01

GUNDAM SEED

マリューSide


もう 誰も死んで欲しくない。

死なせたくない。

だから…

だから…?

軍人になった。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「マリューは、なんで軍に入ったんだ?」


二人で寝転がっていると、突然ベッドの傍らでムウが聞いてきた。


「えっ…?」


そんな事、いまさら聞いてくるなんて…そう思いながら、マリューはムウに聞き返した。


「そういうムウこそ、どうして?」

「俺? んーっと……」


話を逸らしたつもりでも分かっててワザと考えてみせるなんて…

まったく、あなた程の人が【コレ】に気付かないわけないでしょ…

マリューはシャワーを浴びる際に外してベッド脇に置いたペンダントを見て、昔を思い出す。



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『この闘いが終わったら…一緒になって欲しい』

『…でも……』

『大丈夫さ。すぐに帰ってくる。……答えは、戻ってから、ゆっくりでもいい。でも今、考えてくれるなら……キスを…恋人のキスをしてもいいか…?』

『………(コクン)』

頷いた後に優しく甘いキスをくれた彼
初めて抱きしめられてその腕の中は心地よかった

『そんな顔するな! すぐに戻って来るよ』

『……気をつけて…』


そういって抱き締めて、笑顔で去ってしまった貴方。

最初で最後のキス

甘い約束とペンダントを残して…

私を残して…

そう考えたら、急に怒りが込み上がってきた。

ナニに…?

コーディネイターに…?

戦争に?

――…違う。

ナニもしてあげれなかった自分自身に…

そして、決めた。

もう……



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「……そんな理由だったわね」


ポツリと呟いた科白は、室内に響くことなく消えていく。


「へっ?」


傍らのムウが不思議そうに声を出した。マリューは笑って


「ううん、何でもない」

「ほぅ〜」


ムウはそう言うとマリューを擽り始めた。


「ちょっ、イヤッ! やめて〜フフッ……んもぅ!!」


身を捩りながら、擽るムウを押し倒す姿勢になりふと顔を見ると真面目な顔をして見つめてきた。
そして――。


「で、なんで軍に入ったんだ?……まぁ、なんとなく見当はついるんだけど…な」


ちらりと置いてあるペンダントに目を向けた。
やっぱりね…。とマリューは微苦笑した。


「分かっているんじゃないの?」

「それでも、聞いてみたいんだ。どんなヤツか…」


マリューの頬に手をすべらせて、ムウは優しく笑う。


「……そうね。その内、話せるわね」

「ちぇっ…」


ふて腐れるようなムウに笑いながら、そっと瞳を伏せた。


 そう、貴方にだったら話せるかもしれない。
 私を愛してくれる人だから……
 私が愛してる人だから……。
 昔、私を愛して愛したあの人のことを。
 もう一度、愛する気持ちをくれた貴方なら
 彼も、祝福してくれるかもしれない。
 ――そういう人だったから。


マリューはムウな顔を見ると、自分を愛おしそうに見つめる瞳にぶつかった。
それを受け止めて、微笑んだ。


「……ありがとう」


ムウは一瞬、キョトンとしたがすぐに笑顔になった。


「どういたしまして……」


そういって、マリューに口づけをした。



END




あとがき

何を書きたかったのかは意味不明。はい。
ムウSideもあります。


初槁:2003/08
改稿:2007/07/01


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