろんとした視線が顔とちんぽを行ったり来たりするのに、まだ挿入りきっていないちんぽとあれだけ射精したのにずっしりとしたままの金玉をぶるんっ♡ と前に出せば、ぽんやりとした目もおまんこも、じゅわぁ……♡ と発情をあらわに濡れそぼった。
 もう、金と時間と権力を持て余した変態共が観ているなんて、忘れていた――



『く、うの……♡ ぉしり、はぁ……♡ だんなさませんよぉのぉ♡ えっちな、よめおまんこ……♡ です……♡』

 大画面に映る可愛らしい赤毛の子兎が、幼気な容姿に反した下品な言葉で番の雄を喜ばせる。頭に飾られた兎の耳が髪色と違う白なのは纏っている白無垢に合わせたからだろう。新婚だという番の熱烈な交尾は若さもあってか濃厚で、見ているだけで腹一杯になりそうだ。
 最初からおまんこを孕ませてほしい♡ と書いてある雌の顔をした花嫁――新妻になった子兎は、以前に観た時は自分の尻をおまんこと認めていたのに、またおまんこではない、と威嚇していた。どこからどう観ても番の雄の形に広がったおまんこに、そういうプレイが好きなのかと思っていたがそうではないらしい。
 報告を聞く限りラップだけでなく腕もたつ、それこそ荒事に長けた反社組織をも簡単に片付けるというヤンチャな子兎だ。惚れた雄だから許しているものの、元々のプライドがおいそれと屈するのを良しとしないのだろう。前回も最も好評だったのはこの孤高の雄たりえる子兎が、愛する番のために雌だと宣言するところだった。今も周囲を見渡せば、生唾を飲み、舌舐めずりをする男達が画面に釘付けになりながら、股間のあたりを忙しなく弄くり回している。
 連れて来た雌に奉仕させている者もいるが、今日の目玉は所謂『4DXオナホール』もしくは『魔法のオナホール』の試運転だ。この場にいる全員が画面上で嫁おまんこ宣言した子兎のおまんこと連動したオナホールを装着している。尾骶骨あたりにつけた尻尾がおまんこ周辺の情報を感知し、頭につけた耳がその際の脳の動きと合わせてオナホールにデータを送信――というシステムだと説明された。電動式オナホールには動画やVRと連動したものはあるが、実際に生きた人間とリアルタイムで連動したものはまだ存在しない。
 秘密倶楽部で見かけた赤毛の子兎に目を奪われ『あの子のおまんこを皆でいただこう』と盛り上がっていたら、番とはぐれた雌だったとわかった時の落胆は酷かった。一部の過激な者達がどうにか奪えないかと画策して、子兎が『DRBの参加者』で『波羅夷の寺の子』であることを突き止めた。非常に残念なことに、我々は前者はともかく後者を理由に手を引かざるを得なかった。同じような会員制倶楽部に所属する『友人達』には『波羅夷の寺』と『波羅夷の寺の人間』をいたく信奉する者がいて、彼らと繋がりの深い者達も近い考えを持っている。霊験あらたかな血筋の有望な末の話を興奮気味に語られたことは両手足では足りず、その信仰心が生み出す益は軽んじられるものではない。
 番の雄の方はオーナーの顧問弁護士と聞いていた。子兎同様素性を調べてはいたが存外手広く活動をしていて、金でなんでもすると言うとおりに灰色の仕事もこなすが、子供相手でも話を聞くと庶民からの人気が強い。つけ入る隙がないわけではないが、オーナー直々に『とてもお世話になっている恩人だ』と言われたら秘密倶楽部の会員としてはお手上げだ。加えて子兎の方から惚れて口説いた雄で、共にDRBに参加しており、婚約もすませているなどと知ったらますます迂闊なことは出来ない。
 極上の子兎が市場に出回らないのはそれだけの理由があるのだと悲嘆に暮れていた所、オーナーが気を利かせてVIPルームの監視カメラを覗かせて下さった。これには全員が喝采を上げ、監視カメラとしては画質がいい映像の中で跳ね回る子兎を楽しんだ。顔や身体はぼかしが入り、音声は映像ほど良質ではなかったが、逃した獲物が清廉で快活な子兎からちんぽを知っている雌に変わる様はとっくりと味わえた。
 決して届かないわけではない、けれども触れることの叶わぬ高嶺の花の乱れ咲きを堪能した夜からいくらかして、子兎と番の結婚が報道された。あの夜に観たような艶やかさを隠さなくなった子兎は愛されることを知っている顔をして笑っていて、こんなに違う表情になるものかという瞠目半分、名実共に番の雌となった子兎の褥を覗きたいという欲望半分――それは他の者も同じ思いだったらしい。
 オーナーに無理を言い、子兎と比べれば物分かりの良さそうな番の雄に一度きりという約束で新婚初夜の観覧権としては破格の金額を提示して許可をいただいた。たった一つ――溺愛する幼妻のおまんこと連動したオナホールの試運転のことは黙ったままだったが、こればかりは許してもらえないだろう。
 番の雄が一財産という言葉では足りない金も、断った場合のリスクをも度外視して独占したがった雌は、たいそう手塩にかけて愛で、躾けたのがよくわかる。尻尾と耳が装着された時点ではじまるオナホールとの連動は、媚薬で苦しむ雄よりも速く幼気な子兎が淫らな雌に転じた事を知ることが出来た。恐らく洗浄を終えてローションを仕込んだだけの小さなプラグを、おまんこがきゅうきゅうと切なげに締めつけ、ぷりんとした尻を控えめに振りながら、どうにか極めようとしていたのだ。それも無意識に。
 どこでセックスが始まってもいいよう部屋中に設置されたカメラ――こちらも耳と尻尾と連動している――に映る子兎は、オナホールをつけていなければすでに何度も甘イキしているとはわからない。ベッドの上で飢える雄を大胆に責めて煽りながら、身体はとっくにちんぽが欲しくて欲しくてしょうがない雌として完成している。それも『番の雌』として。
 ただちんぽが欲しい――飢えたおまんこを満たしたい――のなら、プラグではなくディルドもビーズも用意してあったのだ。それなのに選んだのが栓蓋ていどにしかならないプラグだったのは、口汚く罵っても発情の熱に苦しむ番の雄への労りと、自身を『番の雌』として躾けた『雄』への貞節だろう。玩具のちんぽにすら浮気しない立派な雌と、高潔でありながら淫乱な雌に躾けた雄もまた見事だと感嘆が上がった。
 依然として反抗的な素振りをするものの、雄に従順な雌は花嫁の装いのまま粛々とおまんこを献上する。無垢な白装束の下ではちんぽが欲しくてたまらないとプラグをきゅうきゅうと食い締め、何度となく淡い絶頂を繰り返しているのを雄はまだ知らないのだ。
 まだ交尾は始まっていない。料理で言えば下拵えがようやく終わった段階にも関わらず、一旦オナホールを外す者が出てきた。あまりにも躾の行き届いた雌のちんぽ奉仕に、本番前に搾り尽くされる危機を感じたようだ。おまんことの連動の具合も調整して全くの無反応にも出来るが、小生意気な態度と裏腹な熱烈なちんぽ乞いまんこに腰が動いてしまうのだと言う。一人がそのように切り出してから、我も我もと声が上がった。
 ようやく裾が捲られ、むちりとした尻が御開帳される。白無垢の上からだとぷりんとして見えたそこは、一糸纏わぬ状態ではひどく肉感的で、大画面で大写しにされると熱気まで伝わりそうな迫力があった。一緒に映っている白いニーハイソックスの食い込んだ太腿も同様で、大きすぎるということはないはずなのに、はしたなくむちむちとした肉づきに見える。
 秘密倶楽部で初めて子兎を見た時も、この素晴らしい身体に魅せられた。鍛え抜かれて均整のとれた肉体からわずかに香るいやらしい媚肉が、無意識に番の雄を探し招き入れてしまう。一皮剥く前と後であまりにも違う印象に、雄が頑なに囲い込みたがる理由が伺えた。無邪気で奔放なのが最大の魅力だから、首輪をつけて閨に閉じ込めておいた方がいいほどよく育った雌なのにそう出来ないのだ。いっそ貞操観念を持たない淫乱ならば堂々とそう出来ただろうが、番の雄以外には貞淑な淫乱である雌には過ぎた躾になってしまう。
 この場にいる全員が口にしないだけで、考えることはほとんど変わらないのだろう。この肉厚な尻や太腿を鷲掴んで、涼しい顔でちんぽ乞いをする雌おまんこに種付したい――という、腹の底から湧き上がる原始的な欲望だ。
