LAST LITTER
ジェネシスが爆発し、プラント側から停戦協議が出され、エターナル、クサナギ、AAはその協議に参加する為慌ただしく準備をしていた。
マリューも参加する為、身なりを整えようと艦橋より退出し、自室に向かう途中つい何かを求めパイロットルームに足を運んだ。
あるロッカーに手を触れ、開けるとそこには既に冷えてしまっていた軍服があった。手に取り、顔を押しつける。
……彼の匂いがする…
そう感じると共に涙が知らずに溢れ、どうしようもない虚無感が訪れる。
―カタン
不意に物音がして振り向くと、金髪の青年――ディアッカが立っていた。彼は申し訳なさそうに瞳を逸らし、出ていこうとしたその時マリューが声をかけた。
「ごめんなさい……私の用事は済んだわ」
彼を引き止め、そのままパイロットルームを後にした。その時、彼の顔は少し歪んでいたのを見ないふりをして。
艦長室に戻る前にムウが使っていた部屋を訪れた。
宇宙に上がってから、ムウはマリューの部屋で一緒に過ごしていたので、この部屋には私物はほとんどなかった。
ガランとした部屋を見回し、机が目に入りそれに座った。
不意に机の引き出しが開いているのに気付き、引き出してみる。
そこには、真っ白い封筒があった。見に覚えのある封筒――それは軍の規則にある『遺書』であった。
―ドクン、ドクン…
心臓がもの凄く近くでなっている気がする。震える手で封を切り、目を通す
『マリュー・ラミアスへ
君がこの手紙を手にしてるという事は、俺はもう君に会えないという事なんだな。
君を一人にしてしまって本当にすまない。謝ったって、仕方がないくらい分かってる。
ただ、君を悲しませるつもりはなかった。
俺はこれから生きていく世界の為に、生きたい世界の為に戦った。だから、君は生きてくれ。
みんなが守った世界を、守ろうとした世界を…悲しんでる暇はないさ、やる事は沢山あるんだ。
いつでも前を見ていけ。君には、それが出来る。俺が愛した女なのだから…君は強い。
君が天寿をまっとうした時は俺が迎えに行くからな。だからって、すぐ来るなよ?
最後に、ありがとう。愛してるよ、マリュー
ムウ・ラ・フラガ』
「……あっ…ふっ…うぅっ……ムウ…ムウ…」
気付けば、鳴咽を上げ、手紙をくしゃくしゃにしながら床に座り込んでいた。
また、失ってしまった…大事な人を……もう二度と会えない……
マリューは泣いた。泣けるだけ泣いた…
しばらくの間でいい……今だけ、泣かせて……
そうしたら、彼との約束を守るわ…
そうやる事は沢山あるんだ。
ムウ……私、頑張るわ、頑張るから。
貴方が守ろうとした世界を、守った世界を……。
次に顔を上げた時は、誰よりも強く頑張ってやるわ……
だから、今だけは、泣かせて……
END
あとがき
なんでしょうね…ιこの話……
書いているうちにだんだん分からなくなり中途半端になりました。
まぁ、遺書があったという話です。なんか暗いなぁ〜苦手なんだよね。こういう話って…(じゃあ書くなよ)でも書きたくなり書いた。手に負えないくせに(笑)
まぁ、こんな訳分からない駄文を読んで下さってありがとうございました。
初槁:2003/12/16
改稿:2007/07/02
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