00

黒子のバスケ

「そっか、アメリカに行くんだ」

「まぁ、な。お前には色々世話になったよな」

「…そうだっけ?」

「あぁ、特に合宿ん時の飯とかな」

「あれは……虹村くんに頼まれた訳じゃないでしょ」

「でもあん時は本当に助かったぜ」

懐かしむように笑う彼を見て、香織も笑うしかなかった。
別にこれからも一緒だと思っていた訳ではないが、どこかで離れるなんて思ってもみなかった。
3年間同じクラスで、常に一緒にいたせいだろうか──。
窓の外を見れば、冬特有の低い空と、僅かに春が近づいているような青い空が映る。

(そうか、お別れ、なんだ──)

他愛もない会話をするのも後少し。
それに寂しさを感じながら、八色香織は虹村修造との会話を続けたのだった。




プロローグ


-2-

Beautiful Would top