会いたいと思う気持ち

GUNDAM SEED

ストライクの整備をしていたムウは、キャットウォークの近くで一息入れた。
そこに急に横から出されたコーヒーに目を見開いて、横を見ると栗色の髪をふわりと下ろしたこの白亜の艦の艦長がいた。
にこりと笑みを浮かべ、ムウへとコーヒーを差し出している。

「コーヒー、いかがですか?」

「おっ、ありがとさん」

「どうです? 整備の方は?」

「まっ、一段落ってトコかな。んで、どうかしたのか? こんなトコにまで来るなんて、珍しいねぇ」

コーヒーを受け取り、それをズズッと一口啜ると、ムウはニヤニヤと笑みを浮かべた。
艦長であるマリュー・ラミアスを眺めると、頬を少し赤らめていた。その姿はどことなく可愛かった。

「…急に……あなたの顔が見たくなって…」

「オレの…?」

「……えぇ」

思ってもみない言葉と、あまりにも素直に極上の笑顔が向けられ、ムウは頭を掻いた。

「参ったねぇ〜そんなこと言われると期待しちゃいますよ」

そう言うと飲んでいたコーヒーを無重力に任せ、ムウはマリューを引き寄せて首に腕を回し、唇を重ねた。
それは少しだけ濃厚な恋人の接吻

「…んんっ……」

マリューの洩れた声に嬉しくなりながら、チュッと音を立てて唇が離れると、彼女は照れくさそうに頬を真っ赤に染めていた。

「で、ではお仕事がんばって下さいっ!」

そそくさと逃げるような彼女の肩を掴むと、ムウは首を傾げた。

「えっ、もう行っちまうの?」

「だ、だって、まだ整備が残っているでしょう?」

このまま逃げかねないマリューを捕まえたまま、ムウは顎に手をやり一瞬考察したのち笑顔になった。

「ん〜…今日はもう止め止め。終了、終了」

「また、そんな簡単に…」

その軽口に、呆れながらマリューは零すと、ムウは彼女の肩を抱きながらウィンクして

「あらら、せっかくマリューさんが会いに来てくれたんだから……二人きりになりたいだろ」

「……バカ」

顔を赤くしたマリューの一言が零れた後、キャットウォークには彼らの姿はなかったのだった。



END


あとがき

初めて書いたの種小説。2003/7月あたりに書きました。
しかし、当時はこんな感じだったんだ…恥ずかしい限りです
このカッポーが一番好きでした。

初槁:2003/07
改稿:2007/06/30


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