羨望と嫉妬

GUNDAM SEED

エターナル、クサナギ、AAは一先ずプラントに拘束という形で入港した。
拘束といっても港から出なければ何もいわれなかった。
ストライクルージュがアスランとキラを伴い同じく入港した。
エターナルのクルーもクサナギ、AAのクルーらも帰還した3人を出迎えた。


「キラっ!」


ラクスがキラを見つけて涙目になりつつ、笑顔で抱きつく。


「……ラクス…」


しばし抱き合う二人を見てマリューは、みんなと同じようにキラに近付く。


「キラ君……無事でよかったわ…カガリさんもアスラン君も……」


マリューは、微笑みながら子供たちを見やる。


「……これからまだまだ大変ですが…」

「……ゆっくり休むといいわ。あなた達は……あとは大人の仕事よ」


そう言うとマリューは、踵すを返した。振り向き様に彼らを見て謝った。


「……ごめんなさい。私まだする事があるから…」


呟くと逃げるようにその場から立ち去ったのだった。
それを見送る中でミリアリアとサイ、ディアッカは複雑そうな表情をしていた。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



マリューは、込み上げる想いを必死に抑えながら逃げるようにAAの自室に駆け込む。
壁にもたれると、キラ達の笑顔を思い出し涙が溢れだす。


あの笑顔も…あの腕も…

もう私には戻ってこない…

彼は目の前で散ったのだから……

だからって…彼らを…キラ君達を妬んではいけない……羨んではいけない…

彼らは還って来たのだから…還って来ただけなのだ…

それはとても、喜ばしい事なのだから……


マリューはそう言い聞かせ、壁にもたれながら、しゃがみ込む。
息を殺しながら……涙を流した。


「…帰ってくるって……嘘つき…」



ボソリと呟き、静かに涙を流しながら思いを巡らす。


(……彼を殺したのは私だ…私があの時、脱出艇に気を取られたから……私の油断が彼を…ムウを死なせてしまったのだ………)


マリューは自嘲気味に笑いながら呟く。


「…ホント……ダメな艦長ね…………ムウ」


そのままグラリと、床に倒れる。横になりながら、寝台に目をやると上着があった。
それは昨夜からそのままに置かれた彼の軍服だった。
立ち上がり、手に取ると冷たく微かに匂いがあるだけ…自然に求めてしまう。


還って来て…私を抱きしめて…

キスをして…身体に刻印を残して…

もう……私を独りにしないで…

………私はまた置いていかれてしまった…


哀しみのまま軍服をもったまま、マリューは瞳を閉じた。




END




あとがき

「LAST LITTER」と似てるようで違う。……なんつーか…意味わかんない話書いちゃった
まぁ…ぶっちゃけ本編見ててあれだけ子供中心だと普通にこんな事もありえるかな?と思い書いてみました…
実際キラ達は帰還した時点では、ムウがMIAって知らないんだし、しょうがないとは思うけどムウマリュスキーのアタシとしては、キラ達の生還を素直に喜べないマリュさんがあってもおかしくないかと…思いました。
キラ達は、ムウがMIAと知ったらかなり衝撃を受ける事でしょう。キラは特にな。兄貴的存在だった訳だしさぁ〜
しかし…誰が教えるのでしょうね。それを…やっぱ涙を溜めたミリアリアでしょうか?抱き合うキラ達に向かって…
『少佐は戻って来なかったのよ!!』
え?しないって?

えーっと…では読む価値もないモノを読んで下さってありがとうございました

初槁:2004/03/03
改稿:2007/07/02


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