 ほどなく白く眩い尻たぶに痛々しいほどテントを張った股座が押し当てられた。ぎちぎちと布地を引き裂かんばかりに張り詰めた勃起ちんぽの力強さ、巨大さに、小さな歓声とため息が漏れる。前者は同じ雄としての嫉妬と尊敬から倶楽部会員が、後者は雌としての畏怖と欲望から会員それぞれの雌や倶楽部所属の雌が発していた。
 可哀想に、倶楽部所属の共用雌はともかく、個人所有の雌は仕置きを免れないだろう。玩具すら拒んで操を立てる立派な雌を褒めちぎった直後なのも良くなかった。しかしあれほど長大で逞しいちんぽならば仕方がない。上級会員総出で仕留めようとした極上の子兎を単身で雌にしたという前歴もあって、ちんぽで躾けられた雌共が正しく成長していると見做して咎めぬ者もいた。
 ますますもって淑やかな雌として評価を高めた子兎は、尻を雄に献上すると同時に甘く達し、浅突きのプラグの先端をしゃぶりながら、いやらしい言葉と共に雄の勃起ちんぽを尻に擦りつけられては潮を吹いている。さすがに雄にも挿入もされていないのにおもらしをしながら甘イキしまくっているのは暴露ていて、我慢弱いクリトリスでのちんぽ乞いおもらしを詰られては、おまんこでも達していた。
 見るからにプライドの高そうな子兎のおもらし癖は、恐らく元からの素養を番の雄に育てられた成果だろう。『波羅夷の寺』の信奉者と近しい会員は、外見と言動に反した『波羅夷の末』の禁欲的な修行の話を聞かされているだけにたまらないと話していた。全くもって罰当たりな者しかいないが、だからこその秘密倶楽部なのだ。
 可愛らしいクリトリスをプジーで飾る想像をしていると、プラグを引き抜かれた子兎が、雌に転じてはしたなく吠えながら大股開きで倒れ、一際激しい潮吹き絶頂を迎えていた。純白の婚礼衣装を子供のようなおもらしでびしょ濡れにする花嫁の敏感おまんこがオナホールと共鳴し、番の雄より先にちんぽを締めつける。あまりにもイキすぎるおまんこに連動設定を最低にしていたにも関わらず、危うく射精をしてしまうところだった。自信家な者やあえて最大にしていた者などは、雌が吠えるとほぼ同時に野太い声を上げ、びゅるびゅると放り出した雄汁でオナホールを汚していた。
 ただ名器と言うには頭抜けた感度と締めつけはまだ終わらない。ついに窮屈な衣服から解放された強大な勃起ちんぽが雌の発情まんこに擦りつけられたのだ。こちらが用意した媚薬でいつもよりさらに長く太いという勃起ちんぽに、ちんぽで雌にされた子兎は逆らえない。卑猥な水音を響かせながら夫とちんぽへの服従を認めるように強いられる花嫁は、顔が見えないからこその稚い抵抗が嗜虐心をそそった。
 口だけが反抗的な子兎など可愛らしいだけだ。自分が決して雄に――ちんぽに――勝てないことを知っているからこそ嫌々をする赤児のように無垢な抵抗をする。抱かれ慣れて美味そうに熟した身体に不相応な純真さを、凶器めいたちんぽで毎夜ごと屈服させるのはどれほど背徳的で甘美なものか。
 子兎の必死の抵抗虚しく、むちむちの尻の間を先走りで汚していた勃起ちんぽが雌おまんこに挿入される。誇り高い雄たりえた子兎を雌に躾けた雄の亀頭は、媚薬もあってか恐ろしく硬く膨張して見えた。画面越しでもむ、とした熱気が伝わるのに、正面から対峙したらその熱さに飲み込まれてしまうだろう。雌――嫁――として雄――夫――の勃起ちんぽにおまんこ奉仕する子兎など、背を向けていてこうなのだ。整った可愛らしい雌の眼前に雄の巨大なちんぽを突きつけたらきっとすぐに口奉仕を始め、その悦びではしたなくおもらし絶頂してしまうのが目に浮かぶ。
 挿入からいくらかして、深く挿入しきるまで連動設定を完全に切る者が現れだした。大画面でまぐわう番には好奇を超えた畏敬の念が寄せられている。連動でこの有様なのだ。果たして直に、直接にこの雌のちんぽ媚びおまんこを――それも生で――堪能したらどうなってしまうのか。
 ところが媚薬を盛られた雄のちんぽは痛々しいほど強く尖り、ほとんど白濁した先走りを溢すに関わらず、射精することはなかった。むしろ肉体は完全に雌に仕上がっている花嫁を嬉々として心も雌になれと責め立てている。逆らえばおまんこの中の泣き所を優しく撫で、かと思えば強く捏ねる。自身の種付欲求を律し、番の雄――ちんぽ――の雌――おまんこ――である自覚を促す姿は恐ろしくストイックで、また雌共がため息をついた。主人の前で他所の雄に欲情するはしたなさをもはや誰も咎めない。この場にいる雄も全員、圧倒的な雄の前に屈していたからだ。
 雄が雄なら雌も雌だ。舌足らずに吠えて鳴きながらも決して折れない。雄のちんぽで尻をおまんこにされたのを恥じらい、認め難いあまり、雌へと躾けられた身体での淫らな日常生活を暴露してもなお頑なだった。雌共が画面上の雄に欲情したように、今度は雄達が大写しにされた雌に唾を飲み込んだ。顔は隠されて観えないものの、到底咥え切れると思えぬちんぽを無理なく頬張るおまんこが、嫌々を言う口に反した従順さを魅せる。最も微弱な連動でも――それこそ連動をやめても――健気に自らはちんぽ狂いの淫乱ではないと、雌の顔と鳴き声で抵抗する花嫁はおまんこの締めつけ以上にちんぽを煽った。
 堕ちぬ花嫁まんこを躾直すことにした雄が、硬く張り詰めたちんぽをさらにぐ、と尖らせ、泣き所への種付を宣言する。優しく激しく、緩急をつけながらおまんこになれ、雌になれ、とちんぽでの熱烈な指導をされた尻は、煮え滾る濃厚な雄汁を直に浴びせられ、盛大に粗相をしながら絶頂を迎えた。鈴口を拭うように腰を緩く振る雄に合わせ、無意識におまんこで雄汁を飲み下す雌の健気さが観る者の胸を打つ。
 恥じらわずとももっと自分のよくよく躾けられた雌――おまんこ――を誇ればよいのに、と気付かぬ間に射精して浮かされた頭のまま考える。……いや、やはり己の肉体の淫乱さに羞恥し、貞淑であろうとする高潔さが唆るのだ。だからこそ『旦那様専用おまんこ宣言』に安っぽさがなく、はしたない言葉遣いと仕草なのに背筋が震えるような色気と迫力がある。
 天邪鬼な番が自らを雌まんこ嫁と認めた悦びと興奮が伝わる雄のちんぽと金玉が、挿入したままぶるんっと見栄を切った。ちんぽをおまんこおしゃぶり奉仕したまま、ほぅ、と惚けた雌が、欲しがりな眼差しで雄を誘う。淫猥な絵画のようなまぐわいはまだ終わらない。



 おまんこ宣言と種付宣言を交わした番が、いよいよ本気交尾をするのかとスクリーンの前で構えていたところ、雌が顔を見てセックスしたい、と雄にねだった。背後からわけもわからず快感を与えられるのが嫌だと、専用おまんこ嫁宣言後とはいえ花嫁が素直に雄に甘えるのはよほど珍しいらしい。雄が驚いたように目をしばたたかせ、ほんのわずかに意地悪そうな色を混ざる。不穏当な輝きはすぐに目から口へと伝播し、口角の端がく、と上がった。
「かぁわいいおねだり……っ♡ 聞いてやりたいんだけど、なぁ……?」
「はぅぅぅうううっ♡」
 じゅぶんっ♡ と射精したまま止まっていたちんぽが、ご丁寧にイキまくったまま震える泣き所をじっくりと撫で擦りながら一気に最奥へと辿り着く。完全に予期せぬ雄ちんぽの侵攻に、最弱のまま連動したはずのオナホールがきゅきゅきゅんっ♡ と強烈に締めつけた。まだ射精したばかりのちんぽには厳しい雌おまんこでのちんぽ汁の取り立ては始まったばかりだ。
「ちょぉっと俺も……っ、限、界っ……でなぁ……」
「ぅあっ♡ ちんぽぉ……っ♡♡ ひとゃの、ちんぽっ……♡ しり、ぉく……きたぁ……っ♡♡」
 ばちんっ! と熱を帯びて赤く変わった尻に、でっぷりと子種を蓄えた金玉が当たる。長く太く硬い雄ちんぽが、おまんこ奥の泣き所に届いたのだろう。再び丸まっていた雌がびくんっと跳ね上がり、襟の乱れた白無垢が弧を描いた。はたはたと揺れるふわふわとした耳がぴぃん……っと尖ると同時に、オナホールもきゅんっと縮む。
 雄の指導虚しく『おまんこ』と言えない恥ずかしがりな雌の顔は、可憐な唇もおまんこのように縦に割れて大層卑猥なことになっていた。はぁ、ほぉ、と悦びに満ちた吐息が溢れるたび、澄んだ金の瞳が欲望に濡れて蕩けていく。
