聴きたかった言葉
『マリューさん!!こちらを頼みます!!』
「……えっ?」
突然のキラからの通信に戸惑いながらも、モニターに映るのは連合の隊長機がバラバラに斬られていくシーンだった。
マリューは不思議に思いながらも、AAで近寄りその機体が落下した辺りをモニターを映すと驚愕した。
(……っあの姿は…っ?)
いえ、まさか…でも…と一瞬の内に頭の中が混乱に陥る。
「…艦長?」
ノイマンがくるりとこちらを見ているのに気付き、マリューは声をあげた。
「…っあ、私はあの怪我人をっ…あなたたちはこのまま戦闘態勢で!!」
「…はい!!大丈夫ですか?」
「何人か連れていくから大丈夫、でも気をつけてね」
席から立ち上がり、ブリッジから出ていくマリューをみんなは見送った。
マリューは、もやもやとした気持ちで待機していたクルー2名を伴い外へと出た。
外に出ると焼けた臭いや煙で充満している。
戦闘状況をみながら、あの人物の元へと急ぐがなぜかあの巨大MSは停止していた。
それも好都合だと思い、一気に急ぐが瞬く間に巨大MSの状態が変わってしまったのか、ブリッジ内の言葉が耳についた。
『まずいっ!?ノイマン!!』
『……っく…』
彼方上空にみる巨大MSをみると射つ気なのか、光っていた。
しかし、蒼い翼のフリーダムが寸でで止めを刺したのか、離れた瞬間にゆっくりとMSは倒れていく。
閃光が天へと放たれていった。
マリューはキラを気遣いながらも、その足はある人物を見据えて竦んでしまった。
「………っ…!?」
信じられないとしか言いようがない。
なぜから『彼』は2年前、AAを庇って逝ってしまったはずなのだから。
しかし、見間違えるはずもないその金髪と顔立ち
顔には大きな傷があるのだけみれば、あの先の戦争の折思いを通わせた『ムウ・ラ・フラガ』である。
わなわなと震える艦長を見ていた2人の随員は、銃を構えたまま尋ねた。
「…艦長?」
「…っ!?な、何?」
驚きを隠せず、声をあげてしまい2人は怪訝そうに眺めながらも
「収容いたしますか?」
「…そうね、艦に運んでちょうだい…」
彼を抱え、運ぶ2人の後に続いて艦に戻った。
その間もどういうことなのか気になって仕方がない。
とりあえず、拘束したまま怪我の治療を施し横たわっている男の寝顔を見ていた。
そこへキラが入って来た。
「…マリューさん…」
「おっ、坊主」
「キラくん、ご苦労さま」
マードックが声をかけ、マリューもキラをみた。
キラは、寝ている男を見ながら聞いてきた。
「…どうなんですか?」
「まだ目を開けないから………一体、どういうことなのかしら…」
ふぅとため息がちに話すマリューにキラは話し始めた。
「以前、初めて地球軍とミネルバが戦闘した時に少し気になっていましたが、今日闘って、なぜかムウさんの気配を感じていたんですが…」
「…?……それは…?」
キラに問い掛けようとした時、マードックが声をあげた。
「艦長っ!?」
くるりと振り向くと、ゆっくりと目を開けるネオの姿があった。
懐かしい声が響いた。
「……ここ…は…」
が目があった瞬間、それは絶望へと陥れる力があった。
「……誰だ…おまえらは」
懐かしいその声は、聴きたかった言葉を発してはくれなかった。
END
あとがき
ただ今の時間、AM8:35
起き抜けにこれを書き上げました。
すっごい久々に小説書いた〜っ!!
ある意味本日の放送でどうなるかは分かりませんが、後半は妄想ですのでお間違いなく!!
たぶん、今日はネオが目覚めるのが一番楽しみですね!!(ズバリ)
それでは、予想間違い確実なる小説でしたが、感想頂けたら幸いです。
読んで下さりありがとうございました。
2005/06/04
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