「こぉら♡ くぅちゃんはぁ、旦那様専用、の……っ♡ えっちなおまんこ♡ 嫁だろ♡」
「ふ、ぁ……♡ し、りぃ……っ♡ らめら、て……♡♡」
「だからだぁめだって……♡ さっき上手に言えたろ?」
「……く、ぅ、のぉ……っ♡ ぉ、ぉまんこ……♡♡ だんなさまのちんぽ、ぃれなぃ、でぇ……っ♡」
 絶えず快感を与えて冷静になる隙を奪わなければ何度でも噛みつき爪を立てる雌に、場にいる者のほとんどが躾で一番楽しい瞬間を何度でも味わえるのかと感心する。恥じらいながら快楽に屈し、これ以上の侵略を止めたいのか旦那様のおちんぽ様を拒むのが幼気で愛らしい。閨で雄に逆らう雌などおらず、許されることもないのを知りながら、それでも抵抗せずにはいられなかった真っ直ぐな子兎の身体がびくびくと震えた。
「それも……っだぁめだ、よ……っ♡♡ えっちなとこぐりぐり〜っ♡ ってされていくいくっ♡ ってしてるおまんこ……♡ いっちばぁん奥から、ぷっくり♡ した出口のとこまで……♡ ぜぇぇぇんぶ……、ちんぽ汁でマーキングしてやんだからなぁ……っ!」
「らめ……っ♡ やぁ……っ♡ くぅの、おまんこ……っ♡♡ まーき、ぐっ♡ しちゃ、らめ……っ♡」
 一度は立ち上がった兎の耳がまた力を無くして下がる隙間に入り込み、髪と同じくらいの真っ赤な分からず屋な雌本来の耳へ、番の雄として甘えを絶った宣告をする。嫌だ違うと可愛らしく首を横に振っても、雄はぎらぎらと飢えた目を光らせて嫌じゃないだろう。違わないだろうと責め立てた。
「なぁんで、だ……っ♡ くぅちゃんのおまんこ♡ 旦那様の赤ちゃんの素くだしゃい♡ っていい〜っぱい♡ じょ〜ず♡ におちんぽちゅっちゅ♡ できてんのに……っ♡」
「らかりゃぁっ♡ りゃかりゃ、りゃめ……っ♡♡」
「駄目な理由をちゃあんといいな……♡ くぅちゃんのえっちなおまんこ♡ をどうして旦那様おちんぽ♡ でちんぽ汁びゅ〜〜っ♡ ってされたくないのか……♡」
 ベッドヘッドにぶつかる寸前まで追い詰められた雌に逃げ場はない。バックからずんずんと力強く腰を振る雄に追い縋り、火照って桃色の尻もゆさゆさと揺れた。むっちりと育った尻肉がちんぽを抜き差しされるたび、雄に潰されて歪むのが目を喜ばせる。触れられなくとも柔らかな抱き心地の伝わる、熟れた肉体へと変えた雄の手腕は実に見事だ。オナホールでは再現仕切れぬおまんこも、きっと負けず劣らずむちむちとろとろなのだろう。最弱の設定でもちんぽに熱烈に種付おねだりをする敏感さと合わさったなら、生半可な雄ではこの愛らしく貪欲な雌に一方的に貪られることになる。
「い、ぃたく……にゃぃ……っ♡」
「『旦那様専用のえっちなおまんこ嫁ちゃん♡』が旦那様のおちんぽ様の種付やだやだ♡ ……なんて、できるわけないだろ……?」
「ひ、ぅっ……♡」
「あぁ〜……っ♡ おちんぽやめて♡ おまんこいじわるしないで♡ ……ってきゅんきゅん♡ ぷりっぷり♡ する旦那様ちんぽに媚びっ媚びの嫁まんこ……っ♡♡♡ たまんねぇなぁ……っ♡」
 だがしかしここにいるのは極上の雌の番の雄で、その極上の雌を育て上げている極上の雄なのだ。蕩けても鋭さの消え切らない目で睨みながら、未だ強気さを潜めぬ雌を専用おまんこ嫁と呼び、雌の残り僅かな反抗心すら叩き伏せるようにちん媚び嫁まんこと呼びかける。連動最弱設定のオナホールですら種付おねだりで疼く雌おまんこが、尿道口を熱心にちゅぷちゅぷと啄んでいるのがよくわかる。
「ぅうぅ……っ♡♡ ぉまんこっ♡ いじわる、すんにゃぁ……っ♡♡」
「してねぇよ……♡ やらしぃ嫁♡ と、えっちなおまんこ♡ 両方かわいがってるだけだって……♡」
「うぅ〜……っ♡ ぉまん、こ♡ の、ぉくぅ……っ♡ ぐりぐぃ、しらいれ……っ♡♡ ちんぽ……っ♡ ぐいぐぃ、しらいれ……っ♡」
 いよいよ頑なな心もはしたなく蕩けはじめたらしく、ひ、ひ、と鼻を鳴らして目を潤ませた雌は庇護欲と同時に嗜虐心を唆った。ごくり、と生唾を飲み下したのは自分だけではない。可愛らしく番専用おまんこ宣言したものの、決して芯までは譲らぬという風情だった雌の何かが崩れたのだ。
 恐らく浅い泣き所への種付では雌――嫁――を雌――おまんこ――だとわからせきれずにいたのだろう。十分すぎるほど幼気な子兎は危なげなく慣れた凶悪な雄のちんぽを受け入れて、小さなおまんこの全てを支配されながら己を雌――嫁とおまんこ――にした番を口とは裏腹に健気に歓待した。
「なんでだぁ? おまんこきもちぃ♡ たねつけして♡ って……♡ ちんぽ汁搾り……♡ お手伝いしてくれてんのに……っ♡」
「ちんぽのぉてつだい……♡ したく、ねぇのに……っ♡ ぉまんこ、きもちくてぇ……っ♡ なか、ぐりぐぃする、ちんぽきもちぃくてぇ……♡」
「えっちなお嫁さんおまんこ♡ の自覚が出てきてえらいえらい♡ お嫁さん♡ のおまんこ♡ はえっちなほどいいからなぁ……♡ ……だから、ご褒美にえっちなおまんこ……♡ 旦那様ちんぽで種付してやるっ……♡」
 快感に飲まれて正体をなくした雌は、その無垢な泣き顔に子兎の面影がある。雄に淫らに躾けられる前の夏の陽の香りがする少年が、自らの肛門をおまんこと言い、十以上離れた男の野太い陰茎で犯されることを気持ちいいと睦言を吐く。犯され尽くすのを拒むように清らかな幼さを醸す雌を、雄はわざとらしく子供をあやす仕草で煽った。あまりの快感にしないでと懇願されたおまんこ奥の泣き所を容赦なくほじくり、雌に卑猥な賞賛を浴びせる。
 雌――おまんこ――に『えっちな嫁まんこの自覚を持て』『嫁がえっちなのは褒められるべき事』『えっちな嫁へのご褒美は旦那様のおちんぽ様での種付』と甘く響き低く染み入る声で言い聞かせる雄の、壮絶なちんぽ顔と言ったらなかった。目を合わせるだけで孕みそうな、むっと噎せ返るほど濃厚な雄の色気を垂れ流して、抵抗の術を奪われた稚い雌に絶対に逃がさない、絶対に孕ませると圧をかける。
「やだぁ……っ♡ だんなしゃまちんぽ、やらぁっ♡ ぉまんこに、たねちゅけ、しないれぇっ♡♡」
「ふ……っ♡ 専用嫁まんこ、きっもちい……っ♡ だんなしゃまちんぽだいしゅき♡ たねちゅけして♡ って、ぜぇんぜん……っちんぽ離さねぇ……♡♡」
「してにゃぃ♡ くぅのぉまんこ♡ そんらえっちら、にゃぃぃ……っ♡♡」
「まぁたえっちやだやだ♡ はじまったなぁ……♡ だんなしゃまおちんぽ専用えっち嫁おまんこ♡ 宣言したくぅちゃんがえっちじゃない〜♡ おまんこじゃない〜♡ ってちんぽに媚びっ媚びのやぁらしい声で言ってもだぁれも信じねえのに……っ♡♡」
「らかりゃっ♡ おまんこらめぇ……っ♡♡ だんなしゃまちんぽ♡ じゅずじゅぽしらいれぇぇぇ……っ♡♡♡」
 全身でだんなしゃまちんぽ♡ に媚びる専用嫁まんこ♡ が最後の砦の口で回らぬ舌を使って拒むほど、ちんぽに躾けられた雌としての姿が浮き彫りになっていく。連動オナホールを着けているから、一層おまんこでの熱心なちんぽ乞いが我が事のように感じられた。
 雄が詰るとおり、この部屋の中の雄達の一人として幼気な雌の『えっちじゃない』という言葉を信じていない。ずっとちんぽに甘え、媚び、奉仕をしてイキっぱなしのおまんこを体感しつつ、おまんこイキの確かな証としてデカクリでのおもらしイキで目を楽しんできたのだ。白無垢とベッドに薄らと黄色みのある染みが広がった時に、先走りや潮、薄い精ではない本当の粗相に興奮しきった歓声が上がったりもした。
 本番種付前のおまんこほぐしでこのイキまくり様のすけべまんこの雌は、子宮とも言える最奥の泣き所で生中種付の直撃を受けたらどれほどよがり狂うのか。雄がほとんど精子そのものの先走りでおまんこを濡らしながらも射精をしないように堪えているのは、今以上に凄まじい痴態を晒すからだろう。そして、その時はもうすぐだ。
「……やぁっぱ、えっちな嫁おまんこちゃん♡ は一番奥でみっちり中出ししねぇとダメだなぁ……っ♡ おらっ♡ 旦那様の金玉に貯まった孕ませ汁……っ♡ イキっぱなし♡ 種付おねだり♡ すけべ嫁まんこにぜぇぇぇぇんぶ……っ♡ 射精すぞ……っ♡♡」
「ひっ♡ ふあぁぁっ♡ らめぇっ♡ ぉまんこだしゃらいれぇっ♡ ふ、ぁ♡ やぁ……っ♡♡ やら……っ♡♡ ぉまんこ……♡ あちゅ、ぃぃぃ……っ♡ ぉまんこ……っ♡♡ らしりゃ、りゃめぇぇっ……♡♡ ひ、ぁ……♡ あ、あかひゃ……っ♡♡ あかひゃんっ♡ れき、ちゃぅぅぅっ♡♡♡」
 いかに高性能カメラと言えど、胎内への射精音までは拾えない。ただ、聞こえなくとも嚥下と催促をくり返すオナホールのわななきと、大画面でよがり狂う雌、それに覆い被さってぐ、ぐ、と腰を押し付けて終わらぬ種付を続ける雄が、長く大量の子種の発射を伝えていた。
 ふうふうと激しく乱れた鼻息と共に、力の抜けた肢体を掴む腕も、だらしなく開いた白い足の間の逞しい背中もびくびくと脈打ちながら強張る。未だ天を突くちんぽに合わせ張り詰めながら上向く金玉には、貯まりに貯まった挙句に煮詰められた濃厚なちんぽ汁がぐらぐらとしているのだろう。赤子が出来ると錯覚するくらい注がれたのに、ずっしりと重たいままの熱塊に怯えるように、白い尻がぷるぷると震えた。
「……っそうだなぁっ♡ あかちゃんできちゃうなぁっ♡ えっちなお嫁さんおまんこ……っ♡♡ だんなしゃま♡ のこゆぅい……っ♡ あかちゃんのもとっ……♡ いぃ〜っぱい♡ だしてっから……っ♡ えっちな嫁おまんこ♡ いくいくぅ〜♡ ってして……♡ えっちなママおまんこになっちまったなぁ〜っ♡♡」
「ぁ♡ ふぁ……っ♡ も、らしゃらぃ、れぇ……っ♡♡」
「じゃあくぅちゃんがおちんぽちゅぱちゅぱやめないとなぁ〜……♡♡ 赤ちゃんできちゃう♡ って口ばぁっか……♡ のほしがりママまんこ……♡♡ まだだんなしゃまの赤ちゃんほしい♡ って、ずぅっとおちんぽおしゃぶり♡ してるぞ……♡♡」
「……っ♡ して、らぃ……っ♡」
 延々と終わらぬ射精でおまんこマーキングされるのが気持ち良くて仕方のない雌は、態度とは裏腹なことばかり口にする。みっしりと中身の詰まった金玉を空にしようと、太く硬い肉茎の根っこから先っぽへちんぽ汁を押し上げるおまんこは実に健気で可愛らしいのに、まだ謙虚に恥じらう淑やかさをも見せつけるのだ。これほど立派なおちんぽに淫乱おまんこに躾けられて、絶え間ない種付絶頂で真面に働くと思えない頭でなお、この雌はちんぽに抗おうとする。
「してんだよ……♡ ママになりたぁい♡ ママにして♡ って……♡ すけべまんこで種付おねだり♡ してんの自覚しな……っ♡♡♡」
「やっ♡ やらぁっ♡ まひゃ……っ♡♡ まひゃ、おまんこ……♡♡♡ らひゃれへりゅぅ……っ♡♡♡ あひゅぃにょ……♡♡ おまんほ……♡ れれりゅぅ……♡♡♡」
「たく……なぁんも言えてねぇ、ぞっ……♡♡」
「ぁん、れぇっ……♡♡♡ まりゃっ♡ まりゃぁぁぁ……っ♡♡♡ ぉまん、ほぉっ♡ ほ、ぁ……♡♡ まりゃ、れれりゅ……♡♡ だんにゃしゃまの……♡♡ おひんぽじりゅぅっ……♡♡♡」
「まぁだまぁだ……♡ おまんこぜぇんぶ……っ♡ 旦那様のちんぽ汁の匂いが染みついて赤ちゃん出来るまで……♡ 他のちんぽが種付する気失せるまで……っ♡ ピンクのぷりぷりまんこ……っ♡ ちんぽ汁でま〜っしろになるまで……っ♡ 射精してやる……っ♡」
 媚薬のせいか犬のように途方もない射精をする雄に、雌がついに根を上げた。これまた犬のようには、は、と舌を出し、涙で濡れてぼやけた目の焦点は合っていない。逃げる事はもちろん、休む事すら許されぬまま、いつもよりも長大な雄ちんぽに犯され、いつもの比ではない量を射精されるのに、雌も雄への服従を受け入れることを選んだのだろう。
「も、なってぅ……♡ ぃんらんぉまんこ……っ♡ ぜんぶ……っ♡♡ だんにゃしゃませんよぉのっ♡♡ おちんぽまーきんぐずみっ♡ まっしろまままんこ……♡ な、てぅ……っ♡」
「ほんっと……♡ 生中だぁいすきのすけべなママになっちまってなぁ……♡♡ あぁんなちんぽイヤイヤ♡ してたってのに……っ♡ 一番えっちなとこにちんぽ汁びゅぅ〜〜〜っ♡ ってしたら、すっかりえっちなママまんこ♡ だもんなぁっ……♡」
 最初のおまんこ宣言♡ よりもずっと甘ったるくいやらしい声音と表情で雄と雄ちんぽに媚びる雌は、旦那様専用種付マーキング済みおまんこ♡ として新たに宣言をし直した。は、は、と荒い呼吸混じりにはしたない言葉を並べ立てながら、自ら淫乱と名乗り上げたおまんこをきゅんきゅう♡ うねらせ、雄に恭順の意を示すように弱々しく腰を動かす。
 雄の種付腰振りとは違う、完全に雌が孕ませおねだりをする時のへこへこ腰振りをする様に、部屋の雄達が騒めいた。どれほど淫らに乱れても、どこか高潔さや淑やかさを醸し出していた雌が恥も外聞もかなぐり捨てた本気ちんぽ乞いは、それほど凄まじかったのだ。
「しゅきっ♡♡ しゅきぃい……っ♡ だんなしゃまもぉ……っ♡♡ だんなしゃまのちんぽじりゅっ……♡♡♡ ままぉまんこびゅぅっ♡♡ しゃれりゅのもぉ……っ♡ しゅきぃっ……♡♡♡」
「ママなのにやぁらし……♡ ずぅっとちんぽおしゃぶりしてる孕みまんこ……っ♡♡ もっともぉっと……っ♡♡ ちんぽ汁注いでやるからな……っ♡」
 自らを雌――おまんこ――と認め、雄の逞しいちんぽも、雄に種付されるのも好きだと認め、可憐な子兎は心身共に淫靡な雌に成った。酩酊したようにとろんとした目元の妖しい幼さと、ピンクのぷりぷりおまんこによく似た唇の淫猥さが、雄のちんぽを唆り勃たせる。
 これは心底から隠しておきたい、秘しておきたいと思わせる淫婦だ。清廉な空気を纏う悪童が、淫蕩な色香を無差別にばら撒く傾国に化けるなど誰も思わなかった。片鱗がなかったわけではないけれども、ここまで深く徹底的に仕込まれていたとは、その場にいる雄達も雌共も思ってはいなかった。
「いっぱいびゅぅ〜っ♡ してっ♡ くぅのままぉまんこっ……♡♡ だんなしゃまの♡ ぉちんぽ♡ でぇっ……♡ もっともぉっと……♡ えっちで……♡ すけべなぉまんこにして……♡ おまんこぃくいくっ♡ って、したぁぃっ……♡♡」
「ほんっと……♡ いっつもすぐこんくらい素直になりゃいいのになぁ……♡♡ 盛りまくった発情まんこ……♡ まぁたぷりぷりさせてちんぽ煽って……っ♡♡」
 画面上で淫乱な雌がちら、と細めた金色を流して微笑みながら、目が合うのを意識しておまんこをきゅっ♡ きゅっ♡ と締めるのに、うぅ、と濁った喘ぎがそこかしこで上がる。イキっぱなしのおまんこに搾り取られ続けた雄達は、もう何も射精ない。それなのにまだ射精るだろうと、みっちりとした居心地のいいおまんこでちんぽを扱くのだ。
 媚薬を盛られたのは雄だけのはずで、いくら雌が雄としての絶頂をほぼしていないとしても、際限なく達しすぎている。限界を感じて連動を切ったオナホールは動いていないはずなのに、まだちんぽを搾り取られている錯覚をしてしまう。雄とていくら薬を使ったからといって保ちすぎているし、射精すぎている。これがDRB参加者のポテンシャルなのか。羨ましげにしていた雌共さえ一部を除けば呆然とする惨状に、あの日きちんと番が迎えに来てくれて命拾いしたのだと思い知る。
「ぁっ♡ ほぁっ♡ どぴゅどぴゅきひゃぁ……っ♡」
「ごくごく飲みやがって……♡ そんなに美味いかぁ……? だんなしゃまの孕ませちんぽ汁……っ♡♡」
「ぉぃひぃ……♡ ふぁ……っ♡♡ まひゃぁ……♡ まひゃ♡ ちんぽじりゅっ♡ どくどく……♡ しへりゅ……♡♡」
 うっとりと目を細め、ほぉ……♡ とすぼめた唇からこぼされた吐息はまだまだ満足していない。薄紅色の尻がふるふると揺れてちんぽ乞いをし、ぷしゃぁ♡ と股座から淫らな飛沫を上げているのがその証拠だ。
「ちゃぁんとだんなしゃまのおよめさんおまんこ♡ の自覚が持てたから……♡ いったんお色直ししような♡」
「なんれぇ……? せっそぉ、このままずっと……♡ だんなしゃまとせっくしゅしたぃ……♡ えっちなおまんこ……♡ もっとだんなしゃまにまーきんぐ♡ しゃれたい……♡♡」
 底無しの欲望で種付交尾を強請る雌を、雄が優しく笑いながら拒む。なんと雌を押さえつけたまま、ずろろ……と予告なくちんぽを抜いたのだ。
 最初はすぐ戻ってきてくれると思っていたらしき雌が、ふぉ……っ♡ ぬぃひゃらめ……っ♡ もろっへきへぇ……っ♡♡ とぷりんとした尻を一生懸命に振りたくって縋っていた。けれども雌の抵抗虚しく、未だ硬く熱いままのちんぽが、ずぽんっ♡ とおまんこから抜け、ほぁっ♡♡ と大きな喘ぎと、ぷっしゃぁぁぁっ♡ という盛大な粗相をしてくずれ落ちる。抜かずの何発かもわからない種付を堪能したおまんこは、ぱっくり……♡ 開ききり、ぶぷ……っ♡ びゅく、ぶりゅりゅ……っ♡ と白濁した泡を吹き上げながら、その縁をぷっくり♡ 濃い桃色に腫らしていた。
 淫乱孕みまんこ雌は、たっぷりと注がれた子種が流れ落ちるのを惜しむ余裕もなく、ぁ♡ はぁ……♡ ほぁぁ……♡♡ と、ちんぽにほじられた敏感まんこ壁と縁を活きがいいぷりゅぷりゅの精子でなぞられては、おもらし絶頂をしてしまう。ベッドに上がる前の姿からは想像も出来ない、堂々たるすけべおまんこ雌ぶりは、やはり滅多にお目に掛かることのない凄まじい淫乱だ。
 番の雄ならばなおさら効くのだろう。まんこから抜かれた雄ちんぽは散々おまんこマーキングして少しだけ萎えていたにも関わらず、番の雌の切なげなちんぽ乞いにすぐさま力を取り戻した。いい加減、強力な媚薬だけを理由には出来ない。元よりの体力と精力が獣じみているのだと再三に渡って突きつけられ、部屋にいる雌共が画面へと向ける畏怖と羨望が決定的となる。稀に見る強く逞しい雄に正体を無くすほど犯される快感を目の前で見せつけられたのだ。ちんぽに服従し、雌となった者共にはむしゃぶりつきたくなるほど良い雄だろう。
「こぉんなかわいい嫁を置いて、俺はどこにも行かねえよ……♡」
 俯せのままびちびちと跳ねる雌を愛おしげに眺め、優しく仰向けにして正面から口付ける。八の字に歪んだ眉の下、潤んで滲んだ目には一切の迫力も険もなく、おまんこと同じにとろとろに蕩けていた。半開きの口も同様に、ふっくらと腫れた唇がおの形を描くと、先程までちんぽを咥えていたまんこによく似ている。エッロ……♡ という雄の呟きは聞こえなかったのか、雌はおまんこさびしい……♡ と一旦畳まれた足を開こうとしていた。
 それを阻んだ雄が愚図る雌の頭から額、瞼、鼻先、頬、唇……と触れるだけの口付けを繰り返して宥める。ちゅ、ちゅ、と降り注ぐ口付けに雌がくすぐったい、と可愛らしく笑う。おまんこ顔でちんぽ乞いをしていたと思えない幼い笑みは、当然ながら雄にも効果覿面で、辛そうにぐ、と呻いて前のめりになっていた。
「……この下……、まだなんか着てんだろ……? ほとんど紐みたいな、エッロいやつ……♡」
「……っ♡」
「おまんこもデカクリもぜぇんぜん……♡ 隠れてないエッロいやつ、着てたろ……♡ 上も当然、勃ちっぱなしの乳首用の……♡ 着てんだろ……?」
「ぁ、……っ♡」
「なのに手袋して、なっがいニーソ履いて……♡ 旦那様のちんぽ煽るエロ衣装着てんだろ……っ♡♡」
 清楚な白無垢を獣の交尾で汚し、淫汁塗れのそれすら脱ぎ捨てた『お色直し』は外を歩く事はもちろん、他人に見せることを憚られる変態露出衣装でしかない。わかった上で脱いで見せろと要求し、まぐわいの続きを迫る。
 雄の問い詰めに言葉もなく、はくはくと唇を動かすばかりの蕩け切ったおまんこ顔に、恥知らずにちんぽを強請る雌にも羞恥心があったのかと勘違いしそうになるが、違う。これは番の雄に淫乱さを咎める形で褒められ、求められた悦びで甘く達しているだけだ。
「……き、てる……♡ だんなしゃまのおちんぽ……♡♡ ばきばきにして……♡ すけべまんこにびゅぅ〜っ♡♡ ってしてもらいたくて……♡♡♡ きてりゅ……♡」
「はぁ〜……♡ ほんっと、一回素直になるとこれなんだよなぁ……♡♡」
 参った、という素振りをしながらも、実際はまるで困ってはいない。剥き出しの雄ちんぽがびきびきと硬くなるのを目の前にした雌の方が、よほど困った様子でいる。ぶるんっと僅かな身じろぎでも揺れる雄のちんぽと金玉が立派すぎて、自然と目で追ってしまうのだろう。悩ましげに唾を飲みながら、どうにか視線をそらそうとしては失敗し続けていた。
「ちんぽ見過ぎだぞ……♡」
「らて、すごぃ……でかい、から……♡」
「……ちゃぁんとお色直しできたら、好きなだけでかちんぽ見せてやるよ……♡」
 雄はそう言うと、ベッドに仰向けのまま転がった雌の眼前にずん……♡ といきり勃ち、どくどくと脈打つちんぽを突きつける。ぱくぱくと疼く鈴口は未だ精液に近い先走りを吹き、先程まで挿入れていた雌穴もあって乾き切らぬ淫汁に塗れたちんぽはてらてらと光っていた。冷めやらぬ熱でほんのりと桃色を帯びた色白の雌の顔と並ぶと、雄ちんぽの使い込まれた赤黒さが際立つ。
「ほ、ほぁぁ……♡♡♡」
 まだ種付し足りないと訴える雄ちんぽに、よくよく躾けられた雌はへこへこ♡ と弱々しくちんぽ乞い腰振りをし、びくびくんっ……♡ とおまんこイキ痙攣を見せつける。射精ではなく先走り、潮吹きと粗相で白無垢におもらし染みをつけた股座から覗くのは、雌に相応しい淫猥で、けれども穢れを知らない無垢な雛尖だった。年齢と体格相応のそれは雌としては下品なデカクリなのだが、本来の役割を果たしたことは無いのが伺える綺麗な色をしている。雌は慎ましくあらねばと縮小矯正や去勢を徹底する者達が身嗜みがなっていないとぼやいていたが、稀に見る立派なちんぽの番の雄からすれば瑣末なことなのだろう。おまんこイキの痙攣がおさまらず、仰け反ってぶしゃぁっ♡ と盛大なうれションを披露した雌のデカクリを、素直で良い、元気で良いと褒めちぎっていた。
「なぁ……早くやらしいお色直し見せろよ……♡♡ 俺のちんぽ……♡ ばきばきにしてくれるんだろ……♡」
 これ以上硬く尖るなど想像出来ないほど力強く天を突くちんぽをさらにぐ、と押し付けられた雌が、はひ……♡ と甘イキ絶頂とうれションをしながら、もぞもぞと動き出す。どうにか身を起こすも、びくんびくんっ♡ と小刻みに震えては、しょろろ……♡ と粗相をする花嫁が、あまりの淫さを恥じるように静かに帯を外し、合わせた襟を解いていく。やがて穢され尽くした白無垢の下からゆっくりと、甘く香る薄桃色の肌が現れた。



 ベッドの上に広がった白無垢の残骸の真ん中で、不躾な雄の視線から逃れるように雌が膝立ちで小さく丸まる。ふと覗く堂々とちんぽ乞いをしていたと思えない淑やかさに、元々の育ちの良さの芯の強さが香った。どれほど痴態を晒しても、雄に服従し、ちんぽで犯されるため、はしたない装いを見せつけることへの抵抗感を持ち続ける理性がまだ欠片でも残っている。そしてこれからそれすらも番の雄に蹂躙されるのだ。
「ようやく見れたなぁ……♡ 尻尾♡」
「しゃ、しゃわりゅにゃぁっ♡」
 犯され尽くした尻よりも手付かずの部分を隠したいのか、最初よりもむち……っ♡ と豊かに張り出して見える尻を突き出していたばかりに、ちょうど白無垢で隠れていた耳と揃いの尻尾がひょこりと顔を出していた。無意識にちんぽを強請ってふるふると揺れる尻に付いているふわふわの突起が興奮冷めやらぬ雄の狩猟本能を刺激しないわけがない。ちんぽと金玉をぶるん、と揺らしながらしゃがんだ雄が、正面から雌を抱え込むようにして逃げ道を塞ぎ、尻ごと尻尾を掴み上げた。
「尻尾撫でるとおまんこも撫でれちまうなぁ……♡ 狙ってつけたんだろ……♡」
「ちぁぅ……♡♡ そうしりょって……♡♡ かいてあっひゃ……♡」
「尻尾と一緒におまんこもなでなでして貰えって?」
「ちぁぅ……♡ そ、ゆふぅに、きろってぇ……♡」
 撫でるなどと言う言葉では済まされない、片手でたぷたぷと尻たぶを揺すり、もう片手で尻尾を揉みしだき、それぞれの指先を伸ばしてぽっかり……♡ 開いたままのおまんこに悪戯を仕掛ける。きゅ♡ と締めても、注がれた子種が多すぎるからか、返ってびゅぶ、ぶぶ……♡ と下品な音を立てて粘ついた白濁汁が雄の手を汚した。おまんこ同様にイキすぎておもらし癖のついたデカクリは、しぃぃ……♡ しょろろ……♡ と控えめに粗相をしていたが、本気絶頂をしたらじょろじょろ♡ と大きな音を出すだろう。
 用意されていた衣装は自由着用のものと絶対着用のものがあった。白無垢は前者で、耳と尻尾はオナホールの連動に使うため後者だったのだが、着用方法と『着用が出来なかった場合に起きる事故の可能性』を記載しておいたのだ。万が一に備えてオーナーにも念入りにお願いをしていてよかった。
「変態クラブの変態親父の言うことなのに聞いちまうんだなぁ……?」
「しょ、しにゃぃと……っ♡ ひとゃに、へんにゃころ、しゅるってぇ……♡♡」
「……へぇ……」
「ぁんとき……っ、も、ぉ……くしゅり……、もられてた、かりゃ……っ♡」
 たぷたぷ♡ ぐにぐに♡ と尻を弄ばれながら、番の雄を案じてのことであって本意ではない、と自らの貞節を訴える雌が絶え間無い快感に身悶える。尻尾から手を離した雄が、ぐぱぁ……♡ と左右両方の尻たぶをそれぞれに持ち上げて開くと、ぷっくり♡ 膨れた縦割れおまんこの縁から、どぷどぷんっ♡ と子種が流れ落ちた。
「なるほどなぁ……♡ 俺に盛られた薬を抜くために……っ♡ エッロい服着て……♡ 俺のちんぽを抜いてくれてんだなぁ……♡♡」
「しょ、ぉ……♡ ひとゃのちんぽ……♡ ばくはつしそぉ、だった、かりゃ……♡♡」
「まぁだまだ……♡ 抜けきってねぇからな……♡」
 おまんこから子種を放り出す雌は、自分の意志ではないとわかって貰えた安堵でか脱力しはじめる。くたりと力の抜けた身体は目の前の雄にしなだれかかり、ふぅ♡ ほぉ♡ と息を吐いては眠たそうに目を細めた。獰猛なままぎらつく雄の不穏な呟きが聞こえているとは思えない。
「ぉまんこ……♡ しゅりゅぅ……?」
 粗方の子種は出し尽くしたのか、びくびくと震える雌の尻を中心に白く粘ついた地図が広がっていた。蓄えていた分が無くなって寂しいのだろう。おまんこにほど近い指へ向けてへこへこと媚び尻振りをして、ちゅぽ♡ ちゅぽ♡ と爪先にしゃぶりついた。
「いや……その前に、な……♡」
 小さな子供をあやすように雌の頭を撫で、ちゅ、ちゅ、と触れるだけの口付けを繰り返す。きゅっと締まっていただろう少年の肛門をぽってりと腫れた雌の性器へと変えるほど犯した男とは思い難い優しい愛撫に、のぼせた頭が冷えたのか骨のない生き物のようになっていた雌がおもむろに背筋を伸ばした。
「ぁ、に……♡」
「約束したろ……♡ でっかい旦那様ちんぽ……♡ じっくり味あわせてやるよ……♡♡」
 ぺたりとベッドに座り込んだままの雌の頬から唇を指で一撫でした後、雄が再びベッドの上に立ち上がる。しゃがんだ時よりもさらに硬く重たくなったちんぽと金玉がぶるっ♡ ぼるんっ♡ と重力に逆らって空を切る姿に、雌がほぅ……♡ と熱い息を溢した。可愛らしい鼻先に凶悪なちんぽが突きつけられる光景は二度目だが、今度は眺めさせるためだけではない。
「は……ん♡」
 ほんの少し前まで自分のおまんこに根元までずっぽり……♡ ハメられていたちんぽをうっとりと見つめた雌が、すぼめた唇で亀頭へとしゃぶりついた。雄自身のちんぽ汁と自分自身の雌淫汁の混ざりものでてらてらと光るちんぽは、どう考えても美味しくはないはずなのに、雌ときたらすんすんと鼻を鳴らしてちんぽの匂いを嗅ぎ、ちゅぽ♡ ちゅう♡ と好物にがっつく時のように食らいついて離れない。鋭い犬歯が愛らしい小さな口には亀頭すら収まり切らず、苦しそうにふぅふぅと息を吐きながら一生懸命に舌を這わせて舐め回す。
「いつもよりデカいもんなぁ……っ♡ くぅちゃんのちぃちゃぁいおくち♡ じゃあ、イラマは無理か……」
「ふ、んむ、ぅ……っ♡」
「無理すんな。さきっぽぺろぺろすんの……♡ じょうずだ、よっ……♡♡」
 無理と言われたらやりたくなる性質なのだろう。全て収めたら喉奥まで犯される長大なちんぽを咥え込もうとする雌の出来る事を褒めて止めていた。それでも不満げな雌が収まり切らないちんぽの太茎をしゅこしゅこ♡ と扱き出す。二の腕まで覆う繊細なレース織の手袋は、勃起し続ける赤黒く逞しいちんぽに添えられると雌の手を嫋やかに見せた。
 雄と比べれば小柄とは言え、決して雌は小さすぎることはない。そのはずなのに、雄と並ぶと雌としての印象が強くなってしまう。如何にも不慣れな口奉仕と手淫が、初夜に臨むおぼこい花嫁とそれを楽しむ経験豊富な夫という風情を醸し出しているのが、余計にそのイメージを強くした。
「ふ……ぅっ♡ 手袋、キク……っ♡♡ 喉まんこの代わりの手のひらまんこ……っ♡♡ 一生、懸命……っ♡ しこしこしてんの……♡♡ かぁわぃ……っ♡♡」
「ん♡ んん……っ♡ んぅ〜……っ♡♡♡」
 ちゅぱちゅぱ♡ ぢゅぅぅぅ……♡ ぢゅぅっ……♡ ぢゅぽぉぉ……♡♡♡ と喉まんこ奉仕が出来ないからか、手のひらまんこと合わせて口まんこで熱烈な奉仕を始める。最初は喉まんこに一家言ある者が尻まんこばかり達者でよろしくないと苦言を呈していたが、拙いなりに八重歯を当てぬように、こびりついた淫汁と後から後から溢れる先走りを残さずこそげ取ろうとする雌の忠義に感心していた。
 ちんぽへの奉仕をしながら、はしたないちんぽ乞い腰振りをしていたのも良かったのだろう。雄に奉仕することは全身すけべまんこの雌の義務であり悦びであると真から理解し、実行することは難しい。ただ優れた容姿なだけでも、良く躾けられた淫乱なだけでも雌としては足りない。雄の悦びを我が事として感じ、共に絶頂を迎える――まさに今、ずっしりと子種を貯め込んだ雄の金玉を片手ですりすり……♡ と愛撫し、もう片手で金玉から上ってきた子種を誘導するためしゅこしゅこ♡ と太茎を扱き、ストローのように亀頭を咥えて吸いつきながら、尻まんこを甘イキくぱくぱ♡ させ、デカクリからとぷっ♡ ぷぷ……っ♡ とイキ証拠おもらしをしている雌は最高の淫乱なのだ。
「はぁ……っ♡ ちんぽ、しゃぶりながら……っ♡ まんことっ♡ クリで……っいくいくっ♡ ってしやがって……っ♡♡ ふっ♡……射精す……っ♡♡ 射精すぞ……っ♡♡ ちっちぇ口まんこ……っ♡♡♡ 射精すっ♡♡♡」
「ぉ♡ ん、ぶっ♡ ほ、ぉ……っ♡♡」
 雄の口まんこ種付宣言にちんぽに耽溺して惚けていた雌の目がぱちりと開く。尻まんこに注がれたのと遜色のない質量の子種が、小さく奉仕の術に劣る口まんこへと浴びせられるのだ。捌ききれなければ雄からのご褒美を無碍にしてしまうし、罷り間違って雄ちんぽを傷つけるような事があってもいけない。
 雌に奉仕させるがままだった雄も手のひらまんこに擦り付け腰振りを始め、その激しい動きに雌も必死で着いていく。犬歯が雄に刺さらぬように口を開き、舌を這わせる雌の顔は息苦しさもあって真っ赤で、目には涙が滲んでいた。吐き出したいであろう長大なちんぽをずっぷり……♡ 咥えた唇は、充血して赤く腫れた様子まで尻まんこによく似ている。だんだんと濁り出した先走りで滑っていたそこが、口まんこ種付された瞬間、収まり切らなかった子種で白く汚れ、完璧に揃った二対の雄汁マーキング済みまんこに成った。
 ふぅー……♡ と満足げに深く息を吐いた雄のちんぽは、少し萎えたものの変わらず勃起している。いつ鎮まるとも知れないちんぽの大量種付を、こくん……っ♡ ごくっ♡ ぐぅ〜っ♡ とゆっくり飲み下した雌は、種付だけでなく飲精の最中も悦びのあまりしゃぁぁ……♡しょろろ……♡とおもらし絶頂をしていた。
 果たして口まんこに二発目の子種を頂くべきか否か。わからぬままの雌は、子種の残滓がないかと尿道口の縁を舌先で拭いながら中をちゅうっ♡ と吸い尽くす。当然のように金玉や太茎まで余さず、先走りや子種だけでなく、口まんこから出た淫汁もしっかりと舌全体を使って拭き取り、番の雄のちんぽを磨き上げた。雌を雌たらしめる雄の象徴への深い敬愛が伝わるお掃除口奉仕の反面、雌の絶頂粗相でベッドの上は二目と見られなくなっている。
「口まんこ種付どころかお掃除フェラでもいくいくっ♡ ってしちまって……♡ ほぉんと、俺がいなきゃどうすんだか……♡」
「ほぁ……♡ ひとゃ……すけべなせっそぉ……、ぃや、かぁ……?」
 かわいらしい兎の耳を震わせて、綺麗に掃除したちんぽから離れた雌が雄を見上げた。甘さと欲の抜けない声音にはほのかな恐れが透け、雄の望むままに淫らに躾けられた事への恥じらいではない感情を、初めて雌が見せる。嫌だ駄目だと言いながら決して拒まぬこの雌は、快楽だけで雄に服従しているわけではない。この番は未だ物珍しげにされる同性婚をあえて盛大に発表し、無用な困難を負うことを折込済みで社会的にも番ったのだ。
 終わりの無い熱狂と互いへの愛着で満ちた交わりを引き裂いたのは雌の声であり、雌の声に潜む恐れだった。はたから見ていれば絶対に有り得ない拒絶と別れに怯える金色の瞳は、冗談でも嫌いだと言われたらそのまま砕けてしまいそうに幼く脆く見える。
「ふぅ……っ♡」
 金色の目を伏せ、雌がちゅっ♡ と勃起したままの雄ちんぽに口付けた。自分が壊した空気を塗り替えようとちゅっ♡ ちゅう♡ と可愛らしい奉仕が続く。
「だぁから……っ! 一人にしねえって言ったろ……!」
 触れるだけの、けれどもいきり勃ったちんぽへの明確な恭順を示す奉仕に、雄が雌の頬をちんぽで叩いた。べちんっと存外大きな音が響き、衝撃に雌が目を開くと、しゃがみこんだ雄が雌の唇に齧り付く。
「んぅっ♡ ふ、ぅ……ぅぅ♡ は、ぁ……♡」
 息つく暇も与えられず、ぽってりと腫れた唇と巨大な亀頭への奉仕で疲弊した口内を雄に暴かれた雌は、見開いた目をまたじわじわと瞼の奥へと仕舞いながら、びくびくっ♡ と感じるしか出来ない。隠すのを忘れられた胸元が、のけ反ったことで雄へと見せつけるように前にのめる。口付けに夢中の雌は、下腹部と同様に極小の三角形とそれらを繋ぐ紐だけで出来た衣服とも呼べない卑猥な布切れで、ぷくり♡ と膨れた乳首が白く薄い生地を押し上げているのに気付いていない。もっとも、下腹部の三角形は最初からデカクリを収めきれず、可愛らしくも無用の子種袋をみちみちっ♡ と窮屈そうに仕舞うばかりだが。
 隠すことで余計に形がくっきりとわかるほど布地を押し上げる淫乱勃起乳首であると自己紹介してしまう雌の胸元は、鍛えられた筋肉だけでない媚肉も纏い、むちむち♡ といやらしく育っている。雄からの慰撫に甘え切っていた雌は、たわわに実ったはしたない淫肉に忍び寄る手に全くの無防備だった。
「むっ♡ ぅ、んむっ♡ ふ、うぅ……っ♡」
 無意識に張られた胸は、むちむち♡ ぷりぷり♡ と雄を誘う。健気な雌の誘惑に乗らない無礼をするわけもなく、迷わずに両の乳首を雄が摘んだ。薄い生地越しだからか容赦なく掴まれた突起はびくんっ♡ とわななき、それをちんぽを扱くようにしゅっ♡ しゅっ♡ と扱いて宥める。白い小さな三角形のテントは一層硬くぴんっ♡ と張り詰め、汗ばんで透けると、ぽってり♡ と腫れた薄紅色の尖りが見えてしまった。乳首でイクように躾けられたデカクリはぴゅく……っ♡ ぴゅっ♡ と淑やかな吐精をし、おまんこも絶頂を迎えたものの決定打を欲しがって、ちんぽに媚びて腰と尻を揺らす。そのはしたない動きがデカクリも乳首も雄へと突き出すことになり、後者に至っては雄の指に摘まれた状態だったことでちん媚びどころかちくオナまで兼ねてしまった。
 花嫁の衣を脱ぎ捨て、淫乱な兎へと転じた雌の乳首は尻と同様に評価が高い。扱くのをやめた雄の指に押し潰すように乳首の小さな窪みをほじくられ、おまんこみたいにされちゃってんなぁ……♡ と囁かれた雌が、ぶしゅぅっ……♡ とちくオナ潮吹きをしてしまったのが証拠だ。本来ならば性器ではない場所を淫らな雌の性感帯に躾けられ、服が擦れただけでも雄に甘え媚びる。
「ほぁっ♡ せ、そぉの、ちくび……っ♡♡ ぉまんこ、しゃれひゃったぁ……♡♡」
「やぁらしぃちん媚び腰振りでおっぱい突き出して……っ♡ 完勃ちぷりぷり乳首ほじって♡ って俺の指ちんぽにおねだりしたろっ……♡」
「わか、にゃぃ……っ♡ きもち、くてぇ……♡ かりゃだ、かってに、うごいてりゅ……♡♡」
「今もちん媚び♡ しまくってんのに……っ♡♡ とんだけ無自覚すけべまんこだよっ……♡」
 いく♡ いく♡ と鳴きながら、雌は腰振りをやめられない。きゅう♡ きゅん♡ とおまんこはちんぽを招き入れようと収縮を繰り返し、デカクリはおもらしを続けている。申し訳程度にふりふりと揺れる耳と尻尾は、とっくに装着をやめた者や連動を切った者しかいない場でも愛らしいだけの無意味な飾りになっていた。
「ひとゃ……っ♡ ひとゃぁ……っ♡♡ せっそぉ、ちくびまれぉまんこ♡ の……♡ ぃんらん♡ らけろ……っ♡♡ ひとゃのこひょ……♡ すき、れも……い、いぃ……?」
 指ちんぽピストンと汗で布地が完全に張り付き、もはや身につけていないも同然に浮き上がった勃起乳首をぷくん……っ♡ と硬くしながら、雄に問いかける。濡れそぼる金色の瞳は、二度と元には戻らない全身おまんこと成った身体を恥じらう淑やかな戸惑いで揺らめいた。庇護欲と嗜虐心を唆る、幼くも淫らに熟れた雌に答えるべく、雄の両手が動きだす。
「ひ、とぁ……んっ♡ ぁっ♡ ゃぁっ♡ ふあぁぁぁぁっ♡♡」
 ぷちゅんっ♡ くりゅりゅっ♡ こりゅっ♡ かりかりっ♡ とぷっくり♡ 乳首まんこの弱点――さきっぽの窪みを爪先で撫でほじり、雌が体勢を保てなくなるまで責め倒した。仰け反り過ぎて、ぷるるん……っ♡ とデカクリだけが起きた状態になると、そのままじょわぁっ♡ とベッドの上から自身の腹まで、そこら中に薄く白濁した潮とも精液ともつかないものを撒き散らす。何も出ないのが嘘のように大きく育った、薄紅がかった桃色の乳首の代わりとばかりに、はしたなく乳首絶頂マーキング汁を吹き出すデカクリは、色形だけは清楚で貞淑なまま、淫汁おもらしを繰り返した。
「ひ、ぅ……♡」
「俺が……俺がこんなにやらしくしたのに……! 好きでいいかなんて……おかしなこと言うんじゃねえ……!」
 仰向けに転げて喘ぐ雌にのし掛かり、雄が吠える。密着し、乳首とデカクリが擦れるのにあん♡ あん♡ と鳴くばかりの雌にどれだけ言葉が届いているのか。ぼんやりと雄を見つめる金の瞳は、抜け切らぬ媚薬だけが理由ではないギラつく眼差しに嬉しそうに微笑みかける。
「ひとゃのちんぽ……♡ ずぅっと、かたいの……くすりだけのせぇじゃねぇ……?」
「……あのな、俺はとっくの昔にぜぇんぜんこっちの言うことわかっちゃくれない、憎たらしいほどかわいいクソガキでしか勃たねえんだよ……っ」
「ぼーずにしかたたねぇとか、ばちあたり……♡」
「俺と一緒に地獄に落ちてくれんだろ?」
「じごくでも……ごくらくでも……どこだっていってやる……」
 だからなまえをよんでほしい――甘く、淫らに響くのに何処か消えない寂しさを孕んだ声が、本当に必要な唯一つのものを求めていた。激しく熱い、引き摺り込まれたら戻ってこれなくなりそうなセックスをしていたと思えない幼児のような願いに、極上の子兎は心底から惚れた男のためだけに雌に成るのだと改めて突きつけられる。
「空却……」
「せっそぉは、うさぎでも、よめでも……ままでもねぇし、まんこでもねえから……だから……」
「わかってるよ……。だから、なぁ……いや、わかるだろ?」
「わかんねぇよ……」
「……そんな顔しなくたって、俺も空却が好きだってことだよ!」
 もっと恥ずかしい台詞も行動もしてきたはずの雄が頭を抱え、目をぐるぐると泳がせて逡巡した挙句、ほんの少し熱の引いた雌を真正面から見据え、堂々と告白をした。思っていた答えと違うと言いたげに瞠目する雌が、居た堪れ無さからじわじわと横を向いて目を逸らすが、もう遅い。
「逃げんな空却……っ」
「にげてねぇ……」
「じゃあこっちむけ」
「……やだ……」
 顔を隠したいという雌に呼応して、兎の耳がふにゃりと垂れる。乳繰り合いの茶番だとぼやく者がいたが、これは普段倶楽部で開催されるイベントでもショーでもない。幼く淫らな雌も強靭で逞しい雄も稀に見る素晴らしい個体で、その番としての交わりも目を見張るものがあったが、たまたま状況に整えただけのカップルの濡れ場を覗き見をしているに過ぎないのだ。若い番の出歯亀を会員として楽しむのはもうこの辺りで十分だろう。後は様子を見て適度な所で引き上げることにする。全てを見届けるには体力が保たない。今後の活動を考えると部屋に設置したカメラやマイク、一番懸念されたオナホールの仕上がりも上々。秘密倶楽部にまた新しい催しが増えるのが楽しみだ。
 再開するぞという声に画面を見れば、ちゃっかり雌の足の間を陣取った雄が、雌のむっちりとした太腿を持ち上げていた。ニーハイソックスに覆われた足は雌の顔の横近くまで倒され、柔軟性の足りない倶楽部共有雌にストレッチをさせようと話していたのを思い出す。膝裏を自分で抱えるように命じられた雌が、期待だけでおもらしをしてひくつくおまんこを見せつけながら怖くない威嚇をしたが、ばちんっ! とデカクリと並べるように叩きつけられた雄ちんぽにごくりと生唾を飲んだ。まるで弱まる気配のない雄ちんぽに、薬を盛られているとはいえ羨ましいほどの若さと逞しさに小さくため息をつく。ついでに媚薬の投与量の再試験を忘れないよう、始まってから今まで怖がって画面を見ず耳まで塞いで縮こまった一時預かりの雌に言いつける。
 最低限の躾の成果で、はい、御主人様と下手糞に微笑む雌はオーナーから躾けて欲しいと頼まれて預かった。まだ二週間かもう二週間か。仕事の出来ないチンピラだから共用オナホぐらいにしかならないと言われていたが、二、三の事なら忘れないのでボイスメモ代わりにしている。逆に雌です、ちんぽが好きですと口で言うだけで覚えの悪いオナホは、一度野良犬とでも番わせてみるかと思っている所だ。躾ける上で『自分は人間の男だ』という勘違いから正さないといけないのは共通だが、脅迫暴行の常習犯などは『自分は良く躾けられた動物以下だ』とまず自覚させなくてはならないのかも知れない。
 最高画質の監視カメラとマイクが、雄にえっちなおまんこうさぎちゃん♡ と詰られて、ちぁぅ……♡ と否定しながらも、おまんこをぎゅうぎゅう♡ 締めつけてイッてしまう雌を映し出す。理性を放り出した獣のような交尾は、放り出せるだけの理性があって初めて生まれる。そして一夜限りの狂乱の宴だからこそ惜しく感じるのだろう。
 すき、という透き通った幼い告白が粘着質な水音に紛れて聞こえるたび、極上の雌を射止めた雄が羨ましくなる。この雌にはなんの教育も躾もいらなかったはずだ。番相手でも真っ直ぐで無垢な心を委ねることなど早々ない中、倶楽部の雄達は何処の馬の骨とも知れない輩を時に酷く乱暴な事をしてでも矯正して真っさらな土台を作らなくてはならない。
 近く倶楽部所有の動物園で番を見つけることにしたボイスメモオナホに、最後になるかも知れない雄としての射精を味合わせやろうと連動設定を最大にしたオナホールを着けてやった。お♡ ぅおぉ♡ おほぉぉ♡ と聞き苦しい雄叫びももうすぐ聞けなくなると思うと趣深いものがある。せめてこれから仕える事になる旦那様のため極上の雌まんこから尻の締め方の一つでも学んで欲しかったが、下品なみこすり半腰振りで果てた上に潮を吹いて気絶しているのに頭を抱えてしまった。
 ちょうど大写しになった雌が、雄に何度目とも知れない種付をされて、ニーハイソックスに包まれた足先を綺麗にピン、と尖らせて絶頂している。おまんこでの絶頂に耽溺し、うっとりと細められた目と、細長く窄められた唇からあえかに落ちるほぅ……♡ という喘ぎは、足下で転がる不出来なオナホとは比べるべくもなく優雅で気品に溢れていた。



 翌日の午後遅く。元気と体力が売りの伴侶が、さすがにケツから何から全部痛えしダルいと予備ベッドに籠もりきり、たまにサイドテーブルに置いた飲食をつまむ以外は微動だにしない。こちらとて言うまでもなくヤリすぎでちんぽから何から全部が痛いしダルい。元より設置されていたベッドはとても寝る事の出来ない有様だから、伴侶が籠っている横の空きスペースで寝転がっている。
「……二度と変態クラブの変態親父の言うことなんざ聞くんじゃねえぞ」
「仏の顔も三度って言ってある」
「三度ぽっちケチ臭えと思ってたけど、マジの馬鹿相手だと回数制限ってのが必要なんだな」
「仕える相手になんちゅう言い草だ……」
「バァカ! 仕えるからこそおかしいと思ったら言うんだろ。諾々とつき従ってハイハイ言うだけなら金魚の糞でもできんだよ」
 ごろりと転がりこちらを向いて、ぎゃんぎゃんとがなり立てる。かすれ声のままとはいえ元気になったじゃねえか、あと金魚の糞は喋らねえだろと思うが、足腰が立たず上手く動けないのは変わらないようだ。
「オーナーは『昨日はご利用ありがとうございます。大変お楽しみ下さったようで嬉しく思います。お部屋は当分貸し切っておりますので、何か御用の際はお申し付け下さい』……だとよ」
「今すぐ変態クラブ解散しろって言え」
「俺の食い扶持が減るからダメだ」
 ち、と舌打ちをする伴侶は、昨日身につけていた卑猥な花嫁衣装も可愛らしい兎の耳も尾も外して、ホテル備え付けのバスローブを纏っている。後始末の風呂上がりに着せたら、ふわふわしてきもちいい、とうつらうつらしながら言われて、こちらも疲れ切っていたからそのままにしたのだ。
 結局、空が明るくなって、部屋の外がにわかにざわつき始めても、伴侶とセックスをしていた。射精しても射精しても勃ち続けるちんぽに、ついに挿入したまま寝落ちして、すっかり日が高くなりきって目覚めると正面から抱き潰した伴侶が先に起きて動けずにいたのだ。互いに寝ながらも種付と搾精をくり返していたようで、こちらの爽快感と比例して、ぐったりと疲労困憊しながらも昨夜よりも一層の色気を放っていた伴侶にまた勃起するかと慌てた。――もちろん迅速に抜いて後処理をしたが。
「……貸し切ってんのってこの部屋だけか?」
「お部屋はって言ってるから、普通に考えりゃこの部屋だけだと思うが……空却、まさか外に遊びに行こうとか思ってないよな……?」
「拙僧は二度とこの変態クラブと関わりたくねーんだよ! でも使ってねえ優待券が勿体ねえだろ!」
「使用期限の延長交渉してやっから大人しくしてろ!」
 重たい体に鞭打って、一応ホテル以外も貸切か、使いきれなかった優待券はプレオープン以降も使えるかを確認するメールを送る。答えはどうあれ、この優待券程度の遊びはいつでも奢ってやれるし、貸切だって出来なくもないのだが、妙なところで遠慮をする伴侶だ。
「この部屋もなんか気色悪ィし……はやく帰りてえ」
「俺だって同じだよ。だから大人しくしてな」
「帰って、そしたら今度は二人だけでセックスしてえ」
 一瞬、ハメ撮り出歯亀がバレたのかと思ったが、変態クラブの息がかかっていない場所でシタイという意味らしい。予備でも新品の質のいい寝具にくるまりながら、いつもの……獄んちがいい、と小さく付け加えられたのは本当に目に毒だった。寝ながら搾り取られていて本当によかった。
 ず、と移動して、伴侶とくちづけられる距離になった。急なことにぱちくりとしばたたくまぶたにくちびるを寄せ、抱きしめる。最初は熱いくらいの温度が、じわじわとぬるくなった頃、まぶたにちゅ、とやわらかく小さなくちびるが降ってきた。おやすみ、と囁いた優しい声の主は腕の中にいる。そうしてわずらわしいメールの受信を伝える振動を無視して、ただ眠った。



 翌日、完全復活した伴侶に優待券全部使うまで帰れませんやんぞ! と引き摺り回されるのだが、健全な悪夢の方がマシ、といつになく達観した様子を心配されることになる。

2023/12/20